俺魂!   作:カニ魂

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今回はシリアスしかないです。
短いですがどうぞ


自分のせいが一番辛い

「あ、お帰りなさ~い」

そこで凛は何か作業をしているように手を動かし続けていた。

「...」

対して清人は俯いて何も言わなかった。

「どうでした?初の仕事の方は?」

「...」

さっきまで清人がやったことを凛は聞くが清人は反応しない。

「言い忘れてたので言っておきますけど、私は貴方の監視役、又は補佐を受け持ってます。勿論貴方の精神的サポートも含まれています」

「だから私には貴方の現状聞く権利があります。仕事ですので。さあどうぞ、聞きたいことなり言いたいことなり何でも」

「...」

「ふぅ...仕方ない。聞かないならこちらから言います」

そして凛は手を動かすのを止めて向き直る。

「貴方の能力はあの時の説明通り、自分の物を消し去るものです」

「ただしその程度は大きい。自分に関わる全てを消し去ってしまうほどに」

そう凛が説明している最中にも清人は俯いている。

「だからクローンに関わるそれも消えた。クローン自体はもう一人の貴方なので見過ごす訳もないです。まあ今回はその消すまでのタイムラグにあるショックでしょうけど...まあ最初なので気負わず「...てんだよ...」...」

ようやく口を開いた清人は呟くように言う。

凛は聞き取れなかったが何が言いたいのか理解した。

「なんだってんだよ...クローン消して世界が救われた...?これでハッピーエンドか...!」

言っていくにつれて声に怒りが籠る。

「そんなわけがねぇ...!現にあいつらは怒ってた...!俺を殺すほど恨んだ奴もいた...!あいつらがああなった原因でも、あいつらはクローンを、●●●を心底大事にしてた...!あいつらにとっては、最悪のバッドエンドじゃねえか...!」

そして凛を睨み

「一体、これのどこに良いとこがあんだよッ!!?」

そう叫んだ。

「一人のイレギュラーの為に、大勢の人々を、世界その物を犠牲にすることは出来ないんです」

「それが神様のすることかよッ!!結局自分たちの手間減らす為にめんどくせえもん無かったことにしてえだけじゃねえかッ!!」

凛が説得するがそれでも納得が出来ない。

「世界を犠牲に出来ない?入れ物だけ大事にしたって、中身が壊れちまったら意味ねえだろッ!!空っぽの箱は入るものが無きゃ価値なんてねえんだよッ!!」

「その箱が壊れたら貴方たちは生きていけないんです。中身を守るのは貴方たち世界に住むものの役目。私たちが守れるのは外側だけです」

「結果的に中のもんを傷つけちまってんだろうがッ!!てめえらは外側を守ってんじゃねえッ!!外側の代わりに中身を犠牲にしてるだけだッ!!」

「両方とるなんて事は神様でも出来ません。犠牲が出ないなら初めからそうやっています」

怒りをぶつける清人に対し、凛は冷静に対応する。

「それに」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれは、貴方が原因で起きた事なんですよ?」

そして、現実を突きつけた。

「...えッ」

一瞬清人は言葉を失う。

「貴方が産み出したクローン達が原因で、今回の事があるんです。貴方の生前の行いが今回の事を招いた、それだけです」

「...俺の、せいだってのか...?」

それを聞いて目を見開いて清人は聞く。

「俺の...自業自得だってのか...?」

(いや、自業自得どころじゃない...あっちにとっちゃいい迷惑...)

下を向きながらそう思案する。

(俺がまいた種を...俺が請け負っただけ...?)

(俺がした妄想が...あいつらをあんな目に逢わせた...?)

(俺が...俺が...)

「...ハハッ、なんだってんだよ...」

頭を両腕で抱え、悔やむ。

「全部...俺が悪いんじゃねえか...!」

否定したくてもしきれない。

何故なら、それが真実だからである。

「畜生...ちくしょう...!チクショウ...!!」

謝ろうにも謝れない。

彼等はもうここには居ないし、謝られる事があることも無くなっている。

何より、一番に謝りたい人物がもういない。

「教えてくれ...!せめて●●●に、謝らせてくれ...

!」

そして、謝りたい人の名が出てこない。

一生背負っていくしかない物を持たされた気分に襲われる。

「...次の世界への転送を始めますから準備してください」

それを見るなり、凛はまた手を動かし始めて転送の準備をする。

「やらせる気なのかよ...俺に...こんなことを...これからも...」

「その為の私です。言ったでしょう?監視役と」

そして手を動かし終えて、転送の準備が整う。

「さあ、今回のはくぐれば着いてるので」

門が出現して凛が入るよう促す。

「こんなことが、後何回ある...?」

「貴方の妄想次第です。中には悪もいるのでそれなりに減るかと」

「...そうかよ」

納得はしなくとも理解はしたので清人はそう言い捨てる。

「では、頑張ってくださいね」

「ああ...」

そして清人は門をくぐり、二つ目の世界へと旅立った...

 




さて、IS編が終わって次は新たな世界へと行きます。
何処にしよっかな~...
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