私、本庄 姫乃はアクエリアスさんと一緒に光さんが作った願石と言う結晶を探しています。探し始めて1時間。欠片ひとつも見つかりません…。ここは方界。周りには何も無く、地平線が広がっています。綺麗です。そんなことを思いながら私は探しています。早く見つかって欲しいです。
アクエリアス「姫乃ー!見つかったー?」
本庄「ごめんなさーい!見つかってませーん!」
アクエリアス「んー…ここは何も無いからすぐ見つかると思ってたけど…」
本庄「全然見つかりませんね…」
アクエリアス「はぁ…」
本庄「あ、そう言えば光さんは死んだら砕けるとか言ってましたよ?」
アクエリアス「はぁ…大丈夫よ。ライブラは死んでないから」
本庄「それもそうですね。さぁ、頑張りましょう!」
アクエリアス「はぁ…」
それから1時間。ずっと探し続けてようやく見つけました。
本庄「…欠けてますね」
アクエリアス「えぇ…そうね」
本庄「アクエリアスさん…直せませんか?」
アクエリアス「無理ね。私が治せるのは傷だけだから」
本庄「えぇ…」
アクエリアス「…」
本庄「あ!じゃあ!」
アクエリアス「?」
本庄「アクエリアスさん!冥界の能力を使ってください!」
アクエリアス「なぜ?」
本庄「冥界の能力は効果を反転させるんですよね!なら能力を使ってからこれを壊すってのはどうでしょうか!」
アクエリアス「壊すから反転して直るだろうってこと?」
本庄「そういう事です!どうですかこの作戦!誰も思いつきませんよね〜」ドヤッ
アクエリアス「…そりゃ、誰も思いつかないでしょうね。歴代の水瓶座の十二天星はみんな冥界の能力を理解してたからね」
本庄「え?それはどういう?」
アクエリアス「冥界の能力の効果があるのは物理的な攻撃じゃないの。例えばそうねぇ…敵が回復しようとしてた所で冥界の能力を使えば反転してダメージになるけど、敵が大ダメージを与える物理攻撃をしてきた時に冥界の能力を使ってもダメージが無くなることはないのよ」
本庄「つまり?」
アクエリアス「はぁ…あんたってそこまで頭悪かったっけ…」
本庄「うっ…姫乃は5のダメージを受けました」
アクエリアス「5のダメージって…しかもあんた自分で言うのね」
本庄「えへへ…」
アクエリアス「つまりね。冥界の能力を発動してそれを壊しても元には戻らないってことよ」
本庄「え…じゃあ…どうすれば」
アクエリアス「さぁ…どうしましょうか」
本庄「アクエリアスさん他の星座たちの中でこれを直せる人はいますか?」
アクエリアス「いや、いないだろうね」
本庄「そう…ですか…」
アクエリアス「でも…」
本庄「いるんですか!」
アクエリアス「いないわよ」
本庄「はぁ…アクエリアスさんのいじわる…」
アクエリアス「なんでよ」
本庄「上げて落とすなんて…」
アクエリアス「はぁ…」
本庄「でも…これじゃあ…なにも…」
アクエリアス「…」
本庄「…」
アクエリアス「せめて双子座のジェミニがいたらね」
本庄「双子座…」
アクエリアス「分離と融合の能力を持つ星座よ。あの子たちならまだ何とかできたかもしれないけど…」
本庄「…」
アクエリアス「…」
本庄「!!」
本庄は何かを見つけた。
本庄「アクエリアスさん!あれって」
アクエリアス「え、なに、どれ」
本庄「ほらあそこ!何か光ってますよ!」
アクエリアス「どれよ。何処にあるのよ」
本庄「…まぁ、そんなものは無いんですけどね」
アクエリアス「あ、あんたねぇ…」
本庄「さっきの仕返しです!」
アクエリアス「くっ…」
本庄「むふふ〜」
アクエリアス「いや、でも、あそこに何かあるのは本当ね」
本庄「信じませんよ〜どうせ嘘ついてるんでしょ〜」
アクエリアス「そう思うならそれでもいいけど」
本庄「じゃあ信じませーん!」
アクエリアス「じゃあこれからは一人で頑張ってね」
本庄「え…」
アクエリアス「私疲れちゃったし休もうかしら」
本庄「ど、何処にあるんですか!」
アクエリアス「なに?信じないんじゃなかったっけ?」
本庄「い、いや〜私のお宝センサーがこっちに何かあるって反応して…」
アクエリアス「はぁ…あんたねぇそうゆう時は素直に言うもんでしょ!」
本庄「はい…すみません…」
アクエリアス「ったく…ほら、あそこよ」
アクエリアスはそう言って指を指した。
本庄「…ん?」
アクエリアス「はぁ…私が取ってくるからここにいて。いいね」
本庄「はい…」
シュッ
アクエリアスは落ちてる何かを拾ってきた。
アクエリアス「これね」
本庄「え…これって…」
アクエリアスが持ってきたのは紫色に光る結晶で本庄はそれに見覚えがあった。
本庄「紫さんから貰った水晶…」
アクエリアス「知ってるの?」
本庄「はい。これは光さんが紫さんから貰ったものでここと幻想郷を行き来する為のものなんです」
アクエリアス「つまりこれがあれば幻想郷に行けるってことね」
本庄「はい」
アクエリアス「なら行ってみましょうか」
本庄「え!?」
アクエリアス「幻想郷ならそれを直せる人がいるかもしれないからね」
本庄「そ、そうですね。行きましょう!」
アクエリアス「はいこれ」
本庄はアクエリアスからあるものを渡された。
本庄「アクエリアスさん…これって…」
アクエリアス「ん?さっき拾ったものだけど?」
アクエリアスが渡したのは十二天星たちが着けていた腕輪だった。
本庄「ありがとうございます。でも、汚れてる…アクエリアスさんこれを綺麗に出来ませんか?」
アクエリアス「それなら出来るわよ」
ザバァン!
アクエリアスは水を使って綺麗にした。
アクエリアス「はい。これでよし」
本庄「ありがとうございます!アクエリアスさん!」
アクエリアス「いいわよ。これくらい」
カチャ
本庄は早速腕輪をつけた。
本庄「うん!これでよし!」
アクエリアス「じゃあ行きましょうか」
本庄「はい!」
本庄は紫から貰った紫色に光る水晶を使って幻想郷へ飛んだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その頃幻想郷は…
紫「くっ…やっぱりダメね」
早苗「博麗大結界直りませんか?」
紫「直すどころか維持すらできなくなってきてるわ」
早苗「そんな…」
パチェ「…」
アリス「…」
神奈子「大体五人で止めてるのが間違ってるんだ。ここまで大きいと五人じゃ足りないからね」
聖「確かに…私もこれ以上力を増やすのはちょっと…」
永琳「私も難しいわね…」
幽々子「私も…」
早苗 (…みなさん)
グワァン!ピキピキ…パリン!
博麗大結界に動きがあった。それと同時に博麗大結界は大ダメージを受けた。
紫「!!」
幽々子「!!」
神奈子「!!」
聖「!!」
永琳「!!」
紫「な!?」
幽々子「まさか…」
神奈子「誰かがこの幻想郷に入ってきた…」
聖「まずいです…」
永琳「このままじゃ…もう…」
ピュン!
すると水色の光が一つ。幻想郷に入ってきた。
紫「やっぱり…」
幽々子「外から誰かが入ってきたのね…」
パチェ「え…」
アリス「でもあそこにいたのは…私たちだけのはず…」
早苗「誰かが運良く生きてたのではないでしょうか?」
パチェ「だとしたら私たちが気づくはずなんだけど…」
ギュオン!
その水色の光は急旋回して紫たちのいる所に着地した。
キィン!
そしてその光は目の前に着地した。
パチェ「あ…あなたは…」
本庄「はい!私は十二天星 第十一星座 水瓶座の本庄 姫乃です!」
パチェ「や、やっぱり…」
早苗「という事は本庄さんは生きてたんですね!」
本庄「あ、いえ、私もみんなと一緒に死にましたよ」
早苗「え…じゃあなんで」
本庄「私の別名は死に戻りの姫 ディエラです。たとえ死んだとしても時間が経てば生き返ることが出来るんです」
パチェ「そんなことが…」
アリス「人間の技じゃないわね…」
早苗「じゃあ本庄さんは不老不死ですね!」
本庄「あ、いえ、死んでから生き返るので不老不死ではないですね」
早苗「あ、はい。すみません」
パチェ「ところでここに何しに来たの?」
本庄「あぁ、実はこれを…」
ギギギギギギギギギ…
博麗大結界が妙な音を立てていた。
本庄「!!」
パチェ「!!」
アリス「!!」
早苗「!!」
早苗「紫様!これはもしかして…」
紫「えぇ…そろそろ限界みたいね…」
ギギギギギ…バリン!
博麗大結界の一部が割れて崩れてしまった。
紫「!!」
早苗「!!」
紫「ダメね…崩壊が始まっている…」
早苗「そんな…」
本庄「どういう事ですか?」
パチェ「私たちの世界は博麗大結界という結界によって外の世界から隔離しているのよ。そして、その博麗大結界に異常が見られ、崩壊しようとしてるらしいの」
本庄「崩壊したら…どうなりますか…」
パチェ「…分からない。初めて起きたことだからね。でも私たちはタダでは済まないらしいわ」
本庄「そんな…」
アリス「そしてその博麗大結界にダメージを与えたのは私たちなの」
本庄「!!」
アリス「普段は博麗大結界は見えないんだけど、今は視認できる状態にある。そして今あそこにいる人たちがなんとか博麗大結界を維持しようとしてたけどそこに水を刺したのはここに戻ってきた私たちなの…」
パチェ「私たちがここからあの世界に帰らなかったのは次この博麗大結界を通ればこの博麗大結界の崩壊が始まるって言われたからなのよ」
本庄「え…じゃあ…最後にトドメを刺したのって…」
パチェ「…」
アリス「…」
パチェとアリスは口に出来なかった。
本庄「そ、そんな…私が…ここの人たちを…殺してしまったってことに…なりますよね…最終的に…」
パチェ「…」
アリス「…」
本庄「…なら」
パチェ「!」
アリス「!」
本庄「アクエリアスさん!ここの人たちのために力を使いますよ!」
アクエリアス「良いのかい?あの結晶を直してもらわないと他の十二天星たちは生き返らないのよ?」
パチェ「!!」
アリス「!!」
本庄「いいんです!今はここの人たちを優先します!今生きてる人を死なせないようにしてから死んだ人を生き返らせます!」
アクエリアス「…なら、いいわよ」
本庄「ほんとですか!」
アクエリアス「えぇ…今回は私の負けね」
本庄「ありがとございます!」
パチェ「ちょっと待って!生き返るってどういう事…」
アリス「死んだみんなが…生き返るって…」
本庄「はい!生き返ります!」
パチェ「それは…ほんと?」
本庄「はい!大丈夫です!」
アリス「よ、良かった…」
本庄「でもその前にここの人たちを助けます!生き返らせるのは後です!」
パチェ「分かったわ。私たちも手伝いましょう」
アリス「えぇ、そうね」
本庄「ありがとございます。でも大丈夫です。ここは私に任せてください」
パチェ「じゃあ…私たちは…」
スッ
本庄は願石を取り出し、パチェとアリスに見せた。
本庄「お二方。この結晶を直すことは出来ますか?」
パチェ「これは…」
アリス「霊夢が持ってたものね…確か名前は」
本庄「願石と言います。これがあればみんなを生き返らせることが可能です」
パチェ「分かったわ。私たちで直すわ」
アリス「じゃああなたは博麗大結界をお願い」
本庄「はい!任せてください!」
シュッ!
本庄は空を飛んだ。
パチェ「アリス!私たちも」
アリス「えぇ、私たちも全力でやりましょう」
パチェとアリスは結晶の修復に全力を尽くした。
アクエリアス「良いのかい?あの人たちに大事な結晶を任せて」
本庄「いいんです!信用できます!」
アクエリアス「そう…ならいいわ」
本庄とアクエリアスは博麗大結界を直すために力を使おうとした。
紫「!!」
早苗「本庄さん!?」
神奈子「あ、あの子は」
聖「ここの人ではないですね」
永琳「でも、私は見たことありますね」
幽々子「私も」
紫 (あの子…何するつもり…)
本庄「みなさん!ここは私がやります!私が力を使ったらみなさんは休んでください!」
神奈子「何言ってるんだ!そんなことしたら博麗大結界が崩壊するだろう!」
本庄「大丈夫です!私が直します!」
紫「…」
聖「でも、その根拠がありません!」
幽々子「…」
永琳「…」
神奈子「あんた!博麗大結界を崩壊させたら責任は取れるんだろうね!」
本庄「責任は取りません!」
紫「!!」
神奈子「!!」
幽々子「!!」
聖「!!」
永琳「!!」
本庄「私は…ここの人たちを助けるためにやります!そして…この結界も崩壊させません!」
神奈子「あんた!何言って…」
ガシッ
紫は神奈子の肩を掴んだ。
神奈子「なんだ紫!あいつに任せたら」
紫「大丈夫。信用出来るわ」
神奈子「私は信用出来ないぞ!」
紫「じゃああの子を信用出来る私を信用して。お願い」
神奈子「…わ、分かったわよ」
紫「ありがとう」
本庄「…」
紫「じゃああなたが力を使えば私たちは力を解けばいいのね?」
本庄「はい!」
紫「分かったわ」
本庄「それじゃあ…始めます!」
本庄は呼吸を整え集中した。
本庄「…アクエリアスさん。力を使いますよ」
アクエリアス「えぇ、いいわよ。使って」
本庄「ありがとうございます」
シュゥゥゥゥゥ!
本庄は深呼吸をした。すると本庄の周りに水の粒が出現した。そして本庄は唱えた。
本庄「十二天星 第十一星座 水瓶座 堕落
シュゥゥゥゥゥ!
本庄は水に包まれた。やがてその水は本庄から離れ本庄の姿を視認することが出来た。
紫「あれが…あの子の…」
神奈子「なんだいあの子…」
聖「姿が変わって…」
永琳「しかも一段と力が…」
幽々子「増しているわね…」
本庄「…私は死に戻りの姫 ディエラ。今からあなたたちの力になります」
スッ
本庄は両手を広げ、唱えた。
本庄「水瓶座 奥義…終止 渇望の果ての死という幻想」
シュゥゥゥゥゥ!
紫たちが博麗大結界を維持するために使った妖力や神力が完全回復した。
聖「すごいですね…あの人は」
永琳「えぇ、ほんと」
幽々子「…」
シュゥゥゥゥゥ…キィン!
本庄の唱えた技が博麗大結界の崩壊の進行を止めた。
紫「なんと…」
神奈子「崩壊が…」
聖「止まりましたね…」
永琳「私たちじゃ何も出来なかったのに…」
幽々子「すごい力…」
早苗「すごい!本庄さん!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その頃パチェとアリスは…
パチェ「アリス!」
アリス「なに?」
パチェ「能力が…戻ってる…」
アリス「え!?」
アリスは試しに人形を操ってみた。
アリス「ほんと…能力が…戻ってる…」
パチェ「これなら直せそうよ」
アリス「えぇ、やりましょう」
パチェとアリスは作業に取り掛かった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本庄「…みなさん。待っててください。すぐに…助けます」
アクエリアス「みんな…もう少しの辛抱だよ。これを乗り越えたら十二天星たちを生き返らせてみんなを結晶から解放させるから」