灰色の大空に落ちる色   作:Minadukiyuuka

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目標No.5 初デートと危険なアイツの一言

五話

 

俺達が帰って直ぐの事だった。母さんがあんなことを言ったのは。

「そう言えば、凪ちゃんの服とか、日用品を買わなくちゃね ツーっ君、今日はもう学校いかなくて良いから凪ちゃんと一緒に買い物行って来なさい♡」

 ・・・親が子供に「学校いかなくて良い」って言って良いのかよ・・・

 そう言って母さんはリボーンを連れてコーヒ専門店へと出かけて行った。何でも、リボーンが美味しいコーヒ豆を自分の目で見たいと言ったらしい。

 まぁ、日用品を買うくらいなら・・・

「そうそう♡凪ちゃんに恥かかせる様な服選んだら、一週間食事と食費抜きだから♡ 凪ちゃん ファイト!」

 母さんは戻って来て実の息子に酷なことを言ってきやがった。そんなに重要なのか?服と日用品選びは・・・

 隣に居た凪を見ると心ここに在らずという感じでずっとソワソワしていた。

 何度か凪に声をかけたが反応がなかったのでとりあえず自分の部屋に戻って服を着替えた。・・・女の子と一緒にいて恥をかかせない服って何だよ・・・

「どうやらお困りの様だな よかったらお力をお貸ししましょうか?」

「・・・何でお前がここに居るんだよ?母さんと一緒に買い物行ったんじゃなかったのかよ リボーン」

 リボーンは母さんと一緒に出て行ったはずなのにいつの間にか部屋の窓際で椅子に座ってコーヒーを飲んでいた。

「ママンがどうしてもって言うからな、お前の様子を見にきたってわけだ。」

 ・・・母さん、絶対に俺をおもちゃにしてるな

「で、お前は何を着て行くつもりだったんだ?」

「え?これだけど」

 そう言った瞬間、腹部に強烈な一撃が飛んできた。

「てめぇ、女子に恥かかせるつもりだったのか?そんなじゃ、ボスには遠く及ばないな」

 その後、リボーンは俺のクローゼットを吟味して数着の服を選んだ。

「お前の私服の掛け算センスは壊滅的だが、個々のセンスとしてはそれなりだからな その服を着て行けば間違い無いだろう」

・・・俺、そんなに掛け算のセンスないの?

 俺はリボーンが選んだ服を着た後に一つ問いかけた。

「ありがとな ・・・そう言えばあの箱って」

 

 刹那。俺の頰スレスレを弾丸が通って行った。

 後から聞こえた銃声とリボーンが持った緑色の銃から上がる煙、俺は一気に動揺する。

「なっ、何すんだよ!?」

「・・・あの箱は俺が預かったものだ。お前にその力が必要になった時に渡すためにな」

 リボーンは黙った。それ以降、話す気配もない。

 俺はリボーンに背を向け部屋から出て行く。

「悪りぃな これは約束なんだ」

 リボーンの声が聞こえた。

 その約束の意味を、俺は軽く考えていたのかもしれない。それが分かるのはもう少し後の話

 

そして話は四話の冒頭に戻る。

 一階に降りた時に驚いたのは凪が来ている服がさっきよりも可愛らしくなったことだった。白いワンピースは汚れが目立つから、きっと地面に座った時にでも汚れたのだろう。今度の服も白を基調としてふんわり系のふくで 何と言うか、ゴシックの様な服だった。

「凪 準備できた?・・・どうかしたの?・・・凪?」

 肩を揺さぶってやっと反応した。

「!?ど、どうかしたの?」

「いや、何回呼んでも反応なかったからさ」

 凪にそう言うと何かを考え始めた。表情は少し苦しそうだった。

「大丈夫?どうする?また今度にしようか?」

 凪のために買い物に行くのに当の本人が具合悪かったら元も子もないからな。

 俺がそう提案すると、頭を勢いよく横に振られ反対された。

「大丈夫、だから 行こ」

 そう言うと凪は俺をおいて先に外へと行ってしまう。

「やれやれ」

 凪との買い物。楽しみだな

 

 俺と凪はここ並盛町で一番大きいデパートへと向かった。

 母さんから必要な物のメモと結構な金額を預かって二人で向かったのは良いけど、問題が一つ発生した。

「何あの子!?モデルか何かかな!?」

 街を二人で進んでいると凪は注目の的だった。

 素体が良いからな。服で着飾れば凪はそこら辺の女子よりも可愛い。

「・・・ねぇ、私 変かな?」

 凪は自分の服装が変だから、周りに注目されている物だと思った様だ。

「そんなことないよ?さっきの服もそうだけど、その服も凪に似合ってると思うし 可愛いと思うよ?」

 歩いていたはずの凪はそう言った瞬間に道端で立ち止まってソワソワしていた。顔色はわからないが、表情は嬉しい様な、困った様な、どう対応すれば良いのか分からないと言った表情をしていた。

「どうかした?」

 俺が凪にそう聞くために一歩近づくと、一歩下がられた。

え?

「ツナくん・・・そ、そう言うのは、嬉しいんだけど・・・ここ人前だから、は、恥ずかしい・・・」

 周りを見れば買い物に出ていた主婦や老人達が俺達を見て微笑んでいた。

「あれが若気の至りか〜」「懐かしいわね」「わしの若い時はもっとグイッと・・・」

 三者三様、言っていることは人それぞれだが、これ以上大人の肴にはなりたくない。

「・・・凪、ちょっと走るよ」

 俺は凪の手を取るとデパートへ向けて走り出した。

「つ、ツナくん!?」

「「「青春だな〜」」」

 凪は驚いていたけど何とかデパートまで走り抜けた。

 あの人たち、どんだけ暇なんだよ・・・

 

「えーっと、まず何から買いに行こうか?」

「えっと・・・ふ、服から、で」

・・・・・・・・・会話のない時間が続いた。

 そんな中、ぐぅ〜と言う腹の虫がなった。

 そんなに大きくなかったから隣にいた凪くらいにしか聞こえていなかったと思う。

 凪は少し間を置いてツボに入ったのかクスクスと笑った。

やっぱり、凪には笑っていて欲しいな・・・

時間を見ればもうお昼時になっていた。

「・・・どこかでお昼にしようか?」

「うん それが良いと思う」

 心なしか凪の声は弾んでいた。

 俺達は適当なファストフード店で食事を済ませた。

凪は店を出た時に「そうだ」と言った。

「ツナくん ツナくんの服も、とっても格好いいよ」

 なるほど。先程の仕返しか・・・俺、こんな小っ恥ずかしいこと言ってたのか。しかも、大衆の前で。

「さっきは、ごめん」

 凪はふふ、っと笑ってから

「え〜どうしようかな〜?」

 ・・・根に持ってたのか・・・

 そんな光景を、見ていた者が見ていたも三組いた。

 まず一組目は沢田奈々&リボーン。二組目は山本武with野球部メンバー。三組目は・・・未登場なので割愛

 

「も〜ツナったら!ちゃんと凪ちゃんをエスコートしなさいよ!」

「ママン、俺達も食事にしようぜ」

 

「あれってツナだよな?」

「どうしたんだよ武?」

「いや、あれ」

「「「誰だよ!?あの可愛い子!?」」」

 

「あれが次期ボンゴレ十代目 沢田綱吉。 あんな奴のどこが・・・」

 

 その後、俺と凪は無事、買う物全てを買って帰宅の途についた。

 

 

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