ウルトラマンジード×ラブライブ!サンシャイン‼︎ 輝らすぜ!群青‼︎   作:ラブライダーMEG

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第3話 爆誕‼︎シャゼリア☆キッス!!!

 浦の星女学院の体育館で、全校朝会が開かれていた。

「次は理事長のお話です」

生徒会長のダイヤのアナウンスで、理事長でもある鞠莉が登壇する。

「今日は皆さんに紹介したい人がいマース」

そう言って鞠莉が指差した先には……

「今日から、この学校の警備員として働く、朝倉リクさんデース!」

そう、朝倉リクの姿があった。

 

 どうしてこんなことになったのか。話はベムゼードとの戦いの後まで遡る。

 

 

***

 

「見つけたわよ朝倉リクさん。やっぱりここにいたのね!」

小原鞠莉が戦いを終えたリクに話しかける。

「あ、君はこの間の!え〜〜と……」

「小原鞠莉よ。よろしくね!実はあなたにお願いがあって探していたの!」

「僕に、お願い……?」

「そう、実は私、浦の星女学院の理事長をしているんだけど、あなたをそこの警備員として雇いたいの〜!」

「浦の星ってこの間の学校のこと?でも、どうして僕なんかに??」

リクが疑問を口にする。

「私には学校を守る義務があるの!でももし、この間や今日みたいなことが起こったら、私には守ることができない!だから、貴方にお願いしたいの!!」

鞠莉は強く訴える。

「でも、か、怪獣なんて僕にはどうにも……」

なんとか誤魔化そうとするリク。

「あら〜誤魔化さないでいいのよ〜」

とリクに近づきながら言う鞠莉。そしてリクの耳元で

「あなたなんでしょ、ウルトラマン」

とささやいた。

「え、そ、そ、そんな!ぼ、僕がウルトラマンなわけないじゃないか!!何言ってるんだよ、もう〜〜」

「その慌てっぷり。やっぱりあなたがウルトラマンだったのね」

「あれ、もしかして、カマかけた??」

呆気に取られるリク。

「それじゃ、引き受けてくれるわよね!チャオ〜〜!」

そう言い残して鞠莉は立ち去った。

 これがリクと鞠莉のセカンド・コンタクトである。

 

***

 

 

 放課後、リクは今後の打ち合わせのため、理事長室を訪れた。

「来たわねリクさん、待っていたわ。まず、あなたが知っていることを教えてもらっていいかしら?」

鞠莉が尋ねると、リクは語り始める。

「僕はウルトラマンジード。デビルスプリンターを悪用しようとしている宇宙人を追って、こことは違う宇宙から来たんだ」

「ワーオ……違う宇宙……つまりパラレルワールドってことね。ところで、デビルスプリンターって??」

「光の国の反逆者、ウルトラマンベリアルが宇宙のあちこちで暴れ回ったときに……落としていった破片……いや、細胞の一部かな?」

「ウルトラマン、ベリアル……?」

「うん、僕が決着をつけなきゃならない相手……」

父、ベリアルのことを聞かれてリクは複雑な表情で答えた。

「オッケー、難しいことは良く分からないケド、あなたが正義の味方だってことはよーく分かったわ。改めてこの学校をよろしく頼むわ」

鞠莉は手を差し出した。

「任せて!この学校も、この世界も!あいつらの好きな様にはさせない。」

その手を固く握るリク。

「ところで、そんな本物のスーパーヒーローにもう一つ頼みたいことがあるんだけど、いいかしら〜?」

「も、もしダメって言ったら……?」

急な頼み事に、何かを感じたのか恐る恐る尋ねるリク。

「ん〜〜、私の口がウッカリ色々喋っちゃうかも!」

それを聞いて苦々しく笑うリク。そんなウッカリで正体をバラされたら大変だ。

「それで、頼み事って?」

「実は今新曲のPVを作ってるんだけど、ヒーローソングなの。」

聞くところによると、先日のベムストラとの戦いを見ていた千歌が閃いたのだという。

「それで、せっかくなら本物のウルトラマンにアドバイスを貰いたいの。ダメかしら?」

「そういうことなら僕に任せて!だけど、ちょっと時間をもらってもいいかな?」

「あら頼もしいわね。頼りにしてるわ。それじゃあ私は練習があるからこれで。チャオ〜!」

そう言って鞠莉は理事長室を後にした。残されたリクは自身の影に語りかける。

「なぁ、ペガ、ちょっと相談があるんだけど」

 

 

 

『おかえりなさい。リク、ペガ』

サポートAI、レムがリクを出迎える。ここは星雲荘。リクたちの秘密基地である。

「ただいま、レム」

リクが答える。

「ただいま〜」

さらにリクの影が答えたかと思うと

「よっと」

リクの影から何かが現れた。それは地球人とは似つかない姿をしていた。

 

 彼はペガッサ星人のペガ。リクの親友である。彼らペガッサ星人はダーク・ゾーンと呼ばれる異空間を作り、その中に隠れることができる。その能力を使い、ペガはリクの影に潜み、行動を共にしている。彼ら2人が出会った時から、リクの影はペガの特等席なのである。

 

「それで、相談って何、リク??」

「実はペガに頼みたいことがあるんだ」

そう言ってリクはペガに耳打ちする。

「えぇ!?僕が!!?」

「いいだろ?ペガ、頼む!」

「そこまで言うなら……やってみる!ジーッとしててもドーにもならないもんね!」

ペガは小さくガッツポーズをして気合を入れた。

 

 

 

 次の日の放課後、リクはAqoursの部室を訪ねた。

「こ、こんにちは〜」

「「あ〜、リクさん!!」」

思い掛けない来客に千歌と梨子が驚く。

「「あの時はありがとうございました!!」」

2人が声を揃えて礼を言う。

「あれ?千歌ちゃんたち、リクさんと知り合いなの?」

「この間、怪獣が出てきたときに助けてもらったんだって」

疑問に思ったルビィに曜が答えた。

「それで、警備員さんが私たちに何の用事ですの?」

ダイヤが疑問をぶつける。

「もしかして……事件!?まさか、地獄の門が開いてしまったとでも言うの!?」

「そんなわけないずら善子ちゃん」

大袈裟にポーズを決めて騒ぐ善子を冷たくあしらう花丸。

「だからヨハネだってば!」

と、いつもの光景が繰り広げられる。

「私が呼んだのよ。ヒーローソングなら男性目線のアドバイスも必要でしょ?」

と鞠莉がウインクをして経緯を説明した。

「そういうこと。それで今日はみんなにヒーローのことを良く知ってもらおうと思ってコレを持ってきたんだ。」

すると、リクはバッグからたくさんのDVDを取り出した。『爆裂戦記ドンシャイン』。リクの敬愛する特撮ヒーロー番組であり、彼のルーツとも言える作品である。

「特撮ヒーローかぁ、昔、千歌たちとよくごっこ遊びしてたっけ」

果南が昔を懐かしむ。

「さぁっ、ジーッとしてないで、ドンシャイン見ようぜ!」

リク主催によるドンシャイン観賞会は連日行われた。

 

 

 

 ドンシャインをひと通り視聴し終え、いよいよ新曲PV撮影の日となった。部室に集まるAqoursのメンバーとリク。

「さぁ、張り切って撮影するぞ〜!!」

千歌が気合いを入れて叫んだ。

「その前に……実は今日の撮影に向けて、僕の他にもう1人助っ人を呼んであるんだ」

と、気合いの入った千歌をリクが遮る。

「お〜い、ペガ〜!ジーッとしてたらドーにもならないだろ?入ってこいよ」

リクが扉に向かって叫ぶと、扉がゆっくりと開いた。

「こ、こんにちは……」

ペガが恐る恐る部室に入って挨拶をする。

「わぁ〜、すごい!コレって着ぐるみ??」

曜が興味深そうにペガをまじまじと見る。

「ほんと不思議ね。どうなってるのかしら?まるで本物みたい」

梨子も驚きを隠せない。そもそも本物みたいではなく本物なのだが。

「ヒーローには悪役が必要だろ?そこで準備しておいたんだ。さぁ、ジーッとしてないで撮影しに行こうぜ!」

あまりジロジロとペガを見られたらまずい。そう思ったのか、リクが話題を撮影の話へと戻す。

「おっと、そうだった。それじゃあ撮影に、レッツゴー!!」

『おーっ!!』

千歌の掛け声にその場にいた全員が答えた。

 

 

 

 一行は順調に撮影を進めていった。いよいよ、ラストシーン。曲のクライマックスの撮影である。

「う〜ん、せっかくだから、思いっきりドーンってしたいよね」

千歌が突拍子もないことを言い出した。

「いくらなんでもそれは無理でしょ」

果南は呆れ顔で突っ込んだ。

「この堕天使ヨハネにかかれば爆発のひとつやふたつ……」

「それじゃ、善子ちゃんにお願いするずら」

「善子ちゃん、がんばルビィ!」

「ちょっとぉ!……っていうか、ヨハネ!」

善子、花丸、ルビィの1年生によるコントは相変わらずである。

「あはは、やっぱり無理だよね……」

千歌が照れ笑いを浮かべながら言った。

「もう……千歌ちゃんったら」

そんな千歌を微笑ましく見ながら梨子が独り言を言う。

 

 その刹那、耳をつんざくような音が響いた。

 

 全員が音のした方を振り向く。なんと空が割れているではないか。割れた空の向こうには恐るべき怪獣、否、超獣の姿があった。奴の名は一角超獣バキシム。怪獣よりも強い、恐るべき生物兵器だ。

 

 リクは、ペガと鞠莉に目配せをする。2人が大きくうなずく。

「う、うわぁー、か、怪獣だー。早く逃げないとー!」

リクが大根演技でその場を離れる。それを見たペガと鞠莉は他のメンバーを別の方に誘導した。

 

「ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!」

他のメンバーがうまく逃げたことを確認したリクはジードライザーを構える。

「融合!」

「アイ、ゴー!」

「ヒアウィーゴー!」

<フュージョンライズ!!>

「決めるぜ!覚悟!」

「ジィィィィド!!!」

<ウルトラマン> <ウルトラマンベリアル>

<ウルトラマンジード プリミティブ!>

 

 

 

 バキシムと相対するジード。ジードを認識したバキシムは鼻先からミサイルを発射する。

『レッキングロアー!!』

そのミサイルを口から音波を繰り出し相殺するジード。そしてそのまま一気に距離を詰めようとする。しかし、バキシムの繰り出した火炎に阻まれてしまう。

『だったらコレで……ジードクロォォォ!!!』

体勢を整え、ジードクローを呼び出すジード。

『コークスクリュージャミング!』

そして全身をドリルのように回転させ、バキシムへと突っ込む。バキシムは再び火炎を繰り出し応戦するが、ジードは怯むことなくバキシムへと突っ込んだ。たまらず倒れるバキシム。

『今だ!』

その隙を逃さず、ジードはエネルギーを溜める。大地が轟き、黒き稲妻が迸る。

『レッキングバーストォォォ!!!』

クロスした両腕から光子エネルギーが放射され、激しい爆発と共にバキシムは塵となった。

 

 

 

 数日後、リクはAqoursの部室を訪ねた。鞠莉に呼ばれたからだ。

「こんにちは〜。この間の撮影の日はゴメン。あんなことになっちゃって……」

リクが謝罪をした。

「どうしてリクさんが謝るんですか?おかげで、すっごくいいPVが撮れたんですよ!!」

千歌が太陽のように明るい笑顔で言った。

「え、そうなの?」

キョトンとするリク。

「千歌ちゃんったら、怪獣が出てきても『カメラを止めるな!』って大騒ぎだったんですよ」

と梨子。

「ま、そういうところが千歌らしいよね」

「そうそう、でもそのおかげで大迫力のPVになったんだよね、善子ちゃん!」

と、果南と曜が続く。

「まったく、編集大変だったんだから……あとヨハネ」

編集の苦労を思い返す善子。

「善子ちゃん頑張ってたもんね。ありがとう」

「だからヨハネ!」

善子をルビィがねぎらうが、やはりヨハネとは呼んでもらえず、いつものように善子が訂正をする。

「カンペキなPVが出来上がりましたわ」

「Aqoursの注目度アップ間違いなしデース!」

ダイヤと鞠莉がPVの出来に太鼓判を押す。

「それじゃあ、聴いてください。せーの……」

千歌の合図で9人が声を揃える。

『シャゼリア☆キッス☆ダダンダーン』

 

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