さぁて、攻略難易度ルナティックな都市崩しRTAはぁじまぁるよぉ〜。(淫夢用語とかは)ないですよ。さぁてと、今回のRTAの目的はいかに早くそして一度も残機を減らさず増やして都市崩しを実演するかというものだよ。さあ、張り切ってやってみよー!
……うん、現実逃避しても意味はないんだろうけどさぁ、流石に都市一つを人間2人が喧嘩売ったら現実逃避ぐらいしたくもなるよ。分厚い金属製で出来た門を吹き飛ばした俺は城塞都市ガークラの中を見る。俺が吹き飛ばした金属製の門に巻き込まれたのか辺り一面が血だらけで阿鼻叫喚の渦だが。中は思っていた以上に栄えていた。まあ、どうでもいいか、んなこと。少しだけボケっと突っ立っていると。沢山の武装した兵士たちが現れた。
「貴様ら!何者だ!」
ん?ああ、そういえば挨拶がまだだったな。まあ、そりゃあ、知らない奴がいきなり扉を吹き飛ばして現れたら混乱もするか。俺とレグルスは互いに顔を合わせてニヤリと邪悪に嗤うとそれぞれ名乗った。
「魔女教大罪司教『強欲』担当、レグルス・コルニアス」
「同じく、魔女教大罪司教『傲慢』担当、エピタフというものです。一時の間ですガァ、よろしくお願いしますネェ」
「なっ!魔女教徒だと!?とうとうこのガークラを攻め落としにきたか。クソ、総員気を付けろ!他にも戦力が「ああ、安心してくださいナ、今回ガークラを攻め落としに来たのはワタクシたちだけですからネェ」……なに?」
俺がそう言うと兵士のリーダーらしき男は訝しむように此方を見た。まあ、そりゃあ信じられんわな。
「嘘を言うな」
「言ってないですって〜」
「仮に嘘でないのであればとんだ愚か者たちだ。たった2人でこの城塞都市を本気で攻め落とせるとでも思っているのか?」
男が鼻で笑いながらそう言うと周りもそれに釣られて俺たちを指差して愚かな奴らだと笑った。うーん、腹立つなぁ。だったら、
「うーん、信じていただけないとは悲しいですネェ…。ああ!そうだ!今からワタクシ一人でアナタ方を殺せば信じていただけますかネェ?」
俺がそう問うとリーダーらしき男は嘲笑しながら答えた。
「ああ、この数を相手にやれるものならな」
よし!許可は貰った後は実行するだけ。えーっと、人数は大体五十人前半ってところか。俺はすぐに腕に保有している魔獣の力を集中させる。すると、俺の腕が身の丈を何倍も上回るほど異様に長く、黒い毛で覆われて見える腕は太く、爪は恐ろしく鋭い物に変わった。
「は?」
リーダーらしき男が悪化にとられたような声を上げ周りの空気が凍ったように思った。
「では、サヨウナラ」
その一言ともに俺は腕を大きく振り回した。その結果、俺達を囲んでいた兵士たちが半分ほど消しとんだ。
「おー、全滅させる気でヤったのに半分も残りましたカァ、残念残念。まあ、次は消しとばしますので安心してくださいネェ♪」
「あのさぁ、僕がいること忘れてない?思いっきり巻き込まれたんだけど?」
「クヒヒ、イヤァ、すみませんネェ」
「はぁ」
うーん、本気でやったんだけど。やっぱり攻撃範囲が短かったか?次からは気をつけよ。そんなことを考えていると。
「こ、殺せぇぇぇ!!あの二人を今すぐに殺せぇぇぇ!!」
兵士の一人が大声で叫んだ。それを号令がわりに戦闘が始まった。
◇
戦闘が始まってから早数十分、現在俺は。
「イヤァ、参りましたネェ」
レグルスと完璧にはぐれた。何でこうなったかというと理由は単純で協調性のないレグルスが自分のペースで戦えないことに腹を立てて暴れまくった。俺はそれを回避するためにその場から全力で離れた。その結果逸れた。結論、
「全部あの人が悪いですよネェ。おっと、六十人目」
「ギャッ」
手を鋭い魔獣の手に変えて兵士の首を掻っ切って殺した。コレで『混ぜた』人が二十人、単純に殺したのが四十人だ。
いやぁ、それにしてもこれ本当に便利だな。パンドラに頼み込んだ甲斐があるよ本当に。
俺が頼み込んだ願いとは魔獣の群生地帯で魔獣を自身に『混ぜる』ための手伝いと群生地帯に行くまでの足代わりだ。
え?どんな種類を取り込んだって?えーっと、アウグリア砂丘で花魁熊を6体と地中で運良く見つかった餓馬王1体。メイザース領でウルガルムを15体と岩豚を2体。ヴォラキア帝国付近の森奥にいたギルティラウ1体。2日かけて合計で25体の魔獣を体に『混ぜた』。シャクだけどパンドラには感謝してる。お陰様で今じゃあここまで強くなれたからね。
まあ、それはさて置き。レグルスの奴どこに行った?レグルスを探していると一つの大きめの建物から動物の唸り声らしきものが聞こえた。何がいるのか気になり寄ってみると。
「おやおや、これはまさか飛竜ですかネェ?初めて見ますが男心をくすぐるフォルムをしてますネェ」
鎖に繋がれている2体の飛竜がそこにはいた。触るべく手を差し伸べると。
「おっと」
危なっ!火吐いてきんだけど!ていうか飛竜ってマジで火を吐けるんだね初めて知ったよ。ロマンがあっていいねぇ。にしても、飛竜かぁ欲しいなぁ。そう思った瞬間俺は手前にいた飛竜に触れて自身に『混ぜた』すると。
「お、おお!!」
えっ!ヤバッ、スゲェ力が溢れてくんだけど!初めて魔獣を『混ぜた』時に似た全能感が身体を駆け巡る。うわ、これはスゲェよ。竜種がこうなのかそれとも飛竜がこうなのかいずれにせよ凄まじいな。
「これは見逃す理由がどこにもありませんネェ」
そう言うと俺はもう一体の飛竜に手を伸ばし『混ぜた』。
◇
さてと、用事も済んだしレグルス探しを続けるか。道中何度か武装集団に襲われたが難なく皆殺しにできたし、もう脅威と言える脅威はクルガンくらいだな。それにしても歩きながら探しても効率が悪いし、
「今回は空から探してみますかネェ」
そう言うと腰辺りから何か突き出すイメージをする。すると、腰辺りから二対の竜の翼が生えてきた。俺は力強く踏み込みとんだ。すると瞬きの間に俺は天高く翔んでいた。うわっ、高く飛びすぎた。雲が俺の目線と同じ高さにあるってこの高さはいくらなんでも怖いな。そう考えながら俺は今度はゆっくりと下に降りる。少しして視認できる高さまで降りると目を良くしてレグルスを探す。えーっと、あっ、見つけた。レグルスは城塞都市ガークラの中央にある1番大きな建物の前にいた。俺がその場に近づくと、
「へぇ、タイミングがいいね。僕の速度と同じくらいの早さで仕事が出来るなんて中々将来有望だね」
顔を合わせるとレグルスはやたらと上から目線で褒めてきた。……全然嬉しくねぇ。むしろ死んで欲しいなぁ。そんなことを考えていると建物の門が開く。そして、それと同時に膨大な圧を錯覚させるような闘気が俺を襲った。
は?なんだこれ?クルガンって人だよな?人ってこんなにも強くなれるもんなの?俺は生まれて初めて個人の気に圧倒されていた。ヤベーなこれ、ちょっと勝てるかどうかわかんなくなった。不意打ちが決まれば確実だろうけどさぁ。勝つための算段を頭で考えていると。
「貴様らか?」
「ん?」
「貴様ら二人がこの都市を壊し尽くしたのか?」
言葉の一言一言に憤怒を混ぜながら俺たちに聞いてきた。怖っ、怖すぎんだろこいつ。
「そうだ、と言ったらァ?」
挑発まじりにそう言った瞬間、
「死ね」
その一言ともにクルガンの持つ分厚く無骨な四つの刃が俺の体を文字通り爆散させた。へっ?え?嘘でしょ?構えてなかったとはいえ対応できなかったんだけど、ヤバすぎんだろ。さぁてと、ここからどうしたもんかねぇ。そう考えていると、
「仲間の一人は殺した。次は貴様の番だ」
「はっ、君如きに負けた奴と同類にするなんて。君には僕が僕自身の立場を決める権利を奪い取る権利があるとでも?ハッキリ言って不愉快だよ」
ん?もしかして俺、死んだことになってる?でも、クルガンはともかくとして何でレグルスも勘違いしてんだ?とうとう痴呆で頭が逝かれたか?レグルスの頭事情を考えると、ふと、ある事を思い出した。
あ、そう言えばレグルスはあの時自己紹介をした時の際にパンドラに『いなかった』ことにされてたんだっけ?まあ、何にせよ好都合だ。俺はすぐさまギルティラウの隠密性を利用しながらクルガンの背後に近づくと同時に変形させた手で心臓を貫き引き抜いた。
「なっ!何故、貴様が、生きて、いる!?」
「おやおや、心臓が無いのにも関わらずまぁーだそんな元気があるとは全くバケモノじみてますネェ」
「驚いたなぁ、復活型の権能かい?微妙な能力だなぁ」
レグルスを殴りたい衝動に駆られながら俺はさらにクルガンを死体撃ちをするかのように煽った。
「ヒヒ、辛辣ですネェ。まあ、何にせよありがとうございますネェ、クルガンさん。アナタがワタクシの事を舐め切ってくれたおかげでこの奇襲は成功できたのですから。本気で警戒していたアナタならこれは確実に成功しなかったでしょうナァ。ネェネェ?どんな気持ちィ?格下相手に油断して死という永遠の敗北を押し付けられてサァ。ねぇ、どんな気持ちなんですカァ?教えてくださいヨォ、クヒヒ、ギャハハハハハ!!」
「最低の気分だっ。くっ、自らの…信念も…待ち合わせない…未熟者に…敗北…する…と、は…無…念」
そう言うとクルガンは膝から崩れ落ち、絶命した。はー、『八腕』と言われた英雄がこーんな呆気ない終わりなんて気を張ってた俺が馬鹿だったわ。
「じゃ、帰りますカァ」
「そうさせてもらうよ。ああ、あと中々やるじゃないか君。名前、覚えてなかったからもう一回聞かせてくれない?」
「ヒヒ、エピタフですヨォ、レグルスさん。後、この死体貰ってもよろしいですカ?」
「僕がこんなの欲しがるとでも?いらないよ、勝手に持ってけば?」
そう言うとレグルスは背を向けて去っていった。思わぬところでパンドラに手土産ができたな、ラッキーだ。さてさて、あとはクルガンに減らされた残機を補充するか。いくつ減らされたんだ?えーっと、はっ?5つ?俺1発しか喰らってないんだけど。……まともに戦ったり相手が油断してなきゃ負けてたなこれ。俺は帰り道クルガンの死体を背負いながら逃げ惑う兵士たちを自身に『混ぜた』。
こうして俺の初仕事である城塞都市ガークラの陥落は大成功という形で幕を降した。
何で飛竜を『混ぜて』強くなったかというと、「ガークラの兵士たちが精強ならば飼育してる生き物も精強なんじゃね?」と言う作者の完全な独自解釈です。