マジで……この世界⁉️   作:タク-F

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お互いに合流を果たしたパートナー達は次の目的地へと向かう。しかしそれをブラッド達が許容する筈もなく……

本編へどうぞ。


やるべき事を確認してみよっか?

僕達は何とかお互いのパートナーと合流する事に成功した。そしてお互いの持つ情報を交換する事にした。

 

「平行世界のフィーネさんの野望はやはり凛祢の言う通りでしたか。」

 

「ああ。これがオレ達の聞いた話の全てだ。しかし……勇の力を奪った奴は……」

 

「うん。ブラッドに協力しているし、確実に力を所持しているね。」

 

「それだけじゃないよ。勇君達の話の通りならもうあまり時間は残されていない可能性が高い。スマッシュの動きが足止めなら尚更ね。」

 

「ナナ姉…でもどうするの?アイツの居場所は……」

 

「それに〈凶禍楽園〉とやらは明らかに名前に似合わない能力だ。人々が〈幸せ〉と言う名の檻に閉じ込められるのだからな。」

 

なら……こういう時は中央に何かがある筈だ。そこに向かえば何かがある!

 

「七海さん!中央の塔へ向かいましょう!平行世界を手中に納める為には余程大きな触媒等の何かが必要です!僕の力を触媒にするならコントロールするための場所も必要な筈です!恐らくそれがあの塔です!」

 

「わかったよ勇君。ならあそこにはブラッドもいるね。そこで全てを片付けようか。」

 

僕達が塔を目指す為に平原に出ると、そこには奏さんの姿をしたラジエルがいた。毎度毎度僕を揺さぶるつもりみたいだ。するとラジエルはこっちに声をかけて来た。

 

「あ~あ。気づいたか?なら仕方ないな。だけど了子さんの邪魔はさせないぜ?そしてリベンジマッチを始めようか!」

 

「さっきはよくもやりましたねぇ?今度は負けませんよ?」

 

「二度とブラフには騙されぬ。むく達を謀った事を後悔するが良い。」

 

「「「っ!?」」」

 

僕達が相手にしていた三人のスマッシュ達だ!なんで今ここに全員がいる!?

 

「相手は彼女達だけじゃないわよ?」

 

「あ~あ。なんで私まで……こんな根暗に出撃させるなんてひどい人間よねブラッドは……」

 

「きひひひ!仕方ありませんわねぇ。でもぉ!私達にも使命がありますわぁ!」

 

「あれは僕の残りの力で生成されたスマッシュか!姿から〈ザフキエルの狂三さん〉!〈カマエルの琴里さん〉!〈ハニエルの七罪さん〉か!」

 

すると七海さんは僕の肩を叩いて来た。

 

「勇君……さっき私達の所に来た敵と、君の所に来た敵達をそれぞれが分断して相手をしよう?その方が早く片付けられるよ?」

 

「わかりました。キャロルさん!シャナさん!僕達で先程の三人を相手します!行けますか!」

 

「ナナ姉の作戦なら異論はない。そうだよねシャナ?」

 

「もちろんだ!行くぞキャロル!」

 

シャナさんはそう言うとキャロルさんと一体化した。そして七海さんとキャロル(こっちの世界の)も、既に臨戦体勢だ。

 

「行きます!必ず倒します!」

 

僕達はそれぞれのスマッシュ達との戦闘を再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガヴリエル!〈行進曲〉です!先程よりも相手が多いので負けませんよ!」

 

「ミカエルよ〈開〉だ!あのエネルギーを、返してくれる!」

 

「ラジエルも行くよ!」

 

六喰さんが収納したケルビエルの雷を放ち、二亜さんがラジエルのページを飛ばして攻撃する。そしてその二人を美九さんが〈行進曲〉で支援する……か。

 

「キャロルさん!僕が三人の攻撃を受け止めます!その隙に一人お願いします!」

 

「自爆以外の策じゃないと許さないから。ナナ姉に迷惑をかけないでよ!」

 

キャロルさんはそう言うと僕を信じて別行動をしてくれた。よし!これで一人倒せれば!

 

「まずはあの攻撃を受け止める!ラファエル!〈護る者〉だ!」

 

風の天使ラファエル。その力の一つが強固な護り。確かに嘗てファラさんや調ちゃん・切歌ちゃんは攻撃を受け止めきれなかった。だけど今はそんな事を思い出しても仕方ない。僕がやらなければキャロルを幸せにするのは無理なんだから!

 

「……とは言っても!ケルビエルの雷は地味に強力だな!だけどそれが万由里さんが僕に託した力だ!この力を扱う事から僕は逃げない!必ず使いこなす!」

 

気づいた時にはキャロルさんは六喰さんの背後をとっていた!

 

「まずはお前からだ!扉の天使は一番厄介だ!だから!ここで落とす!」

 

「ッ!?何故うぬがここに!むくは油断なぞ!」

 

〈いや、雷撃のコントロールに集中力を持って行かれてたな。故に隙だらけだったぞ?〉

 

《ジャックライズ!》

 

僕が攻撃を受け止めていると雷撃がやんだ。どうやらキャロルさんが一撃を加えたみたいだ。そして六喰さんが少し離れた場所に飛ばされたのが見えた。そして僕達は六喰さんの追撃にのりだし、そこには同じように誘導された〈琴里さん〉・〈七罪さん〉・〈狂三さん〉がいた。

 

「よし!今度こそトドメだ!」

 

僕がトドメの為にラファエルの〈天を駆ける者〉を発動しようとすると、この空間を何かが支配した感覚がした。そしてこの声が聞こえた。

 

『理想郷を否定する者共よ。もうじき〈凶禍楽園〉は完成する。全ての人間、そして世界は己の欲望に酔いしれる!その時こそ真の平和が訪れるであろう!』

 

「………ッ!間に合わなかったのか!ブラッドの……フィーネさんの企みを止める事はできないのか!」

 

僕が動揺していると、さっきキャロルさんが吹き飛ばした六喰さんが戻って来た。そしてキャロルさんはその後も二人を相手どったらしく、二亜さんと美九さんも多少の傷を負っていた。

 

「悪いけどブラッドの邪魔はさせないよ。何度も言うけど彼女の悲願まで後少しなんだ!邪魔させてたまるかよ!」

 

「先程は危なかった。しかしこれで巫女は目的を果たす。うぬ等に邪魔はさせぬぞ?」

 

「残念ですが私達も退けませんよ?やるべき事は終わってませんからねぇ。」

 

ああ!もう!敵が多すぎる!ブラッドも倒さないといけないし、このスマッシュ達も倒さないといけない!だけどあまりにも手が足りない!ザフキエルもない以上は一体どうすれば良いんだ!

 

「ならそこは最高の姉ちゃんを頼れば良いんじゃあねぇのか?」

 

「えっ!なんでここにいるの!?」

 

声の主……クリス姉さんが既にスマッシュに向けてミサイルを発射しており、辺りは爆風と砂埃で包まれた。

 

「しかし戦いにおいては数の力は偉大ですわぁ!ザフキエル!〈八の弾〉ですわよぉ!」

 

しまった!合流をしたという事は敵にとっても条件は同じだ!

 

「ふふっ。大丈夫だよ。勇君の頼れる幼馴染みがここにはいるんだから。」

 

そう言うと僕の前方三メートルを横断する形で閃光が走った。この光はまさか!

 

「うん!勇君の幼馴染みで婚約者、で名実共に〈SONG〉最強の装者の〈小日向 未来〉だよ?勇君の事を傷つけるいけない害虫にはお仕置きをしないとね。」

 

「未来!来てくれたの!」

「あたしもいるだろうが!」

 

なんで二人が!?でも助かる!

 

「救援は二人だけではありません!」

「そうだな!気合い入れて行くぞ!」

 

「新しい仮面ライダー!?でも声は奏さんとセレナさんの声だ!なんで!?」

 

「セレナ!奏!来てくれたの!」

 

あの二人の仮面ライダーは七海さんの世界の二人らしい。

 

「なんで四人がここへ?」

 

「それは私が説明します。」

 

するとセレナさんが説明を始めた。

 

「まず、私達を呼び寄せた人物は金髪の少女で、扉と鍵を操る方でした。そして私達にこう告げたのです。」

 

~~セレナ回想~~

 

〈うぬ等の大切な者達に危機が訪れておる。よってむくはうぬ等をここへ呼び寄せた。〉

 

「先生やお姉ちゃんに危機ですか!?私達はどうすれば良いんですか?」

 

「七海さんやキャロル達の危機か……見過ごせないな。アタシ達は行くぜ?」

 

「勇君は守らないといけないの!私達にとっての大切な幼馴染みで婚約者なんだから!」

 

「キャロルの事はともかく勇の事が心配だ!直ぐに案内してくれ!」

 

〈まあ待て。直ぐにむくがゲートを開く。そうすればうぬ等はその者達の事を思い浮かべる。そうした時、その者達の元へたどり着く。〉

 

私は行動する前に彼女にお礼がしたかったのでお名前を聞く事にしました。

 

「そう言えば貴女のお名前を私達は聞いていません。よろしければ教えて貰えませんか?」

 

〈むくの名前……か。そう言えばまだ名乗っておらんかったな。では少々遅くなったが自己紹介をしよう。むくの本名は「星宮 六喰」だ。そしてこの鍵と扉の天使「ミカエル」の使い手よ。そしてそこの「小日向 未来」と「雪音 クリス」には一つ伝言をしよう。

 

「既にミカエルの継承者はやるべき事を見いだした」

 

意味はいずれわかるであろうな。〉

 

「勇の力の一つ〈ミカエル〉。その継承者が……」

 

「既にやるべき事を見出だしたね。」

 

私達と異なる世界のお二人は言葉の意味を噛み締めていました。では私は彼女に……六喰さんにお礼を言うべきですね。

 

「ありがとうございます六喰さん!皆さん気持ちを一つにして思い浮かべてください!」

 

「そうだな!」

「任せてください!」

「おうよ!」

 

そうして私達は気持ちを束ねて扉をくぐり抜けてこの場所へたどり着きました。

 

~~セレナ回想終了~~

 

セレナさんの説明を聞いて僕達には希望が戻って来た。ありがとうございます六喰さん!これで僕達は四人の救援者が来てくれた。ならここはこの四人に任せて早く中央に向かわないと!

 

「セレナ!奏!ここは任せて大丈夫?」

 

「はい!お姉ちゃんが全力を出せるようにこちらは任せてください!」

 

「任せてくれよ七海さん!アタシ達は助けに来たんだ!だから信じて欲しい!」

 

七海さんの世界の二人の救援者は納得してくれた。なら僕達の世界の二人も!

 

「姉さん!未来!二人にこの場所を任せたい!大丈夫?」

 

「さっきも言ったが姉ちゃんを頼りな!この程度負担に入らねぇからよぉ!」

 

「大丈夫だよ勇君。義姉さんがヘマしても私がいるから心配しないで。」

 

「なんだと未来!」

 

相変わらず未来は姉さんをあ煽るけど、これもよく見る光景だ。

 

「とにかくここは任せてよ。私達がきちんと食い止めるから。」

 

「未来……姉さん……ありがとう!そして奏さんとセレナさんも助かりました!行こうキャロル!この戦いを終わらせよう!」

 

「じゃあ任せるね二人とも!私達のやるべき事は一つだよ!行くよキャロル!シャナ!」

 

「わかっているぞ勇!今こそオレ達の絆が奇跡を起こすぞ!」

 

「ナナ姉!私達も最後まで戦うから!だから!」

 

〈共に戦うぞナナ姉!オレ達の力で世界を救う!〉

 

僕達は想いを一つにしてブラッドの待つタワー、〈凶禍楽園〉の中央に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~クリスside~~

 

「さて、どうやらアイツ等は精霊達の姿を模したみたいだな。で……未来……提案がある。」

 

「どうしましたか義姉さん?」

 

「奴等を分断したい。お前に〈ラジエル〉〈ミカエル〉〈ガヴリエル〉を頼みたい。」

 

「わかってます。義姉さんは絡め手が苦手ですからね。私が引き受けます。」

 

「助かるよ。そして向こうの二人もそのつもりみたいだな。」

 

「お~い!アタシと組むのはどっちだ?」

 

「あっ!私です!よろしくお願いします。私の名前は〈小日向 未来〉と言います。」

 

「アタシの名前は〈天羽 奏〉だ。頼むぜ未来!」

 

「はい!任せてください!」

 

未来達は挨拶を済ませると三体の敵を引き連れて距離を取り始めた。さて、あたし様もやりますか!

 

「あたしの名前は〈雪音 クリス〉だ!短い間のバディだけどよろしく頼むぜ?」

 

「はいクリスさん!私の名前は〈セレナ・カデンツァヴナ・イヴ〉です。よろしくお願いします!」

 

「じゃあセレナ!あたし達の相手はゾンビみたいに何度でも立ち上がるからな?オーバーキルするくれぇの戦闘を頼むぞ?」

 

「わかりました!任せてください!」

 

勇……こっちは任せてお前は先に進め!あたし達が最大限の援護をしてやるからさ。

 

~~クリスsideout~~




敵の襲撃を受けた。しかし頼もしい援軍達も駆けつけた。ならば見据えるべきモノは各々が知っている。

次回の更新をお待ちください。

そしてこちらから神咲さんの作品へジャンプできます。
https://syosetu.org/novel/222283/
〈錬金術師と心火を燃やしてみよっか?〉
是非七海さん視点でもお楽しみください。

一話の長さはどちらの方が好きですか?

  • 一話を濃密にして話数を少なく
  • このまま切りの良い範囲で
  • どちらでも良し
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