もし、サイドスペースに異星の神が攻めてきたら   作:レッドファイッ!

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とまあ、後編です。
カドックが選ぶ選択とは……。

ちなみに立香はエージェントというわけで、基本礼装はロイヤルブランドだったりする。
マシュもそれのぐだ子版のを着ている感じ。



カドック・ゼムルプス(後編)

(ウルトラマンってのはどこだ……?あいつが変身するんだろ……?)

 

カドックは怪獣が暴れるエリアまで来て、彼を探し始めていた。

 

「はああああああああっ!」

 

「キヤアアアアアアアアッ!」

 

そしてカドックはその戦闘をついに見つけた。

ウルトラマンジード アクロスマッシャーとペスターの戦いを。

ペスターの火炎放射もあり、街は火の海になりかけても居た。

 

「スマッシュパーム!!」

 

「キュアアアアッ!キュルルルアッ!」

 

そしてジードは善戦していた。これ以上火を放たれたら街がとんでもないことになる。

そのためには自分がなんとしても勝つしか無いと……。

 

(あれがウルトラマン……確かに……これじゃ勝てるはずがない……)

 

その光景を見て、カドックは悟った。

そもそもこの地球に異星の神は攻めてはいけなかったのだと。

そのまま呆然と立ち尽くすカドック。

 

「!」

 

そしてペスターも負けては居なかった。

カドックのほうをみた瞬間、即座にジードを放し、カドックのほうへ火炎放射を放った。

 

「しまっ!」

 

「カドック!」

 

「カドックさん!」

 

(僕は………)

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、カドック……いや、辺り一面全体に急激な寒さと雪が舞い降りた。

まるで過酷な冬のシベリアのような寒さ……だがその寒さのお陰で火炎放射はかき消された。

 

「さ、さむっ!?」

 

「これは……!?」

 

立香は驚き、マシュは何かを確信する。

そしてカドックの目の前にある「姫」が舞い降りた。

 

その名は――

 

「…アナスタシア!?」

 

カドックが召喚していたキャスターのサーヴァント「アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ」であった。

 

「…………カドック」

 

「どうして君が……もう消滅していると……」

 

「そうです、サーヴァントは魔力がなければ維持は……」

 

「私から説明しよう」

 

そこへ入ってきたのゼナであった。

なお寒さは大丈夫なのか相変わらず真顔である。

少し表情は緩めてる感じはするが。

 

「我々AIBがカドック・ゼムルプスとアナスタシアを見つけた際にアナスタシアはいつ消滅してもおかしくない状態であった。サーヴァントである彼女には通常の医療もできない。特殊生命維持ポッドで生かすことには成功したが回復の目処は一向に立たなかった。そこでダ・ヴィンチに協力を仰いだ」

 

「ダ・ヴィンチちゃんに!?」

 

『そうだよー極秘の条件でね。まあ霊核潰された『私』に比べればなんとかなったからね』

 

「そ、そうですか……」

 

なおマシュはそれで再びあの事を思い出していたのは言うまでもなし。

 

「落ち着いて、カドック。……(わたくし)は、信じています…選択肢をどれほど間違えようとも……あなたはきっと、正しく為すべきことを為すと」

 

「…だが、もう皇帝(ツァーリ)には……」

 

「皇帝はもう良いのです……今はただ、あなたのために……」

 

「アナスタシア……」

 

「さあ、マスター、命令をお願いします」

 

アナスタシアの目はカドックを信頼している目であった。

そしてカドックにももう迷いはなかった。右手にある令呪をかざし、こう叫んだ。

 

「令呪を以て命ずる。 敵を……あの怪獣を凍らせろ!!!」

 

「……ええ!」

 

 

アナスタシアはその令呪のままに自身の能力をフルパワーに使い、50mはある怪獣ペスターを凍りつかせた。

 

「今だ!ジード!」

 

「ああ!」

 

そしてカドックとアナスタシアからジードへバトンは手渡された。

 

「ジードクロー!!」

 

リクはジードクローを呼び出す。

 

『シフトイントゥマキシマム!』

 

「はあっ……はっ!!」

 

 

「ディフュージョンシャワー!!」

 

そのシャワーのごとく舞い降りる無数の光線。

それにより身動きが取れなくなっていたペスターはそのまま倒された。

 

「やった!」

 

「よ……へ、へくしょん!」

 

当然ながら喜ぶのだが、立香は気を抜いてそのままくしゃみをしたそうな。

 

――――――――――――

 

その後、一行はカルデアへ戻った。

カドックは疲れが祟りあの後、急に倒れ、今は一室で「彼女」が寝かせている。

そこでダ・ヴィンチは今の「アナスタシア」について解説していた。

 

「つまり…今の彼女は人類史寄りということですよね?」

 

「うん。サーヴァントを再生するにはどうしても英霊のデータが必要だったからね。だから異星の神からしてみれば汎人類史の下等とか言うんだろうけど」

 

「はははは……でもダ・ヴィンチちゃん、あのアナスタシアはカドックのことは覚えているみたいだったけど」

 

「良い質問だねマスター君。よほど彼のことを大切だと思っていたみたいでね、残っていた部分は結構な割合で彼のことが入っていたんだよ」

 

「そ、それはすごいな……」

 

苦笑いをする立香。

そこへホームズはあることを質問する。

 

「ところでマスター、結局あのカドック・ゼムルプスの処遇はどうするつもりだ?そろそろ部長を抑えるのは限界に近い」

 

「あ、忘れたね」

 

ダ・ヴィンチは完全に忘れていたが、部長室のドアはドンドンドン開けてくれと言わんばかりに音がする。

そもそも部長室にトイレはあるのだろうか?

 

「……もう決めました」

 

「ほう……」

 

その立香の表情はキリっとしたマスターらしいものであった。

なおこの数分後にゴルドルフ部長は開放され、お手洗いに直行した。

なおあんなのでもまだ若いほうなため「間に合った」らしい。

 

――――――――――――

一方、空き個室では――

 

「………」

 

「目が覚めました?カドック」

 

「あ、アナスタシ……ア!?」

 

カドックは目が覚めた途端に物凄く驚く表情をする。

なんとアナスタシアに膝枕されていたのである。

 

「な、な、なにして!?」

 

「あら、こうしたほうが良いってダ・ヴィンチさんが……」

 

(あいつ!?)

 

なおカドックには色々なものが迫っていた。

疲れてはいるが、腐っても男である。

 

「な、何か間違いがあったらどうするんだ!?」

 

「間違い?間違いってなにを…?」

 

「い、いや……それは……」

 

カドックが冷や汗をかき始めた時、ちょうどコンコンとノックする音がした。

 

「あら、きっと立香さんが……」

 

(でかしたぞ!藤丸立香!!!)

 

シュパパパッとアナスタシアより離れ、服を直して、ドアを開けようとする。

これ以上あんなことになってたら、まず理性が壊れかねないというのもあるからである。

 

「あ、もう起きてたんですね」

 

「ま、まあな……でなんだ?どんな処遇にするつもりだ?」

 

立香はそこにあることを話すとカドックは驚いた表情をした。

 

「……僕を許すのか?」

 

「許してるわけじゃない。確かに君たちのせいでカルデアのスタッフ達が亡くなって、そしてもしウルトラマン達が来てくれなければきっとその「人理漂白」が成されて「異聞帯」が完成していたんだと思う。だからって、ここでカドックを処刑したところでこの先起こる宇宙人・魔術師の犯罪や残りの「ビースト(人類悪)」の降臨は変わらない。憎しみは引き継いじゃダメなんだ」

 

今まで様々な旅をした彼であるがゆえに決断できるものであった。

 

「………はあっ…やっぱり敵わないんだな…お前には」

 

相変わらず自傷気味なカドックであるが、その表情はどこか憑き物が落ちたようなものであった。

 

 

――――――――――――

 

2018年5月某日

カルデアには新たなマスター兼エージェントであるカドック・ゼムルプスとそのサーヴァントのアナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァが加入した。

カドックも魔術師であるため、当然ながら魔術師の思考回路がわかる。そのために魔術師による犯罪を阻止できるとも考えたためだ。

使役サーヴァントは当然ながらアナスタシアのみであるが、任務次第では立香のサーヴァントを貸してもらうこととなっている。

 

なおこの数日後、カルデア内ではリア充爆発しろ!同盟が一部のサーヴァントにより結成されるも数分で鎮圧されたという。

 

 




あ…ありのまま 今起こった事を話すぜ!

『おれはただウルトラマン×FGOの小説を書いていたのだが、いつの間にかカドアナの小説を書いていた』

な…何を言っているのかわからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…

尊さがどうにかなりそうだった…
魔術だとかベリアル因子だとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…



※この小説におけるアナスタシア
簡単に言えば汎人類史版が8割、異聞帯版が2割入っています
なので、過去の記憶に関しては汎人類史で埋まっており、明確に思い出せる一方。カドックに関しては「大切な人」と深く心に刻まれています。ただ出会った経緯だのは薄っすらしか覚えておらず、またカルデアを襲撃した件も同様です。
なおカドックへの攻撃を防いだ際のは異聞帯版が出てますが、これ以降は汎人類史版ベースです。



(次回は今度こそNをやりたい。無理だったらごめんだけど)
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