マジで……この世界⁉️   作:タク-F

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この小説も百話となりました。牛歩のような速度で話数が多いですが、閲覧いただきありがとうございます。


装者全員が召集された。そして次の任務が言い渡されて……

本編へどうぞ


立ち直る為に

ミカちゃんの襲撃の後、未来達は翼さん達に回収されて本部に戻った。

 

「ミカちゃんと交戦したんだね。だけど切歌ちゃん、調ちゃんはなんで特攻したの?あれじゃあ未来だって立ち回りが困難になるよ?」

 

「勇君………良いの。私が二人を守れなかったのは事実なんだから………」

 

「未来………ごめんね。私がちゃんと任務に就ければこんなことにはならなかったのに」

 

響と未来はお互いに後悔していた。

 

「うん。響が今回の襲撃に対応できなかったのは、完全に自業自得だよ。だけどそれはあくまでも任務開始前の話で、未来が対応したことで埋め合わせにはなった。

一番問題なのは切歌ちゃんと調ちゃんが暴走したことだよ?」

 

「私達が足手まといだから」「あたし達が何とかしないといけないんデス!」

 

「「このままじゃあ私(あたし)達はあの頃と何も変われていない(デス)!!」」

 

なるほど。二人は常に自分達が他の装者より劣っていることを悩んでいた。〈Linker〉が必要なくなった今、誰よりも努力を重ねたのだろう。それこそ、未来達にそれぞれで追い付けるように。

 

「今回の響は、自分が受け入れられない相手とどう向き合うかを必死に悩んでいる。二人の悩みの本質も同じじゃあないかな?」

 

「私達の悩みが」「響さんと同じデスか?」

 

「うん。響は家族が、調ちゃん達はお互いの現状が今は受け入れ難いモノになっているからさ。相手に何をして欲しくて、何をしてあげたくて、どういう関係をこれから築きたいかよく考えれば良いんじゃない?ここには頼りになる大人がいる。最後に答えを出すのはそれぞれだけど、時には人を頼っても良いんじゃないかな?当然僕も相談には乗るし、一緒に悩むよ。司令もそう思いませんか?」

 

「ああ!子供の悩みに真摯に向き合うのが大人の役目だ!本当は親の役目だろうが、君達の事情はこちらも十分に承知している。だから俺達を遠慮なく頼れ!支援は惜しまんし、間違いは正してやるから安心しろ!」

 

流石司令だな。その力強い言葉は安心と信頼ができる。

 

「あたし達は強くなりたいデス!守られるだけの存在ではいたくないデス!」

 

「私達が強くなれば、それだけでも守れる何かがある。そんな気がするんです!」

 

二人の目に目標が見えた気がした。なら後は手段を提供するだけだな。

 

「司令!装者は今こそ特訓の時期じゃあありませんが?司令がメンタルと基礎を、フィーネさんがメニューやケアをしていただけば、絶対に今の皆は成長できます!準備をしていただけませんか?」

 

しかし司令からは僕の予想とは違う返答が帰ってきた。

 

「ようやくその言葉が聞けたな。了子君!以前相談した計画を実行に移すぞ!」

 

「師匠?それってまさか?」

 

「ああ。嘗てキャロル君達と交戦した時に取り組んで貰おうとしたメニューだ。今のお前達ならこなせるだろうさ。そして翼!お前はマリア君と勇君の三人で八紘兄貴のところへ向かってくれ。そこでお前自身がどうしたいのか見つめ直して来い!」

 

翼さんの顔には不安が表れた。そうだったな………翼さんも家庭環境は複雑だったな。

 

「司令の人選には意味があります。何故翼さんが剣であることに固執するのか。おそらくは、お父さんとの関係はそこに理由があるんでしょう?だから僕と装者最年長のマリアさんが選ばれた筈なんですから」

 

翼さんはその言葉に力無くこう答えた。

 

「そう………だな。私自身もいつかは向き合うべき問題なのだろうな。すまないな二人とも。私のことに巻き込んでしまって………」

 

「先程響達にも言いましたが、僕達は仲間です。一人で解決したい問題ももちろんありますが、力になれるなら、僕達は協力をおしみません。そうでしょうマリアさん?」

 

「そうね。新しい恋敵が現れる可能性は無視できないけど、それ以前に私達は仲間よ。仲間の為に努力することは迷惑ではないし、解決に繋げられればそれだけでも充分よ?」

 

「そうだな………ありがとう二人共。そして皆すまないな。私達は一時的に別行動をするが、必ず状況を打開して戻ると約束しよう」

 

翼さんの言葉をきっかけに、響・切歌ちゃん・調ちゃんも目標の見えた顔つきになった。姉さんは最後まで悩んでいたが、それは今解決するべきでは無いとも感じた。

 

「じゃあ切歌ちゃん!調ちゃん!次は目標を見つけてくれ!そして次に会えた時は是非教えて欲しい!」

 

「うん!次に会えたら必ず!」

「絶対に勇さんに聞いて貰うデース!」

 

二人は力強く返事をした。

 

「響!洸さんのことはまだなんとも言えないかも知れない。でも、人は変われる!だから!」

 

「うん!その先は私が見つけてみせるから!勇君は翼さん達を頼んだよ!」

 

響も何かの覚悟を決めた目をしていた。

 

「未来!皆を任せた!今一番頼れる幼馴染みは未来だから!」

 

「任せてよ!勇君の期待は絶対に裏切らないから!帰って来たら逃がさないよ!」

 

「相変わらず未来らしい!」

 

未来とのやり取りもおえて。

 

「姉さん!もしも僕が戻って来て尚答えが出なかったら、その時は一緒に悩むから!だから今は皆を支えて欲しい!」

 

「そうだな………あたしもできることをやってみるさ!」

 

こうして僕達は別れて行動することにした。次に会う時はお互いが成長していることを信じて。




おいいぃ!勇君まさかやってしまうのか!?最後の砦も壊してしまうのか!?

次回〈抜剣!イグナイトモジュール③〉

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