ウルトラマンジード×ラブライブ!サンシャイン‼︎ 輝らすぜ!群青‼︎ 作:ラブライダーMEG
夏休みに入り、Aqoursの9人はダイヤの提案で合宿をしていた。海の家の手伝いをすることを条件に、千歌の家である十千万旅館に宿泊していた。そんな中、梨子の下に、東京で行われるピアノコンクールの案内が届いた。しかし、その日程はラブライブの予備予選と同じ日だった。一度はAqoursのみんなとラブライブに出ると決めた梨子。しかし、千歌はその答えに疑問を持っていた。そこで千歌は寝ている梨子を起こし、浦の星で梨子のピアノ演奏を聞き、海岸へ向かった。そこで千歌は自分の出した結論を告げるのであった。*1
「梨子ちゃん。ピアノコンクール、出て欲しい」
予想だにしてない千歌の言葉に驚いた梨子。
「この街や学校や、皆が大切なのは分かるよ。でもね、梨子ちゃんにとってピアノは、同じくらい大切なものだったんじゃないの?その気持ちに、答えを出してあげて。私、待ってるから!ここで、みんなと一緒に待ってるって約束するから」
千歌の思いのこもった言葉に、梨子は涙を浮かべた。2人は抱擁を交わし、熱い友情を確かめあう。
「ホント、変な人……」
梨子の言葉と同時に朝日が昇りはじめた。そして、
ドォォォン……!
2人の幸せな時間は続かなかった。
「一体何が起こったの!?」
梨子が音のした方を見るとそこには、メカニカルな巨大生物の姿があった。
ベリアル融合獣キングギャラクトロン。かつてウルトラ戦士を苦しめたキングジョーとギャラクトロン、2体のロボット怪獣が融合した姿だ。
「逃げよう千歌ちゃん!」
「あ、うん!」
梨子は千歌の手を取り、走り出した。
『リク、怪獣が現れました』
星雲荘ではレムがリクを起こしていた。
「よし、行ってくる!」
リクはエレベーターに乗り、戦場へと赴いた。
「融合!」
「アイ、ゴー!」
「ヒアウィーゴ-!」
<フュージョンライズ!!>
「守るぜ!希望!」
「ジィィィィド!!!」
<ウルトラマンゼロ> <ウルトラの父>
<ウルトラマンジード マグニフィセント!>
【ウルトラマンジード マグニフィセント】
父、セブン譲りの宇宙ブーメランと、師であるレオ譲りの宇宙拳法を駆使して戦う若き戦士、ウルトラマンゼロ。そして、宇宙警備隊の大隊長、ウルトラの父。この2人のウルトラマンの力を宿した強大な力を持つ崇高な戦士である。
『メフィラス星人!今度は何を企んでいる!?』
『…………』
ジードが問うが、キングギャラクトロンは答えない。キングギャラクトロンはその右腕のペダニウムハードランチャーから強力なビームを放つ。ジードはその砲撃をアレイジングジードバリアを張り防いだ。
『ビッグバスタウェイ!!』
ジードはそのまま腕をL字に組み、必殺光線を繰り出した。光線を浴びたキングギャラクトロンは激しい爆発を起こした。
『一体なんだったんだ……?』
あっさりとした決着に釈然としないジードであった。
「千歌さん、梨子さん、ここにいたんですの!?」
ダイヤが千歌と梨子の下にやって来た。どうやら2人を探していたようだ。残りのメンバーも集まってくる。
「もう、心配したずら!」
花丸が胸を撫で下ろした。
「あれ?曜は?一緒じゃないの?」
善子が尋ねる。
「え?曜ちゃん、いないの……探さなきゃ……!」
千歌は曜を探して駆け出した。
Aqoursの必死の捜索により、傷だらけで倒れている曜が見つかった。おそらく戦いに巻き込まれたのであろう。幸い、怪我も大きなモノではなく、Aqoursの活動に支障をきたすことは無かった。
そして、梨子はピアノコンクールで見事入賞、Aqoursも無事に予備予選を突破したのであった。しかし、浦の星の入学志望者数は増えなかった。伝説のスクールアイドル、μ'sは同じ頃には廃校を阻止していたという。μ'sとAqours、何が違うのか。その答えを探すため、千歌たちは東京にいる梨子と合流し、μ'sの母校、音ノ木坂学院を訪れることにした。*2
梨子を除いたAqours8人は東京駅で梨子を待っていた。
「梨子ちゃん、遅いね……」
千歌が呟く。
「まったく、連絡もせずに遅れるなんて……ぶっぶーですわ!」
ダイヤはイライラしてるようだ。
「まぁまぁ、そんなにプリプリしてるとシワが増えちゃうわよ?……あら?」
鞠莉がダイヤをからかっていると、鞠莉の携帯電話が鳴り響いた。
~~~
『リク、あなたにメッセージが届いています』
「え?僕に?」
リクは別世界の人間だ。この世界にリクにメッセージを送るような人間はいないはずである。となると、残された可能性はひとつ。
「罠、だよね……レム、読んでくれ」
リクの頼みに、分かりました、と返事をし、レムがメッセージを読み始めた。
『拝啓ウルトラマン様
メフィラス』
「えぇっ!?梨子ちゃんが!?どうしようリク!?」
ペガが慌てている。
「落ち着いてペガ。まずは鞠莉さんにこのことを伝えよう」
~~~
鞠莉は携帯電話を取った。画面を見ると、リクからの着信だった。
「あら、リクさん?どうかしたの?」
『梨子ちゃん、一緒にいる?』
「いないけど……どうして?」
『実は梨子ちゃんが……』
リクは事情を説明した。
「えっ!?梨子が!!?」
『ごめん、みんなを巻き込むことになっちゃって……』
「ううん、気にしないで。あなたは悪くないわ。とにかく合流しましょう。こっちに来れるかしら?」
『うん、大丈夫。すぐに行くよ。それじゃあ、また後で』
「えぇ」
鞠莉は電話を切った。
「ねぇねぇ、梨子ちゃんがどうかしたの?」
千歌が無邪気に問いかける。
「実は……」
鞠莉は、梨子が拐われたこと、Aqoursのメンバーと共に来るように指示されていることを説明した。
「梨子ちゃん……きっと、大丈夫だよね……?」
千歌は自分に言い聞かせるように呟いた。そんな彼女を曜は複雑な表情で見ていた。
それから間もなくして、リクが東京駅に到着した。そしてAqoursの8人と合流し、メフィラスの指定した地点へ向かうのだった。
リクたちが到着すると、すでにメフィラスが待っていた。リクはみんなに離れるよう指示してメフィラスの下へ歩いた。
「メフィラス、一体何を企んでいる!?」
「ふふふ、ちょっとしたゲームですよ」
リクの問いに不敵な笑みを浮かべるメフィラス。
「お前の遊びに付き合っている暇はない!!それにみんなを巻き込むな!!」
「いいんですか?そんな態度を取って?桜内梨子がどうなってもいいんですか?」
激昂するリクをメフィラスは軽くあしらった。メフィラスの言葉にリクはグッと拳を握り堪えるしかなかった。
「なに、ギャラリーは多い方がゲームは盛り上がりますからね。それではゲームを始めましょうか……来なさい!
メフィラスの言葉と同時に、宇宙捕獲メカ獣Σズイグルが現れた。
「今からこのΣズイグルを市街地に向かわせます。あなたに止められますか?朝倉リク……いや、ウルトラマンジード?」
「アイツを止めれば……梨子ちゃんを返してくれるんだな?」
「さぁどうでしょう?」
「ねぇ、どういうこと?今、リクさんがウルトラマンって言わなかった?」
思いもよらない展開に千歌は驚きを隠せない。
「鞠莉……もしかして、あなた知ってたんじゃないの?」
あまり驚いていない様子の鞠莉を見て、善子が尋ねた。
「ソーリー……また怪獣が出た時に私じゃ学校を守れないからお願いしてたの……」
「鞠莉さんが謝る必要はありませんわ。事情があったのですもの」
ダイヤが鞠莉をフォローする。
すると、彼女たちが話をしている所にリクが駆け寄ってきた。
「みんなごめん、巻き込んじゃって……梨子ちゃんは必ず取り戻すから……!」
リクはΣズイグルの方へ向き直し、ジードライザーを構える。
「ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!!」
「融合!」
「アイ、ゴー!」
「ヒアウィーゴ-!」
<ウルトラマンキング> <ウルトラマンベリアル>
ジードライザーでカプセルを読み込むと超絶撃王剣キングソードが出現する。
<我、王の名の下に!!>
「変えるぜ!運命!」
「ジィィィィド!!!」
<ウルトラマンジード ロイヤルメガマスター!>
【ウルトラマンジード ロイヤルメガマスター】
ウルトラマンベリアル。そして、強大な力を持つウルトラ族伝説の超人、ウルトラマンキング。この2人のウルトラマンの力を宿したジードの最強形態である。
マントを翻し、最強のジードが降臨した。その姿を8人の少女は固唾を飲んで見守ることしかできなかった。
『早くコイツを倒して梨子ちゃんを助けるんだ!』
ジードはキングソードでΣズイグルに斬りかかる。1撃、2撃、3撃と斬撃を繰り出す。Σズイグルは火花を散らし、大きく仰反る。
『コレでトドメだ!!』
キングソードを掲げ、エネルギーを貯める。
「おやぁ?そんなことをしていいんですかぁ?」
メフィラスが不気味に笑ったと同時に、Σズイグルの胸部のシャッターが開く。そこには、
『梨子ちゃん!?』
梨子が磔にされていた。必殺技を中断するジード。
「あら、止めるんですか?では、街の人たちはどうなるんでしょうねぇ……?」
『メフィラスゥゥゥゥ!!!!!』
怒りをあらわにするジード。しかし、梨子を人質に取られては手出しができない。ためらうジードにΣズイグルは両手の指先からミサイルを連射する。
『ブラザーズシールド!!』
ウルトラ6兄弟のカプセルを使い、シールドを張る。しかし、ミサイルを撃ち続けるΣズイグル。6兄弟の力を宿したシールドも遂には破られてしまい、ミサイルを連続で受けたジードは膝をついてしまった。胸のタイマーが激しく点滅する。
Σズイグルはジードを無視して市街地へと歩き始めた。ジードはふらふらと立ち上がり、その歩みを阻止するため、Σズイグルの後ろから組みつく。だが、すぐに振り払われてしまい、指先からのミサイルの反撃を受けてしまった。ジードも反撃しようとキングソードを振り上げるが、梨子が囚われていることがよぎり、その剣を振り下ろすことができない。その隙をつかれ、またしてもミサイルの雨を浴びてしまう。ジードは再び膝をついた。
しまいには胸の輝きは消え、ジードも光となって霧散してしまった。
「ふははははは!遂に邪魔者を倒したぞ!!コレで私の計画もスムーズに進みます!しかし、案外あっさりとしたものですね。興が冷めました。また出直すとしましょう」
そう言い残して、メフィラスはΣズイグルはどこかへテレポートしてしまった。
『リクさぁぁぁぁん!!!!!』
少女たちの叫び声が虚しく響いた。