マジで……この世界⁉️   作:タク-F

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デート回も後二回となりました。今回の未来さんは王道を責めます!

それでは本編へどうぞ。


夏祭り

八月某日 朝九時

 

「勇君!私と今夜お祭りデートに行こう!」

 

唐突なデートの誘いだった。

 

「僕は良いけど、キャロルが許してくれるかな?キャロルを怒らせる事には僕は協力できないよ?」

 

「それは大丈夫だよ。キャロルさんに〈私が勇君をデートに誘います〉って正面から伝えたら、あっさりとキャロルさんは許可を出してくれたの。だから私は勇君をデートに誘いたいの!」

 

キャロルが正妻である事を皆に徹底的に認知させられたみたいだね。あの未来が一番を譲るとは珍しいから。

 

「なら行こうか。」

 

「やったぁ!じゃあ今夜花火大会が隣町であるから、二人で行こう!」

 

「てことはあの花火大会だね。懐かしいね。もう9年も未来と行ってないからさ。」

 

「ふふっ!浴衣姿の私に惚れてから、乗り換えてくれても良いんだよ?」

 

「残念だけどその展開はないかなぁ。僕の一番はキャロルだから。例え未来でもそこは譲らないよ。」

 

「うん!だからデートを繰り返して、いつか勇君が私にデレてくれるよう努力していくからね?」

 

未来の目が今までで一番の本気だった。

 

「じゃあ夕方に迎えに来て。その時には軽い物と飲み物を準備しとくから。」

 

「ヤダ。お弁当を作るのは私。今日だけはダメ。」

 

未来の甘えた目の威力がヤバい。キャロルがいなかったら惚れてたかも。

 

「ありがとう未来。それじゃあお願いね。」

 

「うん!まっかせて!」

 

そう言って僕達は夕方まで準備をする事にした。僕も小銭を準備したいね。

 

 

 

~~お迎え~~

 

「勇~君!準備できた~!」

 

もうそんな時間か。

 

「わかった!今行くよ!」

 

僕は玄関に向かった。すると浴衣姿の未来がいた。すごく綺麗だった。

 

「どう……かな?似合ってる………かな?」

 

「………ごめん。みとれてた。綺麗だね未来。」

 

「うん!ファラさんとガリィさんに見繕って貰ってそのまま着て来たの。二人共すごく手際が良くてあっという間に着させて貰えたよ!」

 

大はしゃぎだった。でもあの二人なら納得かな。

 

「じゃあ行こうか。お弁当は僕が持つよ。」

 

「ありがとう!浴衣大好き!愛してる!私を一番にして!」

 

堂々の略奪宣言(本日二回目)だった。

 

「正直今の未来にドキドキしたけど、それはごめんね。朝も言ったけど僕の一番はキャロルだから。」

 

「あ~あ。やっぱりキャロルさんのガードが固いか。でも私は諦めないから!何度だってアタックして勇君を振り向かせるから!」

 

「ごめんね。それじゃあ行こうか。手を繋ぐ?」

 

「もっちろん!当然恋人繋ぎだからね!」

 

まあ婚約者ではあるからね。序列はあるけど。

 

 

~~お祭り会場~~

 

「うわぁ!懐かしいなぁ!あの頃と変わってないなぁ!未来は買いたい物ある?今回は小銭多めで持って来たから、結構いけるよ?」

 

「なら焼き鳥とフランクフルトが良いかな。」

 

「りょ~かい!ちょっと買って来る!」

 

僕は頼まれた品物を買って戻って来た。すると未来は荷物のない方の手を恋人繋ぎで引いて来た。

 

「まずはお弁当と買って来た物を食べよう!花火まで時間もあるから!」

 

「おっ!良いね。じゃああそこの絶景スボット?」

 

「ううん。まずは広いところが良いなぁ!お弁当も食べたいから。」

 

「わかった!じゃあ近くの公園でも行こうか!」

 

 

幸い到着した時に、ベンチが一組空いていたので、そこでお弁当を取り出した。

 

「おにぎりか。シンプルだけど、屋台で食べ歩きする前ならアリだよね。屋台のメイン料理は片付けが大変だから。」

 

「うん。コレなら持ち帰りもしやすいからね。やっぱり勇君はわかってくれるんだ!」

 

「じゃあさっきの物も食べよう!」

 

そうして僕達がフランクフルトを食べる時、未来の食べ方が何故かエロかった。

 

「あむっ!あむっ!はふはふ。んんっ!ふぅ!」

 

「未来……食べ方がエロいよ?」

 

「勇君が私を襲っても良いんだよ?」

 

「冗談。世界が滅びるからダメ。」

 

「チェッ!残念。あ~あ!振られたなぁ!」

 

拗ねる未来がかわいい。

 

「それじゃ他の物も買いに行こうか。」

 

「あっ!ならチョコバナナとわたあめ!」

 

「良いけどさっきの食べ方はナシだよ。かわいい未来があんな食べ方してるのは、ドキドキしちゃうからね。」

 

「かっ!~~っ!」

 

顔まで真っ赤だった。かわいい。

 

「じゃあ行こう!」

 

その後わたあめとチョコバナナを買って普通に食べた。そしてその頃には花火が上がり始めた。

 

「綺麗だね。また来れて僕達は幸せだね。」

 

「うん。いつか勇君と二人で来たいと思ってたから、それが叶って今の私は幸せだよ?」

 

「残念だけど次の相手はキャロルだよ。だってキャロルの浴衣がみたいから。」

 

「う~う!私とのデートなのにキャロルさんの事ばっかり!勇君のいじわる!」

 

「う~ん。半分は冗談だけど半分は本音だからね。それにこんな冗談は響と未来しか言えないよ。だって気心知れた幼馴染みだからね。」

 

「………なんだ。私も勇君の特別だったんだ。」

 

未来の呟きは聞こえなかった。

 

「また来年も来ようね。」

 

その言葉は花火にかき消されて聞こえなかった。

 

 

 

観測者による評価 小日向 未来

 

デートプラン 悔しいが認めよう!

 

結果 悔しいが認めよう!

 

オレの方がかわいい発言はリアルタイムで聞いていたら、勇の顔が直視できない。次は浴衣を着て勇とデートに行きたい。悔しいが小日向未来!お前は本物だ!オレが一番警戒しなければならないライバルだ!同じステージに立った時には負ける訳にはいかない!正々堂々受けて立つ!




そしてこの更新と同時に番外編も更新しています。

よろしければあらすじのリンクや作者のベージからジャンプしてください。

デート回最後は響のターンです!

次回「虫とり」

更新をお待ちください。

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