自分、外の部活なんでもう汗とかヤバイ...
気温も高いから暑い通り越して具合悪かったです...
だから冷えてくる夜が楽しみで仕方ない。
それではどうぞ
「織斑、気分は悪くないか? 」
織斑千冬(もう千冬って呼ぶ) が一夏に体調を確かめる。
「おお、行けるさ」
一夏は気分よく答える。
「...そうか」
千冬は安心して少し笑った。
「箒」
一夏は篠ノ之箒(次から箒) に一声かける。
「な、なんだ...」
箒は少し戸惑いながらも返事をする。
「行ってくる」
「あ、ああ...勝ってこい...」
箒がそう言うと一夏は黙って頷いた。
そして、一夏はアリーナに出た。
...って解説してる場合じゃねえ!
始まったばっかって、けっこう進んでんじゃねえか!
クローンの性格上、vs鈴の時に出てくる無人機の騒動に関わるはずだ...!
そうなったらかなり修正することになっちまうじゃねえか...!
え~っと~... アニメ版しか見たことねえけど確か三日後だったはず...
くそ! なんとか三日後までには消し去らねぇと...
ってまずクローン何処いった! ここには居ないし一夏たちのところにも居なかったし!
まさか観覧席か?モブと一緒になって見てんのか?
いや、だとしたらやり易く...いやダメだ... 人数も多いし何よりあいつの周りに女どもが集まってるはずだ。
あいつの設定には『ハーレム野郎で唐変木』もあるから女どもで近づきにくいし、唐変木だから女どもを退けようとも思わねえはずだ...
あーもう!どうすりゃいいんだよオオオオオ!!!!
とか考えてる間に戦闘はとっくに始まっていた。
「凄いですね織斑くん... ISの起動が二回目とは思えません... 」
山Tは一夏のISの扱い方に感心していた。 え? もうそんないったの?
「あの馬鹿者、浮かれているな」
と、ここで千冬が言い出す。
「? どうして分かるんですか? 」
山Tは千冬に聞いてみる。
「さっきから左手を閉じたり開いたりしているだろ。 あの癖が出るときは、大抵簡単なミスをする」
「はぁ... 流石ご兄弟ですね」
山Tは素直に感心した。
! そうだ... もしかしたらこの試合にもご指名されてるかもしれねぇ... だったらまずクローンのISの事を少し知らねえとな。 なにか得られるかもしんねぇ...
なら後は、次の試合まで待てばいいわけだな...
そう結論をだすと、俺は今やってる試合を眺めることにした。
「...ッ......」
一方、箒は一夏の戦闘を歯がゆいような顔をしながら見守っている。
一夏は残り二機のブルーティアーズを打ち落としにかかる。
ブルーティアーズが射撃をしたが、一夏は読んでいるかのように回避して残り二機打ち落とす。
「距離を詰めればこっちのもんだ! 」
そして直ぐ様セシリアと距離をつめにいく。
「かかりましたわ」
だが、セシリアは不敵に笑ってみせた。
「えっ!?」
一夏は驚きながらも突っ込む。
セシリアはもう二つのブルーティアーズを一夏へ向けてミサイルを発射した。
「しまった!?」
慌てて突っ込むのを止めてミサイルを避けようとするがもう遅い。
一夏は逃げ切れなくて、ミサイルを全弾くらった。
「一夏!? 」
箒は思わず一夏の名を呼ぶ。
「っ!? 」
山Tも驚き、心配する。
だが、千冬だけは笑っていた。
「フンッ... 機体に救われたな、馬鹿者めが... 」
「え? 」
山Tは千冬の言ったことがわからなかった。
あれ? 山T知らないんだっけ?
だってあれ...
初期設定だろ。
そこには純白の機体があった。
「「「「「!?」」」」」
一夏の機体の変化に千冬と俺以外全員驚いていた。
つーかなんで山Tも知らねえんだよ... あの場にいたんだから知っとけって...
そして、一夏の前に表示されたモニターにはこうあった。
フォーマットフィッティング終了
それが示すものは...
「まさか... 第一形態移行(ファーストシフト)...! あ、あなた... 今まで初期設定だけの機体だけで戦っていたっていうの!? 」
セシリアは驚く。 まあ無理もねえなあ。
初期設定はまだ体に馴染んでいない状態。 練習機と同じようなもの。
対してセシリアは第一形態移行(ファーストシフト)は済んでいて、しかもかなり扱いこんでいる。
これにはセシリアだけじゃなくほとんどの奴が驚くだろう。 俺も最初はそうだった。
そして、一夏の反撃が始まる。
セシリアがミサイルを発射するが、一夏はそれを全て打ち落とす。
そしてセシリアのところに突っ込む。
セシリアは避けようとするが間に合わない。
「あああああああああ!!! 」
だが、決着は思わぬ展開になった。
突然ブザーが鳴り、アナウンスが流れる。
「試合終了。 勝者、セシリア・オルコット」
誰もが驚いている中、千冬だけは笑った。
試合のあとに千冬に聞くと『バリア無効化攻撃』が原因らしい。
相手のバリアを切り裂いて、本体に直接ダメージを与える雪片の特殊能力。
自らのシールドエネルギーを攻撃に転化する機能。
そして、転化する分だけ自分のシールドエネルギーは急激に減っていく。
いわば、諸刃の剣。
ISはあくまでスポーツとして使われているため、操縦者の戦闘不能ではなく、シールドエネルギーの残量で勝敗を決める。
故に、バリア無効化攻撃は多大なリスクを伴う。
そしてIS操縦者になった一夏には山Tから規則が書かれている教則本が渡された。
問題は、かなり分厚い。
広辞苑よりあるんじゃないだろうかと思うほどの分厚さに一夏は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
その頃俺は...
何だよ... 出ねえのかよ...
内心でちょっとガッカリしていた。
そりゃそうだ。 ただ見て終わった、 それだけだ...
結局... 何も得られるもんは無かったしな...
今のうちにクローンのやつと会っておこうと思ってたんだが...
仕方ねえ... 明日は俺から出向いて...
「ま、これからは気をつければいいさ」
!?
なんだ!? 今そこら辺で声が!?
「え? 何だよ竜也~また消えてたのか?いたんなら出てくればいいだろ~」
すると何もないところからフォンッと姿を現した。
「透明化してたんだけどさっきまで何処にいたかわかる? 」
「え? 観覧席のところじゃないのか? 」
「アリーナの競技場でずっと見てた」
「あそこにいたのか!? 」
「ああ。 訓練がてらに回避の練習もしてた」
「そういうことはせめて一言いれろ」
千冬がクローンに一言かける。
「まあまあ、良いじゃないですか。 織斑先生の弟の晴れ舞台なんだし♪ 特等席で見たいじゃん♪ 」
クローンは軽く千冬に言うと千冬はフウッと息を吐き、
「今回だけだぞ」
笑って見逃した。
「は~い♪ 」
クローンは子供っぽい返事をする。
え? ちょっとまって... え?
俺は未だに状況が掴めない。
ちょっと整理だ... まずあいつはずっとあの競技場の中にいたのに見えなかった... さっきのだって俺は全く見えなかったし、気付かなかった...
すると考えられるのは...
「なあ山T」
「あ、はい。 なんですか? 」
俺の推測の答えあわせをしてみた。
「あの竜也ってやつのISの能力って... なに? 」
「え?... あ~! そういえば話してませんでしたね! 」
分かっていながらも内心考えを否定している俺。
「彼の単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)は『迷彩鎧(インビジブル)』、あらゆるセンサーに反応されず、視認もされない日本の特殊装甲(スペシャルアーマー)です! 」
山Tは少し誇らしげに言った。
「ハ、ハハ... ハハハハハ... 」
俺は山Tが言ったことを聞いて、思わず笑う。
「え? え? どうしたんですか? 」
山Tは急に笑いだした俺を心配する。
どうしたってお前...
こんなの...
笑うしか... ねえだろ...
俺の異世界での初仕事
それは、初と言うには余りにも困難なものであった...
難題を更に難しくしてみようというのが今回です。
自分としても途中からあれ?これもう無理じゃね?と思い始めました。
まあ、なんとかしますがね...
クローンの特殊装甲(スペシャルアーマー)はオリジナルです。
能力とか考えてる時が一番楽しいと感じてきました。
そんなわけで五話です。