もしCCAアムロが一年戦争にタイムスリップしたら   作:BLAUFALK

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決戦のオデッサ、準備運動②


CCAアムロがタイムスリップ第22話

ノヴォシビルスク上空を進むWB_

 

道中にて同じくオデッサ作戦へ参加する予定のエイガー少尉率いるガンキャノン隊が相乗りの形でWBに合流した。先の海軍基地攻略の折、搭載機とパイロットが減ってしまった点でもブライトにとって喜ばしいことである。

 

技師らによりガンダムの防水シーリングを取外し、防塵処理と武器用アタッチメントの小改造が実施。

 

それから大破したガンキャノンを急ピッチで改装を行うものの、取り付けた陸戦型ジム用のジェネレーターとガンキャノンの残存のパーツとの相性が悪く、何度かの始動テストの末諦めざるを得なかった。

 

作戦開始まであと2日というところでゴドウィン大佐の根回しによりオーガスタ研究所から再突入とミデア直行便にてモスク・ハン博士とデータ収集チーム、駆動部用部品、新型武装と組み上がったばかりのテスト機である量産型ガンキャノンが送られた。

作戦成功の礼を兼ねつつ、ほぼ壊滅した試作モビルスーツ実験部隊の任を引き継げとのことであるらしい。

 

特に目立った損傷がなく、パーツ用に保管していたものの使われなかったガンダム1号機にハン博士がマグネットコーティング改装を行う。

ただしこちらはオデッサ作戦に間に合う見込みがなく、新型武装であるハイパー・ビームライフルとジャイアント・ガトリングガン、スライド・シールドの各一式についてのみアムロの意向で2号機が装備することとなった。

 

 

艦内食堂では仲間の死を悲しむのをやめ、普段の軽さを捨て去り、シェリーが諭したこともあり戦争そのものについて怒りに燃えるカイと第三者的に見てどこか飄々としているアムロがテーブルを挟んでいがみ合っていた。もっとも、カイが八つ当たり式にアムロに食ってかかってるだけだが。

 

「__そりゃ随分な言い種じゃないか、ええ!?」

 

「カイさん、別に怒らせるつもりで言ったんじゃないですよ。連邦やジオンのどっちかが正しくてどっちが悪いなんて」

 

「だったら俺たちはどうして戦わなくちゃならないんだ。そりゃみんなでおてて繋ぎましょう、んなコトは言わねえけどよ!ならハヤトやリュウは何に殺されたってんだ!お前の言う戦争に殺されたんだろ?じゃあ」

 

「どっちかを悪者にしなくちゃ報われない…カイさん、カリマンタン島で見た光景を、貴方はやれますか」

 

「そ、それは…言いすぎだろ!?さっきお前が言ってたジオンの頭領のギレンとかいうのだけをやっちまえばいいだけだろ!」

 

「まあこの戦争に限ってはそうなんでしょうが…ッ」

 

含みのある言い方についにカイがキレて胸倉を掴み、壁に叩きつける。

 

「お前、サイド7以来なんかずっと様子が変だと思ってたんだよ!特に地球に降りてこっち…何か隠しているだろ!?」

 

ぎくり。と内心思う。

言えるわけがない、自分はそう遠くない未来を知っているなどと。今現在はその未来と若干違っているがそんな突拍子もないことを言える雰囲気でもなければ、言えばブライトあたりの耳に入って自室謹慎でも食らうのではないだろうか。

またそれがどのような影響を及ぼしてしまうか不安が募り、取り返しのつかないこと_それだけは避けられればなどと考えていた矢先である。

 

「目ェそらすな!何か言えよ、言ってみろよ!言って…くれよ…!そんなに、俺を信じられないか!?」

 

真剣な眼差しでなおも食い下がるカイ。

_ついに、アムロは折れた。

 

「…分かった、ちょっと場所を変えよう。"俺" も困っていることだ」

 

そんなやり取りがミライと食事するブライトの耳に入り、食堂から出ていく2人のあとをつける。

ブライトにとっても北米での察しの良さやその後の地上戦といい、シェリーと見比べればガンダムの性能を差し引いてもアムロの様子がかなり気になるところであったからだ。

 

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