ウルトラマンジード×ラブライブ!サンシャイン‼︎ 輝らすぜ!群青‼︎   作:ラブライダーMEG

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第7話 Step ZERO

『まだ終わりにしませんよ……死んだ方がマシだと思うほどの苦しみを与えて差し上げましょう!!』

メフィラスは右腕を大きく振り上げた。このままではマズい。死を覚悟するジード。しかし、その剣が振り下ろされることはなかった。灼熱の炎を纏ったキックがメフィラスを吹き飛ばしたのだ。その間にジードはΣズイグルの拘束を振りほどく。

『き、貴様はぁ!!』

メフィラスは自分を吹き飛ばした相手を睨みつけた。腕に輝く光に正義を誓ったその戦士の名は、

『俺はゼロ……ウルトラマンゼロだ!!』

ジードの戦友、ウルトラマンゼロだった。

『おい、ジード。立てるか?』

ジードに手を差し出すゼロ。

『主役は遅れてやってくるんですよね』

その手を握り、皮肉っぽくジードが言った。

『へっ、主役の登場を盛り上げすぎだ』

ゼロは親指で鼻をこすると、ジードにエネルギーを分け与えた。ジードの胸が青い輝きを取り戻した。

『ジード、お前はメフィラスをやれ。俺はあのロボットをやる。イケるか?』

『もちろん!!』

ゼロの問いかけに力強く答えるジード。

『よっしゃ行くぜ!!』

ゼロの声と共に、2人のウルトラマンは走り出した。

 

 

 

 Σズイグルはミサイルの雨をゼロに浴びせる。しかし、ゼロは意に介さず突っ込んでいく。ゼロが煙に包み込まれる。だが、煙が晴れてもゼロの姿はそこにはなかった。

『ルナミラクルゼロ!』

Σズイグルの背後にゼロはいた。その姿は全身が青い。

 

【ルナミラクルゼロ】

ウルトラマンダイナのミラクルタイプが持つ超能力。そして、ウルトラマンコスモスのルナモードの持つ慈愛の力。その2つを宿したゼロの"守り抜く力"である。

 

『レボリウムスマッシュ!!』

右手から衝撃波を飛ばす掌底打ち、「レボリウムスマッシュ」を放ったゼロ。Σズイグルは大きく吹き飛ばされた。よろよろと起き上がるΣズイグル。その目前にはゼロが立っていた。超スピードで一気に距離を詰めたのだ。

 

『ストロングコロナ、ゼロ!!!』

ゼロが左腕のウルティメイトブレスレットを叩くと、ゼロは全身を赤き姿へと変える。

 

【ストロングコロナゼロ】

ウルトラマンダイナのストロングタイプが持つ怪力。そして、ウルトラマンコスモスのコロナモードの持つ太陽の燃える炎のような力強さ。その2つを宿したゼロの"前に進む力"である。

 

『ウルトラハリケーン!!!』

ゼロはΣズイグルの身体を掴むと、上空へ激しく回転させながら投げ飛ばす。そしてゼロは通常形態へ戻ると、頭に装備している2対の宇宙ブーメラン、ゼロスラッガーを手に持つ。それを1つに組み合わせ、巨大な弓のような形状の剣、ゼロツインソードを作り出した。ゼロツインソードを構え、エネルギーを溜めるゼロ。そして上空へ飛び上がり、一閃。Σズイグルを一刀両断した。ゼロの大技「プラズマスパークスラッシュ」である。

『この俺に勝とうなんざ、2万年早いぜ!!!』

そう言うとゼロは裏ピースを決めた。

 

 

 

『メフィラス星人!僕はお前を絶対に許さない!!』

『なぜです?どうしてあなた方ウルトラマンは下等生物の味方をするのですか!?』

ジードのギガファイナライザーとメフィラスのメフィラスブレードがぶつかり合い、火花を散らす。

『命はみんな平等なんだ!みんな必死に生きている!!僕たちはそれを守りたい!!それだけだ!!』

『理解できませんね!下等生物共はみんな私のコマなんですよ!!』

『ふざけるな!!』

ジードがメフィラスブレードを弾き飛ばした。

『誰も命を弄ぶ権利なんかない!!これでトドメだ!!』

ギガファイナライザーの先端にエネルギーが漲る。

『クレッセント、ファイナルジィィィィド!!!!!』

ギガファイナライザーで一閃、メフィラスの身体を真っ二つにした。

『も、申し訳ありません……ぐわあああああ!!!』

断末魔をあげ、メフィラスは爆発した。こうしてメフィラスの遊戯は終わりを迎えたのだった。

 

 

 

 リクが変身を解くと、そこには千歌の姿があった。

「あれ?千歌ちゃん?無事だったの?どうしてここに?」

リクが尋ねると

『よう、リク久しぶりだなぁ!』

「も、もしかしてゼロォォォ!!!??」

千歌の左腕にはゼロがしているものと同じブレスレットが光っていた。

「一体、どういうこと?何があったの?」

リクが尋ねるとゼロは説明を始めた。

 

 

***

 

 

「あれ……私、どうしちゃったの?」

千歌は何もない空間で目覚めた。

『千歌!』

『千歌ちゃん!』

『千歌さん!』

どこからか千歌を呼ぶ声が聞こえる。しかし、声の主の姿は見えない。

「私を呼ぶのは誰?どこにいるの?」

千歌が尋ねるが答えは返ってこない。千歌を呼ぶ声だけが聞こえる。

『千歌、聞こえるか?』

先ほどまでの声とは全く違う声がした。今度は姿もはっきり見える。

「あなたは、誰?」

千歌が尋ねると声の主が答える。

『俺はウルトラマンゼロ。光の国から来た、宇宙の平和を守る宇宙警備隊の一員だ』

「どうして私たちはここにいるの?」

『千歌、お前は今、生死の狭間を彷徨っている。だが、お前の自分を省みずに友達を救おうとする姿に心を打たれた。お前を死なせるわけにはいかない。俺とお前が一心同体になれば、お前を助けられる』

千歌にとって衝撃の事実をゼロは告げた。しかし、千歌は気丈に答える。

「うん、分かった。だって私……」

『よし、これから俺はお前で、お前は俺だ!』

「だって私……輝きたい!!!」

こうして2人は一体化した。

 

 

 

千歌が目を覚ますとダダの銃口が向けられていた。しかし、その引き金が引かれることはなかった。千歌が起き上がり、ダダの光線銃を蹴り上げたからだ。

「貴様!生きていたのか!?」

『お前みたいな悪党がいる限り、死ねねぇよ!』

千歌の身体を借りてゼロが答える。そのまま宇宙拳法の秘伝の神業で瞬く間にダダをノックアウトした。千歌の変貌に動揺を隠せないAqours。

「千歌、どうしたの……?」

ようやく果南が声を絞り出し質問した。

『説明は後だ!まずはジードを助けねぇと』

そう言うと千歌は左腕を前に出す。すると、左腕のウルティメイトブレスレットから、ウルトラゼロアイが出現する。

『デュアッ!!』

掛け声と共にゼロアイを装着。千歌の身体はウルトラマンゼロへと変わったのであった。

 

 

***

 

 

『ってなわけなんだ』

ゼロが説明を終えると、リクたちの下に、Aqoursとペガが合流する。

「あれ?曜ちゃんは?」

と千歌が尋ねる。どうやらゼロが千歌に身体の主導権を返したらしい。

「それが……」

梨子が答えようとしたその時

「おーい!!」

曜が走ってやってきた。

「曜ちゃん!!無事だったんだね!!」

千歌が真っ先に抱きつく。

「それが、気付いたら宇宙人が追ってこなくなってて……」

曜が困ったように首をかしげて答えた。

「とにかく、良かったわ!これでハッピーエンドね!」

と鞠莉が両手を叩いて笑顔で言った。

 

 

 

 しかし、本当にコレで終わりなんだろうか。メフィラスが集めていたはずのデビルスプリンターはどこへ行ったんだろう?メフィラスと一緒に爆発したのなら良いんだけど……それに、メフィラスの最期の言葉が気になる。あれはまるで、まだ黒幕がいるような……

 リクはどうしても不安を拭うことが出来なかった。

 

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