エルドラ―ドなヒーローアカデミア!!   作:捻くれたハグルマ

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強い女性が好きなんですよ、私。
だから強く書きます。(勇者的英断)


第十九話! 戦う女たち

 

 飯田と発目さんって人の試合はそれはもう酷かった。

 あれでは飯田もさぞ悔しかろう。

 最後にはあの飯田が、あの飯田がだぞ?

 対戦相手の発目さんに向かって

 

 「嫌いだ君ー!」

 

 って言ったんだ。

 爆豪に対してでさえ、「よくないと思う」やら、「~~すべきだ」といってたしなめるタイプの飯田がだ。

 相当嫌だと思ったんだろうなぁ……。

 

 何があったかと言うと、飯田がサポートアイテムの実験台兼、宣伝役みたいなことをさせられていた。

 まっすぐな男には、騙されて利用されるのは我慢ならなかったようだ。

 けどサポートアイテム自体はちゃんといいものだった。

 

 ともかく、俺の次の対戦相手は飯田に決まった。

 熱くなって仕方がない。

 胸がカッカと燃えてくる。

 

 けど、飯田の『個性』と俺は相性が良くない。

 タメの多い技が多いし、エルドラを操る分、反応速度にも遅れが生じる。

 スピードタイプはとらえきれないのだ。

 特に騎馬戦で見せたあの急加速をやられたら、捕らえることは絶対にできないだろう。

 あ~っ、どうすれば倒せっかな~……。

 強いなぁ……、飯田……!

 

 色々考えてると飯田が戻ってきた。

 

 「まさか騙されるだなんて……!

 クッ、それに一時の感情に流されて人を嫌いだというなんて……!」

 

 「気にすんなよ。

 騙されるたら誰だって嫌な気持ちになるもんさ。」

 

 飯田は良心の呵責ですっごい顔と動きしてた。

 カクカクさが五割増しって感じだった。

 

 さて次は第五試合。

 こっからは俺や緑谷、飯田とは違って右側のトーナメントツリーの試合。

 つまり、出会うのは決勝戦でのみってことだ。

 

 けどまさか、第六試合の準備をしてた八百万さんがあんなこと聞いてくるなんて思ってなかったな。

 

 

―――

 

 八百万さんは飯田の試合中に、俺と緑谷を控室に呼び出した。

 まぁ、試合が八百長じみてたし、俺は行った。

 緑谷はノート取るのに集中しすぎてて、ダメだった。

 集中力高まると周り見えなくなるタイプだもんな……。

 

 控室に入ると、八百万さんは神妙な顔をしていた。

 

 「お待ちしておりました。

 それで、緑谷さんは……?」

 

 「滅茶苦茶集中しててダメだった。

 ありゃテコでも動かないだろうが……。

 無理やりにでも連れてきた方がよかったか?」

 

 「いえ、そこまでしなくても大丈夫ですわ……。」

 

 なんだか珍しく、自信が無さそうで、手も落ち着いていなかった。

 ずっとそわそわしていた。

 緊張ではないってことはなんとなくわかった。

 だって彼女はいつだって人の先頭に立つ人だ。

 緊張したとしても、それを跳ね除ける経験と知識がある。

 

 「なんか悩んでるんだろ?

 よければ、聞くが……。」

 

 俺は悩みがあると判断して、質問した。

 それは合っていて、八百万さんの顔は、少しの驚きと、少しの喜びが見て取れた。

 

 「騎馬戦の前に宣戦布告をして置いて、こんなことを聞いてしまうのは情けないのですが……。

 勝てるヴィジョンが浮かばないのです。」

 

 一息ついて、彼女はこう切り出した。

 本当に珍しい。

 八百万さんが、色々考えて予想がつかないなんてことはほとんどない。

 例えるなら、そうだな、昨日まで東から上がってた太陽が今日は西から上がってきたってぐらい珍しい。

 ほとんどあり得ないっていうレベルだ。

 

 「そりゃまたどうして?」

 

 「今日一日、私は全く思うように動けていないのです。

 障害物競走では峰田さんに利用され、騎馬戦では心操さんに『洗脳』されてしまいました。

 それに、チアの服装まで『創造』してしまったり……。

 雄英に来てこんなことばかりです。

 どうにも、から回ってしまいます。」

 

 「それで自分を信じれなくなった、そういうこと?」

 

 「はい。

 それに、常闇さんの『黒影』は攻防一体で隙がありません。

 私が『創造』しているあいだに、決着をつけられてしまうのではないかという不安があるのです……。」

 

 なるほど、深刻だ。

 これは想像以上に深刻だった。

 その原因があの性欲魔人共が含まれていると思うとむかっ腹がたつけれど。

 

 彼女は今まで完璧だった。

 だからこそ、この挫折の予兆に恐れている。

 こういう人ほど折れることを恐れてしまって、かえって実力が出せなくなる。

 心が敗北に対して怯え始める。

 

 俺や、緑谷、心操なんかは言ってしまえばマイナススタートだ。

 折れることを恐れる必要なんてない。

 そんなことにかまけていては遅れてしまう。

 がむしゃらに出来ることをやり続けていくしか方法を知らない。

 負けることを恐れずに突っ走れる。

 

 けど、彼女は頭も回って実績もたくさんある。

 だから要らないものが見えすぎる。

 不安にするものまで見えてしまう。

 こう心が怯えていると、それに気取られてしまうんだ。

 だから勝つヴィジョンが浮かばなくなる。

 

 「八百万さん、もし自分が信じれなくなったらさ、俺を信じてよ。

 俺たちを、アミーゴを信じてくれよ。」

 

 「私はいつも皆さんを信じていますわ!

 いつだって、皆さんは私の良いお友達で、だからこうして相談もしていて……。」

 

 「その俺たちは君を信じてる。

 君はずっと思慮深くて、向上心が強くて、立派で、とても素敵な人だって信じてる。

 中学時代の君を知ってる俺からしたら、君が何もできずに負けるなんて想像もできやしない。

 君はUSJの時だって、怖かったはずなのに一歩を踏み出した。

 そういう人だ、君は。

 どんなに闇が深かろうとも、その中で光を見つけ出せる聡明で勇敢な人なんだよ。」

 

 「私は、皆さんから信頼されているのですね……。」

 

 「そうとも。」

 

 「私は皆さんの誇りですか?」

 

 「もちろんだ。」

 

 「私は皆さんと肩を並べて戦えますか?」

 

 「むしろ君は引っ張ってくれる。」

 

 「私は……勝てますか?」

 

 「百回やって百回勝つね。

 君の描くオペレーションはいつも緻密で、繊細で大胆だから!」

 

 確信をもって言える。

 八百万百という人は、俺の最初のヒーローは、負けたりなんかしない。

 

 「けど、一つアドバイス。

 よく聞いといてね。」

 

 「はい。お願いしますわ。」

 

 「君は考えるのが上手だから、考えすぎてしまうところがある。

 思考がまとまらなくなるほどに、君は予測が出来てしまう。」

 

 そう、このトーナメントにおける弱点。

 それは、準備して戦闘するタイプの彼女にとって致命的なルール、よーいどんだ。

 思考している間に詰められたら彼女と言えど苦戦する。 

 

 「だからさ、俺や緑谷やオールマイトをイメージしてくれ。」

 

 「それはいったい……?」

 

 「一撃必殺だ!

 一撃必殺のヴィジョンだ!

 君の『創造』は万能性が高いから、君は相手に対応してしまう。

 けどそんなもの必要ない。

 相手を自分のフィールドに引きずり出せ。

 君のオペレーションの中に閉じ込めろ。

 君が戦場を指揮するんだ!」

 

 「私が……。」

 

 「試合の頭でドカンと一発かますのさ!

 君と、君の『創造』なら出来る!

 砕いてやれ、常闇の嘴を!

 吹き飛ばしてやれ、あんな闇程度!」

 

 彼女にはこれで十分だ。

 あとは彼女は勝手に考えて勝手に戦場を歩く。

 いやはや、恐ろしいよ。

 この人が悠々と闘争を謳歌し、戦況を指の一振りで変えてしまうような未来が見えてしまう。

 ちょっと間違えたかもな、アドバイスのタイミング。

 

 「ありがとうございます……。

 見えてきました、私の勝利する未来が……!

 だから、安心してご覧になってください。

 この八百万百があの舞台で勝利のVサインを掲げる瞬間を!」

 

 すっかり自信を取り戻しちゃった。

 こりゃ常闇には悪いことしたな。

 せいぜい頑張ってくれ。

 俺には手を付けられそうもない。

 

 「なら、せめて涙はちゃんと拭いて、笑ってくれよ?」

 

 せっかく勝っても涙の跡があったらもったいないもの。

 俺は持ってたハンカチを八百万さんに渡す。

 ちゃんと綺麗な奴だ。

 

 「お借りしますわ。

 私が負けるまで、返却は待っていただいてよろしいですか?」

 

 「一生返ってこなくなりそうだ!」

 

 「なら、新しいものを一緒に買いに行きましょう!」

 

 軽口を叩き合う。

 大分リラックスできたようだ。

 うん、目にはいつもの八百万さんらしい透き通るような光がある。

 

 「頑張ってな。」

 

 「もちろんですわ!」

 

 楽しみだ、第六試合。

 ひどく一方的な試合になることは、明らかだと、俺は思ってたけど。

 

 だがその前に第五試合。

 耳郎さんの試合だ。

 けど彼女は勝つよ。

 だってロックンロールだぜ?

 『硬化』のどこに勝てる理由があるんだよ。

 岩なんかじゃ彼女の音楽は止めらんないよ。

 

 

―――耳郎side

 

  ウチは第五試合、切島とだ。

 飯田と発目の試合が終わって、ウチの番がくる。

 

 ウチは勇雅に「超える」って言った。

 勇雅は多分決勝までくる。

 なら、ウチも勝ち上がらなきゃ。

 

 ずっと思ってた、あの事件の時、ウチがもっと強かったらって。

 もっと勇敢だったらって。

 もしそうだったら。

 勇雅は両腕を壊さなかった。

 緑谷は全身ぼろ雑巾にはならなかった。

 

 ウチの『イヤホンジャック』なら、中から相手を攻撃できる。

 あの時の黒いヴィラン、脳無。

 『ショック吸収』を持ってたらしい。

 ウチなら関係なかったんだ。

 護れたんだ!

 

 未だに後悔してる。

 もう何度も夢にあの脳無が出てきた。

 そして目の前で二人が傷ついて、百が倒れて、お茶子が吹き飛ばされて、飯田がズタズタにされる。

 

 もうそんなの嫌なんだよ!

 ウチの前で友達が傷つけられるのは耐えられない。

 もう守られるだけのウチじゃない!

 ウチはみんなを守れるヒーローになりたい!

 

 だから切島。

 アンタで立ち止まってちゃダメなんだよ!

 

 

 『漢気一筋、ど根性!

 『硬化』ぁ!

 ヒーロー科、切島鋭児郎!』

 

 目の前には切島。

 なんてことない。

 あの脳無に比べたら怖くない。

 けど、コイツはあの脳無に立ち向かえた。

 

 なら絶対勝たなくっちゃね!

 

 『クールでロックなジャッキングガールゥ?!

 同じ音の『個性』、応援してェ!

 ヒーロー科、耳郎響香!』

 

 『第五試合!スタートォ!!』

 

 「耳郎!痛いじゃすまねェぞォ!」

 

 そうだよね、突っ込んでくるよね!

 アンタは馬鹿正直に突っ込むやつだよ!

 

 「悪いけど、ウチは負ける気ないんだよッ!」

 

 正面から一本、ジャックを飛ばす。

 切島ならどうする?

 決まってる。

 

 「ハッハー!きかねェ!刺さらねェから!」

 

 ばーか、そっちはブラフだよ。

 

 「アンタ、ウチの『個性』忘れてない?

 なめんじゃないよ。」

 

 「ウゴアッ?!」

 

 切島が膝から崩れ落ちる。

 

 『切島ダウン!

 一体全体どうしたのォ?!』

 

 『切島の『硬化』は意識を向けて発動するタイプ。

 そりゃ、もろに食らうしかないだろうさ。

 地面すれすれから背中を狙ってくるジャックなんてな。』

 

 単純でよかったよ!

 これが緑谷なら気づかれてたし、勇雅なら逆につかむぐらいやってきたかも!

 

 「ぐうっ……!

 けど、動けないわけじゃねェ……!」

 

 ふらふらになりながら立ち上がってくる。

 そのガッツで、立ち向かったんだろうね。

 なら、「二本」で刻んでやるよ、ウチのビートをさ!

 

 「ねぇ切島、知ってる?

 簡単な物理。

 音波ってね、同じ波をぶつけたら増幅するんだよ。」

 

 意識がまとまらない切島には簡単にジャックが刺さった。

 ごめん、切島。

 いままで二本で人に使ったことないんだよ。

 だから、結構痛いかも!

 

 「内部増幅!

 ブレイクビート!!」

 

 「ヌアアアァァァァッ!!」

 

 決まった。

 もう切島は立てない。

 ウチの……勝ちだ。

 

 「切島くん、行動不能!

 耳郎さん、二回戦進出!」

 

 なんだかとっても清々しい気分。

 今のウチはKiller Queenよりも凄い女だと思った。

 イイ女だと思わない、勇雅……?

 

 

―――鐵side

 

イカした女だ……。

 なんだ、あの切島にとどめさす前の顔、セリフ!

 ビリビリきた!

 やべぇ!ワクワクする!!

 なんっだコレ?!

 

 「凄かったね、耳郎さん!

 まさかジャックを二本差すことで『硬化』で根性もある切島くんをアッサリ倒すなんて!

 そもそも使い方がうまいんだ。 

 間合いの6メートルの中で自由自在に動かして攻撃してた。

 正確さと不意打ちによる凶悪なコンボ、それがさらに破壊力まで持ったら大変だよ。

 周波数を変更できるなら、共振を起こしてどんな物質でも内部破壊できるかもしれないブツブツブツ……。」

 

 「考察がはかどってるな、緑谷……。

 しかし内部破壊を狙うってのはなかなかエゲツないな。

 俺の装甲もぶち抜かれるかもしれないのか……。

 それに今度から下手なことしでかして、二本で刺されたら死ねる自信があるぞ……。

 ふっ、震えるな俺!

 耳郎さんならそんなことしない!

 しないはずだ!けど怖ぇよ……!」

 

 「デクくんも鐵くんも凄いことなってる!」

 

 麗日さんに指摘されるまで緑谷のブツブツと俺のガチ震えは止まらなかった。

 

 「次は第六試合!八百万くんたちだ!

 鐵くんはどうみる?」

 

 「八百万さんが蹂躙して終わる。」

 

 「即答だな?!」

 

 「アドバイスしたら、理解力が高すぎて伸びすぎたかもしれん。

 ありゃいずれ手が付けらんなくなるぞ。

 峰田、上鳴、もしお前たちに疚しいことがまだあるなら、今のうちにすべて謝ることをオススメする。」 

 

 「えぇ?八百万ってそんな酷いことするタイプじゃなくね?」

 

 「それでもおいらはヤオヨロッパイを追い続けるぞ!」

 

 「最低ね、峰田ちゃん。」

 

 梅雨ちゃんの言う通りだ。

 あと、マジに忠告したからな。

 俺はもう知らん。

 

 

―――八百万side

 

 ステージへの通路で、私は響香さんの戦いぶりを見ていました。

 すごい。私のお友達は本当にすごい。

 稚拙な感想しかすぐに出てこないほどに流麗で鮮やかでした。

 

 響香さんがこちらに退場してきて、声をかけてくださいました。

 

 「緑谷じゃないけどさ、次の二回戦で待ってるよ。

 ウチの勝ちたい相手も、負けても納得できる相手も百だけだから。」

 

 「ぜひ、安心して見ていてくださいな。

 私のオペレーションを!」

 

 元気が出ます。勇気が湧きます。

 こんなにも万能感を抱いたことなんてありませんでしたわ。

 今ならなんだって出来る。

 勝利のヴィジョンしか見えません。

 

 今か今かと入場を待ちます。

 まるでティータイムを待ちわびる子供みたい。

 はしたないですが、ドキドキが止まりませんの。

 

 私は今から戦場を舞踊する踊り子になり、眼前の敵を食い散らかす獣になるのです。

 ヒーロー志望なので、この表現は適切じゃないかもしれませんが。

 

 『さぁ、第六回戦!

 選手入場!行ってみよう!』

 

 幕が上がり、私のアリアが始まります。

 常闇さん、あなたへのレクイエムでしてよ。

 

 『攻防一体!『黒影』を操る黒いサムライ!

 ヒーロー科、常闇踏陰!』

 

 寡黙に佇むその姿は、確かにサムライのようですわ。

 ですが、私は武士道に付き合う気はありません。

 あなたを籠の鳥にして差し上げますわ!

 

 『万能『創造』!

 推薦入学者とあってその実力は折り紙つき!

 ヒーロー科、八百万百!』

 

 さあ、最初が肝心でしてよ?

 何もかも、最初が大切なのですから。

 

 『START!!』

 

 「ダークシャドウ!!」

 

 「アイヨ!」

 

 今までの私だったら、盾を作って時間稼ぎ、とか考えていたでしょうけど……。

 

 「攻撃は最大の防御と申しましてよ、常闇さん?」

 

 これで十分。

 人はこれで大抵無力化できます。

 私なら、これぐらいは簡単に『造れ』ますから。

 

 『閃光ォ、爆音!

 なんっだこれ!なんも見えねぇ!』

 

 『スタングレネードだ。

 これ違法レベルに炸薬詰めてるな……!』

 

 安全ピンを意図的に『創造』せずにスタングレネードを用意させていただきました。

 『創造』する量も少なくなって効率的ですもの!

 私も耳と目を塞いだとはいえ、ダメージは少なからずありますが……!

 意表は付けました!

 あとは徹底的に、仕留める時ですわ!

 トドメは勝ったと思った時に刺すのです!!

 

 「ック、ダークシャドウ!いけるか?!」

 

 「ボウリョクハンタイ、ボクコウサン!」

 

 声を上げるのは愚策でしてよ、常闇さん!

 

 USJ事件を思い出して!

 簡単に非殺傷で相手を制圧できるもの!

 響香さんのアイデア!

 

 「スタンガンッ!これでおしまいですわ!」

 

 「うっ?!」

 

 ドサリ、と人の倒れる音がして、私は勝ったという確信を持ちました。

 持ちましたが、脳無を倒した後に勇雅さんが襲われて、緑谷さんが飛び込んだ時がフラッシュバックして。

 

 確実に動きを止められるように、テイザーガンを『創造』して足元に構えました。

 主審ミッドナイトの宣言があるまでは、試合はまだおわておりませんもの。

 

 『八百万、ミッドナイトもダウンしてる。

 一時的に俺が主審ってことでいいだろ。

 常闇ダウン。八百万二回戦進出。』

 

 『イレイザー、もうちょっとテンションあげろよォ?!』

 

 私の勝利……!

 そう、約束は果たしませんと!

 まだ目ははっきりと見えませんが……!

 

 私はしっかりとVサインを高らかに掲げて、笑いました。

 どうです、みなさん!

 これが八百万百ですわ!!

 

 

―――鐵side

 

  距離が離れてて助かった……!

 見えてるよ、八百万さん!

 勝利のV、宣言通りだ!

 

 けどやっぱりアドバイスしすぎたな!

 これ、後々大変なことになる気がしてならん。

 末恐ろしい人だ。

 

 全く、俺の友達の女たちは異様に強いよな!

 凄いよ。

 体の中で、感情が暴れまわってる。

 今すぐ雄たけびを上げたいくらいに熱くなってる。

 

 これでまだ第一回戦だから恐ろしい。

 さぁ残り二試合……。

 

 麗日さん、気張れよ!

 相手はあのボンバーヘッド!

 爆豪勝己だ……!




 強くなりすぎた……?
 いや、今の段階で可能なことを最大限引き出しただけと信じたい!

 八百万さんはマトリョーシカの中にスタングレネード作ってましたから、今回のこの戦法くらいできるでしょう……。
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