というわけで、マガシャン単行本1巻発売おめでとうございます。
お祝いの記念二次………の体をした推し語りです。
楽郎プロゲーマー√での大会優勝プロポーズシチュ大好きなんですけど、鰹ver、あってもよくない??の思いで書き上げたポテトちゃんです。お納めください。
響き渡る大歓声。
会場を包む熱気。
ここはe-sports総合世界大会VR格闘ゲーム部門GH:Cの部団体戦。その決勝戦の舞台。
対戦相手は優勝候補筆頭、シルヴィア・ゴールドバーグを擁するスターレイン。2年前のGGCでケイがシルヴィアに負け星を付けて以来、シルヴィアは現在まで再び無敗記録を継続中。今回も優勝は固いと見られている。
……というのも、
「ふぃ~~。相変わらず化け物だなアイツ」
今となっては
ちなみに私は先鋒で出場し、ルーカスを破り、アレックスに敗れた。我がチームも残されたのは大将魚臣慧ただ一人。これから大将戦が始まる。
「んじゃ、あとは任せたぞ
「うん。任せて」
「なんだ?やけに自信有りげだな?」
「僕もそろそろ覚悟を決めなきゃいけなくなった。それだけだよ。いつまでも負けたまんまじゃいられない」
「……そうかい。頑張れよ」
「……おう」
今日のケイは少し雰囲気が違う。最近はずっとこの調子だ。
「ケイ……」
「ん?どうしたの?メグ」
「その……頑張ってね!」
「……!!……うん。任せて」
でも、そんな並々ならぬ気合を纏ったケイに言葉をかければ、心の底からの笑みを浮かべてくれる。そうすると、自然ケイなら大丈夫って思えてきて。私まで勇気づけられるんだ。
大丈夫。私たちの大将は負けない。
その正体は私にはわからないけれど、そんな
ケイは、負けない。
『世界一』のタイトルを賭けた最終戦。
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勝負の間の事はあまり覚えていない。
ただただ興奮して、白熱して、熱狂した。
画面に映るケイの姿は、天翔る流星に貪欲に拳を振りかぶった男の姿は、私の心を鷲掴みにして離さない。
叫んだ。想い人の名を。
叫んだ。声が枯れるまで。
この声が届いたのかはわからないけれど。
ただ、今は目の前に表示された文字列を網膜に焼き付けるのに必死だった。
『勝者:魚臣慧』
『優勝:電脳大隊』
「ッ…〜〜〜〜!!!!!」
勝った!!勝った!!ケイが勝ったんだ!!!
自分の所属チームの優勝という快挙への喜びも当然ある。だけど、魚臣慧がシルヴィアゴールドバーグを打倒したという、ただそれだけの事実がどこまでも嬉しい。打倒シルヴィアを掲げて努力してきた彼を知っているから。彼の歩いた険しい道のりをすぐ側で見てきたから。彼の勝利がまるで自分のことのように、いや、自分のこと以上に嬉しい。
「魚臣選手!!コメントをお願いします!!」
興奮を隠せていない司会役のタレントがケイに駆け寄る。
筐体から出てきたケイは少し困ったような笑顔を浮かべていた。
会場はケイの一言一句を聞き逃すまいと興奮を噛み締めながらも静まり返っている。
「………!!!」
スポットライトが今日の主役に当たる。
この瞬間を夢見て私もケイも日々努力してきたんだ。その追い求めてきた光景に、思わず涙が溢れる。
夢の叶った憧れの景色が、涙で滲んでいく。
「えー、そうですね……なんとか勝つことができました。相手はあのシルヴィアゴールドバーグ。この世に並ぶ者がいないほどの強敵です。無事勝つことができてホッとしています。
「どうしても勝たなければいけない理由……ですか?」
「はい。それをお話するために、まずは一人の仲間を紹介させてください」
ふと、目があった。ステージ上のケイと。
「メグ、こっち来て」
「…………へ?」
いきなり顔隠しに背中を押される。そのままバランスを崩して、ケイに抱きとめられてしまった。
「あぁもうなんて顔してるの。せっかく勝ったんだから、涙拭いて」
「……ごめっ……でも……」
そのままケイが至近距離から私の頬の涙をぬぐった。
涙でよく見えていなかった慧の顔がよく見える。
「紹介します。皆さんご存じ、僕のチームメイトの夏目選手です」
「えっ、待って、何?」
「今日は彼女のおかげで勝つことができました。彼女が居なかったら勝つことはなかったでしょう」
いや、今日勝てたのはケイが頑張ったからであって私のおかげなんかじゃ……
「シルヴィアのデータをずっと二人で研究しながら日夜意見を交わしてきました。シルヴィア戦を想定したいろんな難しい練習をずっと隣で応援してくれていました。僕が今日まで努力を積んでこられたのは彼女のおかげなんです」
「ちが、ケイは……」
「違わないよ。改めて、ありがとう、メグ」
「ッ!!!」
そういったケイの笑顔は、試合前に私に見せてくれた笑顔と同じだった。心の底から出てくるような『ありがとう』に、再び私の胸の奥が沸き立ち始める。
「メグを急に壇上に呼んだのは、どうしてもメグに伝えたいことがあったからなんだ」
「??」
「今日勝ったら言おうって決めてた大事なことなんだ。聞いてくれる?」
「…も、もちろん」
いや、いいのだけれど。別にいいのだけれど。どうしてこの状況で?
ほら、観客のみんなもケイの言葉を待ってるんだから……
「メグ、さっきも言ったけど僕がここまでこれたのはメグがいてくれたおかげなんだ」
「こうやって世界一の座について、きっと僕はこれまで以上に努力を積まなければならないと思う」
「きっと僕一人では心が折れてしまう。だから、君に傍にいてほしい」
「チームの仲間としてももちろん、それ以上の意味でも」
「メグ、ずっと僕のそばにいてくれ!僕と、け…結婚を前提に……付き合ってほしい!!」
ワァーーッ!!!!っと沸き上がる会場の歓声なんて全く耳に入らず、ひたすらケイの言葉を反芻する。
ずっと……そばに……結婚……付き合って……
…………結婚!?!?!?
「ぇ……ぁ……」
「急にこんなこと言うのは悪いとおも思ったけど、今日言えなきゃずっと言えない気がしたから。……メグ、嫌だったかな?」
必死に頭の中を整理する。つまりケイは私のことが好きで、私はずっとケイのことを想っていて、私はケイにいまプロポーズされていて。
「嫌なわけ……ないじゃないッ……!!」
頭の整理なんてするまでもなく、口は勝手に動いた。
当然だ。それは私がずっと願ってたことなのだから。ケイを少しでもゲームに集中させてあげたくてずっと胸に秘めていた私の、それでもおあふれ出る想いに自分が耐えられなくてずっとケイのそばをついてまわっていた私の、憧れの言葉だったのだから。
「メグ!!!!」
ケイにいきなり抱き寄せられた。
はちきれんばかりに会場を揺らす歓声をかき消すほどのケイの心臓の音が聞こえてくる。
私を包む温もりは私の憧れた腕の中で。
気がつけば私はまた涙を流していた。
「ありがとうメグっ!!」
「ケイ……!!ケイ……!!!」
涙に濡れた顔をケイの胸に埋めて思い切りケイを抱きしめ返す。腕いっぱいにケイの体を実感して、全身が多幸感に包まれる。
「ありがとう、メグ。……まさかあんなに即決で答えてくれるなんて思わなかったや」
「当たり前じゃない!……今まで私が、どれだけ……」
「え!?じゃあメグって前からもしかして……」
「す…好きだったわよずっと!…………って言わせないでよ!!!」
頬が熱い。きっと既に泣き腫らした顔が更に赤くなっているのだろう。
私だけ恥ずかしい事を言わされた気がして抗議の視線を送ると、思ったよりもケイの顔がずっと近くにあってまた少し照れてしまった。
それがどうしても悔しくて。
「…………んっ」
「……ん…………ッ〜〜〜!!!!」
目を開けて顔を離すと、そこにはさっきまでとはうってかわって顔中を真っ赤に染めてうろたえるケイの姿。
ふふ……ふふふふ……してやったり!!
「……メグ!!急に……!!」
「……いいじゃない。結婚、するんでしょ?」
「〜〜〜〜!!!!!!」
顔を真っ赤にして慌てふためきながらも嬉しそうなその顔がどこまでも愛しくて、私はもう一度その唇に顔を寄せた。
ポテトちゃん×鰹本当に好きなんです……
感想お待ちしています!!
シャンフロコミック一巻発売めでたい!!!!めでたい!!!!めでたい!!!!
みんな買おうな!!!!!