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~~凛祢side~~
「〈人々の幸せはモノだけじゃあ満たされない。だからフィーネは失敗した〉
……か。確かにその通りだね。だけどね勇君……この世界も……君の世界も……〈白黄 七海〉の世界も……他の平行世界だって私達が包めば平和になるんだよ。何も心配・困難・苦痛・怒り・悲しみに合わずに……ね。」
私が何故勇君に固執しているかはわからない。勇君が力の器だから……恐らくそれだけの筈だけど、その言葉には何かの違和感も感じる。だけど……
「次に会う時に答えを改めて聞かせて貰うよ……勇君。」
私はブラッドと合流する為に、目的を果たす為に中央に向かった。
「勇君は必ず私の前に現れる。そしてその時がこの世界での最後の戦いになるだろうね。」
そう確信して……私は………
~~凛祢sideout~~
~~キャロルさんside~~
「そういえばキャロルさんはどうやって美九さんを倒したんですか?」
ナナ姉とはぐれた私(達)は、更にシャナとは異なる平行世界のキャロルとその伴侶に出会い、現在は行動を共にしている。
〈まったく……お前の腑抜けた姿がなければもう少し早く奴等を下せたぞ?なのに……お前は!〉
「シャナ……言わないの。それに勇を守る事だけ見ればシャナの方が焦っていたじゃない?」
「え?シャナさんは僕が凛祢の攻撃を避けようとしなかった時にギリギリで間に合った訳ではないんですか?」
〈わわ!待てキャロル!それを言うな!〉
「実はアイツは分断されて割りと直ぐに倒したよ?洗脳は私達には効かないし、音響攻撃は余裕、物理は論外だったから、割と逃げ腰だったのかもしれないね。」
~~キャロルさん回想~~
「では始めましょうか?」
「御託は良いから始めよう?ナナ姉と分断された私達は既に機嫌が悪い。八つ当たりをさせて貰うよ?」
私達は勇と事前に相談して、スマッシュをそれぞれで相手する事にしていた。そして私達はガヴリエルスマッシュ(元の姿は〈誘宵 美九〉って名前らしい)の相手をする事になった。
《サウザンドライバー!》
「行くよシャナ!」〈任せろキャロル!〉
私は〈ゼツメライズキー〉をベルトの左側に装着した。
《ゼツメツEvolution!》
そして金色のプログライズキーを取り出して待機状態にする。
《ブレイクホーン!》
そして起動が終われば右側に装着する。
「ナナ姉と再会する為に!」〈オレ達は止まらない!〉
《パーフェクトライズ!》
「〈変身!〉!」
《When the five homs cross.the golden soldier THOUSER is bom.》
嘗てナナ姉達を苦しめ、敵として立ちはだかった希望を破壊する仮面ライダー………その力を私達は今も使っている。
《Presented by Alchemist!》
「〈仮面ライダーサウザー!オレの力を測れると思うなよ?〉」
「さて……漸く変身も終わりましたね?では私の可愛いお人形にしてあげますよ?〈独奏〉です。」
あのスマッシュが歌い出すと不愉快な気持ちになって来た。なんでかな?
〈解析が終わったぞ……キャロル!あれは洗脳の類いの歌だ!耳を貸すなよ?〉
「ならシャナはサポートをお願いね。私が全力で行くから。」
〈任せろ!こんなモノがオレ達に届かない事を教えてやる!〉
私達に洗脳は効かない。ナナ姉への想いをもう誰にも踏みにじらせない!だからそんな言葉には耳を貸さない!
「あらぁ?これは意外ですねぇ?私の歌を聞いて貰えないのは残念ですねぇ。なら正面きらせて貰いますよぉ?ガヴリエル!〈輪舞曲!〉」
今度は物理性能を持った衝撃波かな?だけどこの程度の出力なら正面から押し通れる!
〈今のオレ達ならこの程度は障害にもならない!気にせず進めぇ!〉
「この程度で!」
私はスマッシュの衝撃波の直撃をくらいながらも前進し、奴の腹を正面から殴り飛ばした!
「あがぁ!これは痛いですねぇ……流石に私一人では厳しいですか……ですがまだ終わってませんよぉ!〈行進曲〉です!」
殴り飛ばされたアイツは、新しい曲を歌い出した。その雰囲気から身体強化の類いかな?
〈みたいだな。しかし奴自身は非戦闘系のスマッシュだ。だから強化されてもたかが知れている。〉
「ならもう一度……いや、これで決めるよシャナ!」
〈任せろ!〉
私達は奴に向かって走りだし、繰り出される拳や蹴りを全て躱したり、いなしたりした。
「右フック!左の蹴りあげ!左降り下ろしからの掴みかかり!バックステップからの衝撃波!」
「ッ!私の動きが見きられてる!?」
「終わらせるよシャナ!〈これでトドメだ!〉」
《ジャッキングブレイク!》
「ガヴリエル!〈輪舞曲〉……いえ!回避します!」
私達渾身の蹴りを防ごうとしたみたいだが、威力の高さを認識して直ぐにアイツは回避行動に移った。だけど判断が遅れたみたいで、半分近い手応えは感じたかな?
「あ~あ。これは痛いですねぇ。仕方ないのでここは退きますよぉ。次は負けませんからねぇ?」
「待て!勇の力を置いて行け!」
私の制止も虚しく奴は撤退して行った。しかし意外だけど退きが早い……何か策があったのか?
〈とにかく勇の元へ急ぐぞ!アイツが倒れたらブラッドが倒せない!〉
シャナは素直じゃないなぁ。私達が助けられた恩だけならブラッドへの不意打ちで既に返してる筈なのに、勇の事をまだ口にしている。だったら見守ろうかな?彼の選択を。
~~キャロルさん回想終了~~
「って感じで勇の様子を見ていたら勇が凛祢の攻撃を避けようとしなかったでしょ?」
後は勇の見た通り凛祢の全力を私達で受け止めて変身が解除されたけど、その後で凛祢は撤退した。
「あはは……申し訳ありません……。僕自身の覚悟を見せたかったんですが……」
〈この状況で呑気や贅沢を言うな!お前がこの事態の鍵なんだ!それを自覚しろ!〉
あ~あ。シャナ怒ってるなぁ。だけど私も同感かな?
「まあ仕方ないよね?確かに凛祢の心を揺さぶる事には成功した筈だけど、勇の戦い方は自己犠牲が表れてる。そんな状態だと救える人を泣かせるよ?」
「ごめんなさいシャナさん。キャロルさん。いまから気をつけます。そして必ずブラッドの野望を止めて凛祢を救います!」
どうやら勇は彼女を……凛祢を救う決意をしたみたいだね。嘗てシャナを救ったナナ姉みたいに。
〈キャロル……勇のあの目は……。〉
「うん。嘗てのシャナを救った時のナナ姉と同じ目だよ。もう彼は迷わないね。」
現在の私達は、お互いの話をしながらナナ姉と合流する為の移動をしている。勇がキャロル(あっちの世界の)と魂が溶けあっているから場所はわかるらしい。そこにナナ姉がいる……私達はそう信じて疑わない。
「っ!見つけました!ここから二時の方向で七分の位置に二人がいます!」
勇がナナ姉を見つけた!早く向かおう!
「あっ!ちょっと待ってくださいキャロルさん!シャナさん!」
「キャロル!シャナ!良かった!心配したよ!」
「勇!やっと会えた!もう離さんからな!絶対だからな!」
「わかってるよキャロル。僕ももうキャロルと離れたくない……それにキャロルを悲しませたんだ。だから帰ったらうんと愛してあげるよ。でもいつかは〈みんなで〉……ね。姉さん達だって僕達の家族だからさ。」
「そうだな。義姉上や未来達とも話す事が残っていたな。帰ったらちょうき……いや教育しなければならない奴もな。」
私達は漸くお互いのパートナーに再会できた。あまりにも嬉しくて他の事を忘れてナナ姉に抱きついた!
「良かった!ナナ姉!やっと会えた!寂しかった!」
するとシャナも私の中から出て来てナナ姉に抱きついた!
「ナナ姉!オレ達はもう絶対に離さないからな!帰ったら絶対に〈愛して〉貰うから!」
「私もだよ!絶対にナナ姉に相手して貰うから!」
「はいはい。この事態が解決したら……ね。それに今は伝えるべき事がお互いにあるから情報交換をしようか?」
ナナ姉の空気が変わった。なら私達も再会の喜びは後回しだね。
「なら私達が出会った仮面ライダーブラッド……〈フィーネ〉の事から話すよ。彼女の思想・目的・手段・過去……そして私達を襲撃したスマッシュについてもね……。」
「ならその後で僕達は〈園神 凛祢〉の話をします。彼女の正体・目的・何故僕と出会えたかも……。」
私達はこれから最終局面に事態が移る事を認識しつつ、お互いが知った情報を最大限に生かす為の話し合いを始めた。……でも向こうの私が勇に言おうとしていた単語が頭にこびりついてしまった。一体向こうの私は何をするつもりなんだろう?
~~キャロルさんsideout~~
キャロルが何をしでかしたかは投稿済み本編第117話の、ネタばらし回をご確認ください。そして合流したパートナー達が出した結論とは?
次回の更新をお待ちください。
そしてこちらから神咲さんの作品へジャンプできます。
https://syosetu.org/novel/222283/
〈錬金術師と心火を燃やしてみよっか?〉
是非七海さん視点でもお楽しみください。
一話の長さはどちらの方が好きですか?
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一話を濃密にして話数を少なく
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このまま切りの良い範囲で
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どちらでも良し