マジで……この世界⁉️   作:タク-F

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東京進行の幕開け

あの後、敢えて凍結した件がバレて師匠達からお説教をくらった。………解せぬ。

 

「いや~私でも勇君の悪癖だと思うよ~?だって油断させる為とはいえ何もしなかった訳だし?」

 

響に言われるなら末期か。僕の行いも地に堕ちたかな?

 

「とりあえずサンジェルマンの説教は妥当なワケだ。あの状況ならお前も持ち帰られた可能性があるワケだ。それを考慮しないお前が悪いワケだ。」

 

「はい。流石に次は自重します。だから正座を解かせてください。」

 

「ダメよ。そろそろ私達も心配が限界を迎えつつあるわ。そうね……〈今夜三人〉よ。それなら条件にしても良いわよ?」

 

………絶対にそっちが目的じゃあないですかね?つまり今夜も僕は搾られると……。

 

《東京湾にアルカ・ノイズの反応を検知!そしてその中には巨大な姿も確認!モニターに映します!》

 

藤尭さんの通信と共に映されていたのは、嘗て〈DEM〉が所有していた兵器の一つであり、最強の空中艦である〈ゲーティア〉が映し出されていた。アルテミシアとジェシカはキャロルが倒しているから、恐らくエレンさんの性能テストの可能性が高いか。……というかそうじゃないなら大ピンチだよね?

 

「司令!あの空中艦は相当な手練が操縦しています!対応は姉さん・僕・師匠の三人で請け負います!」

 

《勇君はとにかく、サンジェルマン君とクリス君だと?その根拠は?》

 

「師匠のミカエルの力と、姉さんの火力があの空中艦には絶対に必要です!また、アルカ・ノイズの方も馬鹿にできないでしょう。当然向こうの世界の戦力や兵器の投入がされています!ならここはそっちの対応の為に戦力を集めてください!」

 

《わかった!響君・調君・切歌君・ミカ君・未来君の五人で大丈夫か?》

 

「恐らくそれだけ投入すれば、敵のバンダースナッチまで考慮しても充分かと。なので残す戦力のカリオストロ師匠とプレラーティ師匠に通信で指揮を任せてください。それで恐らく奇襲まで対応できると思います。」

 

《であれば、了子君と残る自動人形達、そして翼とマリア君で避難誘導を行うということだな?》

 

「そうですね。その方向でお願いします。此方も間もなく戦闘が始まります!」

 

そして僕は司令との通信を切った。そしてキャロルとエル、そして凛祢さんであの力の安定をする事、そしてあの計画を進めないといけないな。

 

「でも勇?私までこの艦との戦いに必要かしら?」

 

「あたしはそれでも良いと思うぞ。勇がそこまで言うなら間違いないかもな。」

 

姉さんの方はその気だけど師匠は少し疑う様子だった。敵を過大評価していると判断されたかな?

 

「師匠の懸念はそうですけど、相手は〈人類最強〉を自称しています。前の世界では実績もあります。あの艦のテリトリーを突破するなら、カウンターが最も有効です。師匠は前回の戦いで力を温存したので、おそらく今回の奇襲は通じる筈です。なのでお願いします。」

 

「わかったわ。私が指揮するから貴方達姉弟で立ち回りなさい。全力で援護するわ!」

 

流石師匠です。助かります!

 

「では行きます!あの艦を黙らせます!」

 

 

 

 

 

 

~~響side~~

 

師匠の通信で召集された私達はすぐに合流して、蛇のようなアルカ・ノイズと対峙した。

 

《気をつけなさい装者達!連中もラフィスの輝きを手にしているわ。だからイグナイトは諸刃の剣よ。今は新しい強化手段を錬金術で模索しているわ。だからそれまでは使いどころを見極めなさい》

 

「イグナイトが諸刃の剣に………」

「ならあたし達は礼装を使うデス!」

 

「それが良いゾ!まずはアレを片付けるけど、被害のことも考慮するんだゾ?」

 

ええ!?ミカちゃんに言われた!?でもやるしかない!

 

~~響sideout~~

 

 

 

 

 

~~キャロルside~~

 

「〈シェム・ハ〉がオレ達を観測して勇に一目惚れをした……か。その話は本当なんだろうな凛祢。」

 

「うん。私達が帰還した時にね。だからその確信を得るまでは黙るしかなかったなぁ。」

 

「厄介な奴だろう?」

 

「うん。私達の世界から、〈あの力〉……反転体の力を使える可能性が高いね。あの戦いで天使の力を観測して、今回〈ベルゼブブ〉が顕現してる。だから恐らく、反転体の力の何個かは習得して勇君に接触する筈だよ?」

 

「〈ニコルベル〉の前例を考えると恐ろしい話だな。そんな奴がいるとは。だが勇にこのことは……」

 

「反転体までは伝えてないね。でも対策を考えるのは勇君じゃあなくて私達の役目だよ。その為に〈ビルドドライバー〉〈精霊ボトル〉〈ブラッドのボトル〉〈仮面ライダーのボトル〉を勇君の力に安定して耐えられる用に調整しないとね。」

 

「そうだな。だがヴァイスハウプトが出て来た時はオレ達も前線に出なくてはな。」

 

「うん。必ずやらないとね。」

 

「………キャロル?僕のことを忘れていませんよね?」

 

正直……話の内容が重すぎてエルが置いてけぼりだった。すまないエル……忘れていた。

 

「エルちゃんの力が一番の要だからね。だから私達で全力の後方支援をするよ!」

 

「わかりました凛祢さん!僕も頑張ります!」

 

待っていてくれ勇……奴の復活までには必ず手を打つからな。

 

「あとセレナに渡す物がある。勇に頼まれていたお前の為のファウストローブだ。何を素材にしたかは手に取ればわかるだろう?」

 

そう言ってオレはセレナに完成した物を投げ渡した。

 

「わわ!いきなりですか!?というかキャロルさんこの聖遺物って!?」

 

セレナは驚いてそれを受け取り確認を始めた。まあオレは構わずに説明を始めるがな。………勇の唇を不意打ちで奪った罪は重いぞ?

 

「ヌアザの光剣〈クラウ・ソラス〉だ。嘗てのお前の適合聖遺物である〈アガートラーム〉とも関わりのある聖遺物だ。使い方は何となくわかるだろう?」

 

「神殺しの聖遺物の一振りですか……そしてこれが私のファウストローブになる……ありがとうございます!これで義兄さん達を助ける事ができます!」

 

「礼には及ばんな。そして連中は空中艦を持ち出して来た。勇の戦力分けは恐らく自分達の方を足止めに留める為にわざと薄くした筈だ。だから早く合流してこい。」

 

「ええ。〈クラウ・ソラス〉の逸話なら私もアガートラームの逸話を調べた時に知りました。確かに今の私にぴったりの力です。そしてコレを霊力に耐えられる用にこっそり調整していただいたご恩も忘れません!」

 

……なんだ。気付いていたか。ザドキエルが宿る事がわかってすぐにオレは〈クラウ・ソラス〉を調達・改修したが、流石は勇の妹弟子だ。よくわかっている。

 

「その様子なら問題ないな!では実績をもってオレに感謝を示すが良い!」

 

「はい!実績をもって義兄さんにアピールします!私の魅力を知って貰わないといけませんから。ありがとうございますキャロルさん。私に義兄さんと結ばれるチャンスをくれて!」

 

「待てセレナ!貴様その言葉はどういう意味だ!」

 

セレナはそう言い残して戦場へ転移して行った。しまった!奴を吊るし忘れていたか!早くオレも行かねば!

 

「待ってくださいキャロル!僕達が今コレを成さないと!勇さんの後の計画が!」

 

「大丈夫だよキャロルちゃん。勇君は君を一番愛している。だから私達は彼の事を信じてここで待とう?」

 

この二人の説得にオレは悔しいがその説得に耳を傾けざるを得なかった。……だが悔しいモノは悔しい!

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