シュゥゥゥゥゥゥ…
十二天星や幻想郷の人たち、小夜、美穂、琴音、後藤は現代に来ることができた。
フラン「うわー!なにここ!」
周りには沢山の高層ビル。他にも公園や学校、駅など色々ある。
霊夢「…こ、ここが…木葉たちが住んでる世界…」
光「うん。そうだよ。しんどくない?大丈夫?」
霊夢「えぇ、大丈夫よ」
フラン「ねーねー!あれなに?」
フランは色んな遊具がある広場を指した。
光「あーあれは公園って言って子供たちが遊ぶところみたいなもんだよ」
フラン「へぇー!そんなのあるんだ!」
文「ここの建物ってみんな高いんですね!上から見た景色はどんなのでしょうか!」
魔理沙「ここには魔導書はあるのか?」
光「いや?そんなのは無いぞ?」
パチェ「あら、そうなの。ここまで発展していると一冊くらいはあると思っていたのだけれど」
光「まぁ、俺たちの世界は魔法ではなく科学だからね」
パチェ「かがく?」
光「んーこれについては説明が難しいな…」
フラン「ねーねー!早く木葉の家に行こうよ!見たい!」
光「そうだな。じゃあ行くか」
フラン「うん!」
スタスタスタスタ
みんなはしばらく歩いた。
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そして、十二天星たちの住む家に着いた。
光「さ、着いたよ」
フラン「え?ここ?」
光「ここだよ」
光が指した方向を見ると瓦礫の山しか無かった。
フラン「これが…木葉たちの家?」
光「あぁ、そうだよ」
霊夢「え…」
幻想郷の人たちは息を飲んだ。
フラン「な、なんと言うか…個性的…だね」
光「いやいやここ瓦礫の山だから個性的もクソもないけどね」
フラン「でもここなんでしょ?」
光「そうだよ?俺たちの家は壊されたんだ。だからこれから和人に直してもらおうかなと」
みんな一斉に条乃を見た。
条乃「…はぁ、分かったよ。やるよ。タウラス。力を使うぞ」
タウラス「あぁ」
ジジジ…ビリビリビリ
条乃はハンマーを取り出した。
条乃「マグネシア!」
ガラガラ!ドン!ガラガラ!
条乃は能力を使って家を元に戻した。すると瓦礫の山は徐々に形を成していった。そして壊れた十二天星たちの家は元に戻った。
条乃「ほら、直ったぞ。これでどうだ」
フラン「うわーーー!こんなに広いんだ!」
霊夢「こ、これが…」
魔理沙「まるで豪邸じゃないか」
レミリア「でも紅魔館よりかは小さいわね」
光「さ、入ろっか」
霊夢「うん」
スタスタスタスタ
そうしてみんなは家に入った。
フラン「うわー!中も広ーい!」
魔理沙「ほんと、この世界の家はどうなってるんだぜ」
霊夢「えぇ、確かに」
光「暑いからクーラーつけようぜー」
魔理沙「くーらー?」
ピッ…ウィィィィィン…ゴォォォォォォォ…
光はクーラーをつけた。
魔理沙「おぉー!」
フラン「涼しいー!」
パチェ「これは快適ね」
フラン「ねーねー!木葉!この四角いのは何?」
光「それはテレビだよ」
フラン「てれび?」
光「おん。それで天気やニュース…君らで言うと文々。新聞みたいなのを確認できるんだ」
フラン「へー!」
文「…今や新聞は必要ないと…」
光「いや、新聞もあるよ?見る?」
文「ぜひ!」
数分後…
文「…字ばっかりですね…」
光「まぁね。こっちの世界ではこれが普通なんだよ」
文「そうですか…」
長津「光。この人たちにはこの家の空き部屋を使ってもらう予定なんだけど今空き部屋はいくつあるんだい?」
光「んー確か…六つほどかな」
長津「あ、なら一部屋に何人か入ってもらうことになるね」
光「まぁ、そうだな」
フラン「ねーねー!木葉の部屋はどこ?」
光「俺の部屋か?俺の部屋は二階だ」
フラン「木葉の部屋も見せてー!」
光「はいはい。分かった分かった」
スタスタスタスタ
光とフランは光の部屋に向かった。
霊夢「待って!私も行く!」
魔理沙「わ、私も!」
霊夢と魔理沙もついて行くことにした。
パチェ「じゃあ私は休ませてもらおうかしら」
長津「じゃあそこのソファに座ってください。今飲み物出しますので」
パチェ「あら、ありがとうね」
条乃「智志〜俺にも何かくれ〜」
長津「はいはい」
そう言って長津は台所に行った。
アリス「それにしてもおかしいわね」
パチェ「なにがおかしいのかしら?」
アリス「この家はちょっと前に壊されたのよね?」
本庄「えぇ、私たちが幻想郷に行く前に」
アリス「ここまで大きな家があんな状態になっていたのになんでこの世界の人たちは何事もなく過ごしていたのかしら」
咲夜「確かにそうですね」
パチェ「まぁ、私たちのところはすぐに文屋が飛んで来るからね」
文「はい!」
長津「それには訳があるんですよ」
長津は台所から飲み物を持ってきた。
アリス「訳って?」
長津「実は幻想郷に行く前に光輝にあることを頼んでおいたんです」
パチェ「ある事?」
長津「はい。あ、これどうぞ。紅茶です」
パチェ「あら、ありがとう」
条乃「おい智志!俺のは!?」
長津「はいはい」
長津は台所からお茶を持ってきた。
長津「はい」
条乃「お茶〜?」
長津「文句言うな」
条乃「はぁ…へいへい」
アリス「それである事って?」
長津「それは…この家の認識を阻害させる事です」
パチェ「認識を…阻害…」
長津「はい。光輝の持つ射手座の能力に妨害というものがあります。それは人の五感を妨害する能力なんですがそれを応用することでこの家を認識できなくさせるんです」
パチェ「なるほど」
アリス「つまり、その能力を使ってこの家を隠してたって事ね?」
長津「まぁ、そんな所ですね」
アリス「なるほど…」
長津「でも今は家も直っているので認識できるようになってますよ」
パチェ「便利ね」
長津「えぇ、とても」
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場所…光の部屋
ガチャ
光たちは部屋に着いた。
光「ここが俺の部屋だよ」
フラン「ここが木葉の部屋なの!?」
ドアを開けると右斜め前の角にベッド、左斜め前の角には机。扉の右手にクローゼットがあり、部屋の中央に1つ小さな机がある。中央の机には色んな書類が整頓されている。
フラン「木葉の部屋ってあんまり物がないんだね」
光「あぁ、まぁな」
霊夢「ここが…木葉の…」
魔理沙「へぇ〜!木葉の部屋なんて初めて見たぜ」
光「そりゃそうでしょうね」
フラン「ここで何してるの?」
光「仕事だよ」
フラン「仕事?」
光「あぁ、少し前にドレインって呼ばれている液状のものがいたの覚えてる?」
霊夢「あーあの木葉がまだひよっこだった時の」
光「まぁ…その時のやつだな」
フラン「それで?」
光「そのドレインの出現をこの部屋で監視していたんだ。出現したら俺か他の人たちがそこに行くようになってるんだ」
フラン「へぇー!じゃああの机の上に置いてる板みたいなのは何?」
光「板?あぁ、パソコンの事ね」
フラン「ぱそこん?」
光「あぁ、あれで監視してたんだ」
魔理沙「あんな薄っぺらいのでか?」
光「あぁ、あの薄っぺらいものでな」
魔理沙「この世界は私たちの知らないものが沢山ありそうだな」
光「あぁ、いっぱいあるよ」
フラン「フランそれ見てみたい!」
光「それって?」
フラン「幻想郷に無いもの!」
光「んぁ〜随分漠然としてるなー」
フラン「そんなに沢山あるの?」
光「あぁ。まぁ、そのうち出歩くようになると見つけることができるよ」
フラン「楽しみー!」
魔理沙「なぁ、霊夢。木葉の部屋に来た感想はどうだ?」
霊夢は返事をしなかった。
魔理沙「…霊夢?」
魔理沙は部屋を見渡した。霊夢は光のベッドに横になっていた。
魔理沙「…全く」
スタスタスタスタ
魔理沙は霊夢の元に歩み寄った。
魔理沙「霊夢!起きろ!」
霊夢「ふぇ?なに?なに?」
魔理沙「お前こんな所で何してるんだぜ!」
霊夢「だ、だって…これ木葉の匂いがするし…」
光「!?」
魔理沙「イチャイチャするのは私たちがいない時にしろよ!」
光「おーい。イチャイチャしてないぞー?」
霊夢「仕方ないでしょ!木葉の匂いがするんだから!」
魔理沙「それでも見せつけてくるなよ!」
光「おーい。イチャイチャしてないぞー?」
フラン「ねぇ、木葉。この人たち置いて下に降りよ?」
光「…そうだな」
スッ…
光はドアノブに手をかけた。
光「それでは〜…」
バタン
光はそっと部屋の扉を閉めた。
フラン「さ!行こ行こ!」
スタスタスタスタ
光とフランは一階に降りた。
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場所…台所
咲夜「これがこの家の包丁や調理器具ですか…」
本庄「はい。ここにあるものは全部」
咲夜「なんと…こんなに沢山あるんですね」
本庄「普段は料理できる人しか使ってませんのでとても綺麗なんですよ」
咲夜「確かに…どれも綺麗になっていますね…」
本庄「あ、咲夜さん。今日の夕食、一緒に作りませんか?」
咲夜「い、良いんですか?」
本庄「はい。咲夜さんは料理できるので信用できます」
咲夜「ぜひ!」
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場所…リビング
レミリア「それにしてもここは快適ね」
パチェ「えぇ、ここならいくらでも魔導書が読めるわ」
アリス「ここには魔法がないのよね?」
長津「えぇ、ありませんよ」
アリス「そう。何か学べそうなものがあると思ったのだけれど」
長津「魔法なら私使えるので何かあったら聞いてくださいね」
アリス「あら、あなたも?」
長津「はい」
アリス「ならあなたはどうやって魔力を得ているのかしら?」
長津「私はアリエスの持つ魔力を使っているので魔力を補給することはないんですよ」
アリス「じゃあそのアリエス?って人が魔力の貯蔵庫になっているのね」
長津「そういう事です」
パチェ「なら私もそういうのを作ってみるのもありね」
アリス「なぜ?」
パチェ「それがあれば魔力が無くなっても貯蔵した分を使えるから便利なのよ」
アリス「なるほどね。なら私もひとつ作ってみようかしら」
長津「二人とも頑張ってくださいね」
スタスタスタスタ
すると光とフランが戻ってきた。
レミリア「あらフラン。それに木葉まで」
フラン「お姉様!木葉の部屋見てきた!」
レミリア「あら、どんな部屋だったのかしら?」
フラン「物が少なかったよ!それに霊夢が木葉のベッドに横になって魔理沙と言い合いしてる!」
レミリア「はぁ…あの子たちは…」
フラン「それにぱそこん?っていう板みたいなものもあったよ!それに机やクローゼットも!」
レミリア「それは一度見てみたいわね」
光「はいはい。いつか見せてやるから」
レミリア「楽しみにしてるわ」
光「はいはい」
ドタドタドタ
階段を駆け下りるような音が響いた。
霊夢「木葉!どこ行ってたのよ!」
魔理沙「そうだぜ!置いていくなよ!」
光「うへー今度は俺か…」
レミリア「あなたたち少し静かにしたら?ここはこの人たちの家よ?そんなドタドタ走り回って。失礼でしょ」
霊夢「うるさいわね!」
魔理沙「私は木葉と一緒にいたいだけだぜ!」
霊夢「それは私でしょ!」
魔理沙「いいや!私だぜ!」
光「一体どうすればそんな話になるんだよ」
レミリア「全く…あの子たちは…」
長津「ねぇ光」
光「なんだ?」
長津は光の耳に囁いた。
長津「今日の夕食の買い出しに行って欲しいんだけどお願いできる?」ボソッ
光「なんで俺が?」ボソッ
長津「丁度あの子たちもこの世界を見たいだろうから買い出しついでに案内してやってほしいな」ボソッ
光「はぁ…仕方ないな…」ボソッ
長津「じゃあ本庄には話はつけてあるから…合わせなよ?」ボソッ
光「はぁ?合わせるってなにを…」ボソッ
光が聞き返そうとしたが長津は声を張り上げた。
長津「あー今日の夕食作るための材料が足りないなー誰か買い出しに行ってくれる人はいないかなー」(棒)
それを聞いた咲夜は動いた。
咲夜「あ、それなら私が…」
ガシッ
本庄が咲夜の腕を掴んだ。
本庄「咲夜さん。ダメですよ」
咲夜「?」
長津「あー誰か買い出しに行ってくれる人はいないかなー」(棒)
長津は横目で光をチラッと見た。
光「はぁ…なるほど…分かった…俺が行ってやるよ」
長津「ほんとーありがとー嬉しいなー」(棒)
パチェ「…下手な演技ね」
アリス「そ、そうね…」
そんな下手な演技でも食いつく人がいた。
霊夢「なら私も行くわ!」
魔理沙「私も!」
フラン「フランも!」
レミリア「フラン…あなたまで」
長津「じゃあ光。メモを渡しておくから気をつけて行ってきてねー」(棒)
光「はいはい。じゃあ行ってくるわ」
長津「行ってらっしゃーい」(棒)
霊夢「あぁ待って木葉!私も!」
魔理沙「待てって木葉!」
フラン「フランもー!」
ドタドタドタ!ガチャ!バタン!
リビングは静寂に包まれた。
パチェ「はぁ、やっと静かになったわね」
レミリア「全く…人の家なんだから失礼のないようにしないとダメでしょ」
長津「いいんですよ。光がついてればあの子たちは元気になれるんですから」
レミリア「はぁ…全く…」