もし、サイドスペースに異星の神が攻めてきたら   作:レッドファイッ!

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急遽後日談投稿開始します。
不定期更新です。


後日談その1

「まさかこのシャドウボーダーが活躍しないことになるなんてね」

 

レオナルド・ダ・ヴィンチ…といえる少女はその車両の壁をコンコンと叩きつつ、こう呟いた。

カルデアが襲撃され、虚数空間に潜った後、現実時間での三ヶ月後に地上に戻った後、なんと地上が健在だったのだ。

そしてその直後にAIBと名乗る面々がシャドウボーダーを包囲し、そしてその面々の代表者と思われるシャドー星人ゼナ及び愛崎モアにより誘導を受け、AIBの極秘施設内にいるのだ。

 

「ふぅ……まさか、光の巨人があれを打倒してしまったとはな」

 

一服を入れているのはシャーロック・ホームズ。

先程までAIBとは情報交換をしていたらしい。

 

「さすがのホームズでもこれは想定外だったでしょ?まあ私も想定外だったけど……でもAIBとやらは少なくとも魔術協会と聖堂教会よりは話を聞いてくれるね。人間より宇宙人のほうが話を聞いてくれるなんて思わなかったけど」

 

「ああ、「クライシスインパクト」と「ウルトラマン」については私も調べてはいたが……AIBの話を信用するならば、光の巨人は私が推理する以上の存在だった」

 

「だね、そもそもあのウルトラマンは平行宇宙のM78星雲に存在してて、こっちの世界には平気で来れる。更には数万光年を日数をあまり掛けずに移動もできる……こんなことを魔術協会が知ればどれだけの魔術師がひっくりかえるんだろうね?」

 

「いや、光の巨人のことを知らなくとも、このAIBについて知るだけであの魔術師達は大多数が憤死するだろう……それだけここの技術は魔術を簡単に超える」

 

「もう憤死してる最中じゃないかな?あいつらがゴタゴタしている間にAIBは表向きは国連の調査隊としてカルデアの跡地の調査に踏み切っちゃったし、今頃焦ってるよあいつら……だって実際……」

 

ダ・ヴィンチが指差す方向には新所長のはずであるゴルドルフ・ムジークは体操座りで何かブツブツと呟いていた。

どうやら、彼らの技術に圧倒されたらしい最初の魔術師は恐らく彼であろう。

 

――――――――――――

 

一方、人類最後のマスターである藤丸立香はシャドー星人ゼナと愛崎モアに取り調べ……のようなものを受けていた。

 

「なるほど、それがサーヴァントということか…」

 

「はい、まあ俺は殆ど何もできていないと言うか…本当にサーヴァント頼りで……」

 

「そんなことないない。聞く限りじゃものすごく大変で……それで7つの特異点?とかを修復して私達人類を助けていたんでしょ?十分誇れることじゃない」

 

「は、はい…まあ………ところで、ゼナさん」

 

「ん?どうした」

 

「俺は……俺達はどうなるんですか?」

 

「ああ、君たちは我々AIBが身の安全を保障する。魔術協会や聖堂教会などからの干渉などはシャットアウトすることを約束しよう」

 

「ほ、本当ですか!」

 

「ええ。暫くは色々と調整しないといけないからこの基地に寝泊まりすることになるけど、娯楽もできる限り持ってくるし、そして外に出た時はAIBが指定する住居に入ってもらうわ。そしてそこからは私達AIBが周辺で警護に入るけど、行動に制限はなく、家族にも会うことが可能よ」

 

「あ、ありがとうございます!!」

 

深々とお辞儀をする立香。

そしてゼナはあるものに対して質問をする

 

「そのトランクは一体なんなのだ?なにか重要なものか?」

 

「……はい、俺の仲間たちのサーヴァントとの縁がこのトランクには詰まっています……みんなには上手くお別れを伝えられずじまいだったけど……」

 

「サーヴァント…使い魔のこと……と言っても君にとっては大切な人たちなんだね」

 

「はい」

 

「そのサーヴァントを召喚するにはなにか必要なものはあるのか?」

 

「術式などはダ・ヴィンチちゃんに聞ければわかりますが……そのためにはそれ相応の霊脈と電力が必要なんです。なのでカルデアがない今では召喚は……」

 

「……」

 

「ゼナ先輩?何か考え事を…?」

 

「いや……なんとなくな」

 

「?」

 

モアはただ首を傾げていた。

 

――――――――――――

 

その数週間後、地球内では宇宙人の襲来に対抗すべき及びウルトラマンに頼ってばかりはいられないということから人々は既存の国連及び国連軍の発展として地球連邦・地球防衛軍を発足させるべきという世論を構築していく中、立香はなんとも微妙な雰囲気であった。

今まで気を張っていた分の反動とも言うべきではあるが。

 

 

AIB内の休憩室兼食堂にて

 

「先輩、大丈夫ですか?」

 

「ああ、マシュこそ……大丈夫?」

 

「はい。AIBの皆さんが定期的に身体の健康チェックをしてくれるのですが、引き続き問題はないとおっしゃってました」

 

「そっか……だけど、こうも休めると逆に体が痛くて……変だなぁ…」

 

「ではわたくしがマッサージを…」

 

「ああ、頼む清姫」

 

「はい♪」

 

 

 

 

「………え?」

 

「き、清姫さん!?」

 

なんといつの間にか清姫が二人の後ろに居たのだ。

清姫はバーサーカーのサーヴァントである。だが一応はまだ会話できる方である。

 

「な、なんで!?」

 

「私が説明しよう」

 

「ゼナさん!?」

 

「我々AIBが持っている技術を応用し、ダ・ヴィンチ氏とホームズ氏の助言を受けつつ構築し、英霊召喚を再現したのだ。まだ不完全ではあるが……もっとも彼女は構築完了した途端にぼっと飛び出てきたのだが……」

 

「ますたぁの気配を察知し、英霊の座からすぐに馳せ参じましたわ!」

 

「な、なるほど……じゃあ、早速頼む」

 

「はい♪」

 

(先輩、もう少し驚いたほうが良いと思われますが……?)

 

なおこの立香は色々と予想外なことを毎回経験してきたため、最近はあまりオーバーリアクションを取ることがないらしいのであった。

 

「……で、でも、ゼナさん。この技術を構築するなんて、私達に何故そこまで…?」

 

「簡単に言えばAIBが魔術協会と聖堂教会にそれを匂わせての抑止力とさせ、追い払うためだ。イギリス、フランスなどのヨーロッパにおけるAIB拠点近くでは不審人物や使い魔の反応が多数あった。恐らくは君たちを狙っているとみて間違いはないだろう」

 

「な、なるほど…………」

 

一方、そんな話を横目に清姫は立香に肩もみをしていた。

 

「これくらいでございますか?」

 

「おお、結構良いな」

 

そんな光景にマシュは少しだけ羨ましい感情が来るが、そこへポンと肩を叩く一人の女性。

 

「マシュちゃん?」

 

「モアさん!?」

 

「もしかして、あの二人に嫉妬しているのかな?」

 

「べ、べ、別に嫉妬なんかしてません!」

 

「あら、そう?でも、頑張ってね」

 

「は、はい?」

 

どこか意味深な表情なモアにマシュは?を隠しきれていなかったそうな。




AIBは怪獣には無力だけど、技術は普通にオーバーテクノロジーなんだよなぁ……
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