場所…幻想郷
アクエリアスが博麗大結界の維持をしていたが、そろそろ限界が来ていた。
アクエリアス「うっ…くっ…」
本庄「アクエリアスさん!もう休んでください!あとは私が!」
アクエリアス「冗談言わないでよ!堕落を解除したあなたは疲労で何も出来ないでしょ!」
本庄「確かに…そうだけど…」
アクエリアス「なら私に任せなさい!」
本庄「う、うん…」
幽々子「紫。あの子私たち五人でしていた事を一人でこなしている。それも長時間。もうそろそろ限界なんじゃないかしら…」
紫「そうね…でも、今の私たちには…」
ピキピキピキ…
本庄が張った終止符の結界も限界だった。そのため効力も失われ、亀裂も走っていた。
アクエリアス (くっ…ここまでね…)
パリン!
結界よりも先にアクエリアスの体が限界を迎えていた。アクエリアスの右腕が欠け、魔力が散漫している。
ギギギギギ…
結界は鈍い音を立て始めた。
パリン!!
その結界は維持できずに割れてしまった。
アクエリアス「!!」
本庄「!!」
紫「!!」
幽々子「!!」
アクエリアス「な!?」
本庄「結界が…」
紫「ダメね…私たちじゃ…今の博麗大結界を維持するほどの力はない…」
幽々子「じゃあ…このままじゃ…」
紫「幻想郷が…壊れて…」
ビュン!
紫と幽々子の前を二つの影が通り過ぎた。
幽々子「紫…あれって…」
紫「はぁ…全く…遅いわよ…」
ビュン!
紫と幽々子の前を通り過ぎたあと、本庄たちの前を横切った二つの影。
本庄「!!」
早苗「!!」
パチェ「!!」
アリス「!!」
本庄「あ、あれは…」
パチェ「…やっと来たのね」
アリス「えぇ…ようやく」
早苗「木葉さん!霊夢さん!」
二つの影の正体。それは方界から来た木葉と霊夢だった。
霊夢「木葉!早く終わらせるよ!」
木葉「あぁ!任せろ!ライブラ!アクエリアスを!」
ライブラ「分かりました!」
ヒュッ!ガシッ!
ライブラはアクエリアスの元へ行き、アクエリアスを抱きしめた。
アクエリアス「ラ、ライブラ…」
ライブラ「すいません。遅くなりました」
アクエリアス「本当よ…来るのが…遅いわよ…」
そう言ってアクエリアスは気を失った。ライブラは足早に本庄たちの所へアクエリアスを運んだ。
ドサッ
ライブラはアクエリアスを寝かせた。
本庄「アクエリアスさん!」
タッタッタッ
本庄はアクエリアスの元へ走った。
本庄「アクエリアスさん!アクエリアスさん!」
アクエリアスは気を失っているため返事をしなかった。
本庄「ライブラさん!アクエリアスさんは目を覚ましますよね!?」
ライブラ「えぇ、今は気を失っているだけです。すぐに目を覚ますかと」
本庄「そうですか…良かった…アクエリアスさん。お疲れ様でした」
ライブラ「…それでは私はこれで」
ヒュッ!
ライブラは木葉の元へ飛んだ。
本庄「ありがとうございます!ライブラさん!」
ライブラ「…」
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木葉「これは酷いな…」
霊夢「えぇ…ここまで壊れているなんて…」
木葉「さ、やろう。幻想郷を守らなくちゃ」
霊夢「えぇ、そうね」
木葉「ライブラ!力を貸して!」
ライブラ「はい。お任せを」
木葉はライブラの能力を借りて力を解放した。
木葉「十二天星 第七星座 天秤」
ヒュォォォォォォォ…
木葉の周りに光の粒が集まっていく。
木葉「堕落…
シュゥゥゥゥゥ!キィン!
木葉は堕落により姿を変えた。
木葉「霊夢」
霊夢「何?」
木葉「これを」
霊夢「これは?」
木葉「そのまま持ってて」
霊夢「うん」
木葉は霊夢に黄色く光る鍵のようなものを渡した。
木葉「十二天星 第七星座 天秤」
シュゥゥゥゥゥ!
たちまち霊夢の周りに光の粒が集まっていく。
霊夢「こ、これは…」
木葉「十二門の鍵…
シュゥゥゥゥゥ!キィン!
霊夢は木葉の力を分けてもらった。
霊夢「この力は…」
木葉「さ、始めるよ霊夢」
霊夢「え、えぇ」
スッ…
木葉と霊夢は手を合わせた。
木葉「スゥーッ」
霊夢「スゥーッ」
木葉と霊夢は大きく息を吸って集中した。
シュゥゥゥゥゥ…
すると光の粒が二人の周りに集まってきた。
早苗「す、すごい…綺麗」
本庄「光さん…」
条乃「本庄!」
本庄「!!」
本庄が声のした方を見ると十二天星や幻想郷の人たちがそこにいた。
本庄「みなさん!」
早苗「え!?みなさんどこから…」
パチェ「レミィ…」
アリス「魔理沙…」
長津「遅くなってすまなかったね」
本庄「いいえいいえ!みなさん生き返って良かったです!」
佐野守「でも姫乃ちゃんがいなかったら私たちは生き返ることが出来なかったんですよ!」
条乃「あぁ…ありがとうな。本庄」
本庄「条乃さん…」
長津「光…なんとか間に合ったみたいだね」
本庄「はい!間一髪でしたよ!」
三室「綺麗だな…」
風和瀬「そうですね!」
双葉「光さん…」
立花「やるじゃねぇか光」
倉本「光さん…」
早乙女「…」
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木葉&霊夢「はぁぁぁぁぁぁぁ!」
キィン!シュワァァァァァァ!
木葉と霊夢は集めた光の粒を幻想郷中に拡散した。
紫「綺麗ね…幽々子」
幽々子「えぇ、ほんと」
聖「これはまた…」
永琳「いいですね。この光は…」
神奈子「あぁ、いいもんだ」
木葉と霊夢が集めた光の粒は幻想郷中を駆け巡り結界の崩壊の影響で壊れたところを修復していった。
紫「これなら幻想郷も…」
幽々子「紫…」
紫「?」
幽々子「良かったわね。幻想郷を守ることが出来て」
紫「えぇ、ほんと。あの子たちには感謝しかないわ」
幽々子「ふふっ…」
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木葉「霊夢。最後に博麗大結界も」
霊夢「えぇ!いくわよ!」
木葉&霊夢「はぁぁぁぁぁぁ!」
シュゥゥゥゥゥ!
多数あった光の粒が博麗大結界の壊れたところを重点的に駆け巡り、無事博麗大結界を直すことが出来た。
シュゥゥゥゥゥ…パキパキパキ…パリン!
木葉の力を纏ったオーラが霊夢から消えていった。
霊夢「!!」
シュゥゥゥゥゥ…
それと同時に木葉が纏った堕落も効果が消れた。
木葉「霊夢。お疲れ様」
霊夢「あんたも…お疲れ様ね」
木葉「あぁ…」
こうして奈落による八重を取り込む計画の阻止と博麗大結界の崩壊を防ぐことができ、異変は解決した。その後木葉と霊夢は長津たちの元へ飛んだ。
長津「光…よく頑張ったね」
木葉「あぁ…まぁな」
条乃「今回はお前の勝ちにしてやる!」
木葉「いつから勝負してたんだよ…」
双葉「光さん。お疲れ様でした」
木葉「ありがとう。宗司」
早乙女「…」
早苗「霊夢さん!霊夢さん!初めてのお二人の共同作業なんじゃないですか?」
霊夢「な!早苗!」
早苗「全く微笑ましいですね〜お二人を見ていると心が癒されますよ〜」
霊夢「…///」
タッタッタッ
魔理沙が走ってきた。
魔理沙「霊夢!やったな!」
霊夢「あら魔理沙」
魔理沙「今回も無事異変解決だな!」
霊夢「えぇ、これで異変解決ね」
パチェ「はぁ…なんだかどっと疲れたわ…」
アリス「私も…帰ったらしばらく休もうかしら…」
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幽々子「ねぇ紫」
紫「何?」
幽々子「若いっていいわねぇ〜」
紫「うっ…そ、そうね」
神奈子「永遠の18歳なんて言ってたら笑われるぞ?」
紫「な!?」
聖「あら、あなたまだそんな事を?」
永琳「いい加減自分を見つめ直した方がいいわよ?」
紫「神奈子ー!」
神奈子「あははわりぃわりぃ」
幽々子「まぁ、とにかくこれで一件落着ね」
永琳「えぇ、みなさんお疲れ様でした」
聖「お疲れ様でした。またいつかこうしてお話できるといいですね」
永琳「えぇ、機会があればまた…」
幽々子「じゃあ私たちは帰りましょうか」
聖「そうしましょう」
永琳「それでは…」
ヒュゥゥゥゥ!
幽々子、聖、永琳はそれぞれの場所に帰っていった。
神奈子「おい三人とも!私を置いていくなー!」
紫「あんたは逃がさないわよ!」
ガシッ!
紫は神奈子を帰さないようにした。
神奈子「離せこの野郎!」
紫「絶対に離さないわ!」
神奈子「やめろー!私には諏訪子がいるんだってー!」
紫「知らないわよそんなことー!」
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長津「これで一件落着だね。光」
木葉「あぁ、そうだな」
条乃「またこの世界の人にお世話になりそうだ」
早乙女「…ちょっと待ってよ」
長津「?」
条乃「?」
本庄「渚…ちゃん?」
早乙女「解決してないでしょ!」
条乃「何言ってるんだ早乙女。解決しただろ」
早乙女「解決してない!小夜ちゃんと美穂ちゃんと琴音ちゃんがいない!」
木葉「!!」
木葉は周りを見渡した。だがそこには小夜、美穂、琴音、後藤、八重の姿がなかった。
木葉「…」
早乙女「私はあの子たちと一緒にいたかった!でも…あの子たちは…生き返ってなかった…」
佐野守「渚ちゃん…」
早乙女「私は!あの子たちが生き返るまで解決したなんて思わない!」
木葉「渚…」
早乙女「なんで…あの子たちだけ…生き返ってないのよ…」
みんなが黙ってる中、一人だけ声を大きくして喋った。
本庄「渚ちゃんごめんなさい!」
みんなは一斉にそちらを向く。
木葉「本庄…」
本庄「その…みんなが生き返ったのは…私がこれを使ったからなの…」
ガサゴソ…
そう言って本庄は光が作った願石を取り出した。
木葉「それは…俺が作った…願石」
本庄「はい…みんなが死んじゃって私が生き返った時に見つけたんです…でも少し欠けてたのでパチュリーさんとアリスさんにお願いして直してもらってたんです…」
木葉「それで直った願石に願いを込めたと?」
本庄「…はい」
木葉「どんな願い事をしたんだ?」
本庄「…みんなと幸せに暮らせますようにって」
木葉「…」
早乙女「…じゃあなんで…あの子たちは生き返らなかったのよ」
木葉「恐らく…言い方はあれだけど本庄の言うみんなっていうのは俺たち十二天星と幻想郷の人たちだけだったのかもしれん」
早乙女「なによそれ…」
木葉「…」
早乙女「何よそれ!」
ドカッ!
早乙女は木葉を殴った。
早乙女「なんで!あの子たちは私たちが守るって言ってたじゃない!なのに…なんで!」
木葉「…」
本庄「ごめんなさい渚ちゃん!これは私の願い事が悪かったの!だから光さんを傷つけないで!」
早乙女「…」
タッタッタッ!
早乙女はその場を去った。
条乃「…」
木葉「…」
本庄「光さん…ごめんなさい…私のせいで…」
木葉「いや…いいんだ。渚にとってあの子たちは我が子も同然だったんだ。渚はあの子たちに懐かれてたからな。手放したくなかったんだろうな」
本庄「…」
木葉「人を愛す。これが渚の良いところだからな。本庄…自分を責めちゃダメ。分かった?」
本庄「…はい」
サッ…
木葉は起き上がった。
スタスタスタ
そしてある人の所へ歩を進めた。
木葉「…紫」
紫のところだった。
紫「何かしら?」
木葉「ひとつ、頼みがある」
紫「…」
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その頃早乙女は…
早乙女 (光のバカ!なんで…あんなこと言うのよ…小夜ちゃん…美穂ちゃん…琴音ちゃん…お願いだよ…また私と…一緒に…暮らそうよ…)
スタスタスタ
早乙女は右も左も分からず進んだ。
ガサッ
するとひとつの湖が現れた。
早乙女 (大きな湖…)
ササッ
早乙女はその場に座った。
早乙女 (小夜ちゃん…美穂ちゃん…琴音ちゃん…)
???「あ、あの〜…大丈夫ですか?」
早乙女「!!」
早乙女の目の前には羽の生えた女の子がいた。その子はとても優しそうな声で早乙女に話しかける。
???「あの…具合…悪いんですか?」
早乙女「大丈夫…」
???「そうですか…」
ササッ
その子は早乙女の隣に座って早乙女に身を預けた。
早乙女「あの…何を…」
???「寂しい時はこうやって一緒にいると落ち着くって先生が言ってました」
早乙女「…先生」
???「はい。私の先生は怒ると怖いですがいつも私たちを守ってくれます。悲しい時は寄り添ってくれます。丁度こんな風に」
早乙女「そう…」
???「なにか辛いことがあったのでしたら私が隣にいますので、安心してくださいね」
早乙女「…ありがとう」
???「いいえ。構いませんよ」
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木葉「だからその許可をくれ」
紫「…それは私からは許可できないわね」
木葉「!!」
紫「頼むべき人が他にいるんじゃないかしら?」
木葉「…そうだな」
紫「分かったのならその人にお願いしてきたらどう?」
木葉「あぁ、行ってくるよ」
紫「…行ってらっしゃい」
本庄「光さん…」
木葉「本庄。気にするな。これは俺がしてあげたい事だからな」
本庄「…はい」
木葉「レミリア」
レミリア「…何よ」
木葉「今日は紅魔館でみんな一緒にご飯食べないか?」
レミリア「なんで急に…」
木葉「まぁ…ちょっとね…」
レミリア「はぁ…分かったわよ。咲夜」
咲夜「はい」
レミリア「お願い出来る?」
咲夜「はい。お任せを」
木葉「ありがとう咲夜さん」
咲夜「いいえ。大丈夫よ」
木葉「じゃあ行ってくるわ」
紫「えぇ」
長津「光。俺たちは先に行っとくぞ?」
木葉「あぁ、先に行っててくれ」
ヒュゥゥゥゥゥ!
そう言って木葉はある場所へ飛んだ。