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前話に引き続き、本日も二話投稿します。
これからもよろしくお願いします。
カリオストロさんから説明を受けた日から一週間が経過し、僕はシャトーへ出発する事となった。正直にいうと、師匠たちにあった時と別の種類の緊張をしているのが自分でもよくわかった。そして僕は師匠に呼ばれた。
「勇!そろそろ来なさい。まったく、人を待たせるものではないわよ」
おっしゃった通りで耳が痛いです。
そして師匠は続けて言った。
「出発前に私からもあなたに伝えることがあるわ。
以前あなたが口にした〈天使〉の名前は、もちろんこの世界にも存在するわ。一部マイナーな名前で調べるのに苦労したものもあるわ。あなた自身がその伝承を理解すれば、より一層能力の精度が上がるはずよ。私がまとめた資料を持って行きなさい」
何故だろう。今の師匠の行動が、原作後期のマリアさんに見えるのは。僕の気のせいなんだろうか。
ああ、師匠たちと後の〈S.O.N.G〉が本当に手を取り合える世界にしたいな。
でも本当にありがたい。大切に読ませていただきます。
そう考えていると、また師匠に呼ばれた。
「資料はあとで読みなさい。キャロルはあなたの知っている通りに気難しいのだから、第一印象は大切なのよ‼️」
そうだった、早く行かないと。でも何気に僕は、はじめてなんだよな。ラスボスと対面するのは。
そんなことを考えているうちに転移の光が僕たちを包んだ。
~~sideキャロル~~
オレの名前はキャロル・マールス・ディーンハイム
他者からは、〈孤高の錬金術師〉と呼ばれている。
パパは自分の死に際にオレに向かって「世界を識るんだ‼️キャロル‼️」という言葉が最後の遺言だった。
自分たちはパパに命を救われてもらいながら、パパを火刑に処した村人が憎かった。磔にされて炎に包まれるパパを見ていられなかったし、一人ではなにもできない無力な小娘である己自身が一番憎かった。
家族がパパしかいないオレは、パパを失って孤独となった。
そしてオレは、パパの残した言葉に従い世界を識るために、パパの残した本や資料、そしてその材料や日々のための食料を可能な限りまとめて家を飛び出した。
あの連中はパパの遺産を狙っている。まだこの家は連中には見つかっていない。お前らなんぞにはなにも渡す気はない!!
そしてオレは、山へ入り、比較的安全な拠点の確保ために移動しながら、持ち出した食料が尽きるまで薬草を確保した。
そして離れた村に到着した際、確保した薬草を売って金を稼ぎ、その金を使った。そうして幾度も繰り返しながら、嘗てパパが所属していた組織の〈パヴァリア光明結社〉を目指した。
道中でオレを襲って来た者や、ナメた買い取り額を提示してきた連中は、パパが苦い顔をしながら教えてくれた、〈他者から想い出を吸いとる方法〉を使い、キッチリ〆た。そして組織に到着したオレは嘗てパパと関わりのあった〈アダム・ヴァイスハウプト〉を探して接触した。
そうして持って来た資料とオレの知識の引き換えに結社の知識を得ることができた。
そして今、オレの目的を達成するための手段である、
〈チフォージュ・シャトー〉の建設に至った。
協力するにあたって連中は、最終的には向こうの所有物であることを条件に、オレの優先使用権を認めた。
だが今回奴らは、
「私たちの弟子をあなたのもとへ常駐させたい。必ず役に立つし、錬金術の腕も保証する」
と伝えてきた。あまりに予想外だが、まあいい。そこまで貴様らがいうならどれ程のものか是非みたいものだ。
対面する時を楽しみにしよう。覚悟しろ、名も知らぬ者よ。
次回より新章に入ります。
これからも本作品をよろしくお願いします。
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