ウルトラマンジード×ラブライブ!サンシャイン‼︎ 輝らすぜ!群青‼︎   作:ラブライダーMEG

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第6話 Aqours☆HEROES、東へ(後編)

 ウルトラマンが負けた。ウルトラマンは梨子を救うことができなかった。その事実が少女たちに重くのしかかる。彼女たちは呆然と立ち尽くすことしか出来なかった。

 

 そんな彼女たちの目の前に、突如、円柱状のモノが現れた。

『みなさん、エレベーターにお乗りください』

球体型偵察機ユートムを使ってレムが語りかける。しかし、彼女たちはレムのことも星雲荘のことも知らない。目の前で起きていることに、ただ戸惑うだけであった。

「えれべぇたぁ、って……これのこと??」

「ほ、他に何があるのよ、ズラ丸!」

花丸の疑問に強気で答える善子だが、動揺は隠せない。

「乗るべき……なのでしょうか……?しかし……」

ダイヤが戸惑いを口にした。

「乗ろう!!」

その力強い声に全員が千歌の方を向いた。千歌が続ける。

「ジーッとしててもドーにもならないもん!乗ってみようよ!」

「そうだね!全速前進、ヨーソローであります!」

曜が敬礼をして千歌に賛同した。

「決まりだね!」

果南も続けて賛同する。

「それじゃあ……行こう!」

『おー!』

千歌の号令で彼女たちはエレベーターに乗った。

 

 

 

「みんな、久しぶり!……って言ってられるような状況でもないね……」

エレベーターを降り、星雲荘に着いた一行をペガが出迎えた。ベッドには傷だらけのリクが横たわっていた。

「リクさん!無事だったのね……!」

鞠莉が安堵した。

「一体何が起こってるんですの!?説明してください!」

「そ、それは……」

キツく詰め寄るダイヤにペガは口籠ってしまった。

『それは私から説明します』

「ピギィ!……だ、誰??」

突然聞こえた女性の声に驚いたルビィが悲鳴をあげた。

『私は報告管理システム、レム。声だけの存在です』

レムが答えたが、

「い、いや……僕が説明するよ」

ゆっくりと起き上がったリクが遮った。傷が痛むのか、話すのもやっとであるようだ。

「無理しないで、リク」

「いや、巻き込んだのは僕の責任だ。僕には説明する義務がある」

ペガが静止しようとしたが、リクの決意は固かった。

 リクはこれまでのことを説明した。自分が平行宇宙から来た人間であること。デビルスプリンターのこと。そして……

「ウルトラマンベリアルは……僕の父さんなんだ……」

父、ベリアルのことも隠さず語った。

「本当にごめん……僕のせいでこんなことになって……」

「大丈夫ずら!」

花丸は落ち込むリクの手をそっと握った。

「リクさんがどこから来たとしても、リクさんのお父さんが何者でも関係ないずら!リクさんはリクさんだよ!」

「うん、そうだね。ありがとう、花丸ちゃん」

 

「それで、これからどうしますの?なんとかして梨子さんを助け出さないと、また同じことを繰り返してしまうだけですわ」

ダイヤが話題を変えた。彼女の言う通り、梨子がとらわれたままでは手出しができない。ダイヤの言葉を聞いて千歌が一つの提案をする。

「私たちで助けに行こう!」

それを聞いた善子は呆れて言う。

「はぁ?助けようって言ったってどこにいるか分からないのに……」

『分かります』

そんな善子の言葉をレムが遮った。

「えへへ、実は……」

ペガが照れながら説明を始めた。何かあったときのために、ペガはダーク・ゾーンを使ってこっそりメフィラスに近づき、発信器を取り付けていたのだ。

「よし!これで、みんなで梨子ちゃんを助けに行けるね!」

千歌がガッツポーズを作って言った。

「いえ、わたくしはルビィと一緒に残りますわ。リクさんの看病をする人が必要でしょう?」

ダイヤが残ることを提案した。妹のルビィが怖がっていることに気付いた姉の心遣いだ。

「それじゃあ、マルも残るずら。みんなの足を引っ張っちゃいそうだし……」

花丸も残る意思を表した。

「分かった。じゃあ梨子ちゃん救出大作戦、開始!」

『おーー!!!!』

千歌の掛け声でこの場にいる全員が拳を高く掲げた。

 

 

 

 発信器の反応を追って、ペガ、千歌、曜、果南、鞠莉、善子の6人はとある廃工場にやってきた。しかし、その入り口には1人の宇宙人が見張りに立っていた。

『ど、どうするの……?』

千歌のスマホからルビィの声が聞こえた。星雲荘からの通信である。こちらの様子はユートムを通して星雲荘にモニタリングされているのだ。

「……私が囮になるよ」

しばらく沈黙した後、意を決した表情で曜が言った。

「そんなことしたら曜はどうなるのよ!?」

見つからないように静かな声で、しかし強めの口調で善子が言った。

「大丈夫、脚なら果南ちゃんよりも速いし、いざとなったら逃げられるよ!ジーッとしててもドーにもならないもんね!」

そう言うや否や、曜は見張りの気を引くべく飛び出して行った。

「曜!」

「曜ちゃん!」

『曜さん!』

星雲荘のメンバーを含めた全員が曜を呼んだ。しかし、彼女は立ち止まることはなかった。彼女は見事、見張りの気を引くことに成功し、見張りを連れて走り去っていった。

「行こう。梨子ちゃんを早く助けて曜ちゃんも助けるんだ!」

ペガがみんなを鼓舞すると、一行は勢いよく走り出し、廃工場の中へ突入した。

 

 

 

 廃工場の中では梨子が両手首を吊られ、身動きができない状態でいた。その周りを三面怪人ダダが見張っている。

「ねぇペガさん、アイツの気をなんとかそらせない?そしたら私が後ろからいくから」

「うん、分かった!やってみる!」

果南の提案に乗ったペガはダークゾーンへ消え、みんながいる場所とは真逆の方向へ姿を現した。

「おい、そこのペガッサ星人!そこで何をしている??」

ペガに気づいたダダが手に持った光線銃を突きつけた。その背後から鉄パイプを持った果南がゆっくりと近づいている。ダダが果南に気づく様子はない。

 

バコン!!

 

 果南が鉄パイプをダダの頭上へ思いっきり振り下ろした。強烈な一撃を受けたダダはその場に崩れ落ちた。

「やった!!」

その場にいた全員が声を上げて喜んだ。

 

 

 

 廃工場から少し離れた場所、そこには1人の宇宙人の姿があった。先ほど、曜を追いかけていった宇宙人だ。

「アイツ……どこへ行きやがった……?」

どうやら曜を見失ったらしい。

「ん?」

ふと後ろに気配を感じ、振り返った。しかし誰もいない。

「気のせいか……」

そう呟いた途端、その身体が後ろから何かに貫かれた。

「ガハッ……なんだ……テメェ……!?」

「貴様……誰に向かって口をきいている?」

「ま、まさか……あなたは……!」

そういうと宇宙人は事切れた。宇宙人が事切れたのを見届けると、何者かはその場を立ち去っていった。

 

 

 

 一方、廃工場では、果南が倒れたダダの懐から梨子を拘束している手錠の鍵を探していた。鍵を見つけた果南はそれを千歌へ渡す。

「梨子ちゃん、助けに来たよ!!」

千歌が鍵を開けながら言った。

「みんな……ありがとう……!」

「梨子、無事で良かったわ!けど、安心するのはまだ早いわ。早くここを離れないと……曜のことも心配だわ」

鞠莉の言葉に一行は気合いを入れ直し、出口へ向けて走り出した。その時、

「梨子ちゃん、危ない!!」

千歌が梨子を突き飛ばした。一筋の光が千歌を貫く。糸が切れたようにその場に倒れる千歌。

「え……?千歌、ちゃん……?」

突然、突き飛ばされた梨子は尻餅をついた。何が起きたか理解できていないようだ。

「よくも……よくも私の計画を邪魔したな!!!この下等生物がぁぁぁ!!!!」

そこには激怒したメフィラス星人がいた。彼が放った光線が千歌の身体を貫いたのだ。

 

 

 

「千歌ちゃん!!」

その様子は星雲荘のモニターにも映し出されていた。その様子を見ていた、リク、ダイヤ、ルビィ、花丸が思わず千歌の名前を叫んだ。

「このままじゃみんなが危ない!!!」

リクはそう叫んでエレベーターに乗ろうとしたが、

「待ってください」

ダイヤがリクを呼び止めた。

「わたくしたちも行きます。わたくしたちもジーッとしていられませんわ」

ダイヤはルビィと花丸の方を見た。2人は強く大きく頷いた。

「よし、行こう!!」

4人はエレベーターに乗り、千歌たちの下へ向かった。

 

 

 

「許さん許さん許さんぞぉぉぉ!!」

廃工場ではメフィラスが怒りを爆発させていた。千歌たちに出し抜かれたことでそのプライドを大きく傷つけられたのだ。

「地を這いずりまわり恐怖に怯えろぉぉぉ!!!命乞いをするのだぁぁ!!明日なき世界に絶望するがいい!!!」

声を荒げたメフィラスの身体はみるみるうちに大きくなっていった。

 

 

 

「メフィラス……僕はお前を絶対に許さない!!」

駆けつけたリクが巨大化したメフィラスを睨みつける。そして、ジードライザーと必勝激聖棍ギガファイナライザーを構えた。

 

「ウルティメイトファイナル!!」

エボリューションカプセルを起動しギガファイナライザーにセット。ジードライザーで読み込む。

<アルティメットエボリューション!>

「つなぐぜ!願い!」

「ジード!!」

リクの身体がジードへと変わる。リク自身の闘志とエネルギーが全身を駆け巡る。

<ウルトラマンジード ウルティメイトファイナル!!>

リクはウルティメイトファイナルへの変身を完了した。

 

 

【ウルトラマンジード ウルティメイトファイナル】

 想いを力に変える赤き鋼、ギガファイナライザーを駆使して戦う、闘志漲るジードの究極進化形態である。

 

 

 

 ジードとメフィラスが対峙する。

『おや、まだ生きていましたか……ならば私が葬ってやろう!!!』

メフィラスは鎧をその身に纏いアーマードメフィラスとなった。

『喰らいなさい!!』

アーマードメフィラスは左腕から光弾を連続で繰り出す。ジードはその手に持った巨大な棍、ギガファイナライザーで光弾を捌く。しかし、捌き切れずに何発か被弾してしまった。

『おやぁ?なんだか動きが鈍いですね……まだ傷が癒えていませんかぁ??』

メフィラスがニヤリと笑った。

 

 

 

「千歌ちゃん、千歌ちゃん!」

「千歌!」

「千歌さん!」

一方廃工場ではAqoursのメンバーとペガが口々に呼びかけていた。しかし、返事はなく千歌はぐったりと倒れたままだ。

「さっきはよくもやってくれたなぁ!」

突然、先ほど倒したダダが起き上がり、銃口を向けた。

 

 

 

『おやおや、もっと本気を出してくださいよ!!』

メフィラスが右腕の剣でジードを何度も斬り付けていた。たまらず膝をつくジード。

『まだまだ倒れてもらっては困りますねぇ……Σズイグル!!』

メフィラスが呼ぶとジードの背後にΣズイグルが現れ、ジードを羽交い締めにする。

『まだ終わりにしませんよ……死んだ方がマシだと思うほどの苦しみを与えて差し上げましょう!!』

そう言うと、メフィラスは右腕を大きく振り上げた。ジードの胸の輝きはすでに赤く点滅していた。

 

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