しのぶちゃんの第二の人生   作:みっきーやんかーい

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『HUNTER×HUNTER』の世界に転移した胡蝶しのぶがハンターとして、第二の人生を歩むお話

ONE PIECEの『オペオペの実』だけの胡蝶しのぶの念能力として扱います。


ハンター試験
1話


1999年1月

 

 大きくて立派な建物……の横にある小さな定食屋。ここがハンター試験の会場につながる秘密の入り口みたいですね。『円』を下に向かって広げてみると・・・およそ500m先に広い空洞、さらに空洞内に数百人ほどの人の団体がいるようですね。その中に4人、能力者がおられますね。試験官でしょうか?

 一先ずお店で教えてもらった合言葉で会場に赴きましょう。

 

「いらっしゃい!」

 

「ステーキ定食お願いします」

 

「・・・焼き方は?」

 

「弱火でじっくりでお願います」

 

「奥の部屋はどうぞ!」

 

 

 奥の小部屋に入ると既にステーキ定食が用意されていた。女性の店員さんによるステーキはサービスらしく、美味しくいただきました。味に文句はありませんでしたが、脂っこくて胃もたれを起こしそうでした。半分も食べられず申し訳ない思いです。

 

 F100と表示され、扉が開きました。強面(笑)な人達が沢山いらしていて、とっても怖い(笑)ですね。会場を見渡し少し下方向に視線を向けると緑色の顔をした豆みたいな小柄な男から、番号が書かれた丸いプレートを受け取る。

 番号は『350』と書かれておりますね。それにしても、私より小柄な人がいるとは・・・世界は広いですね。

 

「試験官が2人、受験生が2人と言ったところでしょうか?」

 

「よぉ、新顔だね」

 

 どこか腰のおろせる場所を探していると茶髪で鼻が大きく小柄の中年男が声を掛けてきました。胡散臭いですね。

 

「俺はトンパ。よろしく」

 

「胡蝶と申します」

 

「俺、ハンター試験のベテランなんだ。よかったら、色々教えてやるよ」

 

「いえ、お構いなく」

 

「そ、そうかい? まぁ、気が向いたら聞いてくれ。これ、お近づきの印だ。飲みなよ」

 

 トンパと名乗った人が人受けがよさそうな笑みを浮かべながら缶ジュースを差し出してきましたが‥‥わずかに漂う香りからして、薬物。おそらく下剤でしょうか?

 

「どうした? 遠慮しなくていいぜ」

 

「……新人潰しと言ったところでしょうか?」

 

「!!」

 

 自身も同じ銘柄のジュースを飲んでいる。ごまかせてはいるが缶の接合部に沿って、缶を開けた痕跡が僅かながら見られますね。私の発言に彼は一瞬目を見開いて、汗を流し始めながらも笑みに変わってるのが何よりの証拠ですね。

 

「そ、そんなわけないだろ?」

 

「じゃあ、これ飲んで見てくださいませんか?」

 

「い、いや! ひ、人にあげたものに手を付けるわけにはいかないさ」

 

「まだ開封前です。」

 

「うわっ!?」

 

 徐に缶を開封し、彼の顔目掛けて中の液体をぶちまけてみました。彼は顔を拭う。特に口周りを入念に。それだけで何かが入っていたことは十分わかる。

特に興味もないので壁に張り巡らされているパイプに向かって軽く跳躍。座ると大事な姉の形見の羽織が汚れてしまうため、パイプの上でしゃがんで人間観察をすることにしましょう。 

 

 赤紫色の髪が逆立った、顔に星と滴の化粧をしている奇妙な格好の男‥能力者ですね。しかもお強い。肉体面は私以上でしょうね。速さと身体操作技術には自信が有りますが、その他の能力は遠く及びそうも有りませんね。

 

 頬がこけ、下瞼がたるんでいるような、顔中に針を幾つも差し込んでいる奇妙なお方‥針治療でしょうか? 一歩毎の足運びが他のものと比べて些か丁寧ですね。おそらく音を殺して生きてきたのでしょう。忍び‥暗殺者といったところでしょうか? 彼の身体能力も赤紫色の方と似たようなものでしょうか? 

 

 念能力者で桁外れの実力者は、2人だけ‥‥他にも『発』だけなら扱えそうな方が2人。黄色いおっきな帽子の女の子、明るい緑がかった髪が特徴的ですね。帽子の中には、蜂が沢山いますね。もう人方は、ターバンを巻いた角ばったおじさんですね。特に特徴はなし服の中に蛇を忍ばせてらっしゃる。『纒』は扱えず『発』のみ‥おそらく『操作系』ただし念と自覚してはいない様子ですね。

 

 かく言う私も能力者。この世界に迷い込んで早半年‥‥重症、身体中の骨は砕けてしまっていましたが、幸いなことに内蔵が無事であったため死ぬ心配はありませんでした。犬みたいなお化粧を施したお方でチードルさんと言う女性に助けられました。彼女は、難病ハンターとの事で医学に精通しており、私の怪我の治療も行ってくださり助かりました。私の治療の際に『精孔』と言うものが開いてしまったため『念能力』と言うものを教えていただきました。治療との並行であったため、『凝』と四大行を覚えるのに1週間もかかってしまいました。まぁ彼女曰く、早すぎるらしいのですが、私には分かりません。怪我の完治は『絶』を使っていたため、予定より早く3週間で歩けるようには回復。治療の間は、基礎の鍛錬と私の事情を話しておきました。

 

 正直、この世界が私の生きた世界と同じ場所なのか、全く別の異世界なのかすら分かりませんでした。ただ私の話を聞いた彼女の推測によると、『放出系』の能力で飛ばされたのでは?との事です。さらに「鬼」に関しても『寄生型念獣』と言う能力があるらしく、その寄生型の影響で「人」が「鬼」に変わり、異形かつ異常な戦闘能力に変化したのではとの事です。もしかしたら、私も無意識に『念』を会得していたのかもしれませんね。この毒の身体が良い例です。

 

「……くそ! また失敗かよ。今年の新人はどうなってやがんだ? まぁいいさ。試験が始まったら、嫌でも巻き込まれる瞬間が来る。覚えてや‥が‥っれ!」

 

 トンパさんは歪んだ笑みを浮かべた瞬間に何とも言えない、苦痛とは違った何かを耐えるような顔に早変わり。腹を抑え、ぎゅるぎゅると鳴り響く自身の腹。どうしたのでしょうか?(笑) まさか先程の下剤入りのジュースを飲んでしまったのでしょうか?

 

 ROOM(ルーム)※ONE PIECE

『円』‥ドーム状のサークルを発生させる。円内では、あるもの全てを切る・付ける・動かす・交換する・調べるなど、文字通り「執刀医」となることができる。また、能力者自身の力量の向上によって、サークルの範囲が拡大するようである。

 

 シャンブルズ ※ONE PIECE

『円』内部の物体を、自在に別のものと入れ替える。

自身の体を入れ替えての瞬間移動や、実体のない人格の交換も可能である。

 

 これら2つの能力を用いり2つの缶の中身を入れ替えさせてもらいました。まぁ人様に毒を飲ませようとしたのです。このぐらい覚悟の上でしょう。さて、他の方を見ていきましょう。

 

 後は‥足運びで判断するなら、銀髪の少年と、坊主頭の青年でしょうかね?

どちらも裏のお仕事を生業にしている方でしょう。これが命のやり取りでも脅威には感じませんね。

 人数が400を超えた頃、ジリリリリリリ!!目覚まし時計のような音が響き渡る。『円』で確認済みであったがエレベーターの反対側の壁が上に開き始め、壁の向こう側にスーツを着た口髭が特徴的な紳士が立っていた。

 

 

「只今をもって、受付時間を終了いたします。それではこれより、ハンター試験を始めます」

 

 妙に響き渡る紳士の声。

 試験開始の言葉に受験生のほぼ全員に緊張感が走っていますね。

 

「さて、一応確認致しますが、ハンター試験は大変厳しいものもあり、運が悪かったり、実力が乏しかったりすると怪我したり、死んだりします。さらには先ほどのように受験生同士の争いで再起不能になることも多々あります。それでも構わない……という方のみ付いてきてください」

 

 紳士は注意事項を伝え、今ならば棄権も可能なのでしょうね。

 もちろん誰も引き返す者はいませんね。先程の奇術師にやられた人以外。腕が天井に張り付いてますが‥。能力でしょうね。オーラを粘着質‥または磁力を帯びさせる能力でしょうか?

 

「承知しました。第一次試験404名、全員参加ですね。それでは参りましょう」

 

 紳士はくるりと身を翻し、手足を大きく振り上げて歩き出す。

 それに受験生達も続く。私も前の方に向かいましょう。

 

「当たり前だが誰も帰らねぇな。ちょっとだけ期待したんだけどな」

 

 前に向かおうかと考えていると、すぐそばで緊張を紛らわせるように言う男性が‥20代後半くらいの方に見られますね。

 さらに近くの黒髪ツンツンの少年、金髪の民族衣装の青年がそれぞれ肩を竦めたり、苦笑するなど様々な反応をしていらっしゃる。

 

「ん?」

 

「おかしいな」

 

「?」

 

 サングラスの方以外の3人は変化を感じ取った様子ですね。

 前の方々が駆け足で進み始めましたね。

 

「おいおい、なんだ? やけに皆急いでねぇか?」

 

「ああ、だんだん速くなっている」

 

「前の方が走り出したんだ!」

 

 完全に周囲は長距離走‥たしかランニングというのでしたかしら?

 それに対し紳士は未だにあるくように走ってますね器用ですね。

 

「‥(流石試験官に選ばれるだけのハンターですね。【纒】も綺麗です)」

 

「申し遅れました。私、一次試験担当官のサトツと申します。これより皆様を二次試験会場にご案内します」

 

「? 二次……? ってことは一次は?」

 

「もう始まっているのでございます。二次試験会場まで私に付いてくること。これが一次試験でございます」

 

「「「「!!」」」」

 

「場所や到着時間はお伝え出来ません。ただ私に付いてきていただきます」

 

 サトツの言葉に試験の意味を理解したり、首を傾げたりなど受験生の反応は様々ですね。

 

「なるほどな……」

 

「変なテストだね」

 

「さしずめ持久力試験ってことか。望むところだぜ! どこまでも付いて行ってやる!」

 

「ああ、どこまで走ればいいのか分からないのはかなりの精神的負荷となる。精神力も試されているな」

 

 金髪くんの言葉にサングラスの人が喉を鳴らしていますね。聞き耳を立てるのは、あまりよろしくありませんが‥おや?先ほどの銀髪の少年が車輪のついた板‥スケボーでしたっけ?に乗って楽してますね。羨ましいです。

 楽してる少年にサングラスの人が大声を張り上げてますね。何故でしょうか?

 

「おい、ガキ! 汚ねぇぞ! そりゃ反則じゃねぇか!」

 

 サングラスの人の言葉に少年が不思議そうな顔をしてこちら首ごと振り向いてくれてますね。

 

「なんで?」

 

「なんでって、こりゃ持久力のテストなんだぞ!?」

 

「違うよ。試験官はついて来いって言っただけだもんね」

 

「ゴン!! てめぇ、どっちの味方だ!?」

 

「どなるな、体力を消耗するぞ。それにうるさい。テストは原則持ち込み自由なのだよ」

 

「もしも〜し」

 

「~~!!」

 

 おや?気がついておられないのでしょうか?貴方の味方が誰もいないと言うことをお伝えしようと思いましたのに‥

 すでに少年はサングラスの人への興味を無くし、ゴンと言う少年と何故か私の方を交互に見ている。

 

「ねぇ、君いくつ?」

 

「俺? もうすぐ12歳!」

 

「ふ~ん……。やっぱ俺も走ろ!そっちの小柄な姉ちゃんは?」

 

「私は18歳ですよ。」

 

「「マジ?!」」

 

 私の歳を聞いた少年はスケボーを蹴り上げて、ゴン君の隣で走りながら器用にサングラスの人と共に驚いていますね。女性の年齢を聞きながらその反応は失礼ですね。

 

「その反応は、流石に傷つきますよ?」

 

「あ‥わりぃ。俺、キルア」

 

「俺はゴン!お姉さんは?」

 

「私は、胡蝶しのぶと言います。しのぶが名前になります。」

 

「ゴンにしのぶさんね。おっさんは?」

 

「おっさんじゃねぇ! 俺はまだ10代だ!!」

 

「「ウソォ!?」」

 

「あらまぁ」

 

 ゴン君もキルア君も目を見開いて驚いていますね。かく言う私も驚いています。金髪くんも声を上げなかったが、目を大きく開いて驚愕の表情をしておりますね。分かります。

 

「は!? おっさん! いくつだよ!?」

 

「19だ!!」

 

「あら‥同い年なのですね」

 

「「同い年ぃ!?」」

 

 サングラスの人とキルア君のリアクションが息ぴったりで面白いですね。

 

「私、来月19になります。」

 

「確かにそりゃ‥同い年だわ」

 

「色々アンバランスすぎだろう‥」

 

「母と姉はもう少し大きかったのですがね‥」

 

 

 身長や体格は、遺伝するものなのでしょうが‥‥ここまで小柄で筋力が弱いと考えものですね。その分、速度重視の体捌きを身につけられたのは利点ですかね?頸の切れない私の腕力を補う能力にして正解でした。

 

 

「そう言えば、そちらのお二人のお名前を存じ上げませんが‥?」

 

「俺は‥‥」

 

「私は、クラピカというものだ。胡蝶さん。」

 

「こっのやろぉぉぉ‥‥可愛い子ちゃんがいるからって、しゃしゃりでらやがって!俺はレオリオだ!」

 

「心外だ!私がお前のような如何わしい動機であるものか!」

 

 クラピカくんにレオリオくんですね。走っているのに大声で元気ですね〜

 

「……走り始めて1時間くらいですかね?そろそろ前に出させてもらいますかね。」

 

「前?すし詰め状態だぜ?」

 

「どうやって前に出るの?」

 

 

 不思議そうにする2人と同じく気になっているクラピカくんとレオリオくんも気になっているのですね。まぁこの密集地帯ですからね。では、行ってきます。

 

「すげぇ!」

 

「あのねぇちゃん壁走ってやがる‥‥」

 

 

 4人とも驚いてますね。さて、あの4人は、一次試験を乗り越えられるのか楽しみですね。

 

 

 





『鬼滅の刃』は詳しくありません。キャラが可愛いから主人公として出させてもらいました(o^^o)

幻影旅団のヒソカの前任者‥No.4のオモカゲでしたっけ? アニオリキャラですが、使おうか迷っています。予定では、3時試験で、しのぶちゃんと戦わせようと思ってます。

  • ヒソカとやりあったオモカゲ、採用
  • ハンターに捕まった別キャラとして採用
  • 不採用
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