木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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真実

木葉は部屋を出て縁側を歩いていた。 

 

木葉「ねぇライブラ」

 

ライブラ「はい」

 

木葉「明日、例の研究所に行こうと思う」

 

ライブラ「…分かりました」

 

木葉「…ありがとうね」

 

ライブラ「構いませんよ。私はあなたに従うだけですので」

 

木葉「…そうか」

 

ライブラ「しかし、あの人たちには言わなくても良いんですか?」

 

木葉「…あぁ、和人は何しでかすか分からないからな」

 

ライブラ「そうですか」

 

木葉「俺はただ話を聞きに行くだけだから。大丈夫。心配しないでくれ」

 

ライブラ「はい。分かりましたよ」

 

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その頃みんなは…

 

妹紅「なぁ、慧音」

 

慧音「なに?」

 

妹紅「私たちはどうしようか。帰るか?それともここに泊まるか?」

 

慧音「そうですね〜」

 

霊夢「ちょっと!泊めるなんて聞いてないわよ!」

 

魔理沙「良いじゃねぇかケチケチすんなって」

 

霊夢「ここじゃ狭いでしょ!」

 

魔理沙「…お前、それ自分で言って悲しくならないか?」

 

霊夢「あんたも同じようなもんでしょ!」

 

魔理沙「うっ…痛いところを」

 

レミリア「咲夜。私たちはどうしようかしら」

 

咲夜「ここに泊まるのでしたら館でお留守番している人たちにご飯作るのでどうしますか?」

 

レミリア「じゃあ私たちは泊まりましょうか」

 

咲夜「分かりました」

 

霊夢「はぁ!?何勝手に決めてんのよ!」

 

魔理沙「じゃあ私も泊まるぜ」

 

霊夢「は!?」

 

早苗「私は神奈子様と諏訪子様にご飯作らないと」

 

うどんげ「私もお師匠様に怒られちゃいます」

 

さとり「私たちは帰りますね」

 

こいし「ばいばーい!」

 

アリス「じゃあ私は残ろうかしら」

 

霊夢「はぁ…」

 

そこで部屋を出てた木葉が帰ってきた。

 

木葉「お、みんな帰るのか?」

 

早苗「はい!」

 

うどんげ「私も怒られちゃいますので」

 

木葉「そっかそっか。じゃあ気をつけてね」

 

うどんげ「はい。分かりました」

 

早苗、うどんげ、地霊殿組はそれぞれの家に帰った。

 

咲夜「さて、私は館にいる人たちのご飯を作ってきますね」

 

レミリア「えぇ、お願いね」

 

咲夜「はい」

 

咲夜は能力を使い、館に戻った。

 

霊夢「で、なんであんたたちは残るわけ」

 

霊夢の神社に残るのは妹紅、慧音、魔理沙、アリス、レミリア、咲夜、十二天星のメンバー、小夜、美穂、琴音だった。

  

魔理沙「良いじゃねぇか!楽しくなりそうだ」

 

レミリア「そうね。さ、霊夢。私たちにご飯は無いのかしら?」

 

霊夢「くっ…あんたたち覚えておきなさいよ」

 

魔理沙「にしし」

 

霊夢「木葉。手伝って」

 

木葉「はいよ」

  

霊夢と木葉は夕食を作りに行った。その後みんなでご飯を食べ、話をして楽しい夜を過ごした。

 

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ー翌日ー 

 

長津「お…朝ですか」

 

木葉「おはよう。智志」

 

長津「おはよう。光」

 

木葉「今日の朝飯は作ってあるって霊夢に言っといてくれ」

 

長津「あぁ、構わないよ」

 

木葉「ありがとうな」

 

長津「光。どこ行くつもり?」

 

木葉「…あの研究所だ」

 

長津「なぜ」

 

木葉「話を聞きに行くだけだ。暴れたりしない」

 

長津「…なぜ一人で行くんだい?」

 

木葉「身軽だからだ。それに、和人に聞かれるとうるさいからな」

 

長津「…そうか」

 

木葉「じゃあな」

 

長津「あぁ、行っておいで」

 

パキン!シュゥゥゥゥゥゥ…

木葉は水晶を使って現実世界に戻った。

  

長津「全く…少しは頼ってくれよ」

 

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場所…現代

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

光は現実世界に戻ってきた。

 

光 (ふぅ…異変は…無いな。さて、行くか) 

 

ギュオン! 

光は空を飛んだ。

 

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光 (確かこの辺だった気が…)

  

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!

しばらく飛んでると大きな建物が見えた。

  

光 (あ、あれだな) 

 

シュッ 

光はその建物に降り立った。 

 

光「…二度目の訪問だな」

 

コンコン

光はドアをノックした。

 

光「…まぁ、返事はないわな」

 

ガチャ

光はドアを開けて入った。

 

光「…失礼しまーす」

  

建物の中は真っ白で何も無かった。

  

光 (前より大きくなってる…それに、何も無い。これなら何かあってもすぐに分かりそうだ)

  

スタスタスタ

光はしばらく歩いた。

 

光 (おかしい…人がいない…ここまで歩いて一人も見かけない…)

 

スタスタスタスタ

光はしばらく歩いた。その時、ある部屋から人の声が聞こえた。

 

光 (ん?人の声…この部屋かな)

 

ガチャ…ギィィィィ…

光はドアを開けて部屋に入った。

  

光「失礼する」

  

そこには何人か人がいた。

 

???「誰だお前は!」

 

光「俺は光。天野 光だ。ここの一番上のやつに会いたい。どこにいる?」

 

???「天野 光か。…ん?お前、その顔…見覚えが」

 

光「え、俺は見覚えないが」

 

???「お前!あの時ゴリラ女と実験体を攫った奴だな!?」

 

光「ゴ、ゴリラ女…」

 

???「お前が壊したからこの研究所の修理費高かったんだぞ!それに実験体を逃がしたせいで怒られたし!」

 

光「き、気の毒だな…」

 

???「うるさい!とにかく実験体を返せ!」

 

光「その事について話があるんだ。ここの一番偉いやつはどこだ?」

 

???「返さないのか!」

 

光「話を聞け」

 

???「うるさい!返せ!」

 

光「…あんまり時間は取りたくないんだ。通してくれ」

 

???「うるさ…」

 

ヒュォォォォォォ…

辺りを不穏な空気が包む。

  

光「…もう一度聞くよ。ここの一番偉い人はどこ?教えて」

 

するとさっきとは別の研究者が答えた。

  

???「あの人なら一番奥の部屋にいる。私が案内しよう」

 

光「ではお願いします。できれば早めに。時間が無いので」

 

スタスタスタスタ 

研究者と光は一番偉い人のところに行くことにした。

 

光 (すまねぇ智志。さっそく約束破っちまった)

 

スタスタスタスタ

研究者と光はしばらく歩いた。するといかにもなドアがあった。

 

???「ここです」

 

光「そうですか、ありがとうございます」

 

???「いえ、こちらこそ」

 

スタスタスタスタ

そう言って研究者は立ち去った。

 

光 (さて、お話しようかな)

 

ガチャ

光はノックもせずに部屋に入った。

  

???「おや?君は誰かな?」

 

ドアを開けると目の前に椅子に座った男がいた。

  

光「俺は光。天野 光だ」

 

???「そうですか。私はこの研究所の責任者。後藤(ごとう) 直樹(なおき)と言います。以後、お見知り置きを」

 

光「あぁ」

 

後藤「それで?なんの御用ですか?」

 

光「あの三人について聞きたいことがある」

 

後藤「!」

 

光「あの三人は俺たちが保護している」

 

後藤「なんと」

 

光「俺の仲間がその子たちから事情を聞いてあなたを消そうとしている。俺はあなたに聞きたいことがあって来た」

 

後藤「なぜ私を消そうとする人のお仲間が私にそれを伝えているのですか?」

 

光「あなたの意見も聞きたいからだ」

 

後藤「…意見ですか」

 

光「あぁ、なぜあの子たちの体が傷ついてるのかをな」

 

後藤「…分かりました。話しましょう」

 

ギシッ…

後藤は近くにあるソファに光を座らせ話し始めた。 

 

後藤「…あれは数年前のことです。私はここで能力の発現についての研究をしていました。この世界には十二天星と言う特別な力を持つ人がいます。私たち人間にはそのような力はありません。ですが、十二天星の人たちにはそれがある。私はその謎を解明したかったんです」

 

光「十二天星…俺たちのことか」

 

後藤「はい。名前を聞いた時に驚きましたよ。十二天星の人が来たと。ちなみにあなたは十二天星 第七星座 天秤座ですか?」

 

光「あぁ、そうだ」

 

後藤「…やっぱり」

 

光「?」

 

後藤「実はこれから話すことにはあなたが大きく関わっています」

 

光「!」

 

後藤「数年前、ドレインと呼ばれる生命体が大量に出現しました。その事件は後に解決され異変は終わりましたが、それ以降あなたはしばらく切り離しをしなかったの覚えていますか?」

 

光「…確かにしなかったな」

 

後藤「私の妻、あの子たちのお母さんはその時にドレインに吸い取られたんですよ」

 

光「!?」

 

後藤「私は自分の弱さに絶望しました。十二天星の方たちのような力があれば私は妻を守れたのにと思ったわけです。なので能力の発現について研究し、自分に身につけようと思ったんです」

 

光「…それでどうするつもり」

 

後藤「あの子たちを守るんです」

 

光「守る?」

 

後藤「えぇ、そのつもりだったんです」

 

光「そのつもりだった?」

 

後藤「…私の妻はドレインに吸い取られたあと亡くなりました」

 

光「…」

 

後藤「そして妻が持っていた力があの三人に引き継がれ、それが能力として発現しました」

 

光「な…じゃあ俺たち以外にも能力を持つ人間はいたというわけか…」

 

後藤「いえ、いないと思いますよ。私の妻にも能力はありませんでしたし」

 

光「え、じゃあなぜ」

 

後藤「分かりません」

 

光「じゃあ力が引き継がれたってのは…」

 

後藤「力と言っても特別な能力の事ではありませんよ」

 

光「?」

 

後藤「私が言った力というのは()()()()()の事なんです」

 

光「その人自身…」

 

後藤「はい。私の妻はとても頭が良かったんです。それこそ()()()()()()()()()()()ほどに」

 

光「!」

 

後藤「それに()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()も手に取るように分かっていました」

 

光「…」

 

後藤「私の妻はそんな事もあってここの研究者たちから好評でしたよ。悩んでいたら相談したり、挨拶した時に異変を感じたら寄り添ってたりと」

 

光「…なるほど」

 

後藤「それに彼女は()()()()()()()ことも度々ありました」

 

光「!?」

 

後藤「最初はそんなことないと思ってましたが、数を重ねる毎にその信憑性は高くなり、いつしか未来予知を信じるようになりました」

 

光「どんな感じですか。その未来を夢で見るっていうのは」

 

後藤「私が聞いたところによると人が夢を見るのと同じだそうです。ただ違うのはその夢が未来で起こる夢だということ」

 

光「…」

 

後藤「あなたはこんな経験ありませんか?夢で見たものを現実で見た時、なにか見覚えがあるなって…そう感じたことはありませんか?」

 

光「…えぇ。何度か。初めて見るはずのものなのになぜか見覚えがある。物だけじゃなく景色も」

 

後藤「そう。それなんです」

 

光「でもこれは誰でも起こることだと思うけど」

 

後藤「違うのはそれが現実に起こることなんです」

 

光「だからそれは誰でも」

 

後藤「私たちが見るのは物や景色だけなんです。でも、妻が見るのは()()()。自分たちに起こる出来事なんです」

 

光「出来事…」

 

後藤「はい。あなたはあの子たちから能力について聞きましたか?」

 

光「聞きました。小夜は声を聞いて感情を読み取る能力。美穂は一度見たものを記憶する能力。琴音は相手の未来を見る能力」

 

後藤「小夜?美穂?琴音?」

 

光「あぁ、あの子たちは名前が無いと言っていたからな。渚がそう名付けたんだ」

 

後藤「おかしいですね。あの子たちにはちゃんと名前がありますよ?」

 

光「え、なんて名前ですか」

 

後藤「紅葉(くれは)穂乃果(ほのか)梨乃(りの)です」

 

光「紅葉、穂乃果、梨乃…」

 

後藤「はい」

 

光「誰がどの能力を持ってます?」

 

後藤「紅葉は感情を読み取る、穂乃果は見たものを記憶する、梨乃は未来を見る能力を持っています」

 

光「じゃあ小夜が紅葉、美穂が穂乃果、琴音が梨乃か…」

 

後藤「えぇ、そうです」

 

光「おかしいな。名前があるのに何故無いと言ったのか…」

 

後藤「おかしいですね」

 

光「それで、話は終わってないんですよね」

 

後藤「あーそうですね。私の妻が亡くなったあと、妻の持つ個性があの子たちに入ったんです」

 

光「ほう。それで?」

 

後藤「能力として発現してもあの子たちの体では負担が重すぎるんです。なので私はあの子たちから能力を取り出そうとしたんです」

 

光「…」

 

後藤「ですが、ほとんど失敗に終わりました。能力は取り出せず途方に暮れていました」

 

光「じゃあなぜ傷つけ牢屋に入れるまでしたんだ?」

 

後藤「牢屋?傷つける?どういう事ですか?」

 

光「…知らないのか?」

 

後藤「はい。全く」

 

光「琴音…あ、梨乃は俺が助けた時には渚が保護してたが、その前は牢屋に入れられてたらしいぞ」

 

後藤「な…」

 

光「脱走した実験体…そのうち一人が捕まった…だが捕まったあと入れられたのは牢屋だとよ」

 

後藤「そんなはずは…」

 

光「あなたがやったんじゃないんですか?」

 

後藤「私ではないです。私は捕まえるのではなく連れ戻すように言いました。そして連れ戻したらそれぞれの部屋に入れるよう言いました」

 

光「なんだと?」

 

後藤「おかしいです。私は牢屋に入れろなんて一言も言ってないです」

 

光「…」

 

後藤「それに私はあの子たちの父親です!私はずっと能力を取り出す研究をしていました。ましてや自分の子供を傷つけるなんて…」

 

光「じゃあ一体誰が…」 

 

バンッ! 

辺りに銃声が響いた。

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