マジで……この世界⁉️   作:タク-F

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本日の二話目です。

前話は20時に投稿済みなので、まだの方は是非そちらからお願いします。

通算UAが10000を突破しました。皆様有難うございます。


告白と覚悟

師匠から提案をうけた翌日もまだ僕の頭は混乱していた。それ故に、以前隠していた〈天使〉の本当の能力を師匠たちに打ち明けてしまった。5年前の当時の僕は、

〈メタトロン〉〈カマエル〉〈サンダルフォン〉は攻撃能力のみしか扱えなかったこと。

〈ザフキエル〉は「時喰みの城」以外使えない。

〈ミカエル〉と〈ラファエル〉は移動能力のみ。

〈ラジエル〉はインターネットより少し詳細、且つ限定的な範囲のことしかわからないこと。

〈ザドキエル〉と〈ハニエル〉〈ガヴリエル〉〈ケルビエル〉は、ほぼ使えなかったこと。

そのうえ〈アイン〉からは、力を感じれなかったこと。

にも関わらず、あたかも使えるように話したということ。

そしてそれを悟らせない為に本気で練金術を学ぼうとしていたこと。

その全てを、僕は師匠に話した。きっと師匠は怒るだろう。それだけのことを僕はしていたのだ。

 

「………………………………はぁ。やっぱりね。…………………………(そうだと思ったわ)」

 

師匠がため息を吐き、小声で何かを呟いていた。やはり怒っているのだろう。当たり前だ。無いものをあるように騙していたのだから。

報いをうける時がきたんだ。

 

「勇………………私の前に立ちなさい」

 

覚悟は決めたんだ。どんな罰も受けよう。

 

「パァァァァァン!!!!!」

 

とても乾いた音が本部で響いた。そして数秒遅れて僕は右頬に痛みを感じた。更に遅れて自分に何が起きたかを理解した。

師匠は、僕にビンタをしたんだ。

そう理解する時、師匠は目に涙を浮かべていた。そして続けてこう言ってくれた。

 

「私は、カリオストロがはじめて勇を連れてきたとき、彼女の気まぐれだと考えていた。しかし、勇は私たちにとても大きな情報をくれたんだ。そして勇は、私たちに変わるきっかけを作ったを作ったんだ」

 

「でも、あの時の僕の話は、自分の保身のためでした」

 

「確かにその意味は大きかっただろう。だか、勇は相当な覚悟をもって伝えていた。だからこそ私たちは、君を保護した時、私たちの力と知識を託せると確信したよ」

 

そんなに前から僕のことを認めてくれてたんだ。なら、練金術以外の修行は、僕がここを離れても生きていけるようにするためだったんだ。しかも、それを悟らせないように敢えて厳しくしていたんだ。師匠は本当に優しい人だ。

 

「それに私たちはね、勇がまだ未熟で、自分の能力を使いこなせていなかったことは一目でわかっていたのよ?」

 

気付かれてたんだ。自分ではボロを出したつもりはなかったんだけど。

 

「簡単なことよ。高度な知覚能力を持つ錬金術師は、相手の気配を読み取ることができるのよ。勇の場合は〈霊力〉が漏れていたわ。おそらく無意識でね。覚醒してから勇はほとんど余裕がなかったからじゃないかしら?」

 

言われれば言われる程、師匠の言葉の重みが優しさの裏返しだったんだと、今になってようやく気付くことができた。

だから練金術の修行は、他の同期より厳しくされてたんだ。だから差が開きはじめ、隣に立つ人がいなくなってたんだ。一刻も早く進めるために周りに隠してまで。

 

「それと言い忘れてたのだけど、勇が言っていた〈天使〉の能力と〈霊力〉のことだが、嘗ての君が使えなかった理由だが、私たちには最初から心当たりがあったんだ」

 

僕は絶句した。僕自身がわからなかったのに、師匠はわかると言ったからだ。

 

「簡単なことさ。勇は最初に〈その場面を何とかしたい〉と願い、姉を逃がすための時間を稼ぐ覚悟をしていたからこそ、〈天使〉の力を引き出せたのさ」

 

さらに師匠は続けた。

 

「今の勇は迷っているだけだ。君自身が本当にしたいことがあるならば、君の力はいずれ応えてくれるはずさ。それを心配することは無い。それに感じられないと言っていた〈天使〉とは、きっとふさわしい場面でのみ使える力のことよ」

 

そう言って抱きしめてくれた師匠の身体は暖かかった。

ありがとうございます。師匠のおかげで自分が成すべきことがわかった気がします。




いつも閲覧・お気に入り・評価・感想をしてくださる方々本当にありがとうございます。

これからも、よろしくお願いします。

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