もし、サイドスペースに異星の神が攻めてきたら   作:レッドファイッ!

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意外と筆が進む。


後日談その2

その後、AIBはカルデアの跡地の調査を完了した後、魔術協会及び聖堂教会の代表者の元へその跡地で集められたデータをちらつかせた。

条件としては「AIBが保護をしているカルデアの生存者達のことを諦めてもらう」ということだった。従わない場合はこれを国連を通じて全世界に発信をすると。

当然魔術協会と聖堂教会はこれに応じず、暗殺・襲撃部隊を編成する気満々であったが、AIBは次のカードとして現在AIBが保有しているテクノロジーの()()を提示した。それはカルデア式の英霊召喚の完全再現も含まれていた。場合によると英霊を多数召喚し、双方への対抗措置をも取れるという。

これら及びオーバーテクノロジーの一部を見せられた魔術協会及び聖堂教会は規格外すぎて震え上がり、AIB関係からは撤退せざるを得なかった。

なお聖堂教会は仮に埋葬機関を送り込んだとしても勝てないと悟ってしまった。

魔術協会も執行者を差し向けても勝てないと聖堂教会と同様であったが、一部の魔術至上主義の魔術師が半ばヤケクソ気味にイギリスのAIB拠点へ襲撃を試みるも、数分で無力化されたと言う。

 

 

ここに魔術の完全敗北が確定してしまったのである。

そもそも現状の人類の科学でも追い抜かされている部分が数多く、それでも魔術師は認めなかったが、地球外の技術ではどうしようもなかったのである。

なお魔術師達がどうなるか定かではないが、全体が現代魔術科やカルフォルニアのコンベンションのように先進的にならなければ協会はあと数年で崩壊するだろうという予測まで立っていた。

なお対する聖堂教会は存続こそできるが、かなりの弱体化は避けられないだろう。

 

――――――――――――

 

一方、藤丸立香は外出が許され、久し振りの外を楽しんでいた。

なおその前より親との接触を許され、実家は遠いためとりあえず電話で再会となった。

なお両親達には元から国連の機関に協力していると伝えられていたが、現在は国連より紹介されてニコニコ生命保険で働いていると説明している。

 

「やっぱり現代は良いなぁ……魔物とかも全然居ないし!本当によかった」

 

そうして町中を歩いていると、銀河マーケットという移動販売を見つけた。

そこでは立香と同じくらいの青年が店番しているようだったが、眠ってしまっていた。

 

(不用心だな……)

 

「あのぉ……すみません…?」

 

「ん?…あ!?ごめん、今僕寝てた!?」

 

「けっこうぐっすりめに……」

 

パンパンと埃を払い、イスから立ち上がるその男。

 

「ありがとう、起こしてくれて。あ、僕は朝倉リク。ここのバイトで今は店番中」

 

「俺は藤丸立香……たまたま通りかかって……ん?」

 

そしてその店先にはドンシャイングッズが並んでいた。

 

「君、ドンシャインに興味ある?」

 

「興味あるなんてもんじゃない。いやぁ懐かしいなぁ……」

 

「もしかして……君も…ファン?」

 

「ああ!グッズとかは実家に置きっぱなしだけど、たまに本編を……ってもしかして…」

 

「お察しの通りって言うやつかな?」

 

二人共、ドンシャインのファンであったのだ。

ドンシャインとは爆裂戦記ドンシャインという特撮番組であり、放映自体はリクと立香の世代よりは前のであるが、再放送での放映があり、二人も見ていたということだ。

なおその再放送で人気が再び高まり、アクションショーやグッズなどの展開が再開され、そしてこの2018年にはドンシャインの最新作が放映される運びとなった。

 

「おお!じゃあドンシャインの…」

 

立香がそう話そうとしたその時、大きな地震のように辺り一帯が揺れ始めた。

 

「な、なんだ!?」

 

「……あれは!?」

 

そしてその揺れが収まったかと思えたときには、怪獣が現れたのだ。

地底怪獣「テレスドン」だった。

 

「か、怪獣!?」

 

そして人々は久しぶりの怪獣襲来ということもあり、一斉に避難をし始めた。

 

「うわあああああああああ!」

 

「逃げろおおおおおおおおおお!」

 

「助けてくれええええええええええええ!」

 

「リクさん、俺たちもにげ……ってあれ?」

 

いつの間にかリクはどこかへ走り去っていた。

 

「お、おい!待ってくれ!」

 

 

一方、リクは人気のないところでジードライザーを手に取る。

 

「ジッーっとしてても、ドーにもならねえ!」

 

 

「融合!」 「シュワッ!」

 

「アイゴー!」 「ヌェアッ!」

 

「ヒアウィーゴー!」

 

『フュージョンライズ!』

 

「決めるぜ! 覚悟!!」

 

「ジィィィド!」

 

『ウルトラマン! ウルトラマンベリアル!』

 

『ウルトラマンジード! プリミティブ!』

 

 

そしてその次の瞬間、テレスドンの目の前にはウルトラマンジードが現れ、当然ながら民衆は歓声だらけであった。

だが立香は――

 

「さっきの人……ウルトラマンだったのか!?」

 

ギリギリ追いかけてなんとリクがジードライザーで変身する所を目撃していたのだ

 

なおその後の戦いは今のジードにとってはテレスドンは敵でもなんでも無く、他へフュージョンライズすることもなく完勝であった。

 

「さすがウルトラマンジード!」

「すごいぞー!!」

「祝え!今年最初のウルトラマンジードだ!」

「そうだ!ウルトラマンは我々にある!」

「うおおおおおおおおおおおおお!」

 

民衆は引き続き歓声だらけである。

 

「ふぅ……終わった」

 

「…………」

 

「……あっ」

 

変身を終えたリクは真っ先に立香に気づく。

前にライハにバレた時と同様な感じと薄々感づいており、まあ気まずい表情であった。

 

「……みた?」

 

「い、いやぁ……俺は何も見てませんから……ひ、ヒーローたるもの、正体は隠すものだってのが国際常識であの」

 

そんなゴタゴタな二人に、愛崎モアが駆けつける。

 

「リクくーん!……って立香君も!?」

 

「モア!」

 

「も、モアさん……」

 

「どうしたの二人共、こんなところで」

 

「あーいやその……」

 

二人共は苦い表情であった。

 

――――――――――――

 

その後、AIBの車に乗り、モア、リク、立香はそれぞれの事情を話した。

 

「って君がカルデアが人類最後のマスター!?」

 

「まあ一応……って言うかな?」

 

「十分すごいよ!英霊…ってのを使役してるんだよね?」

 

「でもああいう風に怪獣をバッタバッタ倒せるわけじゃないし……魔神柱とかはあんな感じだったけど、みんなのおかげだったし……」

 

そして話が長くなりそうと感じたゼナはそれを切り上げるかのように、立香にあることを伝える。

 

「藤丸立香、ようやく外部の住居への移住の目処がついた。普通の生活に戻れるぞ」

 

「……そ、そうですか……」

 

「あれ?立香君、嬉しくないの?」

 

「……いえ、このままこんな感じでいいのかなって……だって宇宙人とか怪獣とかはまだまだいるんですよね?なのに普通に生活して…」

 

「何を言っている。今まで人理修復という大業を成し遂げたのは君だ。だがもともとは普通の高校生……これ以上何かを背負う必要はない」

 

「でも……俺は……」

 

「………」

 

「…ゼナ先輩?」

 

ゼナはどこか笑っているような様子であった。

あくまでも様子であり、表情はいつも通り固いものである。

 

「いや、こうとなってはてこでも動かない…というのは地球のことわざか」

 

「それじゃあ!」

 

「ああ、これから君に新たな「任務」を伝える」

 

――――――――――――

 

2018年5月

AIB内において魔術犯罪対策部 通称チーム「カルデア」が発足した。

なおこれはAIBにおいて初めての純地球人の部署である。

主な職務内容としては宇宙人犯罪取締任務の補助と新たに魔術師関係の犯罪の取締を行うことであった。

魔術協会・聖堂教会という抑止力が弱体化した今、魔術師の中で魔術を使い犯罪を行おうとする者が増え、地球の警察では対処できない事例も増加すると考えられていた。

これに対するために魔術に精通した英霊たちにより、魔術師達を検挙し、魔術師達の新たなる抑止力となるのが目的である。

 

部長はカルデアからそのままスライドし、新所長であったゴルドルフ・ムジーク。

最初はAIBの技術に愚痴をブツブツ呟いていただけだが、「あなたが指揮を執り、宇宙人と地球人の架け橋になればムジーク家としても功績を残せる」とホームズに吹き込まれ、いつの間にかノリノリであった。

もっとも元々ムジーク家は魔術師としての功績を残せていないために他の魔術師に見下されていたため、これを機に見返してやるという考えもあるらしい。

 

チームリーダーは藤丸立香が努め、エージェントという扱いとなったマシュを始めとするサーヴァント達を率いていく。

人類史を取り戻すためではなく、今ある世界の平和を守るというベクトルに変わったが、すでに立香と絆を深めた英霊たちはその任務に賛同し引き続き従ってくれるようだ。

ちなみにダ・ヴィンチ及びホームズはエージェントとして以外にゴルドルフ部長から技術顧問、経営顧問を各自任命されているが、ホームズを経営顧問にしたのは彼のお話をよく知るマシュから難色を示されているのは言うまでもない。

 

なおこれとは別にお目付け役として先輩地球人エージェントの愛崎モアが度々カルデアの様子を見に来ていたりする。

ただ遊ぶための口実のようにも見えるが、誰も突っ込まない。

 

基地はAIB日本支部近くに新設されたものであり、その支部と同様に表向きはテナントビルだが中はカルデアそっくりとなっていた。どうやらAIBがカルデア跡地に調査に入った際に詳細に建物のデータを収集し、ダヴィンチの助言を入れつつも構築したらしい。

なおカルデアの主要設備もAIB技術部による技術協力もあり、再現がなされ、レイシフトなども再び可能になった。

人理こそは修復されたが亜種特異点のような事態は今後も発生すると考えられたため、そのために用意されたということである。

なお国連・魔術協会・聖堂教会傘下ではなくなったため、事実上自由にレイシフトが可能になったが、普段は当然使用することはない。あくまでも緊急事態の時のためにである。

なおこれとは別個に移動基地としてシャドウボーダーを装備している。こちらもAIB技術部の協力により虚数空間への潜航及び浮上の制限が撤廃され、いつでもどこでも地中潜水艦のように使用ができるようになった。

 

なお今回より給料も出るようになった。AIBにとってはエージェントが500増えようが1000人増えようが1万人増えようが地球のお金を出すのは問題ないらしい。

それを聞いてゴルドルフ部長は再び血の気が引いたのは言うまでもない。

 

――――――――――――

 

「どうかね?マスター君、ここの施設は」

 

「まさかここまで再現してくれるなんて思わなかったよ。さすがAIB」

 

「僕も記憶でしか知らないから、あんまり自信なかったけど、気に入ってくれたなら幸いだよ」

 

「サーヴァント達も喜んでくれてるみたいだしね。久しぶりだなぁこんな賑わい」

 

早速立香はサーヴァントを多数召喚し、新カルデアに状況を説明しつつも迎い入れた。

そしていつの間にか、いつものカルデアが戻ってきたということだ。

 

「……ところでダヴィンチちゃん、今日は任務…」

 

その時、ブザーが鳴り響く。

 

『緊急、緊急。B-76管区の廃工場においてケムール人の集団と第2取締課のエージェントが交戦状態に入った。ケムール人の数が予想以上多く、対処困難。チームカルデアへ応援要請が出ました!』

 

それを聞き、立香は意を決した。

 

「…よし、行くぞ!」

 

 

かつて人類史を守ったマスターは今度は今ある平和を守るため、仲間たちとともに出動するのであった。

 




これで締めれたりするけど、まだ少し書きたいものがあったり
出せるかわからんけど。

オルガマリーさんとかウルトラマンなら絶対救えそうなんだがなぁ……
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