もしCCAアムロが一年戦争にタイムスリップしたら   作:BLAUFALK

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もう海軍基地攻略の時点でお気づきの方もいると思いますがターゲット・イン・サイトの要素を入れております。


CCAアムロがタイムスリップ第20話

旧タイ王国首都、バンコク近郊の海軍基地

そこは東南アジア一帯に展開するジオン軍の潜水艦隊の拠点であり、戦力の主軸が水陸両用モビルスーツ部隊である。

水陸両用モビルスーツはコロニー落としの被害を免れた連邦海軍なけなしの艦艇や沿岸基地に対して猛威を奮っていた。

また、同じく被害を受けた近隣地域から物流や資源を妨げる要因であるため連邦政府内の同地出身の議員らの政治的駆引きにより、軍へ対して早期攻略を非常に強く要請されていた。

そのため一大反抗作戦に先んじてこの基地を奪回し、それによって制海権を取り戻そうとしていた。

計画上では作戦の第二段階として基地の防衛部隊を陽動作戦によって引き摺り出すことと盛り込まれていたが、第一段階の時点で攻略を担う部隊の損耗が激しく、また、WB隊の戦力を勘定に一挙突撃を敢行することとなった。

 

≪これよ…作戦を開始……基地奪還まで命の限り戦え、ご武運を≫

 

≪命の限り戦えだって?俺たちは捨て駒じゃねえ!≫

 

≪…の野郎、他人事のように!≫

 

若手の作戦指揮官が無線機を手に語るが現場から轟々非難を浴びる。

 

ジェットコアブースター2個編隊によって制空権の確保及び強行偵察が行われ、デプロッグ6個編隊の爆撃により対地攻撃で対空陣地が吹き飛ぶ。

120mmの弾丸では航空機を捉えるには初速が遅く、またバズーカであれば尚更次弾までのレートが長くまったく命中しない。

 

そして敵の目が空を向いているうちに基地北側へ迂回したモビルスーツ部隊をぶつけて一気に決着をつけ、その後海上から高速戦闘艇から歩兵部隊が上陸、基地を制圧するという寸法である。

マチルダ隊のミデアが地上に降り、ジムD型が発進。

陸戦型ジム隊と量産型ガンタンク隊が後に続く。

WBも同様に着陸しガンダム2機発進し、ガンキャノン、ガンタンクはWB及びミデアの防衛と適宜前線への援護射撃の役割が当てられた。

 

しかし装甲車やマゼラアタック、戦闘ヘリ、型落ちの旧ザクやJ型ザクが応戦するばかりでいるはずの水陸両用モビルスーツがいない。あまりに戦力が少ない。

 

陸戦型ジムが地面に隠された塹壕と地雷に引っ掛かって下半身が吹き飛び、量産型ガンタンクがその腕で砲身を掴みヒートホークを振り下ろそうとする旧ザクを殴り

_兵士らはそんな戦力差など気に留める暇もなく必死に戦う。

 

≪シェリー中尉、何か変です。そう思いませんか?≫

 

≪数が少なすぎるわ…まるで空き家ね≫

 

戦闘ヘリを相手にしていた2機が接触回線で話す。

このまま基地を制圧できるならば御の字_などと思考の片隅にあったが直後、通信が入る。

 

≪こちら… アムロ、シェリー中尉聞こえ……≫

 

≪どうしたんですセイラさん≫

 

≪基地外周…見たことのないモビルスーツが…ミデアが攻撃を受けているわ!応戦………スピードが違いすぎて…勝負になってないの≫

 

≪撤退がねらいだったのか!やられた!!≫

 

≪じゃあ…この部隊は捨て駒なの!?≫

 

≪とにかく戻りましょう、ここは他の部隊に任せ≫

 

基地にほど近い湾岸からユーコンが部隊を発進させつつ、垂直発射式ミサイル_クラスター弾が沖に控えていた高速戦闘艇をテツクズに変えていく。

 

≪な…!最…から隠れ…消耗を待っていたのか≫

 

≪おいどう…今度…こちらが包囲されているぞ≫

 

≪各機怯むな!戦え!!≫

 

≪戦えったって…指示をくれよ!指示を!!さもなくば撤退だ!≫

 

通信から混乱と作戦指揮官の焦りが伝わる。

その間にも刻一刻と水柱が基地に近づき、高速戦闘艇が潜水艦の餌食になっていく。

 

≪大佐ァ!どう……す!?≫

 

≪全部隊へ、撤退は許可できない 交戦せよ≫

 

作戦指揮官が権限的に一番偉いゴドウィンに指示を仰ぐものの慈悲なき淡々とした答えが返ってきた。

 

≪畜生め!生きて帰った……えてろ!!≫

 

≪貴官らのモビルスーツには金がかかっている、ここで無様に……するために用意したものではない_2手に分かれて撃滅するのだ。WB隊がいればそれも容易であろう≫

 

アムロは単機でWBへ、シェリーは残存部隊と共同で水陸両用モビルスーツ及び潜水艦の相手をするという振り分けとなり、WBへ急行する。

 

 

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ガンキャノンがドム2機とドムトロピカルテストタイプの連携により大破し脱出、ガンタンクがグフカスタムと相討ちし撃破されていた。

ミデアを制圧したキュイの部隊が次にWBを制圧すべく続々乗り込み、甲板で銃撃戦が繰り広げられる。

 

到着時点で仲間の死_ハヤトやリュウを筆頭にした死を察する。そうだ、リュウさんやマチルダさんは僕を庇って…ハヤトは知らぬまに戦死して___

 

コアファイターがマゼラトップへ特攻。

ミデアがドムのダブルスレッジハンマーにより撃墜。

報告書の殉職者リストに名を連ねた者。

 

それらのイメージが鮮明となる。

その経緯…この一年戦争で何があったのか、その後のティターンズやハマーンのネオジオン抗争をも。そして姿を消した宿敵_

 

 

北米で恐れられたWB隊のモビルスーツを討ち取ったことで勢いのまま白い鬼神も倒すべく。

縦横無尽に動くドムがジャイアントバズやMMP-80マシンガンの集中放火を放つ。

 

爆煙が巻き上がり、油断し動きを止めたドム2機がビームで貫かれ、残る1機が弾切れのマシンガンを投げつけ、それを落としている間に格闘戦に持ち込む。

鍔迫り合いとなるものの2本目に取り出したビームサーベルによって胴体を切り裂かれる。

 

 

_海軍基地残存の潜水艦隊もついに全て沈黙し、決着はついた。

結局海からの増援は二度襲来し、実験部隊のジムD型は大破、陸戦型ジム隊は壊滅、量産型ガンタンク隊は1機を残して全滅。呼び戻した航空部隊も半数以上が撃墜されるといった犠牲を払いつつ、生き残った戦闘艇の歩兵により基地は制圧。奪還作戦は完了を見た。

 

WB隊も被害を受けたものの、マチルダ隊の資機材を全て引き取ったうえにオデッサ作戦へ参加するよう命じられた。

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