海王神譚   作:川㟢

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 流水操作に血液もそうだよー!という感想がいくつかございましたが、あくまでカイオーガですので「水」と呼べるものだけに限定しているつもりです汗 カイオーガがダンまちで血液なんて操ったらポリゴンショックなんて比じゃないレベルでやばい絵面になりそうなので。


第七話

 日々バイトを重ね、スキルの検証を行っているうちに、ようやく身体つきも良くなってきたため、ヘスティア様からダンジョン探索の許可がいただけた。

 

 スキルによる検証もある程度は終わり、あとはダンジョン内で実践するだけとなった。

 

 とりあえず、冒険者登録とファミリアの登録をするために冒険者ギルドへと足を運ぶことになるのだが・・・

 

 「いいかいウミ君、分かっているとは思うけれど、くれぐれも自分のステータスについては公表しないことだよ!?」

 

 情報の漏洩は、個人にとってもファミリアにとっても痛手であり、尚且つ危険だ。

 

 それこそ大きな派閥のファミリアにでも私のことが知られてしまったら、弱小ファミリアであるヘスティアファミリアなど息をするように踏み潰されてしまうだろう。

 

 「他のファミリアの冒険者だけじゃなくて、専属となるギルドの職員にもだからね!それと、背中も見られないようにね? 中には神聖文字が読める人もいるからね!」

 

 「分かりました、ヘスティア様。では、ギルドに登録に行ってきますね? 新規登録のファミリアの主神ともなれば、最初に講習会か何かあると思いますので、その日はアルバイトの日は空けておいてくれるとギルド側も助かると思います。」

 

 「了解だよ!じゃあ日にちや時刻が決まったら後で教えてくれよ? なるべく早いうちに連絡入れたほうがバイトの方も都合がいいだろうからね!」

 

 「えぇ、お手数をかけます。それじゃあ行ってきますね?」

 

 「行ってらっしゃーい!ウミ君、君の冒険者ライフが無事始まることを祈ってるぜ!」

 

 

   ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 さて、何事もなく冒険者ギルドに辿り着いたわけですが、冒険者登録と新規ファミリアの登録は受付にいるギルド職員に言えば分かりそうです。

 

 「すいません、ちょっとよろしいですか?」

 

 「はい!冒険者ギルドへようこそ!本日はどのようなご用件でしょうか?」

 

 エルフらしき女性のギルド職員、通常エルフは己の認めた者以外から肌を触られたりするのを極度に嫌がる傾向にある。

 

 エルフが、サービス業と言えるギルドの職員という仕事をしているのは相当珍しいと言えるだろう。

 

 ガサツな冒険者との対話など、他種族を見下す風潮にあるエルフからしてみれば、極度なストレスになり得るのではないだろうか?

 

 「冒険者登録とついでに新規ファミリアの登録をしたいのですが。」

 

 そう言うと、エルフの職員さんは明らかに心配そうな顔になって、

 

 「冒険者登録!? あのね、冒険者って言うのは生半可な覚悟でなるような職業じゃないの!いつ死ぬかも分からないし、収入だって安定しない。しかも貴方はまだ子供と呼べる年齢な上に女の子なのよ? 仕事だって探せば他にもいっぱい見つかると思うし、今からでも遅くないから考え直す気とかないかな?」

 

 前半は少し怒ったような呆れたような声色だったが、後半になるにつれ本当に私を心配して言ってくれているのが分かった。

 

 「お気遣いありがとうございます。ですが、もう決めていることですので。覚悟もできていますし収入や死の危険についても十分知っているつもりです。改めてになりますが冒険者登録をお願いできますか?」

 

 そう言うと、エルフの職員さんも諦めたのか

 

 「うーん、そこまで覚悟を決めている人をこちらが止める義務もなければ権利もないし・・・ 分かったわ、冒険者登録と新規ファミリアの登録だったわよね? 冒険者登録だったら名前、年齢、所属ファミリア、レベルをこの用紙に書いてくれるかな?」

 

 そういい必要事項を書く用紙らしきものを渡してきた。共通語(コイネー語)の読み書きはできるため、スラスラと書いていき、先程のエルフの職員さんにわたす。

 

 「ありがとう、ふむ、名前はウミ=キオーグルちゃんか。年齢は15歳のレベル1、ヘスティアファミリア所属か。確かに聞いたことのないファミリアね。新規ファミリアってことで間違いなさそうだね。書いた情報はこれで間違いないかな?」

 

 「間違いないですね。これで冒険者登録が完了ということになるのでしょうか?」

 

 「うん、形式上はこれで完了だよ! でも、駆け出しの冒険者は講習を受けなければならないことになっているから、ワクワクするからと言ってダンジョンに潜るのはまだダメだよ!」

 

 なるほど、初心者冒険者向けの講習会もギルドで開かれているようだ。バイトをしていた頃の情報があるので受けなくても大丈夫だと思うが、一応聞いておくことにしよう。

 

 「了解しました。新規ファミリアの登録の方はどうなるのでしょう?」

 

 「そうね。ファミリアの登録も形式上は完了なんだけど、日を改めてヘスティア様を連れてきてもらえるかな? ファミリアの主神としての講習も受けてもらう必要があるから。」

 

 「分かりました。具体的に日にちと時刻は何時ごろになりますか?」

 

 「うーん・・・ 明日か明後日に今くらいの時刻にギルドに来てもらえるかな? ウミちゃんの講習もその時に受けてもらってもいいかな?」

 

 「分かりました。ヘスティア様にも伝えておきます。それでは今日はこの辺で。ありがとうございました。」

 

 エルフの女性の職員さんの第一印象としては、普通に優しいと言ったところだろう。少なくとも悪人ではなさそうだし大丈夫そうだ。

 

 それにしても、オラリオには美人が多い。ヘスティア様やヘファイストス様は神なのであれだが、先程の職員さんしかり冒険者の女性も比較的美人さんが多い印象だ。

 

 そうなると、男性や英雄譚に夢見る子供などは、女性関係目的で冒険者になる人もいるだろう。

 

 自分も女であるため、身の振り方については気を付けようと思ったのだった。

 

   ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 昨日、冒険者ギルドで無事、冒険者登録と新規ファミリアの登録ができたことをヘスティア様に報告し、ヘスティア様にも来て欲しいと言われた旨を伝えてから二日後、私とヘスティア様の二人は再び冒険者ギルドに訪れていた。

 

 そのまま受付に進むと、二日前に見たエルフの職員さんが目に入った。

 

 「ようこそ冒険者ギルドへ! あっ、ウミちゃん来てくれたんだね!隣にいるのは主神のヘスティア様かな?」

 

 「こんにちは、そうです隣にいるのがヘスティアファミリアの主神であるヘスティア様です。」

 

 「はじめましてだね、ハーフエルフ君、僕がウミ君の主神でヘスティアファミリアの主神であるヘスティアだ。今日は至らないことがあるかもしれないがよろしく頼むね!」

 

 「はい、こちらこそよろしくお願いしますヘスティア様。本日は、ヘスティア様にはファミリアの運営やその他にも覚えてもらいたいことがあるので講習を、ウミちゃんには、冒険者のノウハウなど基本的なことを覚えてもらうために講習を受けてもらいます。」

 

 ヘスティア様が言うには、職員さんは純粋なエルフではなくハーフエルフらしい。ダメだ。私には違いがわからん。

 

 「了解だよエルフ君、それじゃあ早速講習を受けさせてもらえるかな?僕もウミ君も気が長い方じゃないからね!」

 

 「了解しました、神ヘスティア。それでは私の後についてきてください。」

 

 その後、私とヘスティアは別々の部屋に分けられ講習会を受けることになったのだった。

 

 




 展望については完結まで考えてありますので、更新は不定期になりますが、気長に待っていただけると幸いです。
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