「姉さん!彼女をここで倒す!手を貸してくれ!」
「ったりめぇだ!アイツを倒してソーニャ達ときちんと話し合うぞ!」
僕達はようやく心置きなく戦う事ができそうだ。
「解せねぇですね。足手まといがいるこの場所でなんでそんな顔が出きるか知らねぇですが、私は任務を果たすまでです。よってさっさと片付けさせて貰いますよ!」
真那さんの攻撃速度は速い。目で追う事は出来なくはないけど、その為に晒す隙が大きすぎる。
「勇……変身しろよ。この局面はギアじゃねぇ。圧倒的な力が必要だ。だからさっさと変身してアイツを倒すぞ。」
「わかったよ姉さん。時間稼ぎは任せたからね?」
「ハッ!なんならあたし様が倒しても良いんだぜ!」
「あまり調子に乗らねー事をおすすめしますよ〈イフリート〉。テメーじゃあ私には勝てねぇです。さっさと終わらせてやりますよ。」
姉さんが稼ぐ時間はあまり多くはない。だから急いで僕はビルドドライバーを装着してフルボトルをセットする。
<〈精霊!〉・〈希望!〉ベストマッチ!>
<Are you ready?>
「救います!それが僕の覚悟で願いなんですから!」
<繋がるココロ!デート・ア・ライブ!イェーイ!>
そして僕の収束礼装を形成していた力が光輝き出してアーマーを形成する。
「僕は〈仮面ライダーセイヴァー〉!救うと決めたモノを救う精霊で仮面ライダーです!」
僕の変身に真那さんは動揺していた。もしくは知らない力を恐れているのかもしれない。
「そのアーマーが見かけ倒しじゃねぇ事を祈りますよ!」
「〈四番〉と〈十番〉を展開!必ず貴女を倒して皆の安全を確保する!」
僕は〈ザドキエル〉と〈サンダルフォン〉を展開して剣と盾のように構えた。そして真那さんのブレイドと斬り結んだ。
「チィッ!流石は精霊の剣ということですか。一撃がなんておめーですかね。ならここは速さで勝負するとしますか!」
真那さんは高速移動を始め、更にはミサイルを乱発してきた。恐らく僕が迎撃に出て表れる隙を突くつもりなのだろう。確かに一人なら対処すれば隙が生まれた。
「だけど僕達は二人だ!頼んだよ姉さん!」
「任せろ勇!全部撃ち落としてやるさ!」
姉さんが迎撃に集中して僕が真那さんを倒す。今の僕達は会話をしなくてもその事を理解していた。
「これは……〈ユニゾン〉だ!僕達は今ユニゾンをしている!今ならいけるよ姉さん!イグナイトを使って!」
「任せろぉ!イグナイトモジュール!抜剣!〈ダイン=スレイフ!〉」
姉さんは久しぶりにイグナイトを安定して纏う事ができた。そして真那さんは〈賢者の石〉を〈顕現装置〉に取り付けて無力化を図って来た。
「甘いですよ真那さん!僕達は強くなる!その為には努力を惜しまない!そして僕は貴女を倒す!例えその命を絶つ事になっても!」
更に僕は〈シャルシュガナ〉のギアも併用し始め、完全に馴染んで来た気がしてきた。
「次から次へと何なんですか精霊!私の邪魔ばかり!」
「確かに僕達は真那さん達の邪魔をしている。だけど僕達にも背負うモノがある!だからその責任を果たす為に貴女はここで落とす!」
僕はサンダルフォンに、姉さんはイチイバルにエネルギーをチャージし始めた。
「この土壇場で隙を晒すとは舐められたモノです!なら望み通り殺してやるよ!」
真那さんはミサイルを僕に放ち、巻き起こる煙幕で身を隠した。確かに動揺する人は多いだろう。だけど僕達は既に次の場所がわかっている!
「とっととくらいなよ!あたし様の特盛だぁ!」
〈MEGA DEATH FUGA!〉
「なんて馬鹿みてーな火力ですか!〈随意領域〉で防ぎきれねーじゃねぇですか!」
姉さんのミサイルの火力は真那さんの想像以上だったらしく、完全に足を止めて防御体勢に入った。しかし僕は逆に動きが止まったので止めを刺すことにした。
「〈サンダルフォン〉の〈最後の剣〉です!この一撃で終わらせます!」
僕は〈最後の剣〉を放ち、真那さんの〈随意領域〉をあっさりと壊した。そして煙が晴れた時には真那さんの体からは大量の血が流れ、呼吸も苦しそうだった。
「ぜぇ……ぜぇ……やっぱり精霊は危険でやがります。仕方ねーのでここは退いてやりますよ……」
真那さんはそう言い残して転移して行った。
「真那さん……なんで……」
僕の呟きは誰にも聞こえなかった。
「ありがとう二人共!おかげでまた俺達は命を救われたよ!本当にありがとう!」
「すまねぇな。また危険に巻き込んじまって……。」
僕達はステファン達と向き合う事にした。そして言うべき事も言うつもりだ。
「今回もバルベルテの時もステファンは無茶をしすぎだよ。少しでも敵の意思や状況が悪ければ命を落としていた。それはソーニャさん達の事を悲しませる事だよ?」
「勇……確かにその通りね。でもステファンが起こした行動は……」
ソーニャさんは僕がステファンを責めている事に複雑な気持ちだろう。僕の語っている事はあくまでも事実だから。
「だけどステファンのおかげで救われた命や、立ち上がれた人達もいる。それも一つの事実だよ。だから約束して欲しい。勇気を持った行動をやめろとは言えない。だけどステファンの事を大切に思っている人達を悲しませるような無茶はやめてあげてくれ。」
これが僕の偽らざる本音だ。どう響くかはわからないけど。
「そうだな。俺の行動で姉さん達を悲しませたら意味がない。だから次は考えるよ。皆で笑える選択ってやつをよ!」
「きっとステファンならできるよ。そしてソーニャさんももし良かったらステファンを支えてあげて欲しい。きっとまた無茶をするからね。」
「わかっているわ。そして貴女達姉弟にはまた助けられた。本当にありがとうね。」
「じゃあな二人共。もしまた次があったら酒でも飲みながら語ろうぜ!」
僕達はそう言って別れる事にした。確かに次に会う時は皆二十歳を越えてるかもね。その時は笑ってお酒を飲むのも良いかもしれない。
「じゃあ行こうか姉さん。これから報告が大変だよ!」
「だけどさっさと終わらせるぞ!そして今日は押し倒してやるからな!」
本当に姉さんは変わらないな。
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