「どうすれば良いのだ…」
と首脳部は、混乱していた。理由はヒューベリオン及びトリグラフである。
「この資料は本当かね…」
答えたのは宗谷真霜だ。
「はい。猿島の主砲は何らかの方法で溶け落ちていたのでそう言う事かと。」
言うまでもなくヒューベリオンのショックカノンである。
「単刀直入に聞こう。沈めることは可能かね?」
「不可能ですね。大和型が80隻いりますよ?…それに展望台曰く月には大規模な艦隊が集結していまして…おそらく攻めてくるかと…」
「数は?」
「およそ10万隻以上。」
「10万隻だと…」
なにせ旗艦級だけでも脅威なのにそれが10万隻である。流石に首脳部は動揺を、隠せない。
「宇宙空間の艦隊戦は最低でも1万隻で最大でも3万隻ですから、最低でも10個艦隊が進行してくるかと」
実際は艦艇数20万隻8個宇宙艦隊であるがそれでもとても脅威である。
「どのぐらいで来るかね?」
「それはあちら次第でしょう。どっちにしろブルーマーメイド及びホワイトドルフィンでは全艦艇集めても勝負になりません。一方的な戦いになるでしょう。」
「しかし…本当に来るのかね?」
「来るでしょう。売られた喧嘩は全力を持って叩き潰す。これは彼らの常識です。腹いせに地球を制圧しかねません。」
「可能かね?」
「できると思いますよ?でなければ銀河系を征服しないでしょう。」
日本国がヒューベリオン及びトリグラフに撃沈命令を出した時点で既にチェックメイトである。
「むう…」
「もしこの地球全ての戦力を投入したらどうなるかね?」
「持って10分です。」
「それで10分…」
「最悪星ごと破壊するでしょう」
「それほどかね…」
「軍事面では打つ手はありません。後は交渉次第でしょう。」
「出来るのかね?」
「我々が全滅した後であればですが…」
「もしくは全面降伏するか…じゃな」
「しかしそれでは!」
「しなければ属国になるか良くて皆殺しじゃろう。終わりじゃな…」
この言葉に。全員が絶句した。それには真霜が反論した。
「流石にそこまではしないと思いますよ?それにそうするならば2隻も艦艇を寄越さないでしょう。」
「どっちにしろ…絶望的であることに変わりはない…」
「どちらにしろ太陽系艦隊の全軍が来ることは無いと思いたいですね…何せ首都防衛用の艦隊ですから、精鋭です。」
「打つ手無しだな…遺書でもしたためますか…」
「国の防衛を統轄する貴官が弱気では防衛できんではないか!」
「どう考えても無理でしょう、それとも他に案がお有りで?」
そこでとんでも無いことが起きた。
いきなり部屋のメインスクリーンが変わったのだ。
『大変です!首都上空に…艦隊が出現しました。空が覆われています!!』