劇場版 infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来 VS スーパー戦隊このすばフォース 結成!仮面戦隊ゴライダー! 作:伊勢村誠三
遍く悪の軍団に敢然と立ち向かい、
傷と悲しみを仮面に隠し戦う大自然の使者たち!
その名は!
ケイタ「infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来 VS!」
総一「スーパー戦隊このすばフォース!」
全員「結成!仮面戦隊ゴライダー!」
1
出発の時間、完全に本調子になったガレオンの甲板でケイタはサトシに呼び出されていた。
「それじゃあ、俺はベンタラに帰る。」
「そっか。ま、簪さん達のごたごた止めてくれただけでも助かったよ。」
「そう言ってくれるとこっちも遠慮なく帰れる。
まだ後処理がいろいろ残ってるからな。それと、渡そうかどうか迷ったが…。」
サトシはケイタの手にあるものを渡した。
それを見て目を丸くするケイタ。
「これ、どこで?」
「まえにリンクベントのカードを作る時にお前らのフォンブレイバーの力を借りたよな?
その時に少々、気になるデータを見つけてな。
とてもお前らの方の技術では再現できなかった物だが、きっとデータがある以上必要になると思って極めて個人的に作っておいたものだ。
もちろん後で対価を要求するが、今は世界を救う方が優先だ。」
そう言って肩を叩いたサトシは船の窓からドラグブラッカーと共にベンタラに帰って行った。
「ははっ、そうゆう事か。」
そう言って笑うと預けられたものを懐にしまい、ケイタは船室に戻った。
2
ゴーオンジャーの大いなる力を使い、バックリわれた赤い空の裂け目から赤い塊が猛スピードで空を割くように飛び出す。
実に数日ぶりに自分たちの世界に帰還した和真たちを待ち構えていたのは、地獄のような戦場だった。
「おいあれ!皆平原に出て戦ってるぞ!」
「しかもあれは…」
王軍の旗が翻っている。
正規軍のほかに傭兵として集められた冒険者たちで構成されてるらしく、押し切られてはいないが、無尽蔵に湧き出るゴーミン相手に疲弊し始めている。
防衛線が崩れるのも時間の問題だろう。
「私たちがほんの少しいない間に」
「おいおい。いきなりファイナルステージ、しかも大乱闘かよ。」
「いや、大乱闘じゃすまなそうだ…」
芝浦のボヤキに石橋が答える。
彼が指さす先を見るとそこには…
「なんだ!?」
「なんか…でっかい人影が…」
それは本来彼らが最後に最も頼りにするはずの巨大戦力だった。
狼の頭を持つもの、黒と紫の魔人のようなもの、そして胸部に黒い獅子の顔のあるものの三体。
「あの獣頭、なんかガオハンターに似てませんか?」
「真ん中の奴はファイヤーカイザーのパチモンの癖にカッコイイデザインですね。」
「左の奴はまんまゲキトージャをパクったの隠そうともしてないしな!」
それぞれガオハンターイビル、ウルカイザー、ゲキリントージャという名前が有るのだが、残念ながらそれを指摘できる者はメンバーに居ない。
『とにかくこのままじゃアイツらに好き勝手蹂躙されて終わりだ!
ジョー、ルカ、和真、めぐみん!持場に付け!
残りは降りてって下の奴らの支援だ!』
そう言うと操縦席のゴーカイレッド、総一は大きく船体を横に向け、三体のロボにガレオンキャノンを浴びせる。
その間に変身した四人はそれぞれのマシンに乗り込み、発進する。
「俺達も降りるぞ!」
「皆さんこっちです!ゴーカイチェンジ!」
<ゴーーッウライジャー!>
クワガライジャーに変身したリアは風雷丸を呼び出す。
「乗って!」
「よし来た!一夏、心愛ちゃんデッキを!」
「調整終わったよ!」
二人が六人にデッキを投げ渡す。
それぞれ受け取った一同は風雷丸に乗り込み、十分な高度まで下がると
「リアちゃんはそのまま上のスパロボやってる奴らに合流して!」
地上は俺たちがどうにかする!」
「一番倒した敵少なかった奴は夕飯おごりね?」
そう言って芝浦が一番に飛び出していく。
「あ、それ私もやるわ!」
「おいアクア!勝手に行くな!」
「お前ら遊びっじゃないんだぞ!」
「まあまあ。良いじゃないですか。負けませんから。」
そう言ってアクア、ダクネスを追って石橋を押しのけクロエが。
更にその後に蓮と簪が
「じゃあ俺らはいい加減アレをはっきりさせよう。
俺が勝ったら俺の13勝2敗3分けだ。」
「……あなたの12勝2敗4分け。」
そう言って飛び降りていく。
「チェスのスコアとか今どうでも良いから!あーもー待てって!」
そして石橋が4人の後を追って飛び降りる。
「面白い人達ですね。」
「当然、自慢の仲間だからね!カメンライダー!」
ドラゴンナイトに変身しながらバイザーを開き引き抜いたカードをベントイン!
<FINAL VENT>
ドラゴンナイト追うようにやって来たドラグレッダーのブレスに押され、キックの構えを取る!
「はぁあああああ!」
ゴーミンを蹴散らしながら着地し、振り返る。
唖然とする王軍に警戒するゴーミン。
ケイタはゴーミンの方を向き
「魑魅魍魎に悪鬼羅刹!老若男女もどいつもこいつも邪魔すんな!
大自然の使者!ゆがんだ文明の破壊者!仮面ライダー様のお通りだ!」
<SURVIVE MODE>
サバイブモードに変身し、出現させたバイザーのブレードで相手を薙ぎ払って進む。
他のライダーたちも武器を執り、ゴーミンたちに果敢に向かって行く。
「なんだあいつら!」
「スーパー戦隊に似てる…」
「行くぞ!出自不明の友軍を援護だ!」
司令官の声に兵士や冒険者も再び立ち上がり戦う。
一方地震を起こしながら派手に戦うロボ戦の方は
「くっそ!風雷丸も居るのに全然合体する隙がねえ!」
どれも合体ロボという事もあり、場合に応じて分離、再合体でゴーカイマシンに合体のスキを与えない。
「気合入れてパクっただけは有りますね!」
「負けてたまるかこの畜生がぁ!」
基本的に前方にしか武装の付いてないガレオン以外のマシンは多角的な攻撃に苦戦を強いられている。
「あーあ。あれどうする?」
37体目のゴーミンを派手に殴り飛ばしながらトラストが言う。
「俺らも!そんな余裕ないし!はっ!そんな技もないでしょ!」
「私のじゃ、無理!」
「同じく!」
3人で円陣を組みながら戦うインサイザー、アックス、キャモ。
「確かにサバイブモードになったビーストでもないときついが!
あれをやられると全員があのデカ物を相手にすることになるぞ!」
ウイングランサーを振るいながら合流したウイングナイトが叫ぶ。
それを聞くと芝浦はデッキからカードを抜き、一同に見せる。
「それ、全員揃ってなくても使えんの!?」
「やるだけ、やってみる。」
手近な敵を倒しながら集合するライダー達。
「なんだかよく分からんが、彼らの背中を守るぞ!」
「オッケー!」
「はい!」
<シーーッンケンジャー!>
<マーーッスクマン!>
「ウォーターアロー!」
「分身の術!」
「影の舞!」
シンケンブルーになったアクアの矢の雨と、分身下ダクネスの猛烈なタックル、リアの鋭い槍さばきでゴーミンたちを遠ざける。
「サード、フォース!調整を頼む!」
『了解です!』
『オッケー!任せて!』
フォンブレイバーがデッキに干渉してきたのを確認してウイングナイトはトリックベントを発動。
一瞬でも無防備になるライダー達のフォローに向かわせる。
「今だ!」
<<<<<LINK VENT>>>>>
5人のライダーのエネルギーが1点に集まり、再合体しようとしていたゲキリントージャに炸裂する。
合体が解除されて飛び散る五体のビースト。
完全に敵に穴が開く。
「今だ!」
「「「「「海賊合体!」」」」」
「「「「「完成!ゴーカイオー!」」」」
ゴーカイオーはウルカイザーとガオハンターイビルに向かって行く。
残ったゲキビーストには
「よう!俺も混ぜてくれよ!」
<TRICK VENT ATTTACKA VAENT>
ドラグランザー事分身下ドラゴンナイトサバイブモードが迫る。
<SWORD VENT>
<SHOOT VENT>
<FINAL VENT>
3体が一斉に必殺技を放ちタイガー、ジャガー、チーターを撃破。
残ったライオンとカメレオンには通常フォームに戻りドラゴンライダーキックと昇竜突破を叩き込み倒す。
「よし、ゴーカイジャー!俺達仮面ライダーの力!受け取ってくれ!」
ドラゴンナイトが投げた五本のキーがゴーカイガレオンのコックピットに吸い込まれる。
操縦す5人の手にそれぞれ
「なんだこれ?」
「バッタ?」
「ああ!バッタだ!記念すべき仮面ライダー最初のモチーフ!
そして、そいつら『仮面戦隊ゴライダー』のモチーフだ!」
「仮面戦隊…」
「ゴライダー?」
「面白い!お前ら!行くぞ!」
「「「「「レンジャーキー!セット!」」」」」
5人がレンジャーキーをセットし捻ると座席にいたブルーが消え、ゴライダーが一人、アオライダーに変り、ゴーカイオーの手のひらに送られる。
「え?な、なにが…」
<仮面ライダーディケイドの力よ!ファイナルフォームライド!>
瞬間、ジョーの姿が仮面ライダーブレイドのモノに代わり、明らかに人体の法則を無視して剣に変身!
そして巨大化するとゴーカイオーの手に収まった。
「な、なんじゃこりゃああ!?」
「なんでもいいからやるぞ!」
「「「「レッツゴー!」」」」
手にしたブレイドブレード(ゴーカイオーサイズ)を思い切り横なぎに振るう!
「「「「ゴーカイ!ディケイドエッジ!」」」」
もろに喰らった2体の敵ロボは仰向けに倒れ込む。
「やった!」
「まだだ!このまま畳みかける!」
そう言ってレッドが操縦桿を握り直すとその姿がアカライダーに変る。
「な!?今度は俺が!?」
ブルーと入れ替わるように外に放り出され、アカライダーは自由落下しながらドラゴンナイトに瓜二つなライダー、龍騎に変身し、そこから更にリュウキドラグレッダーに変身する。
「あー!ずるい!総一はあんなカッコイイドラゴンになりました!」
「めぐみんお前、ほんっとぶれないな。兎に角次行くぞ!」
「「「「ゴーカイ!ディケイドドラグーン!」」」」
ドラゴンナイトや龍騎と全く同じポーズを取り飛び上がったゴーカイオーがキックを繰り出す。
起き上がったウルカイザーはまだグロッキーだったガオハンターイビルを盾にして防いだ。
「アイツ仲間を…」
「魔王軍のやり方って訳?だったら徹底的に倒してやろうじゃない!
ソーイチ!交代よ!」
ルカが自ら名乗り出ると、ドラグレッダーが消えてレッドが所定の位置に戻る。
キライダーになったルカはそのままアギトに変身すると、飛び出てアギトトルネイダーに変形。巨大化するとゴーカイオーを乗せてウルカイザーに迫る。
「空の旅にご案内です!」
ラリアット気味に地面から攫われたウルカイザーは藻掻いて抵抗するが、そのまま地面に叩きつけるように投げられ、
「カズマ!二人で行きますよ!」
「よし来た!」
二人は同時にミドライダー、モモライダーに変身するとそれぞれ、モモタロス、デネブに変身し
「デネビックバスター!」
「モモタケン!」
「ライダー?今思いっきり怪人に変身してなかったか!?」
「細かい事はいい!やるぞ!」
「「ゴーカイ必殺!ファイナルアタックバージョン!」」
アギトトルネイダーの突撃に合わせた斬撃に振り返ってのデネビックバスターのレーザー攻撃で粉々に打ち砕く。
幾ら姿やスペックをまねても所詮、デッドコピーの域を出ない。
ガオハンターやウルカイザーに宿った魂の無い人形に負ける道理はなかった。
武器から戻った3人とゴーカイオーから飛び出た二人が並び立つ。
「アカライダー!」
「アオライダー!」
「キライダー!」
「モモライダー!」
「ミド!ライダー!」
「結成!仮面戦隊!」
「「「「「ゴライダー!」」」」」
ポーズを決めた5人は歓声と共にライダー達と残り3人の仲間の元に戻る。
「やったな。」
「ああ。お前らも。」
そう言ってアカライダーは銀色のカーテン状の次元移動エネルギーを展開し、ライダー達をその向こうに送る。
「お、おい皆!」
「魔王軍とは、俺達が決着をつける。
お前らはお前らの世界で過ごせ。」
そう言って変身を解除し、ゴライダーのキーを投げ返した。
しかしカーテンを抜ける際にそれらのキーは2つに分かれてゴライダーのキーは総一たち側に。
分離したキー、仮面ライダーオーズのキーはケイタ達側に落ちる。
「ありゃ?」
「ま、仕方ないわね。そのうち返しに行ってあげるわ!」
アクアがそう言うとライダー達の抗議の声も無視してカーテンは消えて、ライダー達を強制的に送り返した。
「それじゃあ、行きますか。」
総一が一同を見回す。
疲労の色は勿論見えたが、全員笑顔でうなずいた。
「まだまだいけるな!魔王軍に目にもの見せてやろうぜ!」
軍団から一斉に鬨の声が上がる。
魔王城を再び見据えると再びゴーミンの大群が迫ってきていた。
「たく、前菜は飽きたっての。」
「でも暴れがいはあるわ。」
「ああ。」
「「「「
「「「「ゴーカイチェンジ!」」」」
」」」」
変身した8人を先頭にゴーミンたちに突っ込んで行く王軍。
この物語は、一先ずここでお終い。
真の赤き海賊団と魔王軍の決着はもう一つの物語に……。
次ーーッ作!第一話!
総一、和真「「はぁあああ!?しゃ、借金!?」」
ジハンキジゲン「俺は魔王軍幹部メレ様直属の兵士、ジハンキジゲン!」
総一「たく、ちっとはこっちを休ませろよ。
ゴーカイチェンジ!」
危険な遊び 前編
総一「派手に行くぜ!」