木葉の幻想郷日記   作:バスタオル

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空間

その頃みんなは

  

早乙女「あれ?ここって…」

 

小夜「真っ白ですね」

  

早乙女は小夜、美穂、琴音と一緒にいた。周りの景色はただ白く何も無い空間だった。

 

美穂「みなさんもいませんし」

 

琴音「もしかして私たち…はぐれちゃった?」

 

小夜「でもそれならみんなはどこに…」

 

早乙女「考えても仕方ないしここにいる?それとも動く?」

 

美穂「うーん」

 

琴音「動かないと始まらないし動いても一面真っ白だからまた迷子になりそう…」

 

小夜「ここまで何も無かったら誰かがいたらすぐに分かると思うんですけど…」

 

早乙女「うーん。どうしよ」

 

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長津、条乃、三室、矢巾サイド

 

長津「ん?いきなり場所が変わった?」

 

三室「そのようだな」

 

条乃「あ?なんだ?ここは」

 

矢巾「みなさんもいないですね」

 

三室「これは厄介だな」

 

長津「あぁ」

 

条乃「周りには誰もいないな」

 

矢巾「僕の能力でも感知できません」

 

長津「千里眼でも見れないとなると」

 

三室「ここは別空間だな」

 

長津「そうなるな」

 

矢巾「はい。僕の能力は同じ空間にいないと見えないので」

 

条乃「あーだりぃ」

 

長津「どうする?動く?ここでじっとしてる?」

 

条乃「じっとしてらんねぇよ!」

 

三室「まぁ、お前には無理だな」

 

条乃「うるせぇ!」

 

矢巾「…ほんとに見えない」

 

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佐野守、風和瀬、本庄、倉本サイド

 

佐野守「あれ?みんなは?」

 

風和瀬「ほんとだ。誰もいない」

 

本庄「これは困りましたね」

 

倉本「渚さんもいませんね」

 

本庄「条乃さんや他の人たちも」

 

佐野守「しかもここはとてつもなく広そうですよ」

 

風和瀬「みんなを探すのは難しいですね」

 

本庄「そういえばあの子たちは大丈夫でしょうか」

 

倉本「小夜ちゃん美穂ちゃん琴音ちゃんは渚さんにくっついていたのでもしかしたら一緒にいるかもしれませんよ!」

 

本庄「そうあってほしいですね」

 

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立花、双葉サイド

 

立花「んぁ?なんだ?いきなり景色が…」

 

双葉「立花さん。みなさんが見当たりませんよ」

 

立花「じゃあここにいるのは俺たちだけか?」

 

双葉「そのようです」

 

立花「困ったな…みんながいないとなると」

 

双葉「でも恐らくみんなも同じ状況かもしれませんよ」

 

立花「そうだな」

 

双葉「とりあえずテキトーに歩きませんか?」

 

立花「そ、そうだな…足がもてばいいが…」

 

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レミリア、フラン、咲夜、パチェ、霊夢、魔理沙、アリス、文サイド

 

レミリア「…まさかこんな事になるとはね」

 

パチェ「えぇ、完全に油断してたわ」

 

咲夜「ここは一体…」

 

霊夢「何よここ。何も無いじゃない」

 

魔理沙「確かに。気味が悪いくらい何も無いぜ」

 

アリス「みなさんもいないようね」

 

文「あやや…これはこれは…」

 

フラン「木葉もいないよ」

 

霊夢「!!」

 

レミリア「恐らくみんな同じね」

 

パチェ「えぇ、ここは魔力すらない。もしかしたら閉じ込められてるのかも」

 

フラン「探せば見つかるかな?」

 

レミリア「こんなだだっ広いとこから人を探すなんて…」

 

魔理沙「見つける前に死にそうだぜ」

 

霊夢「文!あんた探してきなさいよ!」

 

文「えー!なんで私なんですか!」

 

霊夢「あんたが一番速いからに決まってるでしょ!」

 

文「こんな所で一人ぼっちなんて嫌ですよ!」

 

霊夢「いいから行きなさいよ!」

 

文「嫌です!」

 

霊夢「全く…強情な烏ね…」

 

レミリア「霊夢。こうゆう時はみんなでいる方がいいわよ?」

 

霊夢「レミリア…」

 

レミリア「何が起こるかも分からない中、戦力を分散させるのは危険よ」

 

霊夢「…そうね」

 

文「た、助かったー…」

 

レミリア「とりあえず色々やりましょうか」

 

魔理沙「色々ってなにするんだぜ」

 

レミリア「当然ここから出る方法を思いつく限りやってみるのよ!」

 

霊夢「はぁ、まぁ、今はそれしかないか…」

 

魔理沙「じゃあやろうぜ!」

 

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現実世界では

 

光「…全く手がかりがない…これじゃあ探そうにも探せない」

 

光は魔法陣を展開して能力の残り香を探っていた。

 

光「ライブラ」

 

ライブラ「何でしょうか?」

 

光「…ライブラは確か、星座たちの間で電気信号みたいなのを送ったりできるんだったよな?」

 

ライブラ「はい。できますよ」

 

光「じゃあやってみてくれないか?」

 

ライブラ「分かりました」

 

ライブラは深呼吸して星座たちに呼びかけた。

 

ライブラ (みなさん。みなさん。どこにいますか?この声が聞こえているなら返事をしてください)

 

ライブラはしばらく待ったが返答はなかった。

 

ライブラ「…ダメですね。返事がないです」

 

光「…そうか」

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

光は魔法陣を解除した。

 

光「なら…腕輪なら」

 

ツーッ…ツーッ…ツーッ… 

光は左腕に付けている腕輪から信号を送った。

 

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その頃早乙女は

 

小夜「!!」

 

美穂「早乙女さん」

 

琴音「腕輪が光ってますよ?」

 

早乙女「え!?ほんとだ…光からだ。良かった。光は生きてた」

 

小夜「良かったですね」

 

早乙女「うん…でもどうしたら…」

 

琴音「とりあえず送り返してみてはどうでしょうか?」

 

早乙女「あ、そうねやってみよう」

 

ピッピッピッ

早乙女は腕輪を操作した。

 

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チカチカチカチカ

光の腕輪が光った。

 

光「光った!繋がった!渚は生きてる!良かった!」

 

ライブラ「ということは一応この世界のどこかにいることは間違いないですね」

 

光「あぁ」

 

ライブラ「なら透視と音の能力で探しましょう」

 

光「あぁ。力を貸してくれ」

 

ライブラ「喜んで」

 

そうして光は能力を発動した。

 

光「これで…どうだ」

 

ブブッ…ジジジ…

すると光の頭の中にみんなの場所が映し出された。

 

光「ん?みんな同じ場所にいる…これなら…」

 

光は音の能力を使った。

 

光「…音式 音術呼韻(おんじゅつこいん)

 

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早乙女「返事が…ない」

 

琴音「届いたんでしょうか…」

 

早乙女「分からない…届いてるといいけど…」

  

〜♪〜♪〜♪ 

どこからともなく音が鳴り出した。

  

早乙女「この音って…」

 

小夜「周りには何も」

 

美穂「ない…けど…」

 

琴音「これって…」

 

早乙女「…光の能力」

 

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〜♪〜♪〜♪

 

長津「!」

 

条乃「こいつぁ」

 

矢巾「聞いたことありますね」

 

三室「光が場所を知らせてるんじゃないのか?」

 

長津「そうか!」

 

条乃「てことはこれで光が生きてる証明ができた」

 

矢巾「ですが、どうやってここから…」

 

三室「…ここまで来て手詰まりか」

 

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〜♪〜♪〜♪

 

佐野守「みなさん!」

 

本庄「!」

 

風和瀬「この音は…」

 

倉本「光さんの…」

 

本庄「呼び出しの音…やっぱり光さんだ!」

 

倉本「じゃあここを出られそうですね!」

 

風和瀬「そうですね!」

 

本庄「でもこの音はどこから…」

 

倉本「あ…」

 

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〜♪〜♪〜♪

 

霊夢「!」

 

魔理沙「なんだ?この音は」

 

レミリア「聞いたことない音ね」

 

咲夜「…」

 

文「でもどこから聞こえるんでしょう」

 

アリス「分からないわね」

 

レミリア「パチェ何か分かった?」

 

パチェ「いえ、何も」

 

レミリア「でも少し進んだかもね」

 

霊夢「えぇそうね」

 

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光「みんな…届いてくれ」

 

光は音の能力を強くした。

 

ライブラ「くっ…」

 

光「ごめんねライブラ。もう少しだけ…頑張って…」

 

ライブラ「分かり…ました…」

 

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〜♪〜♪〜♪

 

長津「音が大きくなった」

 

条乃「やっぱりあいつだな」

 

矢巾「僕たちに何ができるんでしょうか」

 

三室「…分からん」

 

長津「くっ…万事休すか…」

 

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〜♪〜♪〜♪

 

双葉「ん?この音は…」

 

立花「光の能力か?」

 

双葉「だとしたら光さんは生きていますね。他の人たちは分かりませんが…」

 

立花「…光が能力を使って俺たちを探しているなら。俺たちもそれに応えよう」

 

双葉「それはどういう」

 

立花「キャンサー。力を使うぞ」

 

キャンサー「あぁ。いいぜ」

  

立花はキャンサーの結界を操る能力を使った。

 

立花「結界術式…アンチバリア!」

 

立花は能力を使い自分の居場所を教えようとした。 

 

パリン…パキパキ…

いきなり大気に亀裂が走った。

  

立花「な…」

 

双葉「もしかして…立花さん!そのまま続けて!」

 

立花「お、おう」

 

パキパキパキ…バリン!

立花が能力を使い続けたらいきなり何かが崩れ落ちた。

 

双葉「これは…」

 

立花「結界だったのか…」

 

長津「立花!宗司!」

  

いきなり声が聞こえた。

 

立花「智志!」

 

双葉「長津さん!」

 

長津「良かった無事で」

 

双葉「そちらの方も」

 

条乃「なんだ?いきなりヒビが入ったと思ったらお前の能力だったのか」

 

立花「あぁ」

 

矢巾「お二人も無事で良かったです」

 

三室「あぁ、ほんとに」

 

レミリア「あら、あなたたちは」

 

声のした方を見ると幻想郷の人たちがいた。

 

長津「レミリアさん」

 

レミリア「いきなり変な音がするんだから何事かと思ったけど害はなさそうね」

 

立花「大丈夫ですよ」

 

魔理沙「ここは結界で覆われていたのか…」

 

霊夢「どうりで攻撃しても出られないわけね」

 

早乙女「みなさーん!」

 

長津「!」

 

本庄「渚ちゃん!それにみなさんも!」

 

本庄や早乙女たちも合流した。

 

長津「みんな集まったね」

 

風和瀬「はぁ、良かった…」

 

倉本「手詰まりだったので助かりました」

 

小夜「早乙女さん!良かったですね!みなさんに会えて!」

 

早乙女「うん!良かった!」

 

長津「さて…あとはここから抜けるだけだが…どうするか…」

 

レミリア「さっきみたいにできないのかしら?」

 

立花「あぁ、そうか」

 

立花は再度能力を発動した。

 

ビキビキビキ…パキパキパキン…パリン!

何かが割れる音がした。

 

光「え!?」

 

光が目を開いた時、みんなが一斉にどこからか出てきた。

 

光「なになになにごと!?」

 

ライブラ「あ、やっと戻ってきましたね」

 

ドタドタドタ!バタバタバタバタ!

みんなは床に激突してしまった。

 

佐野守「アイタタタ…」

 

魔理沙「いきなり出るなんて聞いてないぜ…」

 

立花「すいません…」

 

長津「でも出れて良かった…」

 

三室「あぁ、確かに」

 

光「お前ら…大丈夫なのか?」

 

長津「光…あぁ、大丈夫だ」

 

本庄「誰も怪我してませんよ」

 

早乙女「光の方こそ大丈夫なの?」

 

光「あぁ、俺は大丈夫だ。そういえば後藤さんは?」

 

長津「後藤さんなら…」

 

長津は周りを見渡した。後藤の姿はなかった。

 

長津「あれ…いない…」

 

光「え?いないのか?」

 

長津「…あぁ」

 

光「マズくないか?」

 

長津「あぁ」

 

矢巾「いや、後藤さんならいますよ」

 

光「どこにだ?」

 

矢巾「なんか建物っぽい所にいますよ」

 

光「そうか…よかった…三人も無事なようで」

 

小夜「はい!」

 

美穂「早乙女さんが守ってくれたので」

 

琴音「私たちは怪我しなくてすみました」

 

光「ありがとうな。渚」

 

早乙女「う、うん」

 

光「あ、そうだ。さっき俺たちを散り散りにぶっ飛ばしたのは朝家を覗いていたやつとその部下だった」

 

長津「…そうか」

 

早乙女「で?どうしたの?」

 

光「一人だけ取り逃した」

 

早乙女「そう…」

 

光「あいつらの行動は思った以上に早い。明日も何かしら起こるかもしれないからみんな警戒しててくれ」

 

長津「そうだな」

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