本編へどうぞ。
~~レイア撃退後~~
レイアさんが姉さんに撃退された三日後、僕は再びエルの研究室に足を運んだ。
「あ!勇さんいらっしゃいませ!すぐにお茶を準備します!」
「りょーかい。頼むよエル。」
「はい!任せて下さい!」
エルがお茶を準備してる間に、僕は前回同様にこの部屋からの一切の情報を遮断した。
「はい。勇さんどうぞ。」
「ありがとうエル。そしてキャロル?もう大丈夫だよ?」
〈待ちくたびれた!やっと勇の声が聞ける!〉
大はしゃぎだった。どうやら相当我慢していたようだ。
〈ああ。それと勇?ファラからの報告では、また女を誑かしたらしいな。しかも風鳴翼だと?最早装者全員と関係を持ったな?浮気が本気に変わったら世界を分解するぞ?〉
「そういえばキャロル?〈ヤンドラ・サルヴァスパ〉は探さないのですか?」
エルの質問には僕が答えた。
「いやいらないだろ。キャロルにはハニエルがあるから、対象の情報さえあれば複製出来るでしょう?」
〈勇の言う通り今のオレはハニエルがあるからな。わざわざ面倒くさいところには行かんぞ。〉
よしよし。このまま話を逸らして………
〈さて。話を戻そう。とうとう勇の魅力を装者全員が知ってしまった。故に全員一度は吊るさないと気が済まないし、今回はシャトーも持って行く。勇にオレの歌を届けねばならんからな!〉
「でもキャロル?シャトーの防衛は大丈夫ですか?いくら東京上空とはいえ、あの防衛システムだけでは………。」
「うーん。多分エルの心配は起こらないと思うよ?だってキャロルはシャトーのことを唯の音響設備くらいにしか使わないつもりでしょう?実際にファラさん達を含む呪われた譜面は取り除いているんじゃないの?」
「ええ!?キャロル!?まさかファラ達の譜面取ったの?」
〈ああ。別に使わんだろう?〉
「僕が〈ダイン=スレイフ〉を運んだ意味は一体……」
〈唯の強化装置だ。〉
「唯のブースターだね。」
まあ使わないなら、そうなるよね?
「さて、天使の話をしようか。まずは翼さんが手にしたのは〈サンダルフォン〉だね。嘗ての翼さんの在り方なら納得の天使だね。」
「そうですね。名前の通りラファエルの可能性もあったのですが………」
〈確かにラファエルの候補者が他にいなければ奴が使っただろうな。それほどまでに天使と相性は良いだろうな。〉
「まあ、切歌ちゃん達の戦いが先だったからね。そう言う意味では、どちらの天使かわからなかっただろうね。」
〈そういえばミカの相手がザババの二人だったな。〉
「はい!切歌さんと調さんがミカの相手でした。イグナイトを使いこなした二人は、自力でバーニングレインのミカを両断していました。」
おいおい。てことは、原作のあの技を使ったんだ。だけど続きがありそうだね。
「そしてミカはカマエルの力を使って戦闘続行したのですが、お二人がラファエルの力を覚醒させたので、その力でミカを撃破しました。力を継承した直後とは思えない程の最高の使い方かと。」
〈ああ。その報告はミカから聞いている。勇とオレ以外にミカを満足させることが出来る奴が増えたと、ミカが喜んでいたからな。〉
「それ昔のキャロルと互角って意味だよね………」
〈ああ。勇と会う前のダヴルダヴラと想い出を力にしていた頃のオレと互角だな。〉
「キャロル!ミカの性能をそこまであげていたんですか!どれだけ勇さんを独占したいんですか!流石にその愛は重いです!」
エルがまさかの理由で噛みついた。
「あー。エル?大丈夫だから。それも含めて僕はキャロルを愛してるから。だってそれだけキャロルに想われてる僕は、あの時キャロルとケンカできて良かったと思っているから。」
「勇さん。なんて寛容なんですか………。だって僕がキャロルを焚き付けたんですよ?」
「大丈夫。僕がいつか答えを出すことだったから。決心の後押しをしてくれたのもそう言う意味では、エルなんだから。気にしなくて良いよ。だって僕の初恋はキャロルだから。」
〈やはり勇は最高だ!勇のない世界など色のないモノクロの世界だ!ああ!それほどまでに勇に想われたオレは幸せだ!〉
「キャロルもありがとうね。そこまで想われてる僕は幸せだよ。」
「そういえばクリスさんはカマエルを覚醒させましたね。何故彼女は選ばれたんですか?」
そういえばその話の途中だったな。
「僕のもといた世界では、あの人は義兄に恋をしてたんだよ。姉さんは義弟に恋をしたけど、ある意味同じだからね。そして姉さんは覚悟を決めたけど力の覚醒はまだだった。だから琴里さんがカマエルを継承したんだと思うよ。」
「なるほど。ありがとうございます!おかげで継承者の法則も見えそうです!」
〈確かに継承者の法則はありそうだな。前任者の選定基準もまちまちだったしな。〉
「うーん。そこより今は、ガリィを退けた連中の報告をして良いかな?」
〈奴等の報告だと?勇!何かわかったのか!〉
「うん。琴里さんからの伝言でね。彼女達は完全を目指す人達だった。目的の為に妥協しないタイプのね。そして実力は全盛期らしいから、アダムの神下ろしに間違いなく協力するね。それだけの危険人物だよ。」
〈勇にそこまで言わせる奴等か。オレも前線に出るべきか?〉
「それは助かる。多分三対一なら僕でも苦戦は免れないから。一人ずつ分断しないと、響達ならまず勝てない。」
〈わかった。この戦いが終わったら勇と合流してそっちで暮らす。〉
「僕もお手伝いします!何でも言って下さい!」
「ありがとう二人とも。よろしく頼むよ。」
こうして僕達の密談は終了した。次への課題に取り組む為に。
〈ダイン=スレイフ〉実はどうでも良かった案件………
エルの苦労は一体……(演技のリアリティ追及の為)
次回〈果たすべき責任〉
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