スタッスタッスタッ
一行は目的地に降り立った。
レミリア「へぇーここが」
光「あぁ、今回の目的の場所」
長津「ねぇ光。みんなに目的を説明した?」
光「あー忘れてた」
魔理沙「なんだ?敵の親玉を叩くんじゃないのか?」
光「いや、それもあるがもう二つほど目的がある」
魔理沙「なんだ?」
光「一つは凛の救出、もう一つは八重さんの保護。二つ目に関しては人じゃなく情報収集みたいな感じだな」
魔理沙「ほぇー」
レミリア「どっちにしろ敵を叩くのには変わらないわね」
光「まぁな、でもこっちは敵のことは把握できていない。だから注意しろよな」
レミリア「はいはい」
スタスタスタスタ
一行はその建物に入った。
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パチェ「入ったようね」
アリス「そうね」
パチェ「始めましょうか」
アリス「分かったわ」
小夜「早乙女さん。みなさんはどちらに?」
早乙女「みんな出かけたよ」
小夜「分かりました」
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その頃光たちは
レミリア「外から見るよりも広いわね。しかも白い」
光「あぁ、俺も最初は驚いた」
条乃「で?元凶はどこだ?」
光「分からん。探すしかない」
条乃「はぁ…じゃあ…探すか」
コツコツコツ
動こうとした時、前方から足音がした。
光「みんな止まって。誰か来る」
コツコツコツ
その足音は近づいてくる。やがてその姿を現した。
後藤「!?」
そこに立っていたのは篠澤 凛だった。
後藤「凛!」
光「…こいつが…凛か」
後藤「凛!お前を助けに来た!これでもう安心だぞ!」
篠澤「…」
スッ
篠澤は右手を前に出した。
シューーーッ
妙な音を立て右手に光が集まる。
光「!?」
光は何かを察した。
光「みんな端に避けろ!」
キィン!ビリビリビリ!
何かが弾けたような音と共にその光は前方へ発射された。
ドサッドサッドサッ
みんなはかろうじて避けることが出来た。
条乃「なんだあの野郎いきなり撃ってきたぞ」
光「…あれは…いや、しかし…」
霊夢「木葉!」
光「!!」
篠澤は光に向かって拳を振った。
ドカッ!
光は殴られ少し後ろに飛ばされた。
光「痛ぇ…」
霊夢「木葉!大丈夫!?」
光「あぁ、大丈夫だ」
篠澤「…」
後藤「凛!この人たちは敵じゃない!だから攻撃するな!」
タッタッタッ
篠澤は光に向かって走った。
後藤「凛!」
光「霊夢離れて!」
霊夢「!!」
ドカーン!
爆音とともに篠澤は横へ吹っ飛ばされた。
レミリア「…あなた。私の大事な人に何してるわけ?」
レミリアは弾幕で篠澤を攻撃した。
レミリア「さっきから私の大事な人に殴ったりして…ただで済むとでも?」
光「レミリア。この人は殺しちゃダメ。この人は助けなきゃならない」
レミリア「…ならあなたがやりなさい。私にはできないわ」
光「あぁ、任せろ」
条乃「待ちな」
光「なんだ」
条乃「お前がこんな玄関先で止まってたら誰が元凶のところに行くんだよ。ここは俺が残る」
光「…分かった。殺すなよ」
条乃「あぁ、任せろ」
タッタッタッ
一行は条乃と後藤を残し、先に進んだ。
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光「確かここが後藤さんの部屋で…」
ガチャ
光はドアを開けた。
霊夢「…誰もいないわね」
光「…あぁ」
立花「!!」
立花は何かが飛んでくるのを確認した。
立花「大陰結界!」
キィン!
立花が結界を張ったと同時にそれは当たった。
光「なんだ…これは」
佐野守「注射…中には薬が入ってますね。多分」
光「不用意に触っちゃダメだよ」
佐野守「分かってますよ」
ピピピピピ
光の腕輪から音が鳴った。
光「ん?」
ピッ
光は応答した。
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パチェ「木葉。その部屋の右端に扉があるからそこへ行って」
光「なんだ?敵の位置でも把握出来たか?」
パチェ「えぇ。でも敵かどうかは分からないの。だから注意して」
光「ありがとう。パチェ」
パチェ「えぇ」
光「あ、そうだパチェ」
パチェ「何かしら?」
光「この先に敵はいる?」
パチェ「さぁ?分からないわね。天狗から何も情報が来ないんだもの」
光「情報が来ない?なぁ智志。結衣の今の状況は?」
長津「えーっと…」
長津は腕輪を確認した。
長津「!!」
腕輪は赤く光っていた。倉本が危険な目に遭っている証拠だった。
長津「光!倉本に何かあったみたい!」
光「なんだと!?」
長津「腕輪が赤く光っている。恐らく別れた後に何かあったんだろう」
光「くっ…てことは文も…」
ピシュ!
変な音が聞こえた。
光(今の音は…)
グサッ!
佐野守の首元に針が刺さった。
佐野守「がっ…」
光「佐野守!」
佐野守「あっ…ぐっ…」
ドサッ
佐野守はその場に倒れ込んだ。
光「佐野守!」
???「ようやく来たか。天秤」
光「…誰だ」
???「お前ならよく知っているだろうよ」
光「なんだと…姿を見せろ!何処にいる!」
???「まさか…察知能力も落ちたか…弱くなったな。天秤」
光「うるせぇ!誰だ!」
???「私を探るよりそいつを治すべきでは?」
光「!!」
???「だが治せないだろう。なにせ回復させる水瓶座は今自宅待機中なんだからな!」
光「な…なぜそれを」
???「さぁ?何でだろうな?」
光「くっ…」
???「ちなみに言っとくぞ。さっき獅子座が受けた針だがちょっと特殊でな。普通の人間には害はないが能力を持ってるやつには効果てきめんなんだ」
光「なんだと…」
???「それは能力の制御を外す薬だ。俺は前に1度あることを聞いた。星座の能力を持つ人間は星座自身が持つ能力に制限をかける物だと。そいつらが居なくなれば能力の暴走は日常茶飯事だと」
光「!?」
???「確かやつは思念体だったかな?今はもういないが私を復活させるために力を分け与えてくれた」
光「…何言って」
???「ここまで言っても誰かわからないのか?天秤」
光「…」
???「私は元 天野沙耶を取り込んだドレイン。名前はゴードン」
光「な!?」
長津「なんだと…」
???「だが今はそんな名前じゃない。今の私の名は…奈落だ」
光「奈落…」
奈落「そうだ。奈落だ。光の届かぬ深淵の地から出てきた最後のドレインだ」
光「…また、殺されたいのか」
奈落「今度はそう簡単には死なない。見てみろそこに倒れている獅子座を」
光「!!」
佐野守の体は赤くなっていた。
光「お前!佐野守に何を!」
奈落「だから言っただろう。能力を持つ人間にはよく効くと。その薬は能力を暴走させる。言わば能力を制限する人間としての機能を失わせるものだ。今の獅子座は能力を制御出来ない状態にある」
光「獅子座の能力は…」
奈落「熱と解放、爆発と引力」
光「!!」
奈落「それも確認済みだ。あの思念体はよくやってくれたものだ」
光「てめぇ」
奈落「さて、私はここでお暇しましょうか」
光「逃げるのか!」
奈落「さぁどうだろうな?少なくとも今の私は獅子座には敵わないので」
シュッ
奈落はその場をあとにした。
光「あの野郎…」
霊夢「木葉!」
光「!!」
ザッ!
佐野守は立ち上がった。
光「佐野守!」
佐野守「…」
ブゥゥゥゥゥゥゥン…
すると佐野守の周りの温度が上昇した。
光「ぐっ…暑い」
長津「これはマズいね」
光「ライブラ!レオの能力が暴走するとどうなるんだ!」
ライブラ「レオの能力が暴走すると熱により周囲が溶け始めます」
光「な!?」
佐野守「…」
シューーッ
佐野守の足元が溶け始めた。
光「みんなここから出て!そして出来るだけ離れて!」
レミリア「分かったわ!」
タッタッタッ
みんなは佐野守を置いて研究所を出ようとした。
光「ライブラ!佐野守を助ける方法は!?」
ライブラ「無いです。ですが、暴走は時間経過で落ち着きます。しばらく待つのがいいかと」
光「分かった!」
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ギーッギーッギーッ
突然警報音のようなものが聞こえた。
条乃「なんだ?」
後藤「これは…」
篠澤「…」
条乃「なんだかヤバそうだな。早急に片付けよう」
ダッ!
条乃は篠澤に殴りかかった。
条乃「おらぁ!」
ドカッ!
条乃は篠澤を殴った。
篠澤「…」
ドカドカッ!
篠澤は条乃に殴り返した。
条乃「うぐっ…」
後藤「条乃さん!」
条乃「大丈夫だ…これくらい」
スッ…
篠澤は深く腰を落とした。
ドゴォン!
篠澤の拳が条乃の腹に当たった。
条乃「野郎…」
後藤「条乃さん…」
条乃「黙ってろ!俺がやる!」
ザッ!
条乃は立ち上がり篠澤を攻撃した。
条乃「おらぁ!」
ドカドカッ!
篠澤は続けて条乃を攻撃した。
条乃「ごふっ…」
ドサッ!
条乃はその場に膝を着いた。
条乃「…野郎。つえぇな」
タッタッタッタッ!
条乃の耳に何か足音が聞こえた。
光「条乃!ここを離れるぞ!」
条乃「光!」
走ってきたのは光たちだった。
光「!!」
光は篠澤がまだ立っているのに気づいた。
光「強行手段だ!」
そう言って光は能力を使った。
光「スゥーッ」
光は言霊の能力を発動した。
光「睡眠!」
篠澤「!」
ドサッ
篠澤は能力の影響を受け眠ってしまった。
光「条乃!その人を担いで!逃げるぞ!」
条乃「お、おう」
光「後藤さんも!」
後藤「は、はい!」
タッタッタッタッ!
その後一行は研究所を出た。
条乃「光!どういう事だ!奴はどうした!」
光「予定変更だ。佐野守の能力が暴走している」
条乃「なんだと!」
光「みんな!空を飛んで!」
シュッ
みんなは空を飛んで避難した。
ジュワァァァァァァァ…
すると途端に研究所は溶けた。
後藤「研究所が…溶けている」
グォン!
佐野守の引力の能力が暴走した。空を飛んだみんなが佐野守に引き寄せられている。
条乃「な!?」
光「これが…引力の能力か…」
バキバキバキ!
周囲の木々が佐野守の元に吸い寄せられた。
光「!!」
バゴォォォォォォォォン!!
佐野守の爆発の能力が暴走し、爆音とともに研究所は爆発した。
条乃「な、なんだ…これが佐野守の暴走か…」
光「あぁ。恐らくすぐに警察やらなんやらが来るだろう。その前に佐野守を回収して離れるぞ」
光はその後、停止した佐野守を担いでその場をあとにした。その後光たちは家に帰ることが出来た。