文「霊夢さーん!」
霊夢「あ、やっと帰ってきたわね」
シュタッ!
文は霊夢たちの前に舞い降りた。
木葉「文さんお疲れ様です」
文「…え」
ポロポロ…ポロポロ…
その言葉を聞いた文は涙を流した。
文「うぅ…そんな言葉をかけてくれるのは木葉さんだけですよ…」
スススッ…
そう言って文は木葉に寄りかかった。
木葉「あらら…」
霊夢「ちょっと文!木葉は私の木葉なんだから離れなさい!」
文「いいじゃないですか!私もこの優しさに身を置きたいんです!」
霊夢「ダーメ!離れなさい!」
グイッ!グイッ!
霊夢は文を木葉から引き剥がそうとするが文はがっちりしがみついている。
木葉「ちょ、ちょっと二人とも…」
霊夢「ほら!木葉が痛がってるじゃない!離れなさい!」
文「霊夢さんが引っ張るのをやめたらいいんです!」
霊夢「だったら離れなさい!」
文「離れません!」
霊夢「いい加減にしなさい!」
文「少しくらい良いじゃないですか!私だって疲れてるので癒しが欲しいんです!」
霊夢「それなら他を当たりなさいよ!」
文「木葉さんがいいんです!」
霊夢「木葉は私の木葉だからダメよ!」
文「そんなの知りません!」
木葉はそろそろ限界だった。
木葉「二人とも…とにかく離れて…」
霊夢「ほら!木葉もこう言ってるんだから離れなさい!」
文「霊夢さんが引き剥がそうとするからしがみついてるんです!」
木葉「ねぇ…二人とも…」
霊夢「木葉が苦しそうだから離れなさい!」
文「ならまずは手を退けてくださいよ!」
霊夢「手を離してもあんたは離れようとしないでしょ!」
文「そんなことないです!」
木葉「いい加減にして!」
木葉は大声で怒鳴った。
霊夢「こ、木葉…」
木葉「いい加減にして…」
文「木葉さん…」
霊夢 (!?)
文 (!?)
ズォォォォォォ…
辺りを不穏な空気と圧が包む。
スッ…
文と霊夢は木葉から距離を置いた。
木葉「二人とも…なんで喧嘩するの。なんで自分の意見を通そうとするの。なんで我慢できないの。なんで冷静に話し合わないの。なんで相手を尊重しないの」
魔理沙 (…木葉が怒ってるのを見るのは初めてだな)
木葉「さっきまでの話を聞いてて俺も理解出来るところはあった。霊夢は俺が他の人にくっつかれるのが嫌だったんでしょ?文さんは疲れを癒したいけど霊夢が無理やり引き剥がすからそれが嫌だったんでしょ?」
霊夢「…うん」
文「…そうです」
木葉「じゃあなんで相手の意見を聞こうとしないの。話し合えたらどちらも満足する考えが出るんじゃないの」
霊夢「…」
木葉「俺が怒っているのは苦しかったり痛かったりじゃない。相手の意見を聞かなかったところだよ。二人とも自分の利益しか考えてなかったでしょ。自分の考えを押し付けすぎ。たまには相手の意見も受け入れないと」
霊夢「…そうね。その通りだわ」
文「…そうですね」
霊夢「…ごめんね。文」
文「…いいんですよ。こちらこそすいません」
木葉「…二人ともこっちに来て」
霊夢と文は体をビクッとさせ、恐る恐る木葉のところに行った。
霊夢「…なに、木葉」
ギュッ…
木葉は2人を抱きしめた。
霊夢 (!?)
文 (!?)
木葉「二人ともごめんね怒鳴っちゃって…ほんとはもっと冷静に話すべきことなのに二人に怖い思いをさせちゃった。ごめんね」
霊夢「…いいわよ。別に」
文「私の方こそすいませんでした」
木葉「このお詫びはいつかするからね」
文「そんな!大丈夫ですよ!」
木葉「ううん。この空気を作ったのは俺だからね。これくらいはしないと」
文「じゃあ今日は一緒にいてください。それがお詫びですよ」
木葉「…分かった。霊夢、それでもいい?」
霊夢「…あとでいっぱい構ってよ」
木葉「うん。いいよ」
霊夢「…じゃあいいわよ」
木葉「ありがとう霊夢」
魔理沙 (!?)
フワッ…
辺りを覆っていた不穏な空気と圧はいつの間にか消えていた。
魔理沙 (今の…)
木葉「ところで文。さっきはどうしたの?」
文「あ!そうだった!木葉さんのお仲間さんが見つかりましたよ!」
木葉「どこに居ますか?」
文「いやー色んな場所にいましたよ?紅魔館や守矢神社、地霊殿、妹紅さんと慧音さんの家、永遠亭、アリスさんの家に」
魔理沙「アリスの家にもいるのか?」
文「えぇ、いましたよ」
魔理沙「そうか分かった。ありがとうなんだぜ」
文「それで、その人たちはみんなここに来ようとしていますよ」
木葉「ここに?皆が?」
文「はい!どうですか?場所は大丈夫でしょうか」
木葉「あぁ、まぁ、なんとかするよ」
木葉 (どこか広い場所なら…)
霊夢「それじゃあ待ちましょうか」
木葉「…あぁ。そうだな」
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それから少し経った。
条乃「で、ここがその神社か?」
レミリア「えぇ、そうよ」
条乃「なんの冗談だ?この階段はキツイだろ…」
レミリア「飛べばいいじゃない」
条乃「人間にそんな能力はねぇよ」
本庄「え?条乃さんは飛べないんですか?」
条乃「そういうお前はどうなん…だ…」
条乃が本庄を見た時、条乃は目を丸くした。
条乃「な、お前…」
フワフワ…フワフワ…
本庄は宙に浮いていた。
本庄「これくらいできませんか?」
条乃「チッ…タウラスは飛ばないんだ。だから俺も飛べない」
レミリア「なら頑張って上ってもらうしかないわね。この階段を」
条乃「…」
本庄「じゃあ私たちは行きましょうか」
レミリア「そうね」
条乃「ちょっと待て!俺はどうするんだ!」
本庄「条乃さんは後でゆっくり上ってきてくださいね」
条乃「…なんの冗談だよ」
本庄「それでは〜」
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
本庄と琴音、レミリアと咲夜は空を飛んだ。
条乃「…」
ザッザッザッザッ…
一人残された条乃はこの時空を飛べることを羨ましがった。
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場所…博麗神社
本庄「さ、着きましたね」
木葉「お、本庄か」
本庄「光さん!」
木葉「お、琴音ちゃんも一緒にいるな」
琴音「はい」
木葉「良かった。一緒にいてくれて助かったよ」
本庄「いえいえ」
レミリア「霊夢。来たわよ」
霊夢「あら、レミリアじゃない」
レミリア「この人たちを連れてきたんだけど、どうする?」
霊夢「いきなりどうするなんて言われてもね…」
咲夜「珍しいですね。文屋がいるなんて」
文「いやー皆さんがここに来ることを予め霊夢さんたちに伝えてたんですよ」
咲夜「そう」
レミリア「向こうの世界で何かあったのかしら?」
霊夢「えぇ、あったらしいわよ」
レミリア「その話、聞きたいわね」
霊夢「木葉ー!レミリアが向こうの世界で何が起こったか知りたいってー!」
木葉「ごめーん!その話はみんなが集まってからにしてもいいー?これは俺よりも智志や渚の方がよく知ってるから!」
霊夢「分かったわー!」
レミリア「なるほどね、じゃあ少し待たせてもらおうかしら」
霊夢「えぇ、そうしてちょうだい」
そしてしばらく待っているとぞろぞろと大勢神社に集まってきた。
長津「やぁ、二人とも」
木葉「智志!」
本庄「長津さん!」
倉本「私もいますよー!」
本庄「結衣ちゃん!」
木葉「結衣もか!」
妹紅「お?あんたたち知り合いなのかい?」
長津「えぇ、この子たちが私の仲間です」
妹紅「そうかい。それはよかった」
慧音「楽しそうでなによりですね」
長津「えぇまぁ、楽しいですね」
霊夢「まさかあの二人も一緒に来るとはね」
レミリア「不死鳥と先生だったかしら?」
魔理沙「慧音先生が来るとは珍しいな」
佐野守「みなさーん!」
長津「佐野守か」
本庄「麗奈ちゃーん!」
佐野守「皆さんもいたんですね!」
長津「あぁ、まぁな」
三室「気が合うな」
木葉「晃大か」
三室「あぁ」
木葉「お前大丈夫だったか?」
三室「あぁ、心配ない」
木葉「そうかそれは良かった」
早苗「木葉さーん!」
木葉「お、早苗さん」
早苗「木葉さん。霊夢さんとの関係は進んでますか?」
木葉「…い、いえ」
早苗「ダメですね〜男ならもっとぐいぐいいかないと!」
木葉「ぜ、善処します」
早苗「頑張ってくださいね!」
木葉「は、はい」
矢巾「みなさーん!」
木葉「お?光輝!」
矢巾「皆さんもここに来たんですね!」
三室「あぁ、まぁな」
立花「みんな無事で何よりだな」
長津「あぁ、確かに」
木葉「おや?そこの四人は地霊殿の」
こいし「あれ?お兄ちゃんじゃん!」
さとり「木葉さんお久しぶりですね。挨拶以来でしょうか?」
木葉「そうですね。挨拶以来ですね」
こいし「もしかして光ってあなたのことなの?」
木葉「そうだよ?」
こいし「なーんだ!良かったー!光って人に会いに行くって言ってたから知らない人だったらどうしようかと思った!」
木葉「あはは…」
お燐「あたいたちも忘れないでよね」
お空「そうだそうだ!」
木葉「大丈夫。覚えてるよ。お燐さんとお空さんでしょ?」
お空「正解!」
木葉「やったぜ!」
双葉「おや?賑やかな声がすると思ったらみんないたのか」
長津「やぁ、双葉」
条乃「だいたい集まったか?」
長津「まだ全員ではないな」
風和瀬「みなさーん!おーい!」
本庄「麻莉ちゃーん!」
風和瀬「姫乃ちゃーん!」
本庄「美穂ちゃーん!」
美穂「は、はーい」
風和瀬「良かったーみんないてくれて」
本庄「ほんとね〜」
うどんげ「木葉さーん!」
木葉「おや?鈴仙さん!双葉と風和瀬を連れてきてくれたんですか?」
うどんげ「はい!」
木葉「そうですか!ありがとうございます」
うどんげ「いえいえ!これくらい大丈夫ですよ!」
アリス「あら、私たちが最後なのかしら?」
早乙女「あ!みんないる!良かったー!」
本庄「渚ちゃーん!良かったー!無事で!」
早乙女「姫乃ちゃんも無事で良かったー!」
本庄「小夜ちゃんも怪我してない?」
小夜「大丈夫です!」
本庄「そっか!」
木葉「よしっ!みんな集まってきたな」
霊夢「木葉。全員集まった?」
木葉「えーっと1、2、3…13、14、15。うん。全員いるよ」
霊夢「分かったわ」
レミリア「じゃあ何があったか話してもらおうかしら」
妹紅「私たちにも聞かせてくれ」
長津「そうですね。じゃあ話しましょうか…あれは暗い夜の日でした」