マジで……この世界⁉️   作:タク-F

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今回は過去最高字数となってしまいました。

そして平行世界の主人公達とその想い人のキャロル達は、誤解を紐解く為の自己紹介をお互いにします。

それでは皆様本編へどうぞ。


全員合流……してみよっか?

僕達は何とか合流する事ができたけど……まさかグリスさんの探していた人物が彼女の世界のキャロルだとは思わなかった。

 

「とりあえず……お互いに自己紹介をしませんか?僕達は初対面で、更に戦闘までしてしまいました。なら今からは、お互いの事を知るべきだと思うのですが……」

 

「……そうだね。私達もこの状況の理解が追いついている訳でもなければ、敵の正体の確信もえられてはいない。だから自己紹介をするメリットは充分にあると思うよ?」

 

幸いグリスさんからの理解を得る事はできた。だけど当然というか意外というかこの二人はやはり反対してくることになってしまった。

 

「必要ないだろう勇?オレ達はコイツ等に襲撃された。ならばコイツ等は敵でオレ達と相容れることはないだろう?」

 

「コイツの事は気にくわないけど意見には同感だね。ナナ姉を襲撃した。そんな野蛮な奴の事を私が許せる筈がないと思わない?」

 

キャロルちゃん(とりあえず向こうのキャロルはちゃん付けで良いかな……?)はナナさんの腕にしがみついていた。まるで害敵からナナさんを、守る為に・離さないようにする仕草が仔猫やコアラ、もしくは仔犬に見えてしまったから。だから僕はうっかりとこう言ってしまった。

 

「………ごめんねキャロルちゃん。僕の世界のキャロルがナナさんを襲撃したことは謝るよ。だけど僕の世界のキャロルは僕を助ける為に必死だったんだ。だから許して貰えないかな?」

 

僕が謝ると二人のキャロルから頬をつねられた。右の頬を僕の知るキャロルが、左の頬はキャロルちゃんがつねってきた。………とっても痛い。

 

「痛い!痛い!痛い!なんで!?なんで!?僕は二人のキャロルにつねられたの!?僕の言葉に気にくわないところがあったの!?」

 

僕の言葉を聞いた二人は更に怒り心頭になっていた。なんで!?僕そんなに悪いこと言ったの!?

 

「当たり前だ!!!勇の事を一番愛しているのはオレだ!なのに!平行世界とはいえオレの事を〈ちゃん〉付けだと!?そんなの羨ま……違う!そんな不平等が許される訳ないだろう!!!」

 

「あ………そういう………ごめんねキャロル。そんなつもりじゃあなかったんだ。もちろん僕からすれば僕の知るキャロルが一番だよ。ただ……その……ナナさんにしがみつくキャロルさんが可愛く見えてしまって……つい。」

 

「なんだ……そんなことか……。だったら勇が向こうのオレに一目惚れした訳ではないのか……やはり心配しすぎだったか……」

 

キャロルの方は渋々といった表情で何とか納得したようだけど、僕はまたしても左頬をつねられた。それもさっきよりも痛い気がする。

 

「痛い!痛い!なんで!?なんでまだつねられたの!?今の僕の発言に非はない筈だけど!?」

 

「うるさい!!ナナ姉を敬わない奴の事をオレが許せると思ったか!ナナ〈さん〉だと?ナナ姉をナナ姉と呼んで良いのはオレだけだ!お前なんかが〈ナナさん〉呼びするなど烏滸がましい!仮にもパパが生きていた頃からのナナ姉なんだ!お前はきちんとナナ姉を敬え!」

 

「いふぁい!いふぁいへふ!はらろうやっへひへふぁひひんへふふぁ!?(痛い!痛いです!ならどうやって呼べば良いんですか!?)」

 

僕は頬をつねられたままキャロルさんに必死に訴えてみた。頬をつねられたまましゃべったので満足に言葉もしゃべれない。

 

「何を言っているかわからんなぁ。よってお前に制裁を「はいはい……止めなよキャロル。お互いに自己紹介すらできてないんだから呼び方がわからないのも普通だよ?」ナナ姉!でも!」

 

ナナさんにキャロルさんを静止して貰えて僕はようやく解放された。やっと満足にしゃべれる。

 

「っとごめんね。私の世界のキャロルが君達にケンカを吹っ掛けて君をつねった事は私から謝るよ。だけどキャロルの事を許してくれないかな?だってキャロルからすれば私を襲う、自分と同じ顔の人物を倒さないといけないし、君が私に気安く話しているのがきっと気に食わないんだよ……まあ私はそんなキャロルが可愛く思うけどね。」

 

何故だろう……その言葉を聞くと妙に納得してしまう僕がいた。だけどこのままではまたキャロルさんにつねられてしまうだろう。だから僕は二人に尋ねないといけない事があった。

 

「では僕はグリスさんの事をどうやって呼べばよろしいですか?良ければ教えていただけば助かるのですが……」

 

本当に状況がよくならないし、名前すら満足に聞けていないので、僕は名前を聞くところから始める事にした。

 

「君は見た目の割に礼儀正しいね。恐らく君を育てた人は相当良い人なんだろうね。……っと話が逸れる前に私達の名前を言わないとね。

 

私の名前は〈白黄 七海〉。〈七海〉って呼んで欲しいけどそれはキャロルが許してくれないみたいだね。だったら君は私を〈七海さん〉もしくは〈七海お姉さん〉とでも呼んでくれないかな?

 

そしてこっちにいるのが、〈キャロル・マールス・ディーンハイム〉だよ。さて、私達の名前を伝えたから今度は君達の名前を教えてくれないかな?。」

 

グリスさん改め七海さんが名前を語る時に僕は気付いてしまった。〈七海お姉さん〉と言った瞬間に、キャロルさんがとても怖い顔をしていた。とてもではないが〈七海お姉さん〉と呼ぶ事はできないだろうね。

 

「ありがとうございます七海さん。では僕の名前から名乗らせて貰います。

 

僕の名前は〈雪音 勇〉といいます。気軽に〈勇〉もしくは〈勇君〉と呼んでください。

 

そして隣にいるのが〈キャロル・マールス・ディーンハイム〉です。

 

キャロルも七海さんには呼び捨てにされても構わないよね?」

 

僕は一番の不安要素になるキャロルに確認をする事にした。だけどキャロルの答えは僕の想像の斜め上の回答をしてきた。

 

「………帰ったら勇から一晩中〈シテくれたら〉許してあげる。絶対に寝かさないから………だってオレと勇は既に伴侶で籍も帰還出来次第入れるから問題ないな!そして先程初夜も済ませたではないか。何も恥ずべき事はなかろう?」

 

(七海さんとキャロルさんを見下すようなキャロルの視線)

 

正にはぶてたような態度だった筈なのに気付いたら七海さん達を煽っていた。………ていうかキャロルは煽らないで!本当に僕の胃が痛くなるから!

………うぅん………帰ったら僕が搾られる事になる事になるかどうかは別として、一先ずは乗り切ったとみていいのかもしれない。

 

「……キャロル……私達も帰ったらとりあえず〈する〉?」

 

「ナナ姉!?確かに私達は恋人関係だけど今ここで言う事なの!?」

 

「そうだよ。キャロルは恐い事に対して諦めた事があるからね。だってサウザーと戦った時に到っては死ぬ事すら覚悟してたでしょう?だから私はあの時の事を忘れるつもりは無いし、少なくとも私はキャロルを離さないつもりだよ?」

 

「……うぅ。ナナ姉の意地悪……こんな時まで言わなくても……でも……ナナ姉と過ごせる事は悪く無いけど……」

 

……どうやら七海さんとキャロルさんはまだ恋人関係らしい。……アレ?僕達にそんな期間あったかな………?

 

「勇がシャトーに身を寄せて過ごした二年半の生活の中で、オレと勇はあのケンカの後から既に伴侶だ。そんな関係は当に終わっただろう?」

 

「……キャロル……いくら伴侶でも心の声までは読まないで欲しいかな。」

 

僕が苦笑いをしていると、更に別の人物の声が聞こえた。

 

「……なるほどな。そこのオレもやはり愛しい伴侶がいたか。そしてそこのお前がそうだと言うのだな?」

 

「!?えっ!?またキャロル!?だって僕の隣にキャロルがいて、七海さんの隣にもキャロルがいる。そしてそこにもう一人キャロルがいるの!?」

 

「そうだねもう一人の私。あっナナ姉!全員揃った今なら自己紹介できるよ?」

 

………キャロルさん……貴女先程必要ないって言ってた気がするんだけど、七海さんが必要って言ったら意見が変わるんだ。キャロルさんにとっての七海さんは僕とキャロルみたいな関係とはまた違うけど、お互いに不可欠な関係なんだね。

 

「コレが平行世界の可能性……か。なら……僕達も七海さん達に負けない関係を築こうねキャロル?」

 

「そうだな勇。とりあえず帰ったら〈ヤル〉。なんなら今からでも構わないぞ?この場所にはオレと勇、そして平行世界のオレ達とその想い人しかいないのだ。何も不都合はないだろう?」

 

そう言い出したキャロルは唐突に服を脱ぎ出して下着姿になり、僕の服に手をかけようとしてきた!

 

「待ってキャロル!恥ずかしい!僕が恥ずかしいし!七海さん達も置いてけぼりだから待って!」

 

当然僕は大慌てだし、七海さん達は赤面している。キャロルがこんなに貪欲だとは思わなかった。

 

「ナナ姉ぇ……やっぱり私達も今からするべきなの?」

 

「七海……オレはあまりにも恥ずかしいので奴らを直視できないんだが?」

 

「ごめんね二人共。私もキャロルの体は見慣れてきたけど、男の子の体はちょっと見るのが恥ずかしいかも……」

 

「ごめんなさい七海さん!今は助けてください!」

 

僕達は自己紹介を始める前からひと悶着ありそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後助けられた僕は七海さんからもたらされた情報で、この場所が想像を遥かに越える事態となっている事がわかった。

 

「仮面ライダーブラッドの存在か……。確かビルドの映画の敵役だったのは覚えているけど……」

 

いかんせんビルド本編を雑にしか見ていないツケが来てしまった。仕方ないじゃん!仮面ライダーに出会うなんて考えた事なかったよ!

 

「というかそろそろ本格的な自己紹介をしないかな?流石にお互いに意思や目的を知る必要があるからね。」

 

「ごめんなさい七海さん。今すぐ始めましょう。」

 

僕達はようやく本格的な自己紹介を始めた。

 

「じゃあ改めて……。私の名前は〈白黄 七海〉だよ。転生したのはイザークさんが火炙りにされる直前で、持っている力は仮面ライダーグリスの力とフルボトルだね。そしてプログライズキーも幾つか持ち合わせているよ。」

 

なるほど確かに偉大な方だ。イザークさんを助けている事でキャロルさんと過ごした時間は凡そ数百年って事なんですね。これは確かに敬わない僕が悪かったかもしれない。

 

「パパを助けられた平行世界か……。確かにその世界のオレは世界を憎む事はないだろうな。その隣で必ず支えてくれる人物に既に出会えているからな。」

 

キャロルの言葉は普通の筈なのに何故か恐ろしく感じてしまった。

 

「では僕も自己紹介をします。名前は〈雪音 勇〉です。そしてご想像の通り〈雪音 クリス〉姉さんの義理の弟です。転生特典は異なる11人の天使を象徴した能力とその集束形態となる〈ケルビエル〉、そして修練環境の保障でした。これにより結社で錬金術師としての技術を習得し、〈サンジェルマン師匠達〉と縁を結びました。そしてその縁をもって僕はキャロルと出会いました。」

 

僕がある程度話していると、キャロルが補足説明を始めた。

 

「そしてその凡そ二年後に、オレは勇と盛大なケンカをしたな。その時打ち負かされたオレは命題が誤りである事を知ってな。その為に自殺まで考えたが勇はオレの事を必ず支えてくれると言ってな。その時からオレは勇を伴侶にすると決めたのだ。そしてつい先程初夜を済ませたら光に包まれて気がついたらこの世界にいたという訳だ。」

 

キャロル!?話の補足はありがたいけど言い方!言い方がストレート過ぎて僕が恥ずかしい!

 

「え~っと、〈サンジェルマン師匠〉?〈結社〉?う~ん…わからない単語だね。シンフォギアの世界の話だよね?」

 

あれ?七海さんは結社を知らないのか?四期の敵だったからわかると思ったんだけど……。

 

「え~ッと……?もしかして七海さんは四期を見ていないのですか?ヨーロッパに拠点を置く錬金術師の組織にして、裏の世界では知らない人はいない程の組織なんですけど……。」

 

「……ごめんね。実は私は三期までしか知らないの。だから四期って言われてもピンとこないし、その組織がどんな事をしたのかはよくわからないんだ。」

 

なるほど……。ならこの説明しかないかな。

 

「原作二期の〈フロンティア事変〉において、マリアさん達〈F.I.S〉にアメリカの情報操作の真実を伝えて、武装蜂起させた組織ですね。

そして三期の〈魔法少女事変〉においては、キャロルのシャトー製作を全面的にバックアップした組織でもあります。

僕はその組織の幹部に接触されました。姉さんと僕はバルベルテのテロを生き延びた時にはぐれてしまいました。その時に身を寄せた組織なので、時期は凡そ響がギアを纏う八年前の話です。そしてそこから五年半をその結社で修練に費やし、残り二年半でキャロルのいるシャトーで過ごしました。後はキャロルの言った通りにケンカをして、原作入りをしたのが今から一年前ですね。なので僕達の世界ではちょうど七海さんの知る当たりまでの話が終わったところですね。」

 

話が長くなってしまったな。

 

「後、今の僕が所持している武器や道具は、嘗てキャロルが使っていた物と、〈アルカ・ノイズ〉の結晶が三体分です。なので一つは七海さんに渡します。何かの役に立ててもらえれば良いのですが……。」

 

そうして僕は結晶一体分を七海さんに手渡した。すると今度はキャロルが話し始めた。

 

「ならば次はオレが語ろう。先程言った通り、

〈立花 響〉がギアを纏う半年前に勇とオレは婚約者となった。そしてオレはフロンティア事変の後に勇にまとわりついた泥棒猫共を纏めて吊るすべく日本に向かった。その結果装者達は、イグナイトモジュールと勇の力の一部を使いこなした。そして東京でオレと装者達は勇を賭けてお互いに全力で戦闘をしたのさ。結果はオレの負けだったが……。」

 

最後の方のキャロルの出来事は、忌々しい思い出だろうね。手加減したとはいえ、恋敵連合に負けたんだから。

 

「なら次は私の事を話すよ。」

 

今度は七海さんが語り始めてくれた。

 

「さっきも言ったけど私はイザークさんが在命の頃から生きているよ。そしてその中で病に伏したイザークさんにキャロルを託され、六年前にセレナの命を救い、ライブ会場では天羽 奏ちゃんを助けたよ。そして私は持っている仮面ライダーの技術を用いて、キャロル・セレナ・奏ちゃん、そしてシャナの装備を整えたよ。」

 

それが多分ビルドのライダーだけじゃなくて、別の作品の技術もありそうだったから気になったけど、今は急いでやるべき事があるから聞けなかった。

 

「ならナナ姉……次は私が話しても良い?」

 

「ん?キャロルからなんだね。良いよ。」

 

「ありがとうナナ姉。まず私の世界ではパパはあの時に火炙りにされなかったよ。ナナ姉が助けてくれたからね。そして世界を旅しながら数百年をナナ姉と過ごしたね。だからナナ姉の助けたセレナ・奏とも関わりがあるし、当時の二課で今は〈S.O.N.G〉のメンバー、つまり他の装者とも交流はあるよ。まずはルナ・アタックの頃にフィーネとアラウネルって奴が敵として現れたね。」

 

その世界にもやはりフィーネさんはいるんだね。

 

「そしてナナ姉は前世でお姉さんがいたの。その人は〈黒夜〉っていうんだけどナナ姉に自分を越えて欲しいって願いもあったみたい。だからナナ姉は黒夜と戦うし、私達もフィーネやアラウネルと戦っていたの。そしてナナ姉は黒夜を倒すんだけど、私達が相手をしていたアラウネルは逃亡してしまったの。」

 

「そういえばあの時、あいつには逃げられてたね。あのせいで姉さんは……」

 

「クリスを庇って亡くなったの。だけど装者達だってフィーネと戦っていたし、私やセレナもその戦いを支援した。だから本当にギリギリの勝利だったよ。」

 

「つまりそちらもルナ・アタックは防げたんですね。本当に良かったです。」

 

「そして私とナナ姉はその戦いの後に、正式に恋人になったの。」

 

そこでキャロルさんは言葉を止めた。そして今度はシャナさんが話し始めた。

 

「ナナ姉達が世界を救った後の世界に、オレはサウザーからの襲撃を逃れる為に流れついた。」

 

さっき出てきた名前だね。ルナ・アタックの後ならフロンティア事変相当の時系列かな?

 

「サウザーの奴はオレが見つからないと考えると、キャロルを生け贄に使おうとしたんだ。当然キャロルは抵抗したんだけど、流石にオレを追い詰めるだけの力がある奴に一時は操られてしまったんだ。」

 

「え?ちょっと待って下さい。キャロルさんを操れる人物なんてその時期なら一人しかわからないんだけど……?」

 

いや本当にあの眼鏡くらいしかわからない。そんな動機も平行世界ならあり得そうだし。

 

(シャナ!アイツ勘違いしているよ?)

 

(都合が良いからこのまま合わせろ。というかそうしないと話が進まないぞ。)

 

二人のキャロルさんはどうやら何かを小声で話していたようだけど、まあ正直ドクターからの被害は思い出したくないよね。

 

「て言うかサウザーの正体ってなんだったの?」

 

「お前の想像している人物の作り出した〈自動人形〉だな。オレのデータを基にしていたらしく、オレを動力源にしようとしていたらしい。そして最終的にはウェルが、全平行世界を手中に納める英雄になる為のサポートをする事が目的だったみたいだが。」

 

ここでシャナさんが何かを思い出したように呟いた。

 

「そういえばブラッドはナナ姉達を退けた後、こんな事を言ってたな。

 

〈平行世界には楽園の名を冠する力があると言う話があったな。その力を使えばあるいは………〉

 

この意味はわからないが、何かの目的があってそんな事を言っていたぞ。」

 

 

こっちでいうところの、フロンティア事変みたいな感じの出来事が向こうでもあったみたいだ。そしてシャナさんが聞いた呟きのお陰で敵の目的を絞れるかもしれない。

 

「わかりました。多分ですけど、そのブラッドのメインターゲットは僕です。あるいは僕の世界のキャロルかもしれないですが、この空間を形成するための力が僕の力と同じだと七海さんは僕に言いました。ならば恐らくは僕の力が主な目的でしょうね。僕がキャロルと引き離されてすぐに僕の方にも謎の人物が接触してきました。そして僕から奪った力は、〈全知の天使〉と〈空間を司る天使〉でした。更にその人物はフルボトルを持っていて、僕から奪った力はボトルに入った様子でした。なのでその力でできる事は……」

 

そこで僕は自分の言葉を止めた。何か大事な事を忘れている気がしたからだ。

 

「どうしたの勇君?」

 

七海さんに心配をされたけど、それよりも疑問なのは、〈なんで僕は力を奪われたか〉だ。……今回奪われた力はその人物にとって必要な能力だったからだ。だけど彼女はこうも言っていた。

 

〈幸せをあげる〉と。

 

だから僕は言葉を続けた。

 

「幸せ……楽園……空間……まさか!通称〈凶禍楽園〉(エデン)の完成が目的なのか!そしてその空間の構築と維持には膨大な霊力……つまり僕の力が必要になります。」

 

「と言うことはブラッドの奴はまだお前を狙う理由があると言うのだな?ならば奴を倒す機会はまだあると言う事か。」

 

シャナさんが僕の言葉に対する考察をしていると、更に別の人物の声が聞こえた。

 

「ほう?やはり頭が回るようだな。ならば此方の要求はわかるだろう?少年よ!私の目的の為におとなしく残りの力も寄越すが良い!」

 

そこには、禍々しい雰囲気を出す仮面ライダーが立っていた。




七海さん視点は是非神咲さんの投稿でご確認ください。
〈錬金術師と心火を燃やしてみよっか?〉
https://syosetu.org/novel/222283/

因みにシャナさんとは平行世界のキャロルの事で、七海さん達と敵対していたサウザーと名乗っていたのですが、今回勇君は不幸にも七海さんと交戦してしまいました。そしてその勇君を襲った七海さんの事を、こちらのキャロルが襲撃したのでお互いに正体をかなり疑っています。

その為に平行世界の出来事をドクターの所為だと勘違いした勇君の行動が、偶然にも事態の悪化を食い止めました。勇君が信じると言えばこちらのキャロルはそれ以上は疑いません。彼女自身も平行世界を信じています。

さて、次回はついに勇君達もブラッドと対決します!

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