マジで……この世界⁉️   作:タク-F

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活動報告通り、今話から新章が開幕します。

今回は、キャロルの視点で進みます。


それではどうぞ。


修行時代 チフォージュ・シャトー
彼女たちの誓い


約束の日になりオレはどのような人物が来るか少し胸が踊った。長年一人だったオレは最近では、人形制作を行っていた。心の何処かで無意識のうちに孤独感があったのだろう。

そんな物思いに耽っていると、プレラーティはオレに対してこう抜かしたのだ

 

「勇の実力は練金術では結社で過ごした5年半で、私たち三人に次ぐレベルに至った。更にサンジェルマンによって身の周りの家事・知識・コミュニケーション能力・料理を叩き込まれた。今はまだ子供だが、いずれ成長すれば嫁の貰い手には困らんだろう………と太鼓判を押せるワケだ」

 

オレは「コイツは今何を言っていた?」と感じずにはいられなかった。そこまでの人材なら、組織としては手元に置きたいはずだ。なのに平然と世界を分解しようとする相手に、差し出すようなマネをなぜできるかわからなかった。少なくとも、サンジェルマンは母親のような存在になっていることは容易に想像がつくし、それに気付かん貴様らなワケがない。少なくともオレなら、組織内の重要なポジションから絶対に動かさん。

 

それ故に理解ができなかった。そうして客間で考えながら待っていると扉が開いた。もうそんな時間か。

 

「連れて来たワケだ」

「久しぶりねキャロル♥️」

「すまない。少し待たせたか?」

 

挨拶をすると三人揃って入って来た。わざわざ三人で来る以上奴らは本気で弟子をオレに託す気があるみたいだな。だが、疑惑が晴れん以上は確認しよう。

 

「前置きは不要だ。早く本題に入れ」

 

「では、言葉に甘えよう。まず、この会話が部屋の外に漏れないように遮音術式を展開するわ」

 

何?弟子には聞かせられん話でもするつもりか?

まあいい。こちらには不都合はないからな。

 

「了承と見て進めるわ。先に結論をいえば、私たちはきたる時に結社を解体するつもりでいる」

 

予想外の言葉が出てきたな。そして遮音したといいことは、弟子自身は知らんということか。

 

「まさか貴様は………」

 

オレの言葉が続く前に奴は話をつづけた。

 

「キャロル。貴女は平行世界を信じていたわね?」

 

いきなり何を言い出した?確かに俺は信じているがなんぞ関係があるとは思えんが。

 

「私たちが、彼から平行世界の結社の未来を聞いた時、普段の局長の考えや態度から、何もなければ同じ結末を迎えると理解した。故に彼の存在を局長から隠して、私と考えを同じとする者を、結社から引き離す決意をしたんだ」

 

馬鹿馬鹿しい。

オレはそう思うことができなかった。

あの男が胡散臭いことはオレも知っていたし、何よりコイツがこの手のウソをつかんことも知っていた。

何より、幹部がその言葉を放つ意味を知らんワケがなかったからだ。

 

「貴様の覚悟はよくわかった。良いだろう、受け入れてやる。それに、話しぶりからして時期とは4~5年はかかるのだろう。ならばシャトーの完成に影響はなく、お前らに賛同する者がそもそも多くないだろうしな」

 

「全て貴女の言葉通りよ。それまでは今までと何も変わらないわ。そして先に1つ誓って置こう。」

 

これからおそらく、オレの信念を知っているからこその言葉が出るのだろう。

 

「もし貴女が世界の分解を行う前に、私たちが結社を離れたならば貴女に対して一切の邪魔をしないと誓うわ」

 

「良いだろう。このキャロル・マールス・ディーンハイムは、貴様らの誓いが果たされる内は、貴様らの弟子を責任を持って鍛えあげることを約束しよう」

 

「ありがとうキャロル。術式を解除するわ。そして、この話は内密にしてもらえると助かるわ。」

 

奴はそういって遮音術式を解除し、扉の向こうの相手に声をかけた。そして扉が開き、1人の少年が中に入ってきてこう言ってきた。

 

「はじめまして、雪音 勇と言います。あなたがキャロル・マールス・ディーンハイム様ですね。これからよろしくお願いします」

 

そこには、まだ幼さの残る少年が立っていた。

 




キャロル的には、問題がないので、この組織大丈夫か?
状態ですが、今は世界分解ガールなので藪をつつきたいとは、思っていません。

一話の長さはどちらの方が好きですか?

  • 一話を濃密にして話数を少なく
  • このまま切りの良い範囲で
  • どちらでも良し
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