もしCCAアムロが一年戦争にタイムスリップしたら 作:BLAUFALK
唯一出てきたのは603くらいでしょうかね、マイの反応は割愛。
ドズルは狂喜した。
さっそく兄貴やキシリアへ送られてきた映像を見せつけた。勿論事が事なので参加が可能な幕僚以上のみのリモート試写会及び対策の検討を兼ねた会議である。
諜報部が眉唾程度で掴んできたサイド7のV作戦の噂。
6月からこっち月のフォンブラウンやら、まさか本国に近いコレヒドール暗礁宙域やら、宇宙攻撃軍に振られた予算と人員の都合上、1部隊を捜索に充てるのが限度であったため遅々として進まなかった。
どのみち連邦がMSを投入することは時間の問題であり、長距離砲撃仕様のタンクの情報を得たことで対MS用MSの開発は進んでおり、これ以上は無用であるとの総帥部の判断から、8月までで打ち切られる予定であった。
しかしそれでも最後の一回に希望をかけて兄貴ギレンからゴリ押しでお墨付きを得て実行し_当たりが出たのだ。ほぼ確実に。
そもそもドズルがこのV作戦に対して躍起になった理由に地球侵攻作戦が行われて以後、宇宙攻撃軍の予算も人員も細り続けるわりにゲリラの蜂起は増え続け、通商破壊が起こるたびに無能だ冷や飯食らいだと揶揄されてきたからである。この広すぎる宇宙で、むしろ万全であったとして守りきれるか…は分からないが、それは武人としての誇りにかけて許せないものがあった。
ゆえにドズルは激昂した。
必ずかの白いヤツを破壊もしくは奪取せよと。
我が軍が威信をかけて作り上げ、戦場にて大殊勲を上げ、そして専売特許であるMSザクを圧倒し、踏みつけ栄誉を汚した白いヤツを。
技術士官が青くなりつつ坦々と分析を述べ終わる頃に、シャアへの補給及び増援の算段を整えるため、兄貴とキシリアからふんだくる腹積もりであった。
「_なるほど、な。各自からまずは聞こうか。時計回り順に。」
「兄貴!シャアがV作戦を捕まえた!奴に補給とそれから増援だ、送るべきだ!」
「小官キシリアから僭越ながら申し上げます。この映像からは明らかに格闘用モビルスーツであると見て取れます。戦術オプションとして明らかに狭く、さほど問題ではないと認識します。また、いま拡充を行うべきは潜水艦隊であると考えます。」
「兄上いえギレン総帥!連邦の木偶人形など恐れるに足りません!私が倒してご覧に入れましょう!」
「ユーリ様より言伝を預かっております、欧州戦線の陣頭指揮のためギニアス大佐、貴官への会議の発言を一任するとのことです。」
「素晴らしいものを見せて戴きました…鹵獲の折にはぜひ…当ラサ基地にてリバースエンジニアリングを担当させて下さい。」
「技術本部のシャハトです。ギニアス大佐、まずはこちらでお話をしてからにしていただけませんかな?以上、失礼」
(おいっコンスコン…!)
「Zzz…ハ!?い、異常なしでありま…コホン、失礼。ドズル中将に賛成であります!!」
「マよりキシリア閣下、確かに拡充は必要でありましょう。つまらない玩具に躍起になるべきではないとのお考えは賛成であります。しかし1部隊も捻り出せないのであればそれは我が突撃機動軍の沽券にかかわると思い、恐縮ながら申し上げます。」
「ギレン閣下、そろそろお時間でございます。サイド7攻撃について議会より諮問の出席を求められております。」
「む…そうだな、他にはいないか?よろしい、結論を述べよう。ドズル、V作戦の追跡を続行せよ。」
「兄貴!そうでなくてはな!」
「ただし」
「?」
「補給は直ぐに送れる見通しが立たん、それは貴官の所掌で都合せよ」
「兄貴!シャアを見殺しにするのか!!」
「キシリア、1部隊も出せぬわけではなかろう?拡充は考えておく。ドズルを支援せよ。」
「は…御意のままに。」
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4時間後、地球軌道上
「何だってローテの交代タイミングで命令が来るんだかねえ」
「そういうわりには嬉しそうですな大尉」
「バーカうそこけ、俺が楽しいように見えるかよ。
補給後にルナ2外縁まで進出して…あのいけ好かねえ仮面野郎とランデブーしろ、だぞ?この真紅の稲妻がな!連邦の新型機動兵器とやらと赤い彗星、よほど強敵じゃねえか」
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