もしCCAアムロが一年戦争にタイムスリップしたら 作:BLAUFALK
V作戦ひとつ、連邦の財にモノを言わせてもう一度焼き直せばいいのでは?
〿〿〿< そうじゃないんだなぁ、これが!
地球連邦軍本部ジャブロー
その一角の会議室にて、V作戦関係者のみ集めた将官や技術士官らが緊急招集された。
サイド7襲撃の状況と史上初のモビルスーツ同士による戦闘について、静止画がプロジェクターで映されつつ、ジョン・コーウェン准将が要約して報告する。
「_コロニー内に侵入した2機のザクにより、研究施設は大破。V作戦受領のため入港していたペガサス級ホワイトベースも防衛にあたったクルーの大半を喪失。分解状態で搬送中のガンキャノン・ガンタンクも最後の1機以外は破壊。しかし、我が軍のモビルスーツ、ガンダムの働きによりザクを撃破しました。…ここだ、止めてくれ。1機目のザクを撃破した状況です。」
作業員のノーマルスーツに取り付けられた作業用のウェアラブルカメラがザクを圧倒するガンダムを映像に捉えており、それがスクリーンに出され会場がどよめく。
「その後、赤い彗星の追撃を退けルナ2へ避退してきました。この会議はワッケイン司令とパオロ艦長と繋がっております。では、どうぞ」
「はい准将、ルナ2基地司令ワッケインであります。現在、ホワイトベースはルナ2にて収容しておりますが、同時に受け入れた避難民らを当基地は軍規上収容できる場所はなく。どのように対応すれば宜しいでしょうか。」
「艦長のパオロであります。彼が説明してくれましたが本艦は残されたV作戦の全機と同時に避難民を抱えております。また赤い彗星が本計画…察知し、攻撃を行っ……ことから、より本格的な………ある前…_」
音声が途切れ途切れとなり、そして最後の最後で爆発音が聞こえる。
ルナ2のドックが爆弾による攻撃を受けたのであった。
以来通信が途絶し、会場の不安は最大まで高まった。
「……諸君!静粛に。…コホン、見てのとおりV作戦が赤い彗星のシャアによって攻撃を受けた。同時に、我が軍のモビルスーツの有効性を示したともいえよう。ただしそれがこのジャブローに持ち帰られなければ意味がないと私は理解しているし、避難民の収容もこちらで行うほかにないと私は考える。准将、続けてくれ」
「はい閣下、モビルスーツ・GMは来月、豪州にてテストを行います。しかしテスト前の時点で幾らか課題があり、とりわけ戦術の構築とパイロットの育成についてです。前者は既に対応を検討しまして、後者については元よりV作戦のフィードバックが前提でありました。」
「プランBはないということだな?」
「はい閣下、今から用意するとなればもう一度V作戦を焼き直すことになります。それに…同じものを作れる保証はありません。開発の基礎データはありますが各資機材の調達・厳選はおもにレイ主任の裁量によるものでした。その彼がMIAとなったためであります。」
「分かった。結論は同じであるようだ、ホワイトベースにはこのジャブローへ降りてもらう。以上、各員も状況を呑めたと思う。解散する。」
会議室の照明が明るくなり、続々と退席する。
その廊下にてレビルが報告書で気になった記述をコーウェンに尋ねる。
「准将、ところでこの15歳の少年は…何者なのかね?」