英雄に鍛えられるのは間違っているだろうか? 作:超高校級の切望
女神ヘスティア。ベルの祖父の姉であり、見た目は少女、なのに巨乳なロリ巨乳の女神である。
そんな彼女は地上に降りてきたは良いが何をすればいいのかさっぱり分からず天界時代からの神友であるヘファイストスの下に訪れ、こっぴどく叱られた。
最近は昔のように地上から魂が帰ってくる量が減っているので安全かと思ったのだが未だ
そんな彼等にとって目障りなのは冒険者。未だ眷属を持たぬ女神などいい的だ。まずは勧誘され、ヘスティアは絶対拒否するだろうから天界に送り返される。
そんなこんなで保護したはいいものの、この女神、働かない。一日中ぐーたら過ごし、とうとうおかんがブチ切れ強制的に仕事を手伝わせ、その結果が机に突っ伏した今の有様だ。
「ほらヘスティア、ベルが帰ってきたわよ?」
「んあ〜? あ、ベル君おかえり。今日もステイタス更新する? 明日にしない?」
「ヘスティア、あんた唯一の眷属なんだからシャンとなさい」
「うう、そうはいっても疲れたよ〜」
もう、とため息を吐くヘファイストス。毎日休みたい休みたいと言っているが、朝起こせば律儀に働くヘスティアを思い出し、肩を竦める。
「あなたの眷族入団祝い、してなかったわね。明日、何処かで軽いお祝いをしましょう? だから元気出して」
「ほんとうかい!? 言質はとったぜ!」
わーいと喜ぶヘスティアに、仕方ないわね、と苦笑するヘファイストス。
「愛してるぜヘファイストス!」
「もう、調子の良いこと言っちゃって。はいはい、私もあなたが大好きよ。本当に現金な子ねえ」
「だって、下界に降りて君と外食するのは初めてなんだぜ? そりゃあテンションもあがるさ」
「そういえば、そうね。フフ、私もなんだか嬉しい。遠慮せず食べるのよ?」
何となくダメ男に引っかかる女のような発言だが、その辺りは気にしなくていい。何故なら……
「ならヴェルフ君も連れて行こうぜ。彼がベル君と僕を引き合わせたわけだし」
「え? ああ、そうね。うん……ヴェルフはベルの友達だし、誘ってあげなきゃ可愛そうよね」
頬を赤く染め言い訳がましい言葉を吐くヘファイストス。ヘスティアはニヤニヤ笑っていると、その視線に気付きからかわれたとキッと睨みつける。
「もう、早くベルのステイタスを更新なさい!」
「わー、怒ったー! はいはい、それじゃあベル君、始めるぜ」
その言葉にベルが服を脱ぐ。細身だが、かなり鍛えられた肉体は熟練冒険者と比べても遜色ない。
ヘスティアは指に血を滲ませベルの背に触れる。比喩なく、その血はベルの中へと吸い込まれる。
その血は眷属の背に【
【
例えば「大きな岩を持った」という【
「さあてと、うへぇ……」
「どうしたのよ…………ああ…………」
ヘスティアが呆れたように声を漏らし、ヘファイストスも覗き込み納得する。
『ベル・クラネル
Lv.1
力:I77→H108
耐久:I69→H193
器用:I93→H156
敏捷:G282→F393
魔力:G298→E408
《魔法》
【ブロンテー】
・速攻魔法
・
・詠唱連結
・雷属性
・追加詠唱【ケラヴノス】
【サタナス・ヴェーリオン】
・広域魔法
・詠唱連結
・音属性
・詠唱式【ゴスペル】
・追加詠唱【ルギオ】
【シレンティウム・エデン】
・
・
・外部よりの魔法の無効化
・内部よりの魔法効果減衰
・詠唱式【アタラクシア】
【ジェノス・アンジェラス】
・超広域魔法
・音魔法
【レーア・アムブロシア】
・強化魔法
・炎属性
・全
・詠唱式【父神よ許せ、神々の晩餐をも平らげる事を。貪れ煉獄の舌。喰らえ灼熱の牙】
《スキル》
【
・早熟する
・
・憧憬の丈により効果向上
【
・
【
・憧れの対象の魔法習得
・憧れの対象のスキル習得
【
・
・発動中全
・捕食対象により効果変動
上がり方が半端ない。半月も経ってないうちからHはもちろんG飛んでEやDがあるってどういう事だ。
これもベルのみに発現した成長補正スキルの力か。憧れの丈というが、どんだけスキルの対象に憧れてるんだ。
それと、慣れてきたがやはりスキルも魔法もおかしい。魔法の上限は3つまでなのに2つもオーバーしている。
スキルもLv.1で4つもあるし。
この子から初めて【
「あの〜………」
「ああ、何でもないわ。ほら、ヘスティア」
「書き写すから待っててね〜。ホイ、できた」
成長補正だけを書かずに羊皮紙に写し取ったヘスティアはそのままベルに手渡し、ステイタスが見られぬようにロックする。ヘファイストスから聞いたのだ。
「それじゃあヴェルフ君のところに行ってあげな。頼まれてた剣、完成したって」
「本当ですか!? 行ってきます!」
「
「はい!」
元気良く返事したベルは服を着ながら走り去った。
「………改めて見ても、スキルも魔法も異常だよねえ」
「………魔法に関しては、【
「バレたらまずい?」
「不味いでしょうね…………」
2柱の女神ははぁぁ、と長いため息を吐いた。
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