では第6話、どうぞ!
「はぁっ―――!」
フラメアの放つ火球がブルースライムの体を包み込み、容赦なくその命を奪い去る。
依頼を受けた私とフラメアはブルースライムを討伐すべく東の森に来ていた。
「流石フラメアですね」
「あはは…伊達に精霊として長く生きてないからね。それに、他の精霊と比べたら私なんて中の下だよ」
「これで中の下…」
私は先ほどまでブルースライムが居た方を軽く見て驚く。
「…フラメア、この前大きな火球は出せないって言ってませんでしたか…?」
私は少し嫌な予感がして恐る恐るフラメアに以前言っていたことについて尋ねる。
「うん、だからこれでも小さいほうだよ?」
軽く眩暈がした。直径およそ1mほどの火球が小さい?嘘だよね?
「多分これくらいなら碧ちゃんでも出せると思うよ?まあ、魔法ってイメージによって形が変わるから別に火球以外も作れるんだけどね」
「そ、そうなんですか…」
なんだか精霊の常識外れの具合が垣間見えた瞬間であった。
それから少しして、やはりフラメアだけに討伐を任せるわけにもいかないので私も魔法を使ってみることになった。フラメア曰く、しっかりとしたイメージさえあれば後は勝手に自然が力を貸してくれるんだとか。
「えっと…じゃあ…」
新たに見つけたブルースライムを前に、私は矢を想像する。炎が燃え盛り、敵を穿たんとする1本の矢だ。
変化はすぐに起こった。
私の目の前に突然炎が現れ、それは少しずつ形作られていく。
やがて現れたのは1本の燃え盛る矢であった。
「わ、すごい。火球じゃなくて矢を想像したんだね」
「これが…魔法」
私は初めて発動した魔法に軽く感動を覚えつつもほんの少しの脱力感を覚える。
「っ…とと」
「大丈夫?碧ちゃん」
「は、はい。なんだか少し力が抜けてしまって…」
「ああ、それは魔力が消費されたからだね。魔法の発動は今回が初めてだしそのうちきっと慣れると思うよ」
「そうなんですか…」
「さ、碧ちゃん。発動させたその炎の矢でブルースライムを倒しちゃおっか」
「わかりました」
私は炎の矢の照準をブルースライムの核に合わせる、そして一言。
「放って―――!」
そう叫ぶと同時に、炎の矢はブルースライムへと吸い込まれていく。そして矢が核にしっかりと当たると…
ボンッ―――
軽い爆発を起こし、ブルースライムの体を拭き飛ばしていた。
爆発のイメージまではしたつもりはなかったのだが、どうやらすべてイメージ通りの効果が生まれるわけではないようだった。
爆発のせいか辺りに飛び散るブルースライムの身体
「うわぁ…」
そんな声を漏らしてしまっていた。
それからしばらくして。私達は東の森を歩いて回り、目的のブルースライム20体の討伐を完了したのだった。
「ふぅ…やっと終わったよ~」
「お疲れ様です。フラメア」
「碧ちゃんもお疲れ様」
気づけば日は沈み、夜の静けさが辺りを包み込んでいた。
食事を終えた私達は早朝に出発するため早めに睡眠をとることにしたのだった。
翌日、早朝に起床し王都へ帰還した私達はギルドへと向かい、依頼の報告をしていた。
「…はい、ブルースライムの魔石20個、確かに確認しました。これにて依頼達成です。初依頼、お疲れさまでした」
女性(どうやらディアラさんというらしい)は私達の持ってきた魔石をしっかりと確認すると依頼書に達成済みと書かれた判子を押してくれた。どうやらこれが押されれば依頼は完了したということらしい。
「それでは依頼の報酬をお渡ししますね。…はい、こちらが今回のブルースライム20体の討伐報酬、銀貨20枚になります」
カウンターから銀貨20枚を取り出し、私たちに差し出してくる。これが私がこの世界に来て初めて報酬として受け取ったお金だった。
「なんだかすごい達成感がありますね」
「あはは、そうだね。やっぱりこういう依頼を達成してお金を貰えると頑張った!って感じがしていいよね~」
「はい。…それで、この後はどうしましょうか?せっかく王都に来たわけですし、それぞれ自由行動にしますか?」
「そうだね~、私もいろいろ見て回りたいものお店とかあるし夜まで別行動にしよっか」
「では、またあとで合流しましょう」
「うん、またあとでね~」
そう言い残し、二人は別々に王都の観光をし始めるのだった―――
フラメア「これが小さい火球だー」
ドーン!!
碧「小さいって何でしょう…私はそんな風にならないようしないと」
ボンッ!!
結局二人が使っているのは魔法なので魔術とは比べ物にならない威力が出てしまいます。
次回、久々の勇者龍夜君登場!お楽しみに!
UA500突破記念は誰の話がいいですか?
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やっぱり主人公の碧でしょ!
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精霊のフラメアかな
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龍夜の話をもっと見たい!