マジで……この世界⁉️   作:タク-F

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彼の世界の魔術師

あの後、バルベルテを出国しようとした僕達が、ジェシカとアルテミシアの襲撃を受ける予知を見てしまった。

 

「予知……か。ラジエルは本当に肝心な時にやってくれる。」

 

さてこの予知をどうしたものか。一先ずは師匠達に相談をしようかな。

 

「むぅ……この国の出国時に襲撃か。あまり穏やかな話ではないな。」

 

「エレン達なら必ず襲撃に来るわ。それこそ慢心無しでね。そしてエレンはティキを局長に届ける為に前線にいなくても、最低でもジェシカが。最悪アルテミシアも出張るでしょうね。その予知は間違いなく回避しなければならないモノね。いくらか戦力を分けましょう。」

 

やはり師匠は偉大だ。必ず次の検討と最悪への備えがなされてるから頭が上がらない。

 

「しかし連中は霊力を狙っていたのよね?なら最悪勇以外も狙われる可能性は高いわよ?」

 

カリオストロ師匠の指摘は最もだった。デアラの世界では手に入りやすい精霊相手には見境がなかったあの人達だ。姉さん達の霊力に気付いたらターゲットが変わる可能性も充分にあるな。

 

「ならばこの国に残る陽動兼情報の運搬組と日本への直帰組の選定が必要だな。学生組は当然帰国だが、問題は陽動組だな。」

 

「そうだな。特に陽動組の帰国時こそが最も危険なワケだ。故に実力者である必要があるワケだ。」

 

プレラーティ師匠の言う通り原作ではマリアさんと翼さんは帰国時に(師匠達から)襲撃を受けた。同じことをエレンさん達も考えるだろうね。

 

「では陽動組は翼・マリア君・キャロル君に頼もうか?それであれば戦力も大丈夫だろう?」

 

「いいえ。それだけでは戦力不足だわ。私達自ら同行しましょう。カリオストロもプレラーティも構わないわね?」

 

師匠達自ら護衛か。だけどそうなったら………

 

「ならばミカとレイアも同行させよう。それであれば護衛としての戦力も充分だろう?」

 

「~っ!キャロル!?二人を置いて平気なの!?」

 

キャロルから意外な提案が出てきた。

 

「………キャロルがそこまで戦力を預けてくれるならいけるわね。やっぱりカリオストロは勇達と日本に向かってくれる?そのメンバーであればエレン達が分断してきても、貴女が対処出来るでしょう?私の信頼してる友だもの。」

 

「サンジェルマンにそう言われたら、あーしも了解するしかないわね。なら日本は任せて!必ず貴女の帰りを待っているわ。」

 

「ではこの国に残るのは翼・マリア君・キャロル君・ミカ君・レイア君そしてサンジェルマン君とプレラーティ君か。よろしく頼む。」

 

「ええ……風鳴司令。こちらこそよろしく頼むわ。」

 

司令と師匠が力強い握手をした。だけど原作と違ってバンダースナッチや魔術師もいる。油断はできない敵戦力だな。

 

 

~~翌日~~

 

僕達は敢えて予知通りに飛行機で帰国を目指した。そして予知で見た通りに襲撃を受けることとなった。

 

「やっぱり空路での帰国にしたんだね。でも〈シスター〉で予知されていた筈なのに、対策を取らないなんて杜撰だと思うよ?」

 

やっぱりあの予知はそっちが一枚噛んでたか!

 

「師匠!懸念通りです!僕達が殿となって皆の帰国の為の道を確保しましょう!」

 

「そうね。皆!手筈通りに行くわよ!」

 

そう言って僕が敢えて予知と外れて一時的に国に残り、残りのメンバーは飛行機に乗り込んだ。

 

「勇!必ず日本に戻って来いよ!」

 

「姉さんこそソーニャさん達との約束を守る為に無事にかえってよ!」

 

僕達はそうお互いに告げて飛行機は離陸態勢に入った。しかしバンダースナッチとアルカ・ノイズが襲撃してきた。

 

「ミカちゃん!レイアさん頼んだ!」

 

「お任せください旦那様。派手に守り通して見せましょう!」

 

「やっと暴れられるゾ!アタシの相手はそこのガラクタ共だゾ!」

 

二人に空路の敵を任せて僕達は向かいあった。

 

「改めて挨拶するわね〈ゼウス〉。そして〈ヘラ〉。私達が嘗てDEMに所属して始原の精霊の力を求めた者の〈魔術師〉よ。短い間だけどよろしくね?」

 

「あノ時の借りヲ返すワゼウス!私達を見くびらナいことね!」

 

どうやらこの二人が全力で来るらしい。しかし原作とは違う識別名か………僕達にかなり高い評価をしていることだけは良くわかるな!

 

「あんた達の識別名が御大層なモノなのはよくわかったよ!ギリシャの主神にその伴侶か!なら名前負けするわけにはいかないね!行くよキャロル!僕達の力を合わせるよ!」

 

「もちろんだ!奴等をぶっ飛ばすぞ!」

 

僕達は二人揃ってダヴルダヴラを装備した。

 

「嘘!勇もダヴルダヴラを纏えるの!?どれだけ強くなるのよ私達の運命の王子様は!」

 

「でもマリア……その方が素敵じゃないかしら?少なくとも私は好きよ?」

 

「ああ!もう!この剣はいつから乙女になったのよ!私のアドバンテージが減るじゃない!」

 

「戦う前に一つ良いかしらアルテミシア?貴女達は何故局長に与するのかしら?その先には破滅しか待ってないわよ?」

 

「臆病者ですが貴女方は仮にも嘗ての上司ですからね。その疑問にお答えしましょう。私達はあの世界では悲願を果たせなかった。そしてこの世界にはあの世界と同じ力を持つ者がいる。そしてあの世界の先の可能性も見えたわ。だから私達は試したいのよ。あの世界で叶わなかった目標と可能性をね。」

 

「えらく饒舌なワケだなアルテミシア。だがその油断が命取りなワケだ!」

 

プレラーティ師匠の氷の錬金術がこの戦いの狼煙になった。

 

「勇とキャロルでアルテミシアを!シンフォギア装者はアルカ・ノイズ達を!私達はジェシカを叩くわよプレラーティ!」

 

「了解!行くよキャロル!」

「では見せてやろう。オレと勇の絆を!」

 

「行くわよ翼!私達がこの戦いでアルテミシアの次に高い脅威との対峙よ!」

「そうねマリア。後輩達の退路を守り抜きましょう!」

 

「やるわよプレラーティ!ジェシカはあの時と違うわ!油断したら手痛い目に逢うわよ!」

「わかっているワケだサンジェルマン!アイツはここで倒すワケだ!」

 

「ふふっ、来なよ精霊。私達は完全や超常を討ち滅ぼす者よ!」

「エレンの為にモ負けられナいわ!」

 

未知数との本格的な戦いが始まった。

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