木曾がイイ奴過ぎて罪悪感が凄い…   作:蒙古襲来

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木曾がイイ奴過ぎて罪悪感が凄い…

 いつからだろうか。俺は気が付くと重雷装巡洋艦木曾、彼女のことを目で追うようになっていた。

 

 「…はあ」

 

 思わずため息が出るくらいに木曾は魅力的だ。それこそ気が付かれないように毎日視線を送っているわけだが、彼女のせいで仕事は全く捗らない。ペンを持つ手は止まり、執務等ままならない。

 

 「…お」

 

 視線に気が付いたのか、木曾が微笑む。ああ、出撃前の真剣な顔つきもイイが、それが緩んだ表情もまたイイなあ…。そして手の平を小さく振る姿が何ともカワイイ。

 

 「…どうした?」

 

 木曾が手をひらひらさせる様子をずっと眺めていたからだろう。俺の顔になんかついてるのかとでも言いたげな表情で彼女はツカツカこちらにやって来た。

 

 「…別に、なんでもないさ」

 

 「そうなのか?」

 

 お前に魅了されていたなんて言えるわけもなく、キョトンとした表情を浮かべる木曾を前に俺は顔を伏せた。

 

 「…何か困ってるならいつでも俺に言えよ?」

 

 木曾の手が俺の肩にそっと置かれた。きっと俺のことを心配してくれているのだろう、その手から伝わる暖かさをいつまでも感じていたいと思った。

 

 「さてと、行ってくるぜ」

 

 肩に置かれていた手が今度は俺の背中を優しくさすり、静かに離れた。

 顔を上げると木曾は微笑みながらこちらを見ていた。そして俺がそれについて何かを言う間もなく…彼女はこちらに背を向けて颯爽と去っていった。

 

 「…イイなぁ」

 

 彼女の後ろ姿に計り知れない頼もしさを覚えながらも、黒いマントを靡かせて次第に小さくなるその背に俺は罪悪感でいっぱいになった。

 

 「…言えるわけないだろ」

 

 木曾がめちゃくちゃにされる漫画で抜きまくってるなんて!

 

 △

 

 『あっ…!んッ!こ、のッ…!』

 

 『やめろ、俺をそんな目で見ないでくれ…』

 

 『頼むから…もうッ!』

 

 『ああっ…♡』

 

 気が付くと俺の手はベトベトになっていた。なんてことだ、今回も傑作揃いではないか。

 

 「…秋雲には頭が上がらないな」 

 

 ティッシュで軽く拭った手で今回供給されたばかりの作品をパラパラとめくり、部下の頑張りを想う。秋雲よ、お前は天才か。いや、もう敬意をこめて秋雲氏と呼ばせて頂こう。

 

 「…とてもじゃないが、これは絶対木曾には見せられないな」

 

 木曾には絶対内緒だが、実は秋雲氏には大分過激な木曾のエチエチな漫画を描いてもらっている。

 

 「ハハッ、木曾が駆逐イ級に呑み込まれているじゃないか…」

 

 毎回俺の期待に応えてくれる秋雲氏の作品だが、今回の深海棲艦に丸呑みされてグチャグチャ触手プレイシリーズも目を見張るものがある。

 

 『ああっ!こ、こんなところでこの俺がああ♡』

 

 『だめぇ♡俺が俺でなくなっちゃう♡』

 

 『許してえ!!このままじゃ深海棲艦になっちゃううう♡♡♡』

 

 イイ…!実にイイ!!!

 

 いつも凛々しい顔をしていて、誰からも慕われている、頼りにされいるあの木曾が…!俺に優しく微笑むあの木曾が…! 

 

 『俺はあいつを裏切りたくないのにいいい♡♡♡』

 

 漫画の中では乱れに乱れまくって、堕落しまくったあまりに淫らな顔で、泣き叫びながら俺のことを呼んでいる…!絶対に拝むことの出来ないはずの彼女の体が無残にさらされて、乱暴に貪られている…!

 

 イイ…!実にイイ!!!(2回目)

 

 「ふぅ、これは早速秋雲氏に包みに行かないとな」

 

 身も心もめちゃくちゃにされてボロボロな木曾の姿に大分満足したので、俺は今回最大の功労者を労う為に執務室を出た。そしてこの行為がこの後とんでもない事態を巻き起こすなんて、その時の俺は露知らず。というか木曾のエチエチ漫画を執務室の机の上に放り出して部屋を出るって、相当浮かれていたようだな…。

 

 「おーい、いるか?邪魔するぜ」

 

 「あれ、あいつどこ行ったんだ…?」

 

 「あーあ、机の上をこんなに散らかして…。全くあいつも無理しすぎ…」

 

 「は?」

 

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