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姉さんはすぐにイグナイトの闇をコントロールして戻って来た。
「よう。待たせたな。そんじゃあ第二ラウンドと行きたいが、勇!お前への伝言を琴里から預かった!
〈奴等は全盛期の本物〉だとよ!お前なら意味がわかるとも言っていた!確かに伝えたからな!」
「本当に琴里さんからの伝言だったんだね!わかった!ありがとう姉さん!」
「おう!後はあたしの活躍を見てな!惚れても良いぜ!」
姉さんはそう言って戦闘を再開した。それにしても、
〈全盛期の本物〉か。多分それはガリィが戦った三人のことなんだろうな。なら仕方ない。四期の敵は間違いなく〈あの三人〉と〈アダム〉と〈ティキ〉が相手ってことか。響には悪いけど、奴等は手を繋ぐことはない。キャロルと同じく目的に手段を選ばず、妥協もしないし、話し合いには応じないだろうからね。本気で倒しにかからないと不味いな。
「だけど今考える問題でもないか。」
僕の呟きを他所に戦闘は激しさを増していた。
「そういえばてめえはガン=カタの使い手だったな!よくもあたしの幼馴染みで後輩の二人をボコボコにしてくれたな!あたしの技も喰らっていけや!」
〈RED HOT BLAZE!〉
あたしは形成したライフルで接近戦を行った。これはあたしがオッサンから習った技術であると同時に、響達をちゃんと守れるように訓練した技でもある。
「だけど今!響達はてめえに倒された!あたし様の怒りはこんなもんじゃあねえぞぉ!」
「クッ!地味に窮地!拳銃をリロードする隙がないか!やはり貴様は旦那様の姉だ!そんな貴様と手合わせ出来る私は!派手に高鳴るぞ!雪音クリス!」
奴の二丁拳銃から出る弾の速度は、今のあたしなら見切れるし、殴打も軌道がわかる!
「右!左振り下ろし!突き上げ!右の蹴り!バックステップ!左殴打!右フック!全部見えてるぞ!」
「クソッ!こちらの動きが派手に見切られてる!?貴様一体どこまで至るつもりだ!」
「そんなもん!てめえの主をボコボコにするまでだ!あたし達の勇への想いを魅せてやるよ!!」
イグナイトを制御した、迷いのない表情からも姉さんの動きが良くなるのがわかる。そしてこの二人が意識を取り戻したことも。
「未来………動ける?」
「イグナイトは無理だけど天使くらいなら………。」
どうやら姉さんを援護するつもりらしいね。僕は介入しないけど、他の人にさせるつもりもない。只姉さんに全力を出して欲しいから。
「二人とも目が覚めたんだ。だけどもう少し姉さんを見守りなよ?今とっても良い顔つきだからさ。」
「うん。クリスちゃんが楽しそうにしてる。あんな顔久しぶりだよ!」
「癪ですけど義姉さんが良い顔してますね。あーあ。勇君に良いとこ見せたかったなぁ。」
そう未来が呟くと一つミサイルがこっちに降って来た。
「あわわわわわ!?なんで!?危ないよクリスちゃん!」
絶対未来の呟きに姉さんが反応した結果だな。
「チッ!邪魔者を仕留め損ねた………。」
「地味にライバルを蹴落とそうとしたな………どこまでもマスターの義姉は強欲か。」
「おっと!そうだったな!これで決めてやるよ!」
〈MEGA DEATH FUGA!〉
「この規模のミサイルは派手に躱せない!」
そう言ってレイアさんにミサイルが直撃した。しかし影が現れ、戦場を包んだ。
「チッ!何だこの禍々しさは!」
「レイアさんの力は〈ザフキエル〉か!どうやらまだ戦いは終わってないよ姉さん!」
「ザフ……キエ……ル……〈四の弾〉……」
するとレイアさんの傷が消えて万全の状態まで復元された。
「ふむ。良い攻撃だった。しかし私も天使を所持してる。故にここからは天使も使うぞ!」
するとレイアさんは〈八の弾〉で分身を作り出した。まさかここまでとはね。
「未来!クリスちゃんを援護するよ!ガヴリエル!〈行進曲〉!」
「これは貸しですよ義姉さん?メタトロン!〈日輪〉!」
二人の援護でレイアさんの分身が何体かは消えた。そして姉さんは絶唱を歌ってた。
「クリスちゃん!そんな無茶したら!」
「安心して見てな響!」
そう言って姉さんは絶唱の一撃を付近にぶっ放した。
「流石に不味い!ラファエル!ザドキエル!ハニエル!ガヴリエル!」
僕は慌てて防御用の天使を展開して被害を抑えた。そして煙が晴れると肩で息をしているレイアさんと、血だらけの姉さんがいた。そしてカマエルの回復が始まった。
「はぁっ!はぁっ!どうやら相当こたえたらしいな………だけどあたしは油断しねぇ!カマエル!〈砲〉!」
その追撃はレイアさんを直撃した。
「派手に………見事………。」
そう言ってレイアさんはシャトーに転送された。
「勝ったの………か………?」
「うん。姉さんの勝ちだよ。」
僕はそう言って倒れる姉さんを背負った。
「馬鹿やろう………これじゃあたしが敗者じゃねえか……」
悪態をつく姉さんを僕達幼馴染みは、皆揃って本部へ帰投した。
全ての準備装者は覚醒を終えた。次の戦いはもはや避けられる物ではない。
両者の譲れない想いを賭けて全力の戦闘となるだろう。
しかし今だからこそ語る者達もいる。
次回〈自動人形達の語り合い〉
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