もしCCAアムロが一年戦争にタイムスリップしたら 作:BLAUFALK
さて弾幕のお時間です。
MSデッキにてシミュレータを操作する女性士官…ホワイトベースの乗組員には数少ない正規軍人組のシェリーと、それを横で見ているカイがいた。
「凄いものね、このガンダムは」
「いやぁ~凄いのはシェリー中尉でしょ、アムロに次ぐハイスコア。俺やハヤト、リュウじゃこの暴れ馬は乗りこなせなかったのに。しかも…えへへ、中尉、とてもべっぴんさんだしさ!」
「ありがとうカイ君。でもね、こんなことばかり慣れるものではないの。こんな戦争、少しでも早く終わりになってくれれば、貴方たちが戦場に出ることなんてないのに…」
「そ、そーそ!戦争なんてまっぴらですよね!!」
「弟のように可愛がっていた子がね、カイ君よりは歳上だけど。彼も軍人になってしまったわ…。それっきり連絡も取れてないの。」
「シェリー中尉…ね、ね、そんなに落ち込まなくても」
「…そうね。じゃ…あなたを弟にしてもいいかしら」
「へぇ!?そ、そ、それはっ…それはもう喜んで!!」
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「ドップ大編隊接近!振り切れません、我々の頭を押さえるつもりです!あと15分で捕まります!」
「やはり来たか…!」
ブリッジのモニター、その端が真っ赤な光点で埋め尽くされ、それは刻一刻とホワイトベースに迫ってくる。
≪ホワイトベース各砲座、砲門開け!各員個々に迎撃しろ!リュウ・ハヤトのガンタンクは後部デッキ甲板で砲撃、ドップの編隊をホワイトベースに近づけるな!ガンダム、ガンキャノンは第2波に備え待機!≫
艦内放送がMSデッキに伝わる。
ガンダムでスタンバイしていたアムロが、ガンタンクに通信を繋げる。
≪ハヤト、ガンタンクは榴弾を使うんだ≫
≪ええ?ガンタンクのシミュレータも一通りやったけどあんなんじゃザクは倒せなかったよ≫
≪…おお、そういうことか!ハヤト、アムロの言うとおりだ。ドップ相手にはそれでいい、射撃は任せた。ガンタンク出るぞ!ハッチ開けてくれ≫
ガンタンクが発進し、スラスターを噴かして甲板に躍り出、キャノン砲を編隊めがけて連射する。
空中で炸裂する榴弾がドップを次々と巻き込み、直撃であれば機体が爆散し、加害範囲内であれば錐揉みし墜落していく。
船体の各銃座も弾幕を張るものの2機…6機…と火線を抜け、ホワイトベースへ攻撃を加えていく。左から抜けたドップのミサイルが艦橋のやや後部に命中し、ブリッジが激しく揺らされる。
「うわあ!ブライト君、振り切るんだ!」
≪左舷機銃!!弾幕薄いぞ!何やってんの!?≫
「敵の地上部隊が我々の針路上にいます!…15…30…そんな!地上と空から挟み撃ちにするつもりです!」
「ま、マゼラアタックの部隊か!?退け!後退だ、いや転進しろ!!」
≪前部主砲、マゼラアタックを集中攻撃!高度を下げてガンダム、ガンキャノン発進だ!≫
「貴様、後退せんのか!」
「ホワイトベースに関しては初めて扱われるリード中尉よりは我々のほうが慣れています。」
「貴様、軍規違反で!」
「ここを突破してご覧に入れれば宜しいのでしょう」
「ぐ…ならばよかろう!」
アムロとカイが発進後、MSデッキからブリッジへ通信が入る。
≪ブライト艦長、私も出させて下さい。≫
≪シェリー中尉、しかし搭乗機は≫
「ガンダムがもう1機あるだろう!いいからさっさと出してしまえ!」
≪シミュレーションはやりました、このまま彼らだけを行かせるのは忍びないです≫
≪分かりました、では頼みます≫
アムロが駆るトリコロールカラーで彩られた明るい色のガンダムとは対照的に、白箇所以外はダークグレーのガンダムに搭乗する。
≪カタパルト準備よろし。シェリー中尉、どうぞ≫
≪ガンダム3号機、シェリー・アリスン、行きます≫