創世日記でのび太が作った世界が実は型月の世界だったら。   作:マッキーガイア

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FGO編3

「えーっと、此処が食堂で…さっき会った…。ほら、赤い外套の人、エミヤって言うんだけどその人が料理長をしているんだ。」

 

しばらくして、のび太達はカルデア内を案内されていた。

 

ここでマスター?をやっている野美ノビ助くん曰く、毎回サーヴァントが来るたびに案内しているから慣れたものらしく、少し端折ってはいるが使える場所はしっかり伝えてもらっている。

 

「あの人料理上手なんだ。」

「うん、なんでも生前は貴族の執事をやったことがあるらしくて、今此処にいるサーヴァントの中では一番料理が上手な人だと思う。」

「ひとは見かけによらないって事なんだね」

 

ドラえもんがそういうと感心したようにエミヤさんを見た。

さっき説明をもらったがサーヴァントとは昔、活躍した英雄達らしく。簡単に言えば幽霊みたいなものらしい、幽霊といえばちょっと怖い感じもあるが、何分みんな生き生きしてるからかあまり怖い感じがしないのが実だ。

まぁ、本来は幽霊とはかなり別物だが、のび太はあまり理解することなんて出来ず結局は、幽霊ってホントにいたんだ程度にしか考えていない。

 

「でも、のび太くんって不思議だよね。他人って感じがしないというか…」

「そ、そうかな?」

「そうだよ、僕に弟が居たらこんな感じだったのかなぁ?」

 

……弟かぁ、のび太は少し考える。

さっき聞いたのだがノビ助くんの年齢は19歳だという。たしかに年上と言えば年上だが…この世界がある前から僕は生きてたし、でも僕の年齢自体は11歳だし…

ゲシュタルト崩壊の様に同じような思考が何度も何度も行き来する。

いつしか頭からぷしゅーっとショートしたような音が聞こえた。

 

「…あれ?のび太君?」

 

ドラえもんの声が聞こえた。

 

「まったく、難しく考えなくてもいいのに、」

「…で、でもさぁ~」

「のび介君の方が人生経験豊富なのは変わらないんだから。」

 

そういわれるとたしかにそれもそうかと納得する。人生経験はどの世界だろうとあまり変わらないからね。

暫くすると、ノビ助君は一つの個室に連れて行ってくれた。

 

「とりあえず、のび太君とドラえもんさんはここを使って。

トイレは共同トイレになってるんだけど基本的にサーヴァントたちは使うことが無いから実質この辺のトイレを使うのは君たちだけだね。あと、シャワーはそこを曲がって右だから。」

 

そう言うと、ノビ助君は誰かに呼ばれたのか。「じゃあ、またあとでね」と言うと行ってしまった。

自動ドアが勝手に閉まると、僕たちは部屋を見回した。

 

白い壁に白いベットが二つ、すべてが白で統一された奇妙な空間。一つだけ異なる色があるとすればベットの横にある青々と茂った観葉植物くらいだろうか。

とりあえずベットに腰を掛け、横になる。

 

「……これからどうする?ドラえもん」

 

なんとなくドラえもんに質問をする。

僕らの今の状況は、実質捕虜だ。どうやってここに来たのかもどうして此処にいるのかもわからないイレギュラーな人間、カルデアの人たちは意地でも僕らに対して何か情報を得ようとするはずだ。

 

「一応、この部屋を何度か探索したけど。隠しカメラやマイクなんかは見当たらなかった。

のび太君、今はとりあえず待とう。多分向こうから来るはずだ。」

 

ドラえもんはそう言うとベットに腰を掛ける。

 

「そうだね。」

 

了承の意を唱えると、ふと思い出したことを言う。

 

「…そういえば、周りの英霊さんもいきなり僕たちが来たら驚くでしょ、引っ越しの挨拶って必要かな?」

「う~ん、、、そういえばそうだね。」

 

そういうとドラえもんはポケットの中を探す。手土産を探しているらしい。

 

「あ、これがあった。」

 

そう言いポケットから何かを出す。

 

 

「とりよせバッグぅ~、とフエ~ルミラ~、」

 

 

ドラえもんはフエルミラーとお取り寄せバッグを取り出すと地面に置いた。

 

「たしか僕の押し入れにどら焼きの大売り出しで買った詰め合わせがあった筈だ、それをとりよせバッグで持ってきてフエルミラーで増やして持っていこう。」

 

一瞬なんでいつもそれを使わないの?という疑問が頭に浮かんだが気にしないでおこう。

 

「そうだね。」

 

僕は考えるのを辞めた。

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆

 

 

「どうしたの?ダヴィンチちゃん」

 

のび太君たちを個室に連れて行った後、何故かダヴィンチちゃんの工房に来るように言われた。

なんでも大事な用だから早く来てくれだそうだ。

 

「単刀直入に聞くけど、君はさっきの侵入者についてどう思う?」

「どうって…普通の小学生と新種の狸だと思うけど。」

「狸が普通、歩いて会話するはずないだろう?」

 

普通に思い出して僕自身のバカさ加減に頭を抱える……御尤もです。

 

「まぁ、それはそうだけど…でも怪しい感じはしなかったよ。とっても馴染みやすかった」

 

それでも、これが純粋な感想だった。

隠し事はあるけど、なにか悪意があるとは思えない。

 

「そうだろうね。だけど、君忘れたのかい?あの狸くんの名前…」

 

ダヴィンチちゃんはそう言う。

忘れてないよ!と声に出そうとして名前が頭をよぎった瞬間、

あっ、と息を呑んだ

 

 

 

「…………どらえ………もん……?」

 

 

 

普通に考えてこんな名前の生物が二つといる筈がない。僕は床を向いた。

 

「このタイミングで、ジャンヌが言う大天使さまと同じ名前の者が現れた…無論、他人の可能性も十分あるがね。それでもこの状況だ……もしかしたら"彼"がくる兆候なのかもね…」

「……彼……?」

 

僕がそう聞くとダヴィンチちゃんは僕の瞳を見つめた。

 

 

 

「……主神だよ……」

 

 

 

「主神…?」

「この世界を造った神さ。無論、別の神の可能性だってあるし天使の可能性だってある。

女神シズカ・チャン、天使ドラ・チャン、タケシ・サン、スネオ・サン……まぁ、一番可能性があるとしたら世界に最も関わっているとされる、女神シズカ・チャンかその直属の天使ドラ・チャンだとは思うが、

今回ばかりは話は別だ…人理焼却の危機と来ている。」

 

そういうと、ダヴィンチちゃんは椅子に深く腰を掛ける。

 

「英雄も守護者も或いは神だって…全面的に私たちに手を貸している状況で……何故、主神が手を貸さない?誰よりもこの世界を愛しているはずの神が居ないんだ…おかしいだろう……」

 

ダヴィンチちゃんは自身の手を握ると、

冷静さを欠いていたことに気が付いたようだ、すこし溜息を吐いた。

 

「まぁ、これは私のこじつけに過ぎないがね。

私だって一度主神という者を見てみたい気持ちがあるんだよ。

……この世界を造り上げた神って奴をね…」

 

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー

 

しばらくして、のび太たちは隣の部屋にいる人へ引っ越しの挨拶に向かおうととなりの部屋のドアの前に立った、ドアの隣に此処に住んでいるのであろう英霊の名前が書いてあるのだが、

…ふと、見覚えのある名前があった。

 

 

「……宮本…武蔵…」

 

 

簡単に説明しよう。

 

………のび太の弟子だ。(本人は認めていないが…)

 

一応、別の宮本武蔵の可能性もあるのだが。のび介くんに説明されていたことを思い出す。

此処にいるサーヴァントたちはこの世界の者でない場合があるらしく、言わば平行世界から来ていることがあるのだ。

つまり、のび太の世界の宮本武蔵が此処にいる可能性だって、十分あり得るのだ。

 

「ねぇ、ドラえもん……」

「…名刀電光丸を返してもらおう。」

「いや、多分あれすぐ充電切れ起こして使えなくってると思うよ…」

 

そう呟く、多分捨ててるかもしれない、

そんな風に部屋の前であ~だこ~だ話していると、ふと、ぽんっと背中を叩かれた。

 

 

「君たち、どうしたの?」

 

 

その声を聴き振り返った瞬間、息を詰まらせたかと思った。

のび太もドラえもんもさっきまでの騒がしさは消えていた。

 

着物を着た美人とはこういったことを言うのか、理解したし、させられた。

 

「ど、ドラえもんっ!!なんかすごい美人がいるよ!!(小声)」

「ぼ、僕にどうすればいいって言うのさ!(小声)」

 

そんな風に小声で話していると、ふと、彼女が腰に付けた刀に目をつけた。

 

見覚えがある鞘、見覚えのある柄………

 

「あれ……?先生…?」

 

…彼女のそう言う声…

頭の片隅にある、ある筈の無い可能性を言葉にした…

 

 

「……あ、貴方が…まさか…宮本………武蔵…?」

 

 

そう言うと彼女は嬉しそうに僕の手を握る。

 

「先生じゃないですかぁ!!久しぶりです!!」

 

え、宮本武蔵…?……え、誰?

 

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