エルドラ―ドなヒーローアカデミア!!   作:捻くれたハグルマ

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色々と独自の設定を考えていますが、うまく書けるかは謎!
USJ事件へと突入していきますよォ!


第八話! 悪意の胎動 来る災厄

 いやー!まさか雄英高校の校門の前にマスコミが集まっているとは!

 もう何日連続?朝から大変だな!

 う~ん、しかし困ったな!単車だから目立つ!それは困る!!恥ずかしいから!!

 

 「オールマイトさんの授業の様子はどんな感じですか?!」

 

 うおッ!来た!!こういう時は……!エピソードを小出しにして逃げる!

 

 「初々しくていい感じでしたよ!それじゃ!!」

 

 嘘は言ってないから大丈夫だろう!よし、今日の授業も頑張るぞ!!

 

―――

 

 「昨日の戦闘訓練お疲れ~。VTRと成績見させてもらった。爆豪。お前もうガキみたいな真似するな。能力あるんだから。」

 

 「わかってる。」

 

 態度悪ッ!爆豪、やっぱり傲岸不遜な感じを貫くんだな?!

 

 「んで、緑谷。また腕壊して一件落着か。いつまでも『個性』の制御、いつまでもできないから仕方ない、で通させねぇぞ。」

 

 そうだよな~。緑谷は『個性』に遊ばれてるんだよな~……。なんか協力できねえかな。

 

 「俺は同じことを言うことが嫌いだ。それさえクリアできればやれることは多い。焦れよ、緑谷。」

 

 増強系はシンプルな分多彩なことが出来る。緑谷ほどのパワーなら、それはもう本当にいろんなことが出来るんじゃないかな。

 

 「はい!」

 

 おお、いい顔!決意に満ち溢れてるな!

 

 「んで、ホームルームの本題だ。今日は君たちに……。」

 

 コワイ、怖すぎるぞその「間」が!!

 

 「学級委員長を決めてもらう。」

 

 おお、まっとうな学校らしい……!

 

 「委員長、それ俺やりたいっす!」

 「ウチも」 「僕のためにあるやつ☆」

 

 うわー!みんな積極的!まァ、だよね!予想はしてたよね!!

 

 「静粛にしたまえ!他をけん引する責任重大な仕事だぞ!やりたいものがやれるものではないだろう……!周囲からの信頼あってこそ勤まる聖務!

 民主主義にのっとって、真のリーダーをみんなで決めるというのなら、これは投票で決めるべき議案!」

 

 「手ェそびえたってるじゃねぇか!なぜ発案した?!」

 

 「日も浅いのに信頼もクソもないわ、飯田ちゃん。」

 

 梅雨ちゃん、案外口悪いのか?もしかして……。

 けど、自分のやりたい意思を押し殺して、上手いこと決められそうな方法を提案するのは偉いなぁ…。

 なんだかんだ投票の流れになってるし、なら……!

 

 「よっし!じゃあ、俺みんなの票を開票するやつやるよ。別に委員長興味ないしな!」

 

 「えェ?!鐵くん興味ないの?!」

 

 「おうよ!エルドラのちょっとした改良だけでもかなり時間かかってるから、時間ないんだよ。だから、いいんだ!」

 

 さて、誰が委員長になるのかな……?

 

 

―――

 

 「僕に務まるんだろうか……。」

 

 「そんな辛気臭い顔してたら、飯不味くなるぞ?飯は楽しく食うもんだ!ワハハ!!」

 

 まぁ、爺さんたちほどやかましいと大迷惑だけどな!

 委員長は、緑谷。副委員長は八百万さん。まぁ、なんというか、順当だった。

 俺は飯田もいいと思ったんだけど、ちょっと硬すぎるからなぁ……。

 

 「ツトマル。」

 

 「もう少し自信を持って取り組んでいただきませんと。」

 

 「そんなに不安なら、ウチが変わったげよっか?」

 

 「大丈夫さ。緑谷くんのここぞ、という時の胆力や判断力は、多をけん引するに値する。だから君に投票したんだ。」

 

 「でも、飯田くんもやりたかったんじゃないの?メガネだし!」

 

 うわ~!バイアス!!そんなにざっくりでいいのか?!

 

 「やりたいかと、相応しいか否かは別の話。僕は僕の正しいと思う判断をしたまでだ。」

 

 「ん?」

 

 「あら?」

 

 「ボク???」

 

 「いつもは俺って言ってるよね?飯田くん。」

 

 うんうん。一人称、もしかして素は僕なのか?

 

 「いや、あの、それは……。」

 

 「ちょっと思ってたけど、飯田くん、ボッチャン?」

 

 麗日さんッ!もうちょっとゆっくり行こうよ?!あと同席してるメンバーにガチお嬢様居るぞ?!おい!

 

 「ボッ?!そう言われたくなくて、一人称を変えていたんだが……。」

 

 「俺は似合ってると思うけどなぁ……。」

 

 じーッと、俺、緑谷、麗日さん、八百万さん、耳郎さんの視線が飯田くんに集まる。

 

 「俺の家は代々ヒーロー一家なんだ。俺はその次男だよ。」

 

 「「「「えェ?!すご!!!」」」」 「あら、ご立派なご家族ですのね!」

 

 君の家族もご立派だけどな!八百万さん!

 

 「ターボヒーロー インゲニウムを知っているかい?」

 

 「もちろんだよ!東京の事務所に65人ものサイドキックを雇ってる大人気ヒーローじゃないか!」

 

 さすが緑谷ペディア、情報が的確でスピーディーだ……!

 

 「それが!俺の兄さ!!!」

 

 「おお!凄いな!!」

 

 「エリート一家ってことか~。やるじゃん、飯田。」

 

 耳郎さんも結構ズバズバいうよな。そういうところも君の魅力だけれども。

 

 「規律を重んじ、人を導くヒーロー。俺はそんな兄に憧れ、ヒーローの道を志した。しかし、人を導く立場はまだ俺には早いと思う。

 俺と違って、実技入試の構造に気づいていた上手な緑谷くんが適任だと思う。」

 

 「あら、飯田さん、初めて柔らかい笑顔をお見せになりましたわね。」

 

 「そうか?笑うぞ?俺は。」

 

 そうかぁ…。俺にとっての爺さんたちが、飯田にとってのインゲニウムなんだなぁ…。

 なんかシンパシー感じてきた。もっと仲良くなりてェな。

 

 

ジリリリリリリ!!!!!!!

 

 

 なんじゃこりゃァ?!警報?!

 

 「耳痛ッたぁ?!」

 

 あぁ、耳郎さんがダメージを?!

 

 『セキュリティー3が破られました。生徒の皆さんは速やかに屋外に避難してください。』

 

 セキュリティー3ってなんなんだ?!やっぱりガイダンス必要じゃねェか!恨むぞ、相澤先生!!

 

 「セキュリティー3ってなんですか?」

 

 「校舎内に誰かが侵入してきたんだ。三年間でこんなこと一度もなかった!君らも早く避難した方がいい!」

 

 了解!勇者式撤退!……と、行きたいんだけど…!

 

 「これ、パニックになってるじゃねェか!」

 

 「行動が迅速過ぎたことが原因か!」

 

 「分析してる場合ではありませんわ!きゃあ?!」

 

 やばい、八百万さんが流され始めてる!俺の図体じゃ下手に立ち止まってかばったりしたら逆に危ない!

 

 「みんな、すまん!我慢しといてくれよ?!」

 

 両手で飯田と緑谷の襟首をうしろからつかんで、両腕で女性陣を挟む!

 

 「うぇ?!勇雅?!」

 

 「すまん耳郎さん!」

 

 「鐵くん!助かったよぉ!!」

 

 「鐵くん、上手く窓際に寄れないかな?!」

 

 緑谷の、ダチの頼みならなんのその!流れに乗りつつ、窓に近づいていく。

 

 「あれは……!ただのマスコミじゃないか?!」

 

 「おいおい、ネタ欲しさに不法侵入とはいただけないな!勇者の説教が必要か?!」

 

 けど、このままパニックのままじゃ、怪我人が出るぞ!

 どうすればいい?!何ができる?!『個性』がないとなにもできないのか、俺は?!

 

 「俺を浮かせろ!麗日くん!!」

 

 飯田が浮いた?!

 

 「エンジン!ブースト!!」

 

 おお?!飛んでったぁ?!

 

 

「みなさん、大丈ーーー夫!!!!」

 

 

 「ただのマスコミです!なにもパニックになることはありません!大丈ー夫!!ここは雄英!最高峰の人間にふさわしい行動をとりましょう!!」

 

 「なんだよ、出来てるじゃねぇか。多をけん引する仕事。かっこいいぜ!」

 

 飯田の一言でみんなが一気に落ち着いた。声もよくとおって、強いメッセージを伝えられる。向いてるぜ、ホント。

 

 「あの……。勇雅さん、そろそろ離してもらっても?」

 

 しまった!抱きしめてたままだった!

 

 「おっとごめん!悪かった!!」

 

 「あの、八百万さん、少し話があるんだけど……。」

 

 緑谷、お前ってやつは……!

 

 

―――

 

 「えっと、その、他の委員を決めていく前に、僕から、提案があります!やっぱり、委員長は飯田天哉くんがいいと思います!」

 

 「俺が……?」

 

 「あんなふうにカッコよくみんなをまとめられるんだ。僕は君がやるのが正しいと思うよ。」

 

 「お前の硬すぎるところは、八百万さんがサポートしてくれるだろうしな!」

 

 「えぇ、もちろんですわ。」

 

 食堂で、緑谷は八百万さんに、委員長の職を譲ることを相談していた。

 八百万さんも、少し迷ってはいたけれど、首を縦に振っていた。

 

 「俺はいいと思うぜ!緑谷もこう言ってるし。食堂では大活躍だったしな!」

 

 「それに、非常口の標識みたいになってたしな!」

 

 切島、上鳴……!お前らってホント素直でいいやつだな…!

 

 「それでは、これから委員長として、この飯田天哉が、全力で働くことをお約束します!」

 

 「頑張れよ!非常口飯田!!」

 

 よかったよかった!頑張ってくれよ、飯田!

 にしても、マスコミが雄英に侵入なんて、いったいどういうカラクリを使ったんだ…?

 すこし、きな臭いな。悪人の気配を感じるぜ……!

 

 

―――

 

 

 「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイト、あともう一人で三人体制で見ることになった。」

 

 ん?予定ではもっと少なかったってことか?やっぱお昼のあれのせいか?

 

 「はい!何するんですか?」

 

 「災害水難なんでもござれ。レスキュー訓練だ。」

 

 相澤先生、手にRESCUEって書いてるプラカード持ってら!あれわざわざ作ってんのかね?

 

 「レスキュー、今回も難しそうだなぁ。」

 

 「馬鹿おめえ、これこそヒーローの本分だぜ!なるぜ腕が!!」

 

 「水難なら私の独壇場。ケロケロ。」

 

 エルドラのパワーと装甲。これで誰かを守り、救い出せるようになりたい。

 今日の訓練、一段と張り切ってやろう!

 

 「おいまだ途中。今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない。中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな。 

  訓練場は、少し離れた場所にあるから、バスに乗っていく。以上!準備開始!」

 

―――

 

 

 ピーーーー!!!!

 

 「1-A集合ーー!!バスの席順になるよう、番号順の二列に並ぼう!!」

 

 おぉ、飯田、元気だ!!

 

 

 「くそぉ、こういうタイプだったか!」

 

 「意味なかったな~!」

 

 「まあ、から回ることもあるさ!トランキーロ!焦らず行こうぜ。」

 

 飯田の奮闘むなしく、バスの構造は一般的なもので、結局みんなバラバラに座ってる。

 

 「緑谷ちゃん。私思ったことは何でも言っちゃうの。」

 

 「あ、蛙吹さん!」 「梅雨ちゃんと呼んで?」 「つ、梅雨ちゃん…!」

 

 「あなたの『個性』、オールマイトに似てる。」

 

 「えぇッ?!そうかな?!」

 

 なんでそんなに焦ってるんだ?てっきり喜ぶかと思ったんだが……。

 

 「待てよ、梅雨ちゃん。オールマイトはケガしないぜ?似て非なるあれだろ。

 けど、増強型のシンプルな個性はいいよな!出来ることが多い!

 俺の『硬化』じゃ、対人では強いけどいかんせん地味なんだよな~。」

 

 「そんなことないよ!僕はすっごいカッコいいと思うよ!プロにも十分通用する『個性』だよ!」

 

 おぉ、緑谷……。どうして君ってやつは人を褒め倒すのがうまいんだい?

 

 「しかしな~、プロって人気商売なトコあるぜ?」

 

 「僕の個性は派手さも強さもプロ並み☆」 「けどおなか壊しちゃうのはよくないね」

 

 言ってやるなよ…。

 

 「まぁ、派手で強い『個性』といえば轟と爆豪だよな!あと鐵の『エルドラV』!」

 

 「爆豪ちゃんはすぐキレてばっかりで人気でなさそう。」

 

 「んだコラ!!出すわ!」

 

 「ホラ。」

 

 梅雨ちゃん、よくあんな悪鬼羅刹みたいな顔の奴に指をさせるな?!

 

 「この付き合いの浅さでクソを下水で煮込んだような性格で認識されてるのスゲェよ。」

 

 「テメエのそのボキャブラリーはなんだコラ!殺すぞォ!」

 

 いや、殺しちゃダメだろ……。

 

 「でさ、鐵!エルドラに弱点ってあるのか?」

 

 「切島、うちの『個性』博士の緑谷に仮説をきいてみな?」

 

 「緑谷!教えてくれ!」

 

 「う、うん!たぶん、燃費…だと思う。

 何を動力源にしているかはわからないけど、オールマイト並みのパワーを発揮するエネルギーなんてそうそう確保できないと思うんだ。」

 

 「さすがだな、緑谷。正解だ!エルドラの燃費は滅茶苦茶悪い!まぁ、対策もしてるけどな。」

 

 「教えて!鐵くん!!」

 

 目がきらっきらしてるぜ!

 

 「なぁに、簡単簡単!

 活動中にもエネルギーが補給できるように外部からバッテリーに簡単にアクセスできるようにしてるのさ!

 耐久性はちゃんと保ってるけどな!」

 

 「すごいや!」

 

 本当に探求心とやさしさの塊みたいな奴だな!

 

 「もう着くぞ!いい加減にしとけ!」

 

 おォ、やっとか!楽しみだ!!

 降りたらすぐに合体しとこう!あんまり派手にできないのが残念だけどしょうがない!

 

―――

 

 「みなさん待ってましたよ。」

 

 「スペースヒーロー 13号だ!」

 

 「私好きなの!13号!」

 

 おお、二人がシンクロしてる。

 

 「早速入りましょう!」

 

 でっかい扉をくぐったら、どっかのテーマパークみたいなところに出てきた!

 すげぇ!なんだこれ?!

 

 「水難事故、土砂災害、火災、防風エトセトラ…。あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です!」

 

 「その名も、『U S J(ウソの 災害や 事故ルーム)』!略して、USJ!」

 

 いや、ダメだろ。それはダメだろ、色々。

 なんか、相澤先生と13号先生がぼそぼそっとしゃべってる。

 なんかの仕込みか?!

 

 「では授業を始める前にお小言を1つ、2つ、3つ、4つ、5つ……。」

 

 13号先生曰く、『個性』には「暴力」になりえるものがあること。だからこそ、使い方を学び、人を助けることに使ってほしい、とのことだ。

 俺も、ちゃんと自分の「力」をしっかり認識しないとな…!

 すでに装着しているエルドラVの拳を見ながらガシャガシャと何度か開閉する。なんとなくの癖みたいなもんだ。

 

 ってあれ?モニターに黒い靄が見える…?人が出てきた?!

 おいおい……!なんて悪意のこもった目をしてやがる…!手だらけ野郎!

 

 「全員動くな!あれは…、ヴィランだ!!」

 

 どうやら、今日は長くなりそうだ……!!

 

  

 

 




 エルドラは果たしてどんな活躍をするのか!
 次回!お楽しみに!!
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