劇場版 infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来 VS スーパー戦隊このすばフォース 結成!仮面戦隊ゴライダー! 作:伊勢村誠三
遍く悪の軍団に敢然と立ち向かい、
傷と悲しみを仮面に隠し戦う大自然の使者たち!
その名は!
1
迅速に整備され、人も車も動かなくなった閑散とした道路に一台のバイクが疾駆する。
黒いホンダ・シャドウ400。
乗っているのは白いおろしたての皮のジャケットに古フェイスのヘルメットをかぶった東洋人だった。
まだ少年と言って差し支えない年齢でありながらその目は一人の兵士のような鋭く冷たい目をしている。
「サード、このまままっすぐでいいんだな?」
少年、秋山蓮は脇のホルスターに付けた青いフォンブレイバー、相棒のサードに尋ねる。
『はい。このサキで謎のパワードスーツの女と、怪人が戦っていると。』
「数は?」
『リジ―様たちが調べたところによりますとざっと50体です。』
「速攻で殲滅する。」
そう言うと彼はサードを取り付けてるのとは反対の右のホルスターから濃い青に金色の蝙蝠の紋章の付いたアドベントデッキを取り出し
「KAMEN-RIDER!」
出現させたVバックルにセットし、バイク事青いエネルギーに包まれ、少年、レン・アキヤマは仮面ライダーウイングナイトに変身した。
「サード!」
『分かっています。イニシエート・アクセス・シークエンス発動。
バイクは私が操作します。』
遂にバイクが法定速度を大きく超えて道を突っ切る。
やがてライダーの視力が無数のゴーミンを率いたオッドアイの黒いアンドロイドタイプの怪人と、それと戦う青と黄色、2人の海賊を模した強化スーツの女性二人を捉えた。
「来い!」
<ATTACK VENT>
契約ビースト、ダークウイングを呼び出し、背中に合体させたウイングナイトはさながら蝙蝠人間の様にバークを蹴って飛び立つと、腰に下げた剣ダークバイザーを引き抜き、そこにベルトのデッキから取り出したカードをベントイン。
<TRICK VENT>
空中で無数に分身し、一気にスピードを上げて接近するとゴーミンの群れに急降下攻撃を仕掛けた。
「「「ゴー!!!」」」
「きゃあああ!?なに?だれ?」
「今のは…あそこだ!」
怯えて頭を抑えるアクア、ゴーカイブルーと、太陽を背に並んだ6体のウイングナイトを指さすゴーカイイエロー、ダクネス。
「なんだアレは!?あんなスーパー戦隊俺のデータにはない!」
驚く一同に何も答えず、ウイングナイトはただアドベントカードの音声を返事の代わりにした。
<FINAL VENT>
武器を馬上槍型のウイングランサーに持ち替え、マント状に変質したダークウイングの翼を繭の様に纏い
「はぁああああああ!」
ドリルの様に高速回転しながら突っ込んだ。
「! アクア!私の後ろに!」
<ルパーーッンレンジャー!>
ダクネスは咄嗟にルパンイエローに変身し、怪盗ブーストを発動。
大盾を生み出し攻撃を防ぐ。
アンドロイド怪人も近くに居たゴーミンを盾にして防いだ。
だが他のゴーミンは残らず身体を貫かれ、爆裂四散した。
「貴様!何者だ!」
銃を構え、問いかけるアンドロイド怪人い、ウイングナイトは悠然と構えながら
「冥途の土産に俺に倒されろ。
この仮面ライダーウイングナイト、情けはかけん。
戦士として死なせてやる!」
「ほざけ!」
アンドロイド怪人は背中にマウントされていたマチェットを取り出し斬りかかる。
ウイングナイトはノールックでそれを受けると姿勢を落として回転しながら腰に下げたダークバイザーを引き抜き横一閃。
怯んだところダークバイザーを前に、ウイングランサーを横に引いて弓矢のように構える。
「どうした?ほざかせてみろ!」
ただ真っ直ぐ純粋な突きと逆手持ちのバイザーによる手堅い防御。
攻守整ったウイングナイトにアンドロイド怪人は機械ゆえの関節の制限を見事に疲れたちまち膝を付く。
「サヨナラを言いな。」
ウイングランサーを捨て、新たなカードをきる。
そこには金色の羽と吹き荒れる疾風が描かれている。
「ま、まさかモードチェンジまで!」
「変身!」
変形したダークバイザーツヴァイにサバイブカードをセット。
疾風と金色のエネルギーに包まれ、クリアブルーのアーマーと二又に分かれたマントのサバイブモードに変身した。
<SWORD VENT>
バイザーからダークブレードを引き抜く。
疾風のエネルギーを纏た斬撃を逃げ出したアンドロイド怪人に放つ!
「が、ああああああ!!!!!!」
真っ二つにされたアンドロイド怪人は絶叫と共に爆裂四散した。
「アディオス……。」
「やったぁ!やるじゃないあのバッドマン擬き!
あのガードなんちゃらなんちゃらとかいうやつあっと言う間に倒しちゃったわ!」
「なんて強さだ…」
驚きながら変身を解除する二人。
「日本人?丁度良かったわ!
私英語喋れないから英字の看板見た時どうしようかと思ったのよね!」
「それはこちらも手間が省けた。
俺も日本語と英語しか話せない。」
そう言うと蓮はホルスターからサードを取り出し英語でどこかに電話をかける。
そして通話を終えると二人の方を向き
「あー、アメリカははじめてか?」
「ええ。私もダクネスもはじめて。」
「そうか、なら一つだけマナーが有るんだ。
初対面の人間にはこうやって挨拶するんだ。」
そう言って蓮は両手首をくっつけて前に差し出す。
アクアとダクネスも真似してやってみる。
「こう?」
「上出来だ。」
がちゃん。
乾いた金属音と共にアクアに黒鉄色の手錠がはめられる。
「へ?」
驚くアクアの顔面を蓮は躊躇なく殴りつけた。
盛大に後ろにぶっ飛ぶアクア。
「な!?貴様私の仲間に何を!?」
蓮は詰め寄るダクネスとバックステップで距離を取ると腰のホルスターから早打ちの要領でテーザー銃を抜き引き金を引く。
発射された電極が見事にダクネスの露出している首元に刺さる。
「あばばばばっばばばっば!」
電流を流されたダクネスもその場くずれ落ちた。
そこに見計らったように黒い二台の車が入って来る。
「おーいボス!」
「やっほー!この人たちが例のお客さん?」
「ああ。アンドリュー、ハリエット。
こいつらをプロトコルに従い収容しろ。
尋問とブツの解析はそれからだ。」
蓮は落ちていた二つのモバイレーツを2人に預けてバイクに戻る。
「ちょっと、痛いじゃない!離せ!離しなさいっての!
わ、私は無実よぉ~~~!!!」
拘束されたアクアの叫びもむなしく、2人を乗せた車は蓮のバイクに続いて誰も居ない道を進んで行った。
2
同じころ、日本。
アドベントビーストを倒しきったキャモとシンケングリーンは変身を解除してベンタラを後にすると近くのオープンカフェに入った。
それぞれお茶とケーキのセットを注文する。
「改めて、仮面ライダーキャモのクロエクロニクルと申します。」
「カズマです。海賊戦隊のグリーンやってます。」
2人はテーブルにアイテムを出し、互いの変身システムについて説明する。
「仮面ライダーはベンタラの騎士。
鏡を使って世界を行き来する怪物、アドベントビーストを対峙するために造られたシステムです。
あなたのそれは?」
「俺のはスーパー戦隊。
曰く地球の平和と人々の笑顔を守り続けていた伝説の戦士…らしい。
これはその力を再現したもので、これで世界を救えってアホな女神に頼まれちまって、あれよあれよという間に魔王軍と真正面から戦ってた。」
「ははは。私たちに負けず劣らず魔法に片足突っ込んだナニカですね。」
「ホントですよ。魔法と言えば、いれの仲間にとんでもない懲りを持った魔法使いがいて…。」
午後の心地い日差しに談笑が弾む。
そんな様子を
「故に消さねばならない。」
見つめる赤いまなざしがあった。
その温度を感じ冴えないカメラアイは2人の獲物をじっと見据え、背中の愛銃を取り出すが…
「いや、あまりにも無粋だな。
ここは退こう、だが、全ては魔王軍の為に…。」
そう言って行動隊長、グレイはその場を後にした。
次ーーッ回!第四話!
石橋「ヤバい遅刻遅刻!」
簪「ねえ、あれって…」
ジョー、ルカ「「ゴーカイチェンジ!」」
芝浦「へえ、盛り上がって来たじゃん!」
サンダールJr.「仲間割れとは愚かな。」
rider Vs pirate
簪「私が変身する!」
三人「「「カメンライダー!」」」