もしCCAアムロが一年戦争にタイムスリップしたら   作:BLAUFALK

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THE STAGE OF APOCALYPSE ③
(核爆発回避ルート③)


CCAアムロがタイムスリップ第28話

「ようジオンの兵隊さんよ、独房の居心地はどうだい?」

 

「…」

 

「なあ、俺にはまだ信用できないんだよな。こんなもん見つけちゃったらさ」

 

カイは独房の窓から手に持っていたロケットを開けて見せつける。

それはケンと家族が写ったものである。

先刻機体を無断拝借し出撃したようなこともあり、聴取のための移送の便の到着まで艦内を動き回らぬよう独房に留置されることとなっていた。

 

「黙りかよ、チッ…あんとき俺のキャノンを人質に取ろうとまでして逃げようとしたわけを聞いてみようと思ったけどな。アンタは核爆発に巻き込ませまいと投降したが、アンタの家族はジオンにいるんだろ?そんな奴がジオンを裏切れるのかってさ。」

 

「家族はダグラス大佐の同志が保護してくれたと聞いた。それに、俺はそもそもジオンじゃない」

 

えっ?と半信半疑で聞き返すカイ。

ジオンの軍服に袖を通し、事実ジオンのモビルスーツに乗り込んでいた者が何を言っているんだ、と。

 

「自分語りは趣味じゃない。だがキミを盾に取ろうとしたことは謝る。状況が切迫していた…今この時も核が起爆しようとしていることを恐れればな。俺は元々サイド3なんかに住んでもいないコロニー公社の社員だったのさ。開戦と同時に虜囚となって、腕を買われて、家族を囚われて、外人部隊として戦ってきた…同じ境遇の仲間たちと共にな。」

 

「意外だな。ジオンの奴らはみんなジオンじゃなかったのか。」

 

「ああ……だが、現実は仲間たちをジオンに殺されたんだ。3人は俺を逃がす盾となって、1人は救おうとしたが助けられなかった…。俺はジオンを許せないんだ。」

 

「アンタ、俺と同じだな。俺もハヤトってハイスクールからそれなりの付き合いをしてた奴を殺られた。アンタがもしジオンだったら許せなかったぜ。」

 

ホラ、と格子越しにロケットを渡す。

 

「それとなブライトってウチの艦長さんからも話を聞いたかもしれないが、アンタは移送されるってよ。」

 

「どこにかは聞いていないか?」

 

「いいや、そこまでは知らないな。」

 

「…ひとつ頼まれてくれないか。俺と一緒に来たもう一人の少女がいただろう?俺は、あの子を宇宙に帰すよう仲間から最後に頼まれたんだ。」

 

「おいおい、あまり俺に出来ることは少ないぜ?」

 

「簡単だ。ここを出してくれないか?」

 

その話を隣の独房で聞いていた他3人_アレクセイ曹長、バーナード・クルト両伍長が反応する。

 

「我々もお供させてくれませんか?」

 

「いやぁ、我々もジオンのやり方は快く思ってなくてですね…こんな若造を戦わせるような国は長くないって!」

 

 

 

 

「お久しぶりです、パオロ艦長。」

 

WB艦長であったパオロが復帰し、ブリッジにやってきていた。

 

「ブライト君か、少しは艦長職が板についたかね。」

 

「は…まだまだ足元にも及びませんが。」

 

「そう肩を落とすな、ワシが帰ってきたからには副官として支えてくれ。尤ももう少し療養していたかったがな。補給と一緒にパッケージされて最前線に送られる佐官などと、本部も相当余裕がないように思う。」

 

不満を漏らしつつも、そうも言っていられん、と久々のキャプテンシートに座る。

 

「その補給ですが、こんな戦闘機を持って来られても飛ばせる者はおりません。どうすれば宜しいでしょうか?」

 

「おっと、まだ下された命令を伝えていなかったな。WBは陸戦隊の乗艦をもち、単艦にて水爆サイロを制圧する。例の持ち込まれたデータディスク、その3枚目が示した核は重量を累積カウントして起爆するものであることが分かっている。故に主力と両翼の部隊は一旦進軍を停止し、解体処理を行う方針なのだが、水爆については発射を阻止することとなった。そこで強襲揚陸艦である本艦に白羽の矢が立った。戦闘機は本艦の揚陸援護のためだ。」

 

MSデッキにおいて布製カバーが捲られ、技術陣らの手により最新鋭の全領域戦闘機『FF-08WR』のチェックが進められていく。

 

 

 

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