創世日記でのび太が作った世界が実は型月の世界だったら。 作:マッキーガイア
「やっぱり!!此方にきていましたか!
先生ほどのお方が英霊として昇華されていないなんておかしいと思っていたんですよ!!」
僕の手を握る女の人、
僕はひたすら今の状況を理解しようと頭を回していた。とてもじゃないが理解するなんて到底思えないが…
「ど、どうなってるの?ドラえもん…?」
「た、多分、宮本武蔵という人物は君が居ないと生まれないんだよ。つまり彼女の世界にも僕達が居て、僕達と同じ様に彼女の師匠的存在になったんだ。彼女が言っている先生は君じゃない…彼女の世界の君なんだよ。」
ドラえもんの言葉をきいて余計こんがらがってきた。
「つまり彼女が言っている先生は僕のそっくりさんだって事なのね?」
「厳密に言えば違うけど、実際そう言う事」
なんだ、そんな事なら最初からそう言えばいいのに、僕はそれを聴くととりあえず誤解を解こうと声を出そうとするが、
「実は…
「そう言えば先生に、これを返してませんでしたね。」
僕の話を打ち切って、僕に名刀電光丸を渡す。
「いや、これ僕のじゃなくて……」
「じゃあ!私これからレイシフトしてくるんで!これで失礼します!」
そう言い走り去っていった。
何というかかんというか、やはり…
「「……ま、マイペースだなぁ、」」
前から思ってたけどね。
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野美サイド
あれから数時間、
ダヴィンチちゃんに専門用語を使いまくられ、理解するのも億劫になっていた現状。もはやストレスもマッハだ…
こうなったら…
「あ、先輩。」
マイルームに帰るとマシュが僕のベッドに腰を掛けていた。
「マシュ……」
「ど、どうしたんですか?死んだ魚の様な目をして?」
「マシュぅ…」
「せ、先輩っ、顔が近いです!ちょ、ちょっと待ってください。まだ心の準備が…」
「……今日キャスターのアルトリアのピックアップガチャなんだ、…行こう。」
「え、、、あ、、、はい…」
☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆
一通り引越しの挨拶も終わった。問題があったのはとなりの宮本武蔵さん?くらいで他は少し性格に難ありの人もいたはいたが問題ない人ばかりで助かった。
僕は先程ドラえもんから借りた漫画本で本を読む。未来の漫画らしく、僕達にはわからないネタが沢山ある。
すると、
『ピンポロン♪ピンポロン♪』
と、電話の様な音が響き渡った。
「電話……?」
見渡す限り電話らしきものはない。
するとドラえもんは気づいたらしく、ポケットに手を入れる。
「糸なし糸電話〜」
ドラえもんは紙コップらしき、道具を持ちだすと横のスイッチを押した。
「あ、もしもししずかちゃん?」
しずかちゃん…?
「うん、うん、そうだったね。そう言えばしずかちゃん、夏休みの宿題で地球作ったの覚えてる?…今ねその地球に来てるんだけど…うん、うん、久々に来たい?分かった。ちょっとまってて、」
そう言うとドラえもんは糸なし糸電話をポケットに片づけて、どこでもドアを取り出した。
「ちょっと待って、しずかちゃんを此処に呼ぶの?」
ドラえもんがどこでもドアのドアノブに手を触れた瞬間、そう問う。
「ん?呼ぶけど、なんかまずいかなぁ、」
「僕らだって今この状況を分かっていないのに、この状況にしずかちゃんを巻き込むとなるとちょっと危険すぎる気もするけど…」
そう言うと、ドラえもんは笑って答えた。
「ふふふ、大丈夫だよ。実はさっきスパイセットとすることレンズで、カルデア内を少し調べたんだ。
色々危険なものは沢山あったけど、ここの人達は悪いことをしようって気はさらさら無いみたい。」
ドラえもんは後ろに隠してあったスパイセットとすることレンズを見せた。
「ふ〜ん……まぁドラえもんが言うなら。」
「じゃあ!決まりだね。しずかちゃんを呼ぼう!」
そう言うとドラえもんはドアノブを下に下げた。
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ダヴィンチちゃんside
「あ〜、こんな所で考えても全くわからない…」
私は背伸びをして、パソコンの前から立ち上がった。さっきからあの二人の事が頭から離れず仕事にまったく集中できていなかったのだ。
もう直接乗り込んでしまおうか、
「嗚呼、ダメだ…警戒されてしまったらこのチャンスはパーになってしまう…」
天使は以前より臆病だと伝えられている。
いつもこちらから何かをすれば洞窟に隠れてしまう。そんな存在だと言われているのだ。
その分だろうかあまり怖がらせない様にしなくてはならない訳だが…
「う〜ん、私にはこう言った駆け引きは向かないのかなぁ、」
ぽふんっと椅子に座った。
「な〜んか甘いものが欲しくなってきたな。エミヤのとこで貰いに行こうかな…」
時計を見る。
時間は6時、丁度エミヤの勤務時間だ。
「ふむ、さて、思い立ったら吉日だ。行きますかね。」
私は立ち上がり、気分転換がてら食堂へ歩みを始めた。
エミヤ食堂へ着くと見事なほどに誰もいなかった。
のび介くんもたしか召喚に行ったし、他のみんなもレイシフトやらなんやらに行ってしまっていない。
「ほう、君が食堂に来るとは珍しいな。」
厨房でエミヤがふとそんな事は言ってきた。
「まぁね、頭使ったら甘いものが欲しくなってさ、何か無いかい?」
「ふむ、たしか、いくらかチョコが余っていた気がするな…少し持ってくる。」
そう言うとエミヤは厨房の奥の方に入っていってしまった。
いつもなら甘いものは時々エミヤが持ってくる。差し入れで十分賄えていた。だが、今回の件は天才の私ですら、匙を投げたくなるくらいの難問だ。やばい、頭を使いすぎたらしい。少し立ちくらみする。
「ほら、チョコレートミルクとチョコレートだ。君の事だ、また無茶をするのだろう?サービスだよ、ほら」
とエミヤはチョコレートミルクを私に渡す。とても美味しそうだ。
「飲み終わったらトレーと一緒に此処に置いといてくれ。」
「わかった。ありがとう…エミヤ、」
「構わんよ。」
エミヤは少し顔を赤くする。可愛らしいもんだ。
さてと、チョコレートミルクは此処で飲んでしまおう。向こうに着いた頃にはカチコチだなんて最悪だからね。出来立てが一番旨い。
そう思い、近くの席に座る。
やはり誰もいないこの時間だったら落ち着く、これからもこの時間帯だったら来ても良いかも知れない…
「うわぁ〜、凄いわねぇ、」
「でしょう?これを見せたかったんだ〜」
「あれからたった数ヶ月でこんなになるなんて…」
ふと、入り口の近くを見たら。青いタヌキと一人の女の子がたっていた。
青いタヌキは知っている。今日やってきた侵入者な筈だ…だけど、あの女の子は誰だ?
たしか一緒に来たのは男の子だった筈だ。決してあんな可憐な乙女とは言えない。
「ここまで文明が進化してると、なんだか私たちすごい事したみたいね!」
何を言っているのだろうか、あの少女は、
まるで自分が文化を作った様に言って……
「あはは、"のび太くん"も同じ様な事を言ってたよ、」
ノビタ・クン…主神の名前だ…
これで私の中であの"ドラえもん"は天使だと言う事が確かになった。つまりあの子も天使の一人なのか?
「そういえば。あの地底人のみんなはどうしているのかしら?」
「そう言えば別の地球に移送したあと、一回も観てないね、」
なんかすごい事を聞いた気がする。地底人…?あの南極の穴にあった遺跡に住んでいた人達の事か?
つまり、あの時、南極探検の時…その場にいたと言う事になる。
ドラえもんが居た事はのび介くんのお爺さんの話で聞いていたが…あの女の子も居たのか…
私は慌てて胸ポケットにあった、メモ用紙に書きつづった。
そんな事をしていると、少女はパンっと手を叩いた。
「じゃあ、後でみんなで一緒に行きましょうよ!…ね?"ドラちゃん"」
一瞬、自身の耳を疑った。
……ドラ・チャン…?あ、あれが…ドラ・チャン……
ドラえもん=ドラ・チャン…
え、つまり…ジャンヌが話したという天使は…マイナーな、天使とかじゃなくて…
「ゆ、有名中の有名じゃないか!!」
小さい声でそう叫ぶ、
向こうの二人には聞こえていないらしいが
エミヤや厨房にいた何人かのサーヴァントには聞こえたらしい。みんな一斉にこちらを見るもんだから恥ずかしい。
しかし、良く考えると。
ドラちゃんはシズカ・チャン直属の天使のはず、直属の天使が何故、シズカ・チャンと離れて行動しているんだ?
答えはすぐに出た。
ふと、ドラ・チャンが呟いたのだ。
「し、"しずかちゃん"が言うんだったら、わかったよ!」
「…………っ!?」
私は正直、恐れ慄いていた。
サーヴァントではない、おそらく世界で一番有名である、正真正銘の女神が、今目の前にいると言う現状を。
因みにみんなのび太の事を天使だと思っていても神だとは一切思っていません。